100 / 264
第十一章 本戦
第100話 チュートリアル:J・カビラ
しおりを挟む
《――って事で東京都攻略者学園トーナメント! 実況はJ・カビラがメインパーソナリティでお送りします! 学園都市ドームは満席で熱気が凄いです! 千客万来とはこのです! クゥ^~! 最高!! この後は開会式に続き、さっそく第一回戦で――》
午前十時。
「ああ! ほらパパ、早く座って! もうすぐオープニングセレモニーよ!」
「分かってるが今日は腹の調子がなぁ……」
「昨日会社仲間とバカみたいにお酒飲んだからバチが当たったのねぇ」
「oh……」
天井窓から朝日が日を指す広めな社宅。そのリビングにあるソファに萌の母、花房 有栖が深々と座り――
《ゲスト解説者は皆さんご存じ、ヤマトサークルの一番槍! 西田メンバーですクゥ^~~!!》
《ヤマトサークルの西田です――》
「会場は満員御礼らしいなぁ! こりゃ大舞台だ!」
萌の父、花房 蓮司が調子の悪い腹部をさすり、有栖の隣へこれまた深々と座った。
「萌ったら大丈夫かなぁ。あの子変に緊張するところあるでしょ?」
「俺たちがいない間、きっと色んな経験をしているはずだ……。我が子を信じて雄姿を見届けようじゃないか……! なあママ」
「パパ……」
「「♡」」
萌が居ればいつもの様にツッコんでいる場面。
テーブルにはつまめる肴に上質なワインボトルにグラス、累々の銘柄が鎮座。
所属する部署は違えど夫婦。息子の晴れ姿を見るためにこの週は夫婦そろって休みを取った。
日本では朝からお酒を飲むのは風土や風習を除き一般的ではないが、朝からワインやシャンパンを口にするヨーロッパ諸国では古くから愛された風習だ。
「乾杯」
「ふふ、乾杯」
コンッ
爽やかなのどごしで始まる休日は、とても優雅なもの。
世界中を飛び回って職務を全うする花房夫妻は、すでに日常の一部として浸透している。
「おお! セレモニーが始まった!」
テレビから流れる映像はめくるめくPV。予選の集大成。選手たちが奮闘する表情や行動、そのすべてがページを捲る様に次々と映し出され、やがてそれらは文字の一部だったと演出。「東京都攻略者学園トーナメント」と大きくタイトルを掲げた。
「……マー○ルみたいだな」
「パパ、偉い人に怒られるわよ」
「怒られるのは運営なんだよなぁ」
くだらない話のさなかでもセレモニーは続いていく。
花火が上がり、会場を盛り上げる演出。
広い広い闘技舞台。それを覆う様に観客席があり、来場者がごった返しになる程の密。
会場二階に設けられたVIPスペースには、日本が誇るヤマトサークルだけではなく、各国の有名サークルも鎮座。言わずもがなスカウト目的な側面もあるが、日本の学生の実力を視察しに来ていた。
闘技舞台を燃えさせ、観客席をバリバリと電撃で網羅するネオンライトのビーム。観客は大いに盛り上がる。
最後には吊られている中央の四方を向く大きなモニターに「東京都攻略者学園トーナメント」と大きく映り、会場全体に効果エフェクトが激しく散らばった。
ワーワーと沸く会場。
しかし、青い空が吹き抜けている天井に、漆黒の帳がおりる。
それを皮切りに沸いたオーディエンスは段々と口を開くのを止め、会場が静かになると、ッバン、と一筋のライトが闘技舞台の中央に点灯。そこには一際ライトを反射する頭部を携えた東京都攻略者学園のドン、ふくよかな校長がいた。
誰もがその光沢に注目する中、息を吸った校長。
「……これより! 東京都攻略者学園トーナメント! 開催の宣言をします!!」
宣言と共に眩しい程の明りが付き、漆黒の帳は嘘の様に晴れ晴天を見せる。
隕石でも落ちた様な大きな大きな歓声。それはテレビを見ている花房夫妻も同様に歓声をあげていた。
「生徒の皆さんは大変頑張った――私も凄く楽しみで――であるからして――」
校長の挨拶が続く。
SNSでは「校長の話が長い!」「ハゲ!」「おっさんデブ」など、日本人の悪癖を凝縮した一言で溢れていた。
《――あ、ハイ。ここでトーナメント表を改めて見てみましょう!》
余りにも長い校長のスピーチに上層部が業を煮やしたのか、巻の指示で入りここでJ・カビラがそう言った。
テレビにはトーナメント表が映っている。
《西園寺 L 颯くん、氷室 雹くん、津田 輝樹くん、戸島 司くん。以上四名が不戦勝&シード扱いで二回戦進出です! クゥ^~!!》
《三年は西園寺くんと上賀澄くん。二年は戸島くん、一年は氷室くんですか……。確かにこの四人の実力は周知のものですからね》
花房夫妻はワインを一口飲む。
「今日は月野くんがいるAブロックと、萌がいるBブロック、合計四戦するんだったよなママ」
「そうね。……まあ三年の颯くんが不戦勝なのは当然の事ね」
「西園寺グループか……。財閥の力が働いて不戦勝と言いたいところだが、彼の実力は折り紙つき。実力で勝ち取ったものだろう」
「……とりあえずBブロック一回戦目よ! 萌の対戦相手はどんな子なの?」
タブレットを操作し、運営公式サイトのプロフィールを見てみる二人。
「津田 輝樹くん、三年だ。身に宿るチャクラ操作に秀でていて忍法を駆使し戦うだってさ。……魔法やら法術、次には忍法ときたか。スキルも色々あるんだねママ」
「戦闘かじってる私に聞くのも良いけど、色々話しちゃうとパパ怒るでしょ? ネタバレだって」
「グヌヌ! その塩梅が難しいんだよなぁ……!」
トーナメント表がテレビから消え、J・カビラと西田メンバーがお互いの意見を話している。
《――様々な声を頂いく中、なぜ花房くんがシード権じゃないんだと多くの声が上がっていますが》
《それも当然ですね。戸島くんも魔法を行使する実力はありますが、萌くん、彼ほど名実とも実力があり有名な学園の生徒はいないですから》
《ええ》
《なぜシード権が彼じゃないのか。答えは簡単です。「強い奴と闘いたい」――彼はそう言ってシード権を放棄しました》
西田メンバーが代弁して言ったこのワードは、少しだけSNSのトレンドに入った。
《クゥ^~!! カプ○ンが怒って来そうな謳い文句ですねぇ!》
後にカプコンの株価が少しだけ上がる事となる。
「おお! ついに始めるぞ!」
《選手入場です! クゥ^~!!》
会場が暗くなると、すぐに青い稲妻が会場全体に発生。稲妻の向かう先は西の入り口。
薄く蒸気が漂う場から出てきたのは、ジャージ姿の月野 進太郎。
「……よし」
余裕綽々通常運転。黄色の線が腕に浮かび上がると、ガントレットが出現。装着完了。
「キャー月野くんよパパ!」
「がんばれー!!」
中央大画面には「二年Bクラス 月野 進太郎」と大量に折り重なった鉄の背景を背にデカデカと宣伝。
「進太郎ーーーー!! ファイトーーーー!!」
一際大きな女性の声援が会場に響いた。
そして闘技舞台を包んでいた青い稲妻が赤に変わり、東側の入り口に集中。
薄く蒸気が漂う場から出てきたのは、肘、膝にガード。伸縮性のある薄い胸当てを着こんだ生徒、佃 満が登場した。
沸くオーディエンス。
例の如く大画面には「二年Dクラス 佃 満」と無数の斬撃の線を背景に大きく宣伝。
「よろしくー! がんばりまーす!」
中央付近で待っている月野に向かう間にも、オーディエンスに手を振って声援に応えた佃。
そして相まみえる二人。
「バリア纏うから服装自由だけど、ジャージなんだね」
「お前はダンジョンに入る時の服装か」
「いいでしょコレ! 意外と動きやすいんだよ」
一言二言話すと、大柄な男が間に入る。
「二人とも、準備はいいか」
レフェリーを任されたのは銀獅子のリーダー、獅童 猛。
獅童の問いに月野は構え、佃は得物のナイフを手に取り、低く構えた。
――そして。
「はじめええええええええええ!!!!」
開始の合図。獅童は手で空を斬った。
「「――ッ!!」」
跳躍し握った拳を振りかざす月野。
それに対応しようとナイフをチラつかせる佃。
予選からの因縁が今、ぶつかり合う。
午前十時。
「ああ! ほらパパ、早く座って! もうすぐオープニングセレモニーよ!」
「分かってるが今日は腹の調子がなぁ……」
「昨日会社仲間とバカみたいにお酒飲んだからバチが当たったのねぇ」
「oh……」
天井窓から朝日が日を指す広めな社宅。そのリビングにあるソファに萌の母、花房 有栖が深々と座り――
《ゲスト解説者は皆さんご存じ、ヤマトサークルの一番槍! 西田メンバーですクゥ^~~!!》
《ヤマトサークルの西田です――》
「会場は満員御礼らしいなぁ! こりゃ大舞台だ!」
萌の父、花房 蓮司が調子の悪い腹部をさすり、有栖の隣へこれまた深々と座った。
「萌ったら大丈夫かなぁ。あの子変に緊張するところあるでしょ?」
「俺たちがいない間、きっと色んな経験をしているはずだ……。我が子を信じて雄姿を見届けようじゃないか……! なあママ」
「パパ……」
「「♡」」
萌が居ればいつもの様にツッコんでいる場面。
テーブルにはつまめる肴に上質なワインボトルにグラス、累々の銘柄が鎮座。
所属する部署は違えど夫婦。息子の晴れ姿を見るためにこの週は夫婦そろって休みを取った。
日本では朝からお酒を飲むのは風土や風習を除き一般的ではないが、朝からワインやシャンパンを口にするヨーロッパ諸国では古くから愛された風習だ。
「乾杯」
「ふふ、乾杯」
コンッ
爽やかなのどごしで始まる休日は、とても優雅なもの。
世界中を飛び回って職務を全うする花房夫妻は、すでに日常の一部として浸透している。
「おお! セレモニーが始まった!」
テレビから流れる映像はめくるめくPV。予選の集大成。選手たちが奮闘する表情や行動、そのすべてがページを捲る様に次々と映し出され、やがてそれらは文字の一部だったと演出。「東京都攻略者学園トーナメント」と大きくタイトルを掲げた。
「……マー○ルみたいだな」
「パパ、偉い人に怒られるわよ」
「怒られるのは運営なんだよなぁ」
くだらない話のさなかでもセレモニーは続いていく。
花火が上がり、会場を盛り上げる演出。
広い広い闘技舞台。それを覆う様に観客席があり、来場者がごった返しになる程の密。
会場二階に設けられたVIPスペースには、日本が誇るヤマトサークルだけではなく、各国の有名サークルも鎮座。言わずもがなスカウト目的な側面もあるが、日本の学生の実力を視察しに来ていた。
闘技舞台を燃えさせ、観客席をバリバリと電撃で網羅するネオンライトのビーム。観客は大いに盛り上がる。
最後には吊られている中央の四方を向く大きなモニターに「東京都攻略者学園トーナメント」と大きく映り、会場全体に効果エフェクトが激しく散らばった。
ワーワーと沸く会場。
しかし、青い空が吹き抜けている天井に、漆黒の帳がおりる。
それを皮切りに沸いたオーディエンスは段々と口を開くのを止め、会場が静かになると、ッバン、と一筋のライトが闘技舞台の中央に点灯。そこには一際ライトを反射する頭部を携えた東京都攻略者学園のドン、ふくよかな校長がいた。
誰もがその光沢に注目する中、息を吸った校長。
「……これより! 東京都攻略者学園トーナメント! 開催の宣言をします!!」
宣言と共に眩しい程の明りが付き、漆黒の帳は嘘の様に晴れ晴天を見せる。
隕石でも落ちた様な大きな大きな歓声。それはテレビを見ている花房夫妻も同様に歓声をあげていた。
「生徒の皆さんは大変頑張った――私も凄く楽しみで――であるからして――」
校長の挨拶が続く。
SNSでは「校長の話が長い!」「ハゲ!」「おっさんデブ」など、日本人の悪癖を凝縮した一言で溢れていた。
《――あ、ハイ。ここでトーナメント表を改めて見てみましょう!》
余りにも長い校長のスピーチに上層部が業を煮やしたのか、巻の指示で入りここでJ・カビラがそう言った。
テレビにはトーナメント表が映っている。
《西園寺 L 颯くん、氷室 雹くん、津田 輝樹くん、戸島 司くん。以上四名が不戦勝&シード扱いで二回戦進出です! クゥ^~!!》
《三年は西園寺くんと上賀澄くん。二年は戸島くん、一年は氷室くんですか……。確かにこの四人の実力は周知のものですからね》
花房夫妻はワインを一口飲む。
「今日は月野くんがいるAブロックと、萌がいるBブロック、合計四戦するんだったよなママ」
「そうね。……まあ三年の颯くんが不戦勝なのは当然の事ね」
「西園寺グループか……。財閥の力が働いて不戦勝と言いたいところだが、彼の実力は折り紙つき。実力で勝ち取ったものだろう」
「……とりあえずBブロック一回戦目よ! 萌の対戦相手はどんな子なの?」
タブレットを操作し、運営公式サイトのプロフィールを見てみる二人。
「津田 輝樹くん、三年だ。身に宿るチャクラ操作に秀でていて忍法を駆使し戦うだってさ。……魔法やら法術、次には忍法ときたか。スキルも色々あるんだねママ」
「戦闘かじってる私に聞くのも良いけど、色々話しちゃうとパパ怒るでしょ? ネタバレだって」
「グヌヌ! その塩梅が難しいんだよなぁ……!」
トーナメント表がテレビから消え、J・カビラと西田メンバーがお互いの意見を話している。
《――様々な声を頂いく中、なぜ花房くんがシード権じゃないんだと多くの声が上がっていますが》
《それも当然ですね。戸島くんも魔法を行使する実力はありますが、萌くん、彼ほど名実とも実力があり有名な学園の生徒はいないですから》
《ええ》
《なぜシード権が彼じゃないのか。答えは簡単です。「強い奴と闘いたい」――彼はそう言ってシード権を放棄しました》
西田メンバーが代弁して言ったこのワードは、少しだけSNSのトレンドに入った。
《クゥ^~!! カプ○ンが怒って来そうな謳い文句ですねぇ!》
後にカプコンの株価が少しだけ上がる事となる。
「おお! ついに始めるぞ!」
《選手入場です! クゥ^~!!》
会場が暗くなると、すぐに青い稲妻が会場全体に発生。稲妻の向かう先は西の入り口。
薄く蒸気が漂う場から出てきたのは、ジャージ姿の月野 進太郎。
「……よし」
余裕綽々通常運転。黄色の線が腕に浮かび上がると、ガントレットが出現。装着完了。
「キャー月野くんよパパ!」
「がんばれー!!」
中央大画面には「二年Bクラス 月野 進太郎」と大量に折り重なった鉄の背景を背にデカデカと宣伝。
「進太郎ーーーー!! ファイトーーーー!!」
一際大きな女性の声援が会場に響いた。
そして闘技舞台を包んでいた青い稲妻が赤に変わり、東側の入り口に集中。
薄く蒸気が漂う場から出てきたのは、肘、膝にガード。伸縮性のある薄い胸当てを着こんだ生徒、佃 満が登場した。
沸くオーディエンス。
例の如く大画面には「二年Dクラス 佃 満」と無数の斬撃の線を背景に大きく宣伝。
「よろしくー! がんばりまーす!」
中央付近で待っている月野に向かう間にも、オーディエンスに手を振って声援に応えた佃。
そして相まみえる二人。
「バリア纏うから服装自由だけど、ジャージなんだね」
「お前はダンジョンに入る時の服装か」
「いいでしょコレ! 意外と動きやすいんだよ」
一言二言話すと、大柄な男が間に入る。
「二人とも、準備はいいか」
レフェリーを任されたのは銀獅子のリーダー、獅童 猛。
獅童の問いに月野は構え、佃は得物のナイフを手に取り、低く構えた。
――そして。
「はじめええええええええええ!!!!」
開始の合図。獅童は手で空を斬った。
「「――ッ!!」」
跳躍し握った拳を振りかざす月野。
それに対応しようとナイフをチラつかせる佃。
予選からの因縁が今、ぶつかり合う。
64
お気に入りに追加
1,088
あなたにおすすめの小説
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる