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第十八章 VS傀儡君主
第213話 チュートリアル:古のルール
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「――ええ。何かあったらまた報告して」
通信から20分後。緊張した面持ちでイヤホンの通話を切った有栖。
ふぅ、と大きく溜息をつき、目を瞑る。
(全世界のカルーディが一斉に倒された直後に起きた巨大モンスターの出現。それはゲートが開いた地域に一斉現れ、今現在も暴れている……)
ハンプティダンプティたちが合体し、巨大なモンスターに成り変わった。既に純血派の戦闘部隊が各々の国で奮闘しているも、状況は芳しくない模様。
(日本やアメリカ、フランスは何とか対処しているとの報告だけど、他の各国は苦戦。特にダンジョン『氷結界の里』で国力を低下させたロシアに加え、内紛が続く中国、極寒グリーンランドが非常に厳しい状況……)
観測室から伝えられた世界現状。混血派と純血派に分かれる派閥だが、国連の命令で純血派が先導するも国によっては手を取り合い、そして攻略者とも連携して事に当たっている所もある。
そういった地域は苦戦しつつもモンスターと対等に戦えているが、先ほど有栖が思考した3つの国は諸々の事情により大苦戦を強いられてた。
「いい加減突っ立ってないで座ったらどうだ? おちおち酒すら飲めねぇよ。いいからあんたも飲め」
「世界が大変な時にお酒なんて飲めたもんじゃないわ!!」
「あらあら。隣、空いてるわよ」
「あなたにはもう近づかない! あと絶対に近づかないで!!」
「あらら。嫌われちゃった?」
黄金の杯で酒を煽るエルドラドは有栖に向け一杯の蜂蜜酒をカウンターに置き、カウンター席をポンポンと叩いたヴェーラ。いつも通りのエルドラドに対し怒りを覚え、ヴェーラに対しては別の意味で警戒心を露わにした。
「で? 俺たちの力を貸して欲しいって?」
「……ええ」
花房有栖はそのために来たくも無かったこの場に足を運んだのだ。
「状況はよくないわ。今この時でもモンスターによって人が死んでる」
「まぁそうだろうな。近くで暴れてるデカ物もいるし」
渋谷と人工島ビーチに出現し2体のジャイアントドールを指す。
「確かにあっちこっちでモンスターが湧いて暴れられて殺され、人形に変えられりもしてる。ンク。しかも運悪く大きな戦力も出払っていて分が悪いときたもんだ。人類にとっては分岐点だろうな……」
酒を飲みながらどこか遠くを見つめるエルドラド。
そんなエルドラドを前にして、有栖は顔に出さないものの驚愕をしていた。
(なんで撫子たちが出払っているのを知って入るの……。監視の目は多そうね……)
有栖もとい混血派からの眼は事実上有栖の一つ目だが、エルドラド含む理性のルーラーズの眼は全く言って把握していない。双方の監視の目と言う圧倒的アドバンテージは明らかに劣っていた。
これに関しては協議していくと強く思った有栖だった。
「ンク――」
酒を煽りながら顔だけではなく体を有栖に向けるエルドラド。
「俺らとあんたらは確かに協力関係ではある。そっちに俺の心臓あるしな」
「……ええ」
おもむろに有栖に宛がった黄金の杯を持ち、受け取れと手で催促したエルドラド。有栖は拒むも、彼の会話の流れで受け取ってしまった。
「でもいいのか? 俺たちに頼るって事は、あんたら人類ではルーラーズに負けてしまうと同義だぞ」
「ッ!!」
痛い。非常に痛い所を突かれたと顔を顰める有栖。
「た、確かに、あなたの言う通り、我々人類の現状の戦力では心もとないどころかジリ貧で壊滅してしまう可能性がある。例え撫子たちが帰還しても苦しい状況なのは変わらない」
有栖が予想する結果。それは人類が部分的に負け、最終的には全滅する予想図だった。
現状苦しい国はカルーディによって滅ぼされ、戦力の大きな国だけが残る。それもジリ貧で削られ続け、撫子を含む最強クラスの人材が集結しても根本的な解決は不可能との予想だった。
「でも今、この状況だからこそ、私はあなた達に頼るの……!! じゃないと協定を結んだ意味なんて無いわ!!」
「っま! 当然だわな……」
杯に入った酒が有栖の心情を映す様に揺れる。
「有栖くん。俺ら的には力を貸さん事も無い」
「ッ!! じゃあ――」
ぱっと顔が明るくなった。
「――だが対価を求める」
「……対価」
「ああ。こっちの戦力を貸し出すんだ。筋を通してもらわんとなぁ」
緊張感を纏う有栖。
(……予想はしていたけど面と向かって言われると弱いわね。相手は味方でもルーラーの一人……。いったい何を要求してくる……!!)
有栖は不意に気づいた。
「ッ!?」
今まで興味無いと目も合わせなかったBARにいるルーラー全員が、有栖をまじまじと見ていたのを。
目の前のエルドラドに至っては酒を煽るも、下から舐め回す様に肢体を見ていた。
ネクロスを含むルーラー達の思惑は分からないが、エルドラドが要求しようとしているのは嫌でも分かった。
「んん~実に甘美なんだろうなぁ」
(下衆が……!!)
エルドラドとは幾度も邂逅したが、彼は女とあらば誘い、抱こうとした。無論突っぱねたが有栖も誘われた経験があり、日本最強の女――大和撫子ですらも誘われた。
しかし今回、人類存亡の危機であり、何が何でも彼らの力を借りたい現実。断れば機嫌を損ねる可能性すらある。
(――パパ。萌……ごめんね)
もとよりここに来るときには覚悟していた有栖。一人の犠牲で人類が助かるならそれを選ぶ。
「っへへ」
故に。
「――わかったわ。私を、抱かせてあげる」
有栖の瞳に、ハイライトが失った。
(これで人類が助かるならいくらでも汚されるわ……)
静寂。
誰も何も言わない静かな空間。
重い空気に耐えられなかったのか、グラスに入った氷がカランと溶けた。
「……もういいだろう。聞くに堪えん」
静かに酒を飲んでいたネクロスがおもむろに口を開く。
「エルドラドの茶番に付き合っているほど暇ではない」
「……茶番?」
ハイライトの無い瞳がネクロスを見た。
「おいおいもうバラすのかよぉつまんねぇー。これからが面白いのにぃ~」
ニヤニヤと笑うエルドラドが景気よく酒を煽った。
茶番と言われ真偽が判別できない有栖。くちびるが震える。
「この世界に古から伝わる公正な心理戦――"じゃんけん"で勝ち抜いたエルドラドの遊びだ。お前を抱く抱かないはただの言葉遊びだという事だ」
「じゃん……けん……?」
いやぁ、と後頭部を掻くエルドラド。言われた言葉、その光景を見て自分は遊ばれたんだと遂に自覚。瞳にハイライトが戻る。
「ッッ~~!!」
溢れだす殺意をエルドラドに向ける有栖。本人は何処吹く風。
「しかし女。対価を求めるのには違《たが》いない」
「……そうでしょうね」
ネクロスを見てやはりかと息を飲む。
「私たちが求める対価。それは――」
――傀儡君主カルーディの消滅だ。
「――」
この事態を引き起こした厄災。その元凶の消滅。
「おかしなことを言うのね。我々人類にとってルーラー消滅は悲願なのよ。今回の協力要請はそれすらも含むもの……」
そう。この協力要請は巨大モンスターを倒すのを前提にゲートの消滅、果てはカルーディの消滅に繋がる。それを要求してきたのには、どこか到達点の相違があると過った。
しかしここで、ピリと緊張感が増した。
「言葉が足りなかったな。私たちが傀儡君主《あいつ》を倒す。人類は一切の手出しをしない事が条件だ」
「ッ!?」
ネクロスどころかルーラー全員が殺意を抱く。
「有栖くんにも教えたが、あんた達の言うマーメイドレイドってのは俺らの身内があいつに操られた事で起きた」
黄金の空間が体を通り、アロハシャツ姿から黄金の甲冑姿、兜を被る本来の姿へと変貌。
「だからさ、仇討ちは譲れねぇんだわ」
赤い点の様な眼が有栖を見た。
真面目過ぎるエルドラドに対し、有栖は何も言えず首を縦に振り了承。強行に出るであろう純血派を絶対に止めると心に誓う。
「――って事で、助けを向かわせますか!」
気分よく酒を飲んでから辺りを見る。
「ネクロス――」
藍は静かに酒を飲み。
「フリード――」
赤は待ってましたとニヤつき。
「ティアーウロング――」
幻霊の名の如く、壁からすり抜けてきた黒のフードが縦に揺れた。
通信から20分後。緊張した面持ちでイヤホンの通話を切った有栖。
ふぅ、と大きく溜息をつき、目を瞑る。
(全世界のカルーディが一斉に倒された直後に起きた巨大モンスターの出現。それはゲートが開いた地域に一斉現れ、今現在も暴れている……)
ハンプティダンプティたちが合体し、巨大なモンスターに成り変わった。既に純血派の戦闘部隊が各々の国で奮闘しているも、状況は芳しくない模様。
(日本やアメリカ、フランスは何とか対処しているとの報告だけど、他の各国は苦戦。特にダンジョン『氷結界の里』で国力を低下させたロシアに加え、内紛が続く中国、極寒グリーンランドが非常に厳しい状況……)
観測室から伝えられた世界現状。混血派と純血派に分かれる派閥だが、国連の命令で純血派が先導するも国によっては手を取り合い、そして攻略者とも連携して事に当たっている所もある。
そういった地域は苦戦しつつもモンスターと対等に戦えているが、先ほど有栖が思考した3つの国は諸々の事情により大苦戦を強いられてた。
「いい加減突っ立ってないで座ったらどうだ? おちおち酒すら飲めねぇよ。いいからあんたも飲め」
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「あらあら。隣、空いてるわよ」
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「あらら。嫌われちゃった?」
黄金の杯で酒を煽るエルドラドは有栖に向け一杯の蜂蜜酒をカウンターに置き、カウンター席をポンポンと叩いたヴェーラ。いつも通りのエルドラドに対し怒りを覚え、ヴェーラに対しては別の意味で警戒心を露わにした。
「で? 俺たちの力を貸して欲しいって?」
「……ええ」
花房有栖はそのために来たくも無かったこの場に足を運んだのだ。
「状況はよくないわ。今この時でもモンスターによって人が死んでる」
「まぁそうだろうな。近くで暴れてるデカ物もいるし」
渋谷と人工島ビーチに出現し2体のジャイアントドールを指す。
「確かにあっちこっちでモンスターが湧いて暴れられて殺され、人形に変えられりもしてる。ンク。しかも運悪く大きな戦力も出払っていて分が悪いときたもんだ。人類にとっては分岐点だろうな……」
酒を飲みながらどこか遠くを見つめるエルドラド。
そんなエルドラドを前にして、有栖は顔に出さないものの驚愕をしていた。
(なんで撫子たちが出払っているのを知って入るの……。監視の目は多そうね……)
有栖もとい混血派からの眼は事実上有栖の一つ目だが、エルドラド含む理性のルーラーズの眼は全く言って把握していない。双方の監視の目と言う圧倒的アドバンテージは明らかに劣っていた。
これに関しては協議していくと強く思った有栖だった。
「ンク――」
酒を煽りながら顔だけではなく体を有栖に向けるエルドラド。
「俺らとあんたらは確かに協力関係ではある。そっちに俺の心臓あるしな」
「……ええ」
おもむろに有栖に宛がった黄金の杯を持ち、受け取れと手で催促したエルドラド。有栖は拒むも、彼の会話の流れで受け取ってしまった。
「でもいいのか? 俺たちに頼るって事は、あんたら人類ではルーラーズに負けてしまうと同義だぞ」
「ッ!!」
痛い。非常に痛い所を突かれたと顔を顰める有栖。
「た、確かに、あなたの言う通り、我々人類の現状の戦力では心もとないどころかジリ貧で壊滅してしまう可能性がある。例え撫子たちが帰還しても苦しい状況なのは変わらない」
有栖が予想する結果。それは人類が部分的に負け、最終的には全滅する予想図だった。
現状苦しい国はカルーディによって滅ぼされ、戦力の大きな国だけが残る。それもジリ貧で削られ続け、撫子を含む最強クラスの人材が集結しても根本的な解決は不可能との予想だった。
「でも今、この状況だからこそ、私はあなた達に頼るの……!! じゃないと協定を結んだ意味なんて無いわ!!」
「っま! 当然だわな……」
杯に入った酒が有栖の心情を映す様に揺れる。
「有栖くん。俺ら的には力を貸さん事も無い」
「ッ!! じゃあ――」
ぱっと顔が明るくなった。
「――だが対価を求める」
「……対価」
「ああ。こっちの戦力を貸し出すんだ。筋を通してもらわんとなぁ」
緊張感を纏う有栖。
(……予想はしていたけど面と向かって言われると弱いわね。相手は味方でもルーラーの一人……。いったい何を要求してくる……!!)
有栖は不意に気づいた。
「ッ!?」
今まで興味無いと目も合わせなかったBARにいるルーラー全員が、有栖をまじまじと見ていたのを。
目の前のエルドラドに至っては酒を煽るも、下から舐め回す様に肢体を見ていた。
ネクロスを含むルーラー達の思惑は分からないが、エルドラドが要求しようとしているのは嫌でも分かった。
「んん~実に甘美なんだろうなぁ」
(下衆が……!!)
エルドラドとは幾度も邂逅したが、彼は女とあらば誘い、抱こうとした。無論突っぱねたが有栖も誘われた経験があり、日本最強の女――大和撫子ですらも誘われた。
しかし今回、人類存亡の危機であり、何が何でも彼らの力を借りたい現実。断れば機嫌を損ねる可能性すらある。
(――パパ。萌……ごめんね)
もとよりここに来るときには覚悟していた有栖。一人の犠牲で人類が助かるならそれを選ぶ。
「っへへ」
故に。
「――わかったわ。私を、抱かせてあげる」
有栖の瞳に、ハイライトが失った。
(これで人類が助かるならいくらでも汚されるわ……)
静寂。
誰も何も言わない静かな空間。
重い空気に耐えられなかったのか、グラスに入った氷がカランと溶けた。
「……もういいだろう。聞くに堪えん」
静かに酒を飲んでいたネクロスがおもむろに口を開く。
「エルドラドの茶番に付き合っているほど暇ではない」
「……茶番?」
ハイライトの無い瞳がネクロスを見た。
「おいおいもうバラすのかよぉつまんねぇー。これからが面白いのにぃ~」
ニヤニヤと笑うエルドラドが景気よく酒を煽った。
茶番と言われ真偽が判別できない有栖。くちびるが震える。
「この世界に古から伝わる公正な心理戦――"じゃんけん"で勝ち抜いたエルドラドの遊びだ。お前を抱く抱かないはただの言葉遊びだという事だ」
「じゃん……けん……?」
いやぁ、と後頭部を掻くエルドラド。言われた言葉、その光景を見て自分は遊ばれたんだと遂に自覚。瞳にハイライトが戻る。
「ッッ~~!!」
溢れだす殺意をエルドラドに向ける有栖。本人は何処吹く風。
「しかし女。対価を求めるのには違《たが》いない」
「……そうでしょうね」
ネクロスを見てやはりかと息を飲む。
「私たちが求める対価。それは――」
――傀儡君主カルーディの消滅だ。
「――」
この事態を引き起こした厄災。その元凶の消滅。
「おかしなことを言うのね。我々人類にとってルーラー消滅は悲願なのよ。今回の協力要請はそれすらも含むもの……」
そう。この協力要請は巨大モンスターを倒すのを前提にゲートの消滅、果てはカルーディの消滅に繋がる。それを要求してきたのには、どこか到達点の相違があると過った。
しかしここで、ピリと緊張感が増した。
「言葉が足りなかったな。私たちが傀儡君主《あいつ》を倒す。人類は一切の手出しをしない事が条件だ」
「ッ!?」
ネクロスどころかルーラー全員が殺意を抱く。
「有栖くんにも教えたが、あんた達の言うマーメイドレイドってのは俺らの身内があいつに操られた事で起きた」
黄金の空間が体を通り、アロハシャツ姿から黄金の甲冑姿、兜を被る本来の姿へと変貌。
「だからさ、仇討ちは譲れねぇんだわ」
赤い点の様な眼が有栖を見た。
真面目過ぎるエルドラドに対し、有栖は何も言えず首を縦に振り了承。強行に出るであろう純血派を絶対に止めると心に誓う。
「――って事で、助けを向かわせますか!」
気分よく酒を飲んでから辺りを見る。
「ネクロス――」
藍は静かに酒を飲み。
「フリード――」
赤は待ってましたとニヤつき。
「ティアーウロング――」
幻霊の名の如く、壁からすり抜けてきた黒のフードが縦に揺れた。
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