174 / 221
第十六章 強く激しく
第174話 チュートリアル:白菜かけますね
しおりを挟む
『チュートリアル:ランニングマシンで一番長く走ろう!』
「ッフッフッフ」
「――ックハ! もう限界だッ」
隣の黒鵜さんがランニングマシンからずり落ちるように走るのを止めた。両手を太ももで支える姿勢。肩で大きく空気を吸い息も絶え絶えで汗をかきすぎて顔テカテカしている。
「まったく体力の無い男だ」
「はあッはあッくそ言っとけ惹句ッ」
「ッフッフッフ――」
「ほらドンドン距離が離されてるぞッ!」
「俺ならすぐに追いついてみせるさ」
「なら見せてくれよッ。ほら」
「仕方あるまい。ッフ――」
ランニングマシンに乗った惹句さん。最初はスローで走っていたけど、徐々に速度を上げて行き全力ダッシュになった。
「ッフ! 学生の花房には負けられんな! このキングがすぐに追いついてみせるぞ!!」
体力に自信があるのか、全速力で走りながらもニヒルな顔を俺に向けてくる惹句さん。
俺は毎朝走り込んでるいつものペースで走ってる。
「うおおおおおおお!! キングは一人!! この俺だああああああ!!」
絶叫しながら全速力。メーターの数値が物凄い速さで距離を稼いでいた。
迸る汗。鈍く鳴る靴音。ランニングマシンの駆動音。
一緒にトレーニングを開始し小一時間弱。
ディフェンスに定評のある池上以上に筋力と持久力に定評のある俺。筋肉に負荷をかけるため重しを重ねに重ねたダンベルを持ち上げる俺を見たファイブドラゴンの面々。
高校生の俺に負けてられないと黒鵜さんを始めとした惹句さん、流美さんが俺以上の重りを重ね対抗して来たことから、この競い合いは始まった。
まぁ三人が勝手に始めた事だけど。俺と優星さんは危ないから張り合ってはいけない旨を伝えたけど、どうやら煽りに聞こえたらしくさらにムキになる始末。
「三人とも無理はダメよ?」
ライダースーツ姿から普段着に着替えたアキラさんの忠言に耳を貸さず無理をする三人。
案の定筋力では勝ち目がないと断念した結果、体力勝負なら自信があると言って俺に挑戦状を叩きつけてきた。
ここにはランニングマシンが三台あって、真ん中に俺、右に優星さん、左に今走る惹句さんの並び。
「ふぅー。花房くん体力オバケかよ!! インチキ体力もいい加減にしろ!!」
「黒鵜体力無いね」
「一番体力の無い流美に言われたかねぇよ!?」
会話の通り、先鋒の流美さん。中堅の黒鵜さん。大将の惹句さんと続き連投。隣の優星さんは無理のないペースで走ってる印象だ。
「うおおおおおおお!!」
まぁムキになってるのはもう仕方ないとして、惹句さんは大丈夫なのだろうか。確かに全速力で走り続けメーターに刻まれる俺との距離をグングン縮めてるけど、明らかにオーバーな速度だ。心なしかマシンの軋む音も聞こえている。
そんなことを思っていると――
――ッガタ!!
「うお――」
ランニングマシンが少し変な挙動をし、全速力で走っていた惹句さんがバランスを崩した。
そして。
――ドンガラガッシャン!!
カタパルトタートルと化したランニングマシンに射出された惹句さん。ショートムービーで見た事のある顔面強打の仕打ちに俺含む全員が驚いた。
「惹句!!」
無理のないペースで走ってた優星さんが項垂れる惹句さんにすぐさま駆け寄った。
デンデデ♪
『チュートリアル:ランニングマシンで一番長く走ろう!』
『チュートリアルクリア』
『クリア報酬:速+』
ランニングマシンで長く走ろうと言うのは距離なのか時間なのか曖昧だったからひたすら走ったけど、どちらにせよ優星さんが中断したおかげでチュートリアルをクリアした。
「ふぅ」
ゆっくりスピードを落としてランニングマシンを止めた。
俺も心配をして惹句さんに寄ろうかと思ったけど、振り向いたらすでに立っていた。
強打した鼻を赤くさせて。
「フン! アクシデントが起きなければ俺が勝っていた!!」
「この分だと大丈夫そうね」
「惹句は頑丈だからな」
「心配して損した」
「コーヒー飲ませたら回復するだろ」
「……」
なんだろうこの投げやり感。これがチームファイブドラゴンのいつものやり取り感なのか……。
「……惹句さんが無事で何よりです」
「気を遣わせたな花房!」
腕を組んで仁王立ちする惹句さん。元キングと同じくキングらしい風格を感じた。
少しだけ。
場所は変わり事務所にある浴場前の脱衣所。
「――ぬわああああん疲れたもおおおおん」
「チカレタ」
「今日はッすげーキツカッタぞ~」
上から黒鵜さん、惹句さん、流美さん。
「……」
ネットミームでお馴染みな迫真空手部を彷彿とさせる言動だ。
三人がグチグチ言いながら汗まみれのジャージを脱ぐ。優星さんと俺は静かに脱ぐ。
「脱ぐの早いなぁ」
「気持ち悪いからな」
「……」
割れた腹筋。盛り上がる筋肉。露わになっていく鍛え抜かれた肉体。別に野郎の裸に興味は無いけど、みんなでシャワーとか修学旅行ぶりでなんだかワクワクしてしまう。
「花房くん、早くしろよ」
「あ、はい」
もたもたしてるのを見かねたのか、黒鵜さんが心配を口にして先にシャワーを浴びに行った。その後ろにファイブドラゴンの面々も連なる。
遅れて俺のシャワー室に入った。
中はそこそこ広く、シャワーヘッドが五つ。俺もシャワーを浴びる。
「白菜かけますね」
シャワーを浴びる流美さんがなぜそう言ったのか分からない。きっと空耳だろう。
「シャワールーム広いだろ?」
「そ、そうスね」
シャワーを被り蟹頭を忘却の彼方へ追いやった優星さんが俺に声を掛けてきた。
「俺たちは元々バイク仲間で、地方の温泉巡りをするバイカーなんだ。だから浴槽の増築は厳しかったから、シャワーだけでも増築したんだ」
「そうだったんですね」
やっぱシャワーが気持ちいいのは世界共通なんだよなぁ。疲れた体や、トレーニング後の汗まみれの体を流すのは最適だ。
「……?」
ふと、ファイブドラゴンの面々が俺に注目してるのに気づいた。俺はどうしたんだと顔に表す。
「……凄いカラダだな」
「!?」
優星さんの言葉で俺は自分の体を隠す様に縮こまる。
「アレだね。芸術的ってやつ」
「無駄な筋肉は付いていない。ダビデ像を思わせる黄金長方形だ」
「インチキ筋肉」
「う、ウス」
喜んでいいのか尻すぼみするのかどっちなんだ。
そんなことを思っていると、不意に惹句さんが腰に手を当て堂々の出で立ち。
「しかし!! 俺がキングなのは間違いないッッ!!」
「!?」
思わず凝視してしまうぶらぶらと揺れるアレ。
「どれほど美しい筋肉であろうと! 俺のスカーライトに比べれば造作もないことッ!!」
「!?」
筋力、持久力、体力、自信があるそれらを鑑みても明らかに決着は明白だ。
さすがは欧米の血を受け継いだ人。νガ○ダム以上に伊達じゃない。
「それでマウント取るのはインチキだろうが!!」
「すまない。それと同じ小さい声で聞き取れない」
「お前ぶっ殺すぞ!?」
黒鵜さん。キレる。
不本意ながら、勝手にランキングを付けようと思う。
一位 惹句さん。
同率二位(たぶん) 優星さん。俺。
四位 流美さん。
五位 黒鵜さん。
ナニとは言わないがナニだからナニだ。
大きさうんぬんが目立つけど、大きさより愛が勝ると俺は信じてる。
「ッフッフッフ」
「――ックハ! もう限界だッ」
隣の黒鵜さんがランニングマシンからずり落ちるように走るのを止めた。両手を太ももで支える姿勢。肩で大きく空気を吸い息も絶え絶えで汗をかきすぎて顔テカテカしている。
「まったく体力の無い男だ」
「はあッはあッくそ言っとけ惹句ッ」
「ッフッフッフ――」
「ほらドンドン距離が離されてるぞッ!」
「俺ならすぐに追いついてみせるさ」
「なら見せてくれよッ。ほら」
「仕方あるまい。ッフ――」
ランニングマシンに乗った惹句さん。最初はスローで走っていたけど、徐々に速度を上げて行き全力ダッシュになった。
「ッフ! 学生の花房には負けられんな! このキングがすぐに追いついてみせるぞ!!」
体力に自信があるのか、全速力で走りながらもニヒルな顔を俺に向けてくる惹句さん。
俺は毎朝走り込んでるいつものペースで走ってる。
「うおおおおおおお!! キングは一人!! この俺だああああああ!!」
絶叫しながら全速力。メーターの数値が物凄い速さで距離を稼いでいた。
迸る汗。鈍く鳴る靴音。ランニングマシンの駆動音。
一緒にトレーニングを開始し小一時間弱。
ディフェンスに定評のある池上以上に筋力と持久力に定評のある俺。筋肉に負荷をかけるため重しを重ねに重ねたダンベルを持ち上げる俺を見たファイブドラゴンの面々。
高校生の俺に負けてられないと黒鵜さんを始めとした惹句さん、流美さんが俺以上の重りを重ね対抗して来たことから、この競い合いは始まった。
まぁ三人が勝手に始めた事だけど。俺と優星さんは危ないから張り合ってはいけない旨を伝えたけど、どうやら煽りに聞こえたらしくさらにムキになる始末。
「三人とも無理はダメよ?」
ライダースーツ姿から普段着に着替えたアキラさんの忠言に耳を貸さず無理をする三人。
案の定筋力では勝ち目がないと断念した結果、体力勝負なら自信があると言って俺に挑戦状を叩きつけてきた。
ここにはランニングマシンが三台あって、真ん中に俺、右に優星さん、左に今走る惹句さんの並び。
「ふぅー。花房くん体力オバケかよ!! インチキ体力もいい加減にしろ!!」
「黒鵜体力無いね」
「一番体力の無い流美に言われたかねぇよ!?」
会話の通り、先鋒の流美さん。中堅の黒鵜さん。大将の惹句さんと続き連投。隣の優星さんは無理のないペースで走ってる印象だ。
「うおおおおおおお!!」
まぁムキになってるのはもう仕方ないとして、惹句さんは大丈夫なのだろうか。確かに全速力で走り続けメーターに刻まれる俺との距離をグングン縮めてるけど、明らかにオーバーな速度だ。心なしかマシンの軋む音も聞こえている。
そんなことを思っていると――
――ッガタ!!
「うお――」
ランニングマシンが少し変な挙動をし、全速力で走っていた惹句さんがバランスを崩した。
そして。
――ドンガラガッシャン!!
カタパルトタートルと化したランニングマシンに射出された惹句さん。ショートムービーで見た事のある顔面強打の仕打ちに俺含む全員が驚いた。
「惹句!!」
無理のないペースで走ってた優星さんが項垂れる惹句さんにすぐさま駆け寄った。
デンデデ♪
『チュートリアル:ランニングマシンで一番長く走ろう!』
『チュートリアルクリア』
『クリア報酬:速+』
ランニングマシンで長く走ろうと言うのは距離なのか時間なのか曖昧だったからひたすら走ったけど、どちらにせよ優星さんが中断したおかげでチュートリアルをクリアした。
「ふぅ」
ゆっくりスピードを落としてランニングマシンを止めた。
俺も心配をして惹句さんに寄ろうかと思ったけど、振り向いたらすでに立っていた。
強打した鼻を赤くさせて。
「フン! アクシデントが起きなければ俺が勝っていた!!」
「この分だと大丈夫そうね」
「惹句は頑丈だからな」
「心配して損した」
「コーヒー飲ませたら回復するだろ」
「……」
なんだろうこの投げやり感。これがチームファイブドラゴンのいつものやり取り感なのか……。
「……惹句さんが無事で何よりです」
「気を遣わせたな花房!」
腕を組んで仁王立ちする惹句さん。元キングと同じくキングらしい風格を感じた。
少しだけ。
場所は変わり事務所にある浴場前の脱衣所。
「――ぬわああああん疲れたもおおおおん」
「チカレタ」
「今日はッすげーキツカッタぞ~」
上から黒鵜さん、惹句さん、流美さん。
「……」
ネットミームでお馴染みな迫真空手部を彷彿とさせる言動だ。
三人がグチグチ言いながら汗まみれのジャージを脱ぐ。優星さんと俺は静かに脱ぐ。
「脱ぐの早いなぁ」
「気持ち悪いからな」
「……」
割れた腹筋。盛り上がる筋肉。露わになっていく鍛え抜かれた肉体。別に野郎の裸に興味は無いけど、みんなでシャワーとか修学旅行ぶりでなんだかワクワクしてしまう。
「花房くん、早くしろよ」
「あ、はい」
もたもたしてるのを見かねたのか、黒鵜さんが心配を口にして先にシャワーを浴びに行った。その後ろにファイブドラゴンの面々も連なる。
遅れて俺のシャワー室に入った。
中はそこそこ広く、シャワーヘッドが五つ。俺もシャワーを浴びる。
「白菜かけますね」
シャワーを浴びる流美さんがなぜそう言ったのか分からない。きっと空耳だろう。
「シャワールーム広いだろ?」
「そ、そうスね」
シャワーを被り蟹頭を忘却の彼方へ追いやった優星さんが俺に声を掛けてきた。
「俺たちは元々バイク仲間で、地方の温泉巡りをするバイカーなんだ。だから浴槽の増築は厳しかったから、シャワーだけでも増築したんだ」
「そうだったんですね」
やっぱシャワーが気持ちいいのは世界共通なんだよなぁ。疲れた体や、トレーニング後の汗まみれの体を流すのは最適だ。
「……?」
ふと、ファイブドラゴンの面々が俺に注目してるのに気づいた。俺はどうしたんだと顔に表す。
「……凄いカラダだな」
「!?」
優星さんの言葉で俺は自分の体を隠す様に縮こまる。
「アレだね。芸術的ってやつ」
「無駄な筋肉は付いていない。ダビデ像を思わせる黄金長方形だ」
「インチキ筋肉」
「う、ウス」
喜んでいいのか尻すぼみするのかどっちなんだ。
そんなことを思っていると、不意に惹句さんが腰に手を当て堂々の出で立ち。
「しかし!! 俺がキングなのは間違いないッッ!!」
「!?」
思わず凝視してしまうぶらぶらと揺れるアレ。
「どれほど美しい筋肉であろうと! 俺のスカーライトに比べれば造作もないことッ!!」
「!?」
筋力、持久力、体力、自信があるそれらを鑑みても明らかに決着は明白だ。
さすがは欧米の血を受け継いだ人。νガ○ダム以上に伊達じゃない。
「それでマウント取るのはインチキだろうが!!」
「すまない。それと同じ小さい声で聞き取れない」
「お前ぶっ殺すぞ!?」
黒鵜さん。キレる。
不本意ながら、勝手にランキングを付けようと思う。
一位 惹句さん。
同率二位(たぶん) 優星さん。俺。
四位 流美さん。
五位 黒鵜さん。
ナニとは言わないがナニだからナニだ。
大きさうんぬんが目立つけど、大きさより愛が勝ると俺は信じてる。
30
お気に入りに追加
456
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
ゴボウでモンスターを倒したら、トップ配信者になりました。
あけちともあき
ファンタジー
冴えない高校生女子、きら星はづき(配信ネーム)。
彼女は陰キャな自分を変えるため、今巷で話題のダンジョン配信をしようと思い立つ。
初配信の同接はわずか3人。
しかしその配信でゴボウを使ってゴブリンを撃退した切り抜き動画が作られ、はづきはSNSのトレンドに。
はづきのチャンネルの登録者数は増え、有名冒険配信会社の所属配信者と偶然コラボしたことで、さらにはづきの名前は知れ渡る。
ついには超有名配信者に言及されるほどにまで名前が広がるが、そこから逆恨みした超有名配信者のガチ恋勢により、あわやダンジョン内でアカウントBANに。
だが、そこから華麗に復活した姿が、今までで最高のバズりを引き起こす。
増え続ける登録者数と、留まる事を知らない同接の増加。
ついには、親しくなった有名会社の配信者の本格デビュー配信に呼ばれ、正式にコラボ。
トップ配信者への道をひた走ることになってしまったはづき。
そこへ、おバカな迷惑系アワチューバーが引き起こしたモンスタースタンピード、『ダンジョンハザード』がおそいかかり……。
これまで培ったコネと、大量の同接の力ではづきはこれを鎮圧することになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる