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2章 賢者と魔王

#10-2.魔王アルフレッドと知識の女神リーシア

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 その場に聞こえないはずの、鈴のような声が聞こえた。
耳障りの良い、それでいてあざ笑うかのような声。彼が初めて聞く女性の声だった。

「……ファズ・ルシア」

 アルは、空を向きながら呟く。
それが何を意味するのか、その時の彼には理解が出来なかったのだが。
アルの言葉で、空気がブレた。視界がずれる。空気が揺れる。
いつの間にそこに居たのか。それとも最初からそこに居たのか。
アルの視線の先には、中空に浮かぶ、とても長い金髪の女が見えた。
血のように朱い、飾り気の無い服を纏い、頭の上には金色の透き通ったリングが幾重にもなって浮かぶ。
手首と足首には赤銅色の枷のような輪。
見た事も無い形状の、先の長い白い靴。
そして形容しがたい、様々な色に変化する布のようなものを羽織っていた。

「ファズ。私はまだお別れも済ませて無いんだがな。出てくるのがちょっとばかり早くないか?」
アルは、不機嫌そうにその相手を睨みつける。
しかしファズと呼ばれた女は金色の眼を細め、にこやかに微笑んだ。
慈愛に満ちた、温とさを感じさせる微笑みであった。
女という生き物をほとんど知らない彼ではあったが、それでも心を揺さぶられる、そんな笑顔であった。
「そんなに怒らないでアルフレッド。別に貴方の背中を押しに来た訳じゃないの」
言いながら、ファズはす、と静かに彼らの前に降り立つ。
無音のまま、彼らの前に歩いてくる。
「だったら何だというんだ。私の邪魔をするというなら、貴方でもただでは済まないが――」
微笑んだまま穏便に済ませようとするファズ。剣呑に睨みつけるアル。
アルフレッドとはアルの事なのか、などと考えながら、彼は両者を、そして事の行く末を見ていることしかできなかった。
「そうじゃなくて。貴方の寿命がもうすぐ尽きそうだから、教えてあげようと思って」
ファズはあくまでも笑みは崩さず、そんな事を言い出す。
「……解ってるよ」
しかし、アルはそんな事で動じたりはしなかった。
「寿命……? 寿命って、命が尽きるって事でしょう? どういう事なのアル!?」
動じたのは彼の方だった。
二百年なんて歳月は、所詮赤子が青年に成長する程度の期間でしかなかったのだ。
父であり、理解者であり、師であり、そして大切な居場所であったアルの、その寿命という話に耐えられるほど彼は強くもなく、大人でもなかった。
だというのに。アルは全く動ぜず、慌てふためく彼を見て、笑うのだ。
「本当、お前は簡単に動ずるのな。心配になるよ」
優しい顔だった。
出来の悪い息子を、仕方ないと思いながら撫でるような、そんな温かさだった。

「ファズ。私が寿命だって事は、私自身が一番良くわかってるつもりだよ。この坊主は、日増しに力を付けていっている。遠からず『魔王』に相応しい水準に達するだろうよ」
「そのようね。というより、その少年は現時点で、貴方がいなければ世界最強よ」
向き直ったアルは、ファズと良く解らない事を話し始めていた。
どちらも真面目そうで、だからか、割って入れない雰囲気を感じていた。
「……だからか。ふふ、そっちの意味での寿命だったか」
「ええ。そうかからずに、その少年は貴方の力を超えてしまう。その時点で『十六世界の魔王』としてのアルフレッドは存在できなくなるわ」
彼のほうを指差しながら、ファズは眼を閉じた。
次に開いた時には頬は引き締まり、慈愛に満ちた微笑みは消えていた。
「まあ、元は人間だからね。『魔王』の座について長命を得ていたようなものだし、ブースト分が無くなれば私に残されているのはわずかな余命だけか」
「その余命も本当にわずかよ。多分、彼が貴方の力を超えた、そのほとんど同時期に貴方は消滅するわ」
「……お別れは、早めに済ませないといけないのか」
顎に手を当てる仕草を見て、彼は、「アルが何か考えている時の癖だ」と思い当たる。
だが実際にはそれは『何か考えているように見せかける時の』であった。答えは既に出ているのだ。
「どうかしら。ぎりぎりまで粘っても良いのよ。早くに継承するよりは幸せな日々を送れるかも」
「――何もかも知ってる癖に、まるで何も知らないかのように委ねてくれるのだな」
「全てを知る事なんて何も知らないのと大差ないわ。そんなつまらないもの、こちらからかなぐり捨てたいくらい」
両手の平を上げ、仰ぐようにしながら首を横に振る。大仰に溜息など吐きながら。
どこか神聖で冒しがたく感じる風貌に反して、その口調といい態度といい、彼にはどうにも俗物っぽく感じてしまっていた。

「いや、やっぱりいい。別れを意識してから長く傍に居るとな、未練が残ってしまいそうで怖い。そうすると、伝えたい事も伝えられなくなるかもしれない」
二人の話は終わり、アルの視線はまた彼に向けられるようになった。
その言葉に、彼は先ほどの言葉を意識してしまって、また頬が崩れそうになる。
「アル。僕は嫌だ。まだ教えてもらってない事だって一杯あるだろう? 僕は貴方の事を何も知らない。貴方は僕の親代わりのはずなのに、僕はまだ、何にも知らないんだよ……?」
「泣くなよ坊主。いいか? 最後に教えてやる。お前にとって『竜』ってのは敵だ。お前は忌み子として、一族の長の命で崖から落とされた捨て子だった」
「どういう……?」
聞き返す間も無く、アルは言葉を紡ぐ。
「お前達竜族は、私がこの世に作り出した『魔王』候補の種族の一つだった。金色の髪、薄い水色の瞳。それこそが我が後継者に相応しい世界最強の存在。『魔王』と呼ばれるに相応しい、最強の生物、だったんだがな……」
「アル、何を言ってるの……?」
彼には、理解が追いつかなかった。
聞いた事も無い単語がいくつも出てきて、まるで異世界の人と話しているんじゃないかと感じるほどに。
ただ、大切な話をしているらしくて、アルは疑問に答えようとせず、彼の瞳を覗き込みながら続けるのだ。
「私はなぁ坊主、疲れてしまったんだ。魔王で居る事に。一人で居る事に」
「アルには僕が居るじゃないか」
「そうだ。お前が居た。この二百年はとても楽しかった! 久しぶりに家族と一緒に居られた気がした。大切な人が近くにいるっていうのは、本当に善いよな」
しみじみと語りながら、口元を緩めながら。
背丈の所為で頭を撫でこそはしなかったが、とても優しい笑顔で。
彼は、この笑顔が好きだった。この人が好きだった。

「坊主。お前は願いが叶うとしたら何を望む? 何者にも変えがたい力を望むか? 全てを知る事の出来る知識を望むか? それとも、終わる事の無い平穏を望むか?」
「えっ?」
「何を望んでも良い。お前は、私の庇護がなければまた追っ手に追われる生活に戻るかも知れん。何せ竜族にとっては、金色の竜は忌み子らしいからな。殺さないと気が済まない存在らしいからな」
それは、とても恐ろしい言葉だった。
自分が竜族という一族なのはアルに教えてもらって知っていた。
だけれど、何故追われるのかが解らなかった。
忌み嫌われるのは何故なのか知らなかった。
そして、知らない事を自覚すると、彼はそれがたまらなく怖くなったのだ。
「アルと一緒に――」
だけれど、そんな恐怖だって、アルと一緒なら乗り越えられると思っていた。
「それだけはやめろ。それは、虚しい日々を過ごすだけになる」
願いは、アル本人によって妨げられた。
「私はな坊主。遥か昔に、それを願ってしまった。だが結局、何も満たされないまま、こうして寿命を迎えようとしている」
悲しそうに。とても哀しそうに。アルは苦しそうに彼を見つめる。
「アル。どうしても、別れないといけないの? 貴方の寿命を延ばすこととか、できないの?」
「無理だな。できないししたくもない」
悲哀の籠った瞳を、しかしアルは首を振って拒絶し。
また笑うのだ。
「――そんな悲しそうな顔するなよ。私は喜んで逝くんだからな。これでようやっと『彼女』と一緒の所にいける気がするんだ」
「彼女って?」
「笑うなよ? 初恋の人だ。私が追い求めてやまない、そんな素敵な女性だよ」
アルは柄にも無く照れたように笑う。
初めて見るアルの姿に、「ああ、やっぱりいなくなるんだな」と感じてしまう。
グズるのはアルに失礼なんじゃないかと感じ始めて、彼は次第に、その事実が受け入れられるようになっていた。
受け入れなくてはいけないと、そう思うようになっていった。
「坊主。良い笑顔だな。もう乗り越えられそうか?」
「き、きっと何日も泣いちゃうよ。だけど、うん、貴方の事は忘れない。僕は、貴方の死を受け入れるよ」
少しでも安心して欲しくて、彼は涙を流しながら、でも少しは力強く答えたつもりだった。
「そうか。良かった」
一言、それだけ言って、僕に背を向けた。

 ファズは切り株の上に腰掛け、彼らの様子を見ていた。ニマニマと善くない笑顔で。
「もういいよ。ファズ、後の事は任せた。私はもう逝く事にする」
「あらそう。なんていうか、感動的よね。泣きそうになった」
「やめてくれ。折角感動的なラストなのに、途端にギャグみたいになってしまう」
悪態をつきながら、アルはファズの前まで歩く。
「『知識の女神リーシア』よ。最後に教えて欲しい。私は、彼女の元にいけるだろうか?」
ファズは、異なる名で呼ばれ、面持ちが堅くなった。というより、雰囲気も含めて、別人のようになった。
「ええ、きっといけるわ。知識の女神として、それは保障しましょう」
玉虫色に光る衣をたなびかせ、女神らしく、ファズは答えた。
「はっ、馬鹿言うなよ。全知全能の女神様が、『きっと』なんて言葉使う訳が無い」
しかし、アルはその言葉を真には受けず聞き流す。
また向き直り、彼の顔を見て、にかっと笑った。
「どうやら私は、長く生きすぎたらしいな。長く生きたバチが当たったらしい」
その時の彼は、一体どういう顔だったのだろうか。
少なくとも心配させるような表情ではなかったようで、アルは再び、ファズの方を向く。
「『魔王』ファズ・ルシア=リーシアよ。茶番を終わらせたいと思う」
「そう。残念ね」
身に纏わせた荘厳な雰囲気そのままに、ファズは眼を閉じた。
「貴方を『魔王』に仕立て上げた者の一人として、一つだけ保障してあげる。貴方の願いは、彼の願いと重複しない限りは永遠に有効よ」
「ヴェーゼルやその前の魔王の願いも有効なのかい?」
「いいえ、初代の『魔王』の願いはヴェーゼルの願いによって消滅。そしてヴェーゼルの願いは、貴方自身が『魔王』となる事によって消滅したわ」
「そうか。安心したよ」
「安心していいわ。この世界は、まだしばらくは平和なままだから」
二人とも笑っていた。彼も、つられて笑ってしまいそうになっていた。
違う、笑わずにはいられなかった。笑っていないと、心が押し潰されそうで、耐えられなかったのだ。
だから笑った。笑っていたのだ。

「さようならだ坊主。誰よりも生き、誰よりも幸あれ」
「……アル」
「……私の大切な人の言葉だ。私の代わりに覚えておいてくれ」
最後に見たアルの顔は、なんとも清々しくて。
そして、憑き物が取れたような、明るい青年の顔だった。

 こうして、アルフレッドはこの世界から消滅した。
魔族という、人類にとっての不倶戴天の敵を作り、人類と魔族の終わらない戦争を画策した偉大なる彼の父は、その功績に比べ意外なほどに安らかに、虚しく消えていったのだった。

 同時に、彼にはアルフレッドの力が注がれた。
寿命を迎える前に、力の継承を行われていたのだ。
その結果、彼は正しくこの世界の最強の存在になったのだと、ファズは説明してくれた。
「少年、貴方は何を望むのかしら? 最強の力は手に入ったわ。次は何を望むの? この世の理たる全ての知識? それとも、永遠の美かしら? 一生自分の言う事を聞いてくれる従者でもいいのよ?」
「……僕は、この後どうなるんだ?」
師であるアルを失った彼には、先の事など何も見えないままだった。自然、不安は募る。
「永遠に追われ続けるわ。アルフレッドも言ってたでしょう? 貴方はこの世界において忌み子。魔界の最強種族たる竜族は、貴方の存在を決して許さない」
「永遠に追われるのか……僕は」
「永遠に追われるわ。死ぬまで追われる。何千回でも返り討ちにできる力はあるでしょうけど、その度に新たな憎しみが生まれ、貴方を追う者は増えていくわ」
彼の未来は、知識の女神だか魔王だかというこのファズに占われていた。
それは想像しただけでも怖気が走る未来。
平穏に暮らしていた自分が、よく分からないまま追われる生活をするだなんて、彼には考えただけで震えが止まらない。
「貴方は数多くの命を奪う事になるわ。誰かの愛する者を殺す事もあるし、誰かの大切な者を殺めてしまう事だってある」
自分が誰かを殺すところなんて想像もできない。
シカや牛を捌くのだって勇気がいるし、いつも申し訳ないと思いながら食べてるのに、自分と同じ生き物を殺すなんてとてもできるはずがないと、彼は思う。
怖くて仕方なかった。
「でも、貴方の願い次第では、それらはなくなるかもしれない。あるいは、よりひどくなるかもしれない」
怯える私に、女神は微笑んだ。
「少年よ、願いなさい。『魔王』となった者の願いを、この『シャルムシャリーストーク』は、忠実に叶えようとするわ」
「『魔王』……アルもそういうようなことを言ってた。それは一体……」
「世界の支配者。世界を見守る者。世界を操作する者。世界を壊す者。世界を救う者……割と何でもありな存在よ」
そんなものに、アルはなっていたのだという。笑ってしまうほど途方も無い存在だった。
「貴方にはそれだけの力があるわ。竜族が怖いなら、先んじて滅ぼしてしまう事も可能だし、あるいは、延々送られる追っ手を返り討ちにし続ける事もできる」
「――僕は」
女神の言葉は、どれも血塗られていて、そして、彼にとってはどうしようもなく恐ろしい道だった。
誰も喜ばない道なんじゃないかと感じられて、そして、別の道を考えてしまう。

「僕は、誰にも邪魔されたくない。平穏に生きたい。誰にも干渉もされず、静かに過ごしたいんだ」
「そう」
「僕に世界をどうこうする力があるというなら、僕のことなんて放っておいてくれる、そんな世界にしたい。なって欲しい」

 それは、アルと過ごした日々があまりに楽しくて、そして、恐怖に負けてしまうのが怖くて、手を血で染めるのが嫌で、そんな恐れから出た願いだった。
女神は微笑んだままだった。満足げに、楽しげに。そして、どうしようもなく愉快そうに。
「素晴らしい願い事だと思うわ。ええ、大丈夫。きっと貴方の願いは叶うわ。貴方の平穏は約束される」
返って来たのは、そんな、安堵を感じさせてくれる温かな言葉だった。
「でもいくつか。貴方の願いが叶えられているのは、貴方がこの世界で最強の間だけ」
言いながら、女神は右手の人差し指を立てる。視界がブレる。
「そして、貴方の寿命も、貴方が『魔王』の間は無限に等しく続くけれど、やはり貴方より強い存在が生まれた瞬間から、貴方の寿命は急速に縮むわ」
二本目。中指が立てられた。彼にはいつの間にか、女神が小さくなったように感じる。
「最後に。貴方は自分が望んだ願いを、貴方自身の手で反故にはできない。これから先、貴方は自分より強い者がこの世界に生まれない限り、永遠にその願いを履行し続ける事になる」
三本目。親指が立てられる。変わった指の立て方をするな、と思いはしたものの、それ以上に、女神が明らかに小さくなっていって驚かされる。
何が起きたというのか、彼には理解できないままに。

――そう、彼はその時、自分に何が起きていたのか解らなかったのだ。

「納得していただけたかしら? 貴方は今この瞬間から、この『世界』の支配者になったのよ。おめでとう!!」

 それは満面の笑みで、見ていて胸が高鳴ってしまうほど美しく、そして。
なんとも残忍な笑顔だった――
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