176 / 259
第十六章 強く激しく
第176話 チュートリアル:仲良く
しおりを挟む
「……国連とやらの女か。エルドラドには気を付けろ。そいつは誰彼構わず女なら抱こうとする輩だ。節操がないにもほどがある」
「おいおい青いのぉ、ちと辛辣すぎやしないか? 俺だって選んで抱いてんだよ」
「……腹上死しろ」
「もう死んでんだよなぁ」
ネクロスに酷い言われようなこの男。後頭部をポリポリと掻くエルドラドは気にする様子を見せない。
「エルぅ。私と今晩どう? 昇天させてあげるわよぉ?」
「ぜっっっっったいに嫌。あんたと寝た日にゃマジで消滅する」
「残念だわぁ。ふふふ」
エルドラドの隣に移動したピンクドレスの女性――ヴェーラ。エルドラドの太ももを手で摩って誘うもドン引きしたエルドラドは払う様に手を退かせた。
「ネクロス様。静寂でございます」
「――ンク」
提供された青いカクテルを飲むネクロス。グラスをカウンターに置き、睨みを利かせ少しだけ近づいて来た有栖を見る。
「そう凝視されてはおちおち酒も飲めん。用があるならさっさと話せ」
「ッ」
額に汗をかく有栖。彼女は戸惑っていた。
ダンジョン――『氷結界の里』。何故ゲートを通らず入れたのか、あの蜘蛛型モンスターと巨人モンスターは何なのか、三体の龍は何なのか。遥か太古まで遡る氷結界の軌跡、ネクロスによる最初の封印。諸々のあらましをエルドラドの事後報告で分かったが、まだ分からない、聞いていない、知らされていない事が多すぎた。
理性のルーラーズである彼らの窓口は黄金君主に加え虚無家臣であるが、予想だにしない邂逅。
「れ――」
混乱する頭で色々と思考した結果。
「礼を言うわ。みんなもがんばったけど、貴方の尽力のおかげでダンジョンブレイクを阻止できた。ありがとう」
感謝を述べた。蠢く蟲、巨大な魔神、氷結の龍。それらがダンジョンから這い出てロシアから始まるであろう人間に対しての蹂躙。容易に想像できる
無論日本最強の女であるヤマトサークル長――大和 撫子と覚醒した西田が奮闘すれば防げると信じていたが、加わった幻霊君主と幻霊家臣も一塩。結果的に無事に収まった。
軽くお辞儀をした有栖。顔を上げると、ネクロスは視線だけでなく顔を向けていた。
「礼はいい。元はと言えば氷結の龍を里に棲む者たちに管理させず、トリシュラの様に私が管理すればよかった。まぁあの里に紆余曲折はあったにしろ、奴に悪用されたの事実は変わらん」
「……」
有栖は考えた。一連の黒幕であった国連が把握していなかった本能のルーラーズの一体――傀儡君主について情報を聞き出そうかと。しかし聞いたとてエルドラドから得た情報以外は出ないだろうと判断。
ふと、有栖は嫌な考えが過る。
「エルドラド……」
「あん。なんだよ。仕事しに戻るんじゃないのか?」
いつの間にエルドラドのカウンターの上にはビールジョッキが。有栖は息を飲む。
「……藍嵐君主が来たという事は、他のお客もそうなのかしら」
言葉を口にすればなおのことジワリと汗が噴き出る。
有栖が問うた事柄。それはつまり――
「――そうだ」
「――ッ」
有栖の心臓が締まる。
「カウンターにデカチチ乗せてるこいつも」
「あらあら」
「あっちでニヤニヤしてる赤いのも」
「ハンッ」
「みんな仲間の君主だ」
――ゾゾッ
背筋が凍った。先ほどまで話していた。女性がルーラー。テーブル席で様子を伺っていた赤髪の男もルーラー。そして青髪と灰髪もルーラー。
(とんでもない客層ね……)
そもそも君主なら視界のメッセージ画面が現れるはず。その作用が無いのは彼彼女たちはルーラーであることを隠せる事と同義。冷や汗が止まらない有栖。
「まぁそうビビるなって。俺たちは国連に味方してんだ。囲ってどうにかしようなんて思ってねぇよ」
「その言葉が本当だといいけど」
「本当よ。現に貴女に危害は加えて無いし、私って争いごとは嫌いなのぉ」
椅子から立ち上がるヴェーラ。セクシーな女性に見えていた彼女だが、今の有栖には物の怪に見えてしかたがない。ヴェーラが近づいて来るに連れ、有栖も自然と一歩下がってしまう。
一歩迫り、一歩下がる。繰り返すと壁に当たり後退できなくなっていた。
「ッ!!」
逃げられないと判断した有栖は自前の糸を出そうと――
「――だーめ」
「――ッ」
瞬き一つで迫られ糸を出そうとした腕を掴まれた。
腕を掴まれたと言うのに有栖は身動きが取れない。
「ねぇ女同士仲良くしましょう……」
腕を持ち上げられ体が壁に押しつけられる。
「私たち、さっきまで仲良しだったでしょう?」
「――ッくあ――」
耳元で囁かれる有栖。ヴェーラの吐息を肌で感じ、蠱惑で妖艶な声が有栖の脳を刺激し出したくもない嬌声が漏れてしまった。
(なに、これッ!? 身体がおかしいッ!)
「お友達になりましょう……。きっと楽しいわよ……」
「――ッぁあ――」
「貴女のこと教えてちょうだい……」
「ぁうぅぅッ――」
ヴェーラが囁く度に敏感になった有栖の芯が震える。その兆候が赤くなった頬、震える肩や脚に現れた。
(感じずにはいられない快感ッ。これは毒と同じ状態異常そのものッ。これもルーラーの力だとでも言うのッ)
痙攣を引き起こす有栖の体。頭では分かっていも体が異常をきたしどうしようもない。
「――ふぅぅぅ」
止めと言わんばかりに耳元に息を吹きかけるヴェーラ。
「――ッああ――」ビクビク
震えながらも体重を支えていた脚から崩れ落ちる有栖。
しかしながらも心は倒れておらず、目には強い光が宿っていた。
そして。
「――ッ!!」
ビクつく体を無理やり立たせ、逃げる様にBARから出て行った。
「あらあらぁ」
「快楽の権化とお堅い女の交わりはそそるものがあるが、スキあらば誰彼構わず快楽に堕とそうとするの悪い癖だぞヴェーラ」
「彼女いい人だったからついねぇ」
「有栖くんに死なれちゃ困るからお前は当分近づくな」
「はぁい」
何とも間の抜けた返事をするヴェーラ。やれやれと首を振るエルドラドはこめかみを押さえて呆れるのだった。
「こりゃ親子共々一波乱だな。ンク」
ジョッキを煽るエルドラド。
「どういうこと?」
「白鎧がティアーウロングを呼びだした」
「白鎧が……か」
「ああそうだ」
「珍しいわね、彼女が個人的に呼ぶなんて」
「理由は知らんから聞くなよぉー。俺は酒さえ飲めればいいんだ」
ビールジョッキを手に取るエルドラド。
ティアーウロング――萌の心配を心に思う彼だった。
「おいおい青いのぉ、ちと辛辣すぎやしないか? 俺だって選んで抱いてんだよ」
「……腹上死しろ」
「もう死んでんだよなぁ」
ネクロスに酷い言われようなこの男。後頭部をポリポリと掻くエルドラドは気にする様子を見せない。
「エルぅ。私と今晩どう? 昇天させてあげるわよぉ?」
「ぜっっっっったいに嫌。あんたと寝た日にゃマジで消滅する」
「残念だわぁ。ふふふ」
エルドラドの隣に移動したピンクドレスの女性――ヴェーラ。エルドラドの太ももを手で摩って誘うもドン引きしたエルドラドは払う様に手を退かせた。
「ネクロス様。静寂でございます」
「――ンク」
提供された青いカクテルを飲むネクロス。グラスをカウンターに置き、睨みを利かせ少しだけ近づいて来た有栖を見る。
「そう凝視されてはおちおち酒も飲めん。用があるならさっさと話せ」
「ッ」
額に汗をかく有栖。彼女は戸惑っていた。
ダンジョン――『氷結界の里』。何故ゲートを通らず入れたのか、あの蜘蛛型モンスターと巨人モンスターは何なのか、三体の龍は何なのか。遥か太古まで遡る氷結界の軌跡、ネクロスによる最初の封印。諸々のあらましをエルドラドの事後報告で分かったが、まだ分からない、聞いていない、知らされていない事が多すぎた。
理性のルーラーズである彼らの窓口は黄金君主に加え虚無家臣であるが、予想だにしない邂逅。
「れ――」
混乱する頭で色々と思考した結果。
「礼を言うわ。みんなもがんばったけど、貴方の尽力のおかげでダンジョンブレイクを阻止できた。ありがとう」
感謝を述べた。蠢く蟲、巨大な魔神、氷結の龍。それらがダンジョンから這い出てロシアから始まるであろう人間に対しての蹂躙。容易に想像できる
無論日本最強の女であるヤマトサークル長――大和 撫子と覚醒した西田が奮闘すれば防げると信じていたが、加わった幻霊君主と幻霊家臣も一塩。結果的に無事に収まった。
軽くお辞儀をした有栖。顔を上げると、ネクロスは視線だけでなく顔を向けていた。
「礼はいい。元はと言えば氷結の龍を里に棲む者たちに管理させず、トリシュラの様に私が管理すればよかった。まぁあの里に紆余曲折はあったにしろ、奴に悪用されたの事実は変わらん」
「……」
有栖は考えた。一連の黒幕であった国連が把握していなかった本能のルーラーズの一体――傀儡君主について情報を聞き出そうかと。しかし聞いたとてエルドラドから得た情報以外は出ないだろうと判断。
ふと、有栖は嫌な考えが過る。
「エルドラド……」
「あん。なんだよ。仕事しに戻るんじゃないのか?」
いつの間にエルドラドのカウンターの上にはビールジョッキが。有栖は息を飲む。
「……藍嵐君主が来たという事は、他のお客もそうなのかしら」
言葉を口にすればなおのことジワリと汗が噴き出る。
有栖が問うた事柄。それはつまり――
「――そうだ」
「――ッ」
有栖の心臓が締まる。
「カウンターにデカチチ乗せてるこいつも」
「あらあら」
「あっちでニヤニヤしてる赤いのも」
「ハンッ」
「みんな仲間の君主だ」
――ゾゾッ
背筋が凍った。先ほどまで話していた。女性がルーラー。テーブル席で様子を伺っていた赤髪の男もルーラー。そして青髪と灰髪もルーラー。
(とんでもない客層ね……)
そもそも君主なら視界のメッセージ画面が現れるはず。その作用が無いのは彼彼女たちはルーラーであることを隠せる事と同義。冷や汗が止まらない有栖。
「まぁそうビビるなって。俺たちは国連に味方してんだ。囲ってどうにかしようなんて思ってねぇよ」
「その言葉が本当だといいけど」
「本当よ。現に貴女に危害は加えて無いし、私って争いごとは嫌いなのぉ」
椅子から立ち上がるヴェーラ。セクシーな女性に見えていた彼女だが、今の有栖には物の怪に見えてしかたがない。ヴェーラが近づいて来るに連れ、有栖も自然と一歩下がってしまう。
一歩迫り、一歩下がる。繰り返すと壁に当たり後退できなくなっていた。
「ッ!!」
逃げられないと判断した有栖は自前の糸を出そうと――
「――だーめ」
「――ッ」
瞬き一つで迫られ糸を出そうとした腕を掴まれた。
腕を掴まれたと言うのに有栖は身動きが取れない。
「ねぇ女同士仲良くしましょう……」
腕を持ち上げられ体が壁に押しつけられる。
「私たち、さっきまで仲良しだったでしょう?」
「――ッくあ――」
耳元で囁かれる有栖。ヴェーラの吐息を肌で感じ、蠱惑で妖艶な声が有栖の脳を刺激し出したくもない嬌声が漏れてしまった。
(なに、これッ!? 身体がおかしいッ!)
「お友達になりましょう……。きっと楽しいわよ……」
「――ッぁあ――」
「貴女のこと教えてちょうだい……」
「ぁうぅぅッ――」
ヴェーラが囁く度に敏感になった有栖の芯が震える。その兆候が赤くなった頬、震える肩や脚に現れた。
(感じずにはいられない快感ッ。これは毒と同じ状態異常そのものッ。これもルーラーの力だとでも言うのッ)
痙攣を引き起こす有栖の体。頭では分かっていも体が異常をきたしどうしようもない。
「――ふぅぅぅ」
止めと言わんばかりに耳元に息を吹きかけるヴェーラ。
「――ッああ――」ビクビク
震えながらも体重を支えていた脚から崩れ落ちる有栖。
しかしながらも心は倒れておらず、目には強い光が宿っていた。
そして。
「――ッ!!」
ビクつく体を無理やり立たせ、逃げる様にBARから出て行った。
「あらあらぁ」
「快楽の権化とお堅い女の交わりはそそるものがあるが、スキあらば誰彼構わず快楽に堕とそうとするの悪い癖だぞヴェーラ」
「彼女いい人だったからついねぇ」
「有栖くんに死なれちゃ困るからお前は当分近づくな」
「はぁい」
何とも間の抜けた返事をするヴェーラ。やれやれと首を振るエルドラドはこめかみを押さえて呆れるのだった。
「こりゃ親子共々一波乱だな。ンク」
ジョッキを煽るエルドラド。
「どういうこと?」
「白鎧がティアーウロングを呼びだした」
「白鎧が……か」
「ああそうだ」
「珍しいわね、彼女が個人的に呼ぶなんて」
「理由は知らんから聞くなよぉー。俺は酒さえ飲めればいいんだ」
ビールジョッキを手に取るエルドラド。
ティアーウロング――萌の心配を心に思う彼だった。
40
お気に入りに追加
1,025
あなたにおすすめの小説
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる