204 / 261
第十八章 VS傀儡君主
第204話 チュートリアル:ホテルの一室
しおりを挟む
「――ッ!!」
「ぐにょ――」
ダーク=ノワールが握る魔法剣ソードオブライトが迸り、ハンプティダンプティが斬られダメージにより消滅。
――ザシュ!!
グリーンエッグ。隙ありと言わんばかりの横からの攻撃。しかしダーク=ノワールの背後に浮かぶソードオブライトの一振りが自動で矛先を向け、グリーンエッグの体を真っ二つにして消滅させた。
「♰これで六体目か……♰」
ホテルの非常階段を使い、安全を確認した七階から順繰りに降り、六階、五階共にモンスターが侵入。冷静に対処し、今し方何食わぬ顔で非常階段を昇ってきた二体を屠った。
人二人が並ぶのが精一杯な階段。四階に降りる。
「……」
スっと静かに角から顔だけ出し四階フロアの様子を伺うダーク=ノワール。
(♰大吾の証言では四階には使用客はいない。それはフロントで見たパネルの点滅で俺にも分かった。……しかし♰)
一つ奥の扉が半開きになっていた。
使用上、手や足、つっかえる何かで支えると動かないが、それ以外の要因ではドアが半開きになることは無い。そして自動的に鍵が閉まる。
(♰モンスターによりドアが破壊されたか、……何かの拍子でボタンが押され、そして何かの拍子でカードキーを手に取り、そして何かの拍子で解錠させたか……。それはありえんか♰)
前述ならともかく、後述は現実的に考え難い。
ダンディズムなハンプティダンプティと顔を赤らめるグリーンエッグ。その二体が仲良く部屋に入り事に至る。
想像力豊なダーク=ノワールが考える彼ならではの可能性。あまりにも現実味が無かった。
(♰そもそもそこまでの知性が有るとは思えん♰)
他に変わった様子は見て取れないと判断。ダーク=ノワールは意を決し、怪しさ塗れの部屋へと足を踏み入れる。
「……」
ゆっくり歩みを進める。手にはソードオブライト一振り。背後には二振り浮かせ、半開きのドアに近づいた。
当然と言うべきか、同じ建物であるため扉の先は同じく廊下。廊下には変わった物は無く、ドアを半開きにしているのは用意されたスリッパの芯の部分だった。
(♰スリッパはこのままにしておこう。料金を払わないと扉は開かないし、財布は七階にあるしな♰)
最悪ドアを破壊すれば出られるが、それは最終手段だと思ったダーク=ノワール。
静かに入室。ハンプティダンプティの特徴的な声やモンスターの物音はしない。
中は大吾たちが居る部屋とは違い質素、標準的。ベッドの影に潜んでいるかを確認するも見受けれず、そのままトイレと脱衣所、バスルームに続く扉を見た。
――キィィィ
扉を開ける。
「……」
薄暗い脱衣所。バスルームの蛇口のボルトが緩いのか、ポチャリポチャリと水が漏れている。
少し底が深いバスタブ。
それを覗き込むと突然――!!
「――……」
飛び出すモンスターは居ない。
ほっと一安心。
バスルームの喚起窓から外の様子を伺うダーク=ノワール。モンスターどころか人っ子一人いない。
何事も無くバスルームから出て脱衣所。
ふと、彼は脱衣所にある鏡を見た。
――――カリ
彼が映し出される鏡。その彼の後ろに写るカーテンの隙間から、折りたたむ様にゆっくり現れた不気味な指。ベッドの下からは黒い瞳が除かれ、赤い顔がのっそりと鏡に写った。
――ゾク
「――ッッ!?」
――ドガッ!!
けたたましい音が何度も鳴り響き、半開きのドアから突進するように出てきたダーク=ノワール。
「フー! フー! フー!」
肩で息をする。
(いやマジで怖いって!? ホラー映画かよ!?)
なんとか無傷で生還し、心臓に悪いと内心悪態をつく。
そしてキレ気味でこう思った。
「♰もう我が暴れた方がモンスターくるくね?♰」
これより彼は、慎重を捨て去り大胆に行動するのであった。
フランス・巴里。
もうすぐ日が変わる深夜の零時前。
「――首尾はどうだい」
「はい。今なお避難者を受け入れており、おおむね予定通りに」
「軽モンスター撃退用ビーム砲もかなり役に立っています」
ラ・デファンス。パリ西部近郊にある都市再開発地区。シャンゼリゼ通りと凱旋門の延長線上に位置し、パリ市内の伝統的な景観とはかけ離れ、現代的な景観を形成している地区である。
その一つの高層ビルの屋上。ブロンドの髪を風になびかせ、西園寺財閥もとい西園寺グループの子息、または攻略者学園卒業生の男――西園寺L颯がポッケに手を突っ込みながら大きなゲートを見ていた。
傍らには同じく卒業生である津田輝樹、上賀澄明弘がスーツ姿で颯を守る様に立っている。
「こら二人とも、他に人は居ないんだしフランクに行こうよ」
二人に笑顔を向ける颯。
「……いや、それは」
「ほら言ったろ輝樹。雇ってくれたけど颯は颯なんだって。俺からすればむしろ敬語つかう方がむずがゆい」
「そこはしゃんとしろ」
仕事モードではなくプライベートな雰囲気に変わり、颯は頬を綻ばせる。
「で? あのカルーディってルーラーにカチコミ行かないのか? 準備は万端だぜ?」
明弘が横目でブロンド髪を見て質問。空中に浮く小粋なハットを被ったカルーディ。ここからだとギリギリ視認でき、メッセージ画面も反応している。
「あそこにいるのは本体じゃない。倒してもまた投下されると思うよ」
「では我々はまだ動く時ではないと……」
「うん」
真面目な輝樹は敬語が抜けずにいる。それは仕方ないと颯は納得していても、どこか寂しい気持ちを感じていた。
「どうしても手の届かない場所で傀儡に変えられ彼に回収されてるけど、パリの攻略者たちも頑張ってるし、とりあえずは現状維持……」
カルーディが糸を使いマリオネットに変えた人を回収。その光景を目にし歯がゆい思いをしながらも、まだ動くべきでないと自立する。
「バックの国連は動いてるんだよな?」
「そのように聞いている」
「国連は国連。僕たちは僕たち。僕たちが動くのはカルーディの本体、もしくはかなり危険なモンスターが現れた時だ」
強かな瞳が、傀儡君主を射貫く。
「ぐにょ――」
ダーク=ノワールが握る魔法剣ソードオブライトが迸り、ハンプティダンプティが斬られダメージにより消滅。
――ザシュ!!
グリーンエッグ。隙ありと言わんばかりの横からの攻撃。しかしダーク=ノワールの背後に浮かぶソードオブライトの一振りが自動で矛先を向け、グリーンエッグの体を真っ二つにして消滅させた。
「♰これで六体目か……♰」
ホテルの非常階段を使い、安全を確認した七階から順繰りに降り、六階、五階共にモンスターが侵入。冷静に対処し、今し方何食わぬ顔で非常階段を昇ってきた二体を屠った。
人二人が並ぶのが精一杯な階段。四階に降りる。
「……」
スっと静かに角から顔だけ出し四階フロアの様子を伺うダーク=ノワール。
(♰大吾の証言では四階には使用客はいない。それはフロントで見たパネルの点滅で俺にも分かった。……しかし♰)
一つ奥の扉が半開きになっていた。
使用上、手や足、つっかえる何かで支えると動かないが、それ以外の要因ではドアが半開きになることは無い。そして自動的に鍵が閉まる。
(♰モンスターによりドアが破壊されたか、……何かの拍子でボタンが押され、そして何かの拍子でカードキーを手に取り、そして何かの拍子で解錠させたか……。それはありえんか♰)
前述ならともかく、後述は現実的に考え難い。
ダンディズムなハンプティダンプティと顔を赤らめるグリーンエッグ。その二体が仲良く部屋に入り事に至る。
想像力豊なダーク=ノワールが考える彼ならではの可能性。あまりにも現実味が無かった。
(♰そもそもそこまでの知性が有るとは思えん♰)
他に変わった様子は見て取れないと判断。ダーク=ノワールは意を決し、怪しさ塗れの部屋へと足を踏み入れる。
「……」
ゆっくり歩みを進める。手にはソードオブライト一振り。背後には二振り浮かせ、半開きのドアに近づいた。
当然と言うべきか、同じ建物であるため扉の先は同じく廊下。廊下には変わった物は無く、ドアを半開きにしているのは用意されたスリッパの芯の部分だった。
(♰スリッパはこのままにしておこう。料金を払わないと扉は開かないし、財布は七階にあるしな♰)
最悪ドアを破壊すれば出られるが、それは最終手段だと思ったダーク=ノワール。
静かに入室。ハンプティダンプティの特徴的な声やモンスターの物音はしない。
中は大吾たちが居る部屋とは違い質素、標準的。ベッドの影に潜んでいるかを確認するも見受けれず、そのままトイレと脱衣所、バスルームに続く扉を見た。
――キィィィ
扉を開ける。
「……」
薄暗い脱衣所。バスルームの蛇口のボルトが緩いのか、ポチャリポチャリと水が漏れている。
少し底が深いバスタブ。
それを覗き込むと突然――!!
「――……」
飛び出すモンスターは居ない。
ほっと一安心。
バスルームの喚起窓から外の様子を伺うダーク=ノワール。モンスターどころか人っ子一人いない。
何事も無くバスルームから出て脱衣所。
ふと、彼は脱衣所にある鏡を見た。
――――カリ
彼が映し出される鏡。その彼の後ろに写るカーテンの隙間から、折りたたむ様にゆっくり現れた不気味な指。ベッドの下からは黒い瞳が除かれ、赤い顔がのっそりと鏡に写った。
――ゾク
「――ッッ!?」
――ドガッ!!
けたたましい音が何度も鳴り響き、半開きのドアから突進するように出てきたダーク=ノワール。
「フー! フー! フー!」
肩で息をする。
(いやマジで怖いって!? ホラー映画かよ!?)
なんとか無傷で生還し、心臓に悪いと内心悪態をつく。
そしてキレ気味でこう思った。
「♰もう我が暴れた方がモンスターくるくね?♰」
これより彼は、慎重を捨て去り大胆に行動するのであった。
フランス・巴里。
もうすぐ日が変わる深夜の零時前。
「――首尾はどうだい」
「はい。今なお避難者を受け入れており、おおむね予定通りに」
「軽モンスター撃退用ビーム砲もかなり役に立っています」
ラ・デファンス。パリ西部近郊にある都市再開発地区。シャンゼリゼ通りと凱旋門の延長線上に位置し、パリ市内の伝統的な景観とはかけ離れ、現代的な景観を形成している地区である。
その一つの高層ビルの屋上。ブロンドの髪を風になびかせ、西園寺財閥もとい西園寺グループの子息、または攻略者学園卒業生の男――西園寺L颯がポッケに手を突っ込みながら大きなゲートを見ていた。
傍らには同じく卒業生である津田輝樹、上賀澄明弘がスーツ姿で颯を守る様に立っている。
「こら二人とも、他に人は居ないんだしフランクに行こうよ」
二人に笑顔を向ける颯。
「……いや、それは」
「ほら言ったろ輝樹。雇ってくれたけど颯は颯なんだって。俺からすればむしろ敬語つかう方がむずがゆい」
「そこはしゃんとしろ」
仕事モードではなくプライベートな雰囲気に変わり、颯は頬を綻ばせる。
「で? あのカルーディってルーラーにカチコミ行かないのか? 準備は万端だぜ?」
明弘が横目でブロンド髪を見て質問。空中に浮く小粋なハットを被ったカルーディ。ここからだとギリギリ視認でき、メッセージ画面も反応している。
「あそこにいるのは本体じゃない。倒してもまた投下されると思うよ」
「では我々はまだ動く時ではないと……」
「うん」
真面目な輝樹は敬語が抜けずにいる。それは仕方ないと颯は納得していても、どこか寂しい気持ちを感じていた。
「どうしても手の届かない場所で傀儡に変えられ彼に回収されてるけど、パリの攻略者たちも頑張ってるし、とりあえずは現状維持……」
カルーディが糸を使いマリオネットに変えた人を回収。その光景を目にし歯がゆい思いをしながらも、まだ動くべきでないと自立する。
「バックの国連は動いてるんだよな?」
「そのように聞いている」
「国連は国連。僕たちは僕たち。僕たちが動くのはカルーディの本体、もしくはかなり危険なモンスターが現れた時だ」
強かな瞳が、傀儡君主を射貫く。
26
お気に入りに追加
1,048
あなたにおすすめの小説
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる