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第十章 対抗戦 予選
第95話チュートリアル:如意棒♂
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「♰魔法発動 アルテミット・スレイズ!♰」
瞬間、ダーク=ノワールの背後に展開する複数の魔法陣から大きな矢状の力が出現。掛け声と共に発射され、俺を射ぬかんと捉えている。
曲線を描き俺目掛けて迫るスレイズ。俺はオーラ剣を出して――
「ッハ!」
スレイズと接触する瞬間だけ出力を上げオーラ剣で対応。バリバリとスレイズが粉々になり、魔力の欠片が俺の頬を撫でる。
(小手調べとは言えやはり簡単には倒れんか。ならば!)
新たな魔法陣が音を立てて展開。陣の形が若干違うから、どうやら別の攻撃をしてくるらしい。
「♰魔法発動 吹き荒れろ! サイクロ――」
でもそれって発動できなかったらどうなるの?
「フン!」
オーラ剣を投擲。瞬き一つで剣が陣に突き刺さり、魔法が発動する前に陣が粉々に砕けた。
「♰……フン♰」
「残念だったな!」
後ろで魔法陣が砕けたと言うのに鼻で笑う程の余裕……。しかも後ろを見向きもしないなんて、今の魔法は壊れても問題ないと言う答え。相当隠し玉を抱えてるぽいな。
(え、今の音壊れた? 確かに今まで何回も魔法陣狙われた事あるけど、魔法陣って壊れるの? 壊れるものなの? 今まで攻撃されても無事だったのに……確かスキルの練度が高い方が勝つんだっけ。え、やだ怖い。あのジャック・オー怖い)
あのダーク=ノワール、痛い格好のくせして睨んでくる。肝が据わってると言うやつか。
「ッ」
オーラ剣を生成し、勢いよく地面に突き刺す。そして地面を斬る様に引き抜くと――
ドワオッ!
「オーラ斬り!」
地を裂きながら這って突き進む斬撃が飛び出し、ダーク=ノワールを襲う。
すかさずダーク=ノワールは拳を握り、力に震えている。
「♰ガードフォース♰」
本人から二メートル強あたりに力場が発生。地を裂く斬撃が力場にぶつかると、破裂するように消滅。
「それ、それっ」
試しに連続で斬撃を出し攻撃したけど、この威力程度ならあのガードフォースなる物は突破できない。
「♰魔法発動 ブレイズキャノン!!♰」
魔法陣からバスケットボール程の火球が発射された。
――オーラ剣でかき消す。
最初に思考した行動。だがそれはコンマ秒で改める事となる。
「――」
ッボっと出た火球が一つ、また一つ、一つ。早く行けと言わんばかりに密着した火球たちが列を成し、ガトリング砲が如く俺を狙った。
「――ッ」
地面を砕く蹴りでダッシュ。俺がいた場所にブレイズが着弾。コンクリートを砕くまでも飽き足らず、俺を追随するブレイズキャノンが火の粉を撒き散らして大気を焦がす。
ダーク=ノワールを中心に外回りで大きく迂回。戸島も俺を見逃さんと顔で追っている。
「ッオラ!」
「ッ!?」
走りながら体を捻ってオーラ剣を投擲。驚くターゲット。俺はすかさずもう一本オーラ剣を生成。もう一度体を捻って――
「――消えろ!!」
ドワオッ!
空気を斬るオーラ剣が真っ直ぐブレイズキャノンを放つ魔法陣へ。刀身火球の列に突っ込み、そのまま陣の中心を貫いた。
「♰何!?♰」
バリバリと砕ける魔法陣。避けるのに必死なダーク=ノワールは驚きを口にし、まんまと釣られたなと内心ほくそ笑んだ俺だった。
「ッ!」
魔法使いは接近戦が苦手なんだと定石にかこつけて急接近。オーラ剣を携えていざ行かん。
「♰来るか!!♰」
迫って来る俺を認識し、構える戸島。魔法陣を展開する時間与えない勢いでオーラ剣を振りかざした。
しかし、ダーク=ノワールを捉える事は叶わなかった。
かち合う威力でオーラ剣の破片が頬を撫でる。
「――魔法剣ソードオブライト!! 接近戦対策は万全なのだ!!♰」
「そうかよ!」
いつのまにか戸島が握っているのは光で形作られた剣。魔法剣だった。鍔迫り合う剣と剣。
戸島が握っている剣は防いでいる。だが、戸島のすぐ背後にもう一本剣が浮いていて、それが駆動。独りでに動いて光の凶刃で俺を襲う。
「――」
破片が飛び散る。
「残念!」
「♰フン♰」
ダーク=ノワールの姿勢を崩し、もう一本オーラ剣を握って襲ってくる光の剣を弾いた。
「おおおおお!!」
「♰ハアアアア!!♰」
ッガキンと剣を押しつけ合う。両手で力任せに俺の右手のオーラ剣を、空中で振りかざした剣で左手の剣を相手取った。
ここで俺は驚く事になる。
「ック!!」
視線を動かし瞳に映したのは、戸島の背後に浮かぶもう一本の光の剣。ソードオブライト。
「♰もう一振りあるのだよ!! 終いだ!!♰」
「――」
俺の顔面を捉えたソードオブライト。
無情にも、両手を塞がれた俺に、容赦なく一撃を屠るのだった。
――しかし、俺もここで終わる訳にはいかない。
(獲ったぞ花房 萌!)
ダーク=ノワールの顔が――
「ン゛ン゛ンンン!!!」
――驚愕した。
「なにぃッッ~~!!」
「ンーーーーー!! (ちょろあまだね!!)」
右手に一本ずつ。左手に一本ずつ。そして、宙に一本に、噛み締める刃の刀身が一本。
計六本の剣が鍔迫り合っている!
「♰ええい! ジャック・オーの口までも動くのか!? ロロノア・ゾ○でもそこまでしつこくないぞ!!♰」
「ンーーーーー! (中井○哉気持ちよすぎだろ!!)」
そして。
「ン゛ン゛ン゛ンン!!」
「どわああああああ!?」
拮抗させていた押し付け合い。それを俺の筋肉を動員し、ダーク=ノワールを無理やり弾き飛ばした。
「っぐは!?」
吹き飛ばされ地面に激突。バリアに明らかなダメージが見て取れる。
口に加えている刃を納め、両手にオーラ剣を携えて起き上がろうとする戸島に、俺はジャック・オー仮面を外し睨みながらも笑顔を向けた。
「参ったか?」
「……」
うつむくダーク=ノワール。長い襟が微かに揺れているのを俺が見つけると、彼はほくそ笑んだ。
「♰ククク、これで我が終わると思うたか!!♰」
不意に腕をかざした戸島。
「♰罠発動 デモンズ・チェーン!!♰」
「ッ!?」
瞬間、俺を囲む様に複数の魔法陣がドーム状に展開。このドーム状から抜け出そうと動いたが既に発動。
「ッグ!」
両腕、両脚に胴、首に何かしらの力が滲み出ている鎖が俺を拘束。
俺のバリアがヒビ入り、ダメージを負う。
(な、なんだ? オーラが上手く使えない!!)
抜け出そうと行使しようとしたが、手足の様に仕えていたスキル・オーラが感覚的に使えなくなっている。
この現象は当然……この鎖が原因だろう……!
「♰フハハ! どうやら貴様の陳腐な頭でも気づいたようだな! どうだ、悔しかろう!♰」
「中二病野郎に陳腐なんて言われる筋合いねえよ!!」
そう、どうやらこの鎖は、一部のスキルを使えなくする程ではないが、ある程度抑える事が出来るようだ。
ただなんだろ、陳腐なんて小馬鹿を言われてキレない程俺の頭はできていない。
だから。
「ック!」
「♰ククク――」
こうして本気を出して力むと、自ずと……、ギギギと普通では突破できない頑丈な鎖だろうが、俺なら!
「――うっそだろ……。デモチェをセルフで……♰」
突破する。
その時だった。
「「ハアアアアアアアアア!!」」
「「!?」」
突如、社屋の一部である一階と二階を同時に破壊、瓦解し、煙の中から二つの影が出てきた。
ダーク=ノワールはそちらに気を向くことになり、俺はその隙に体に絡む鎖を引きちぎり、束縛の魔法を脱出。千切った鎖が息絶える様に地に落ち、魔法陣と共に消えた。
幾つもの光の線が空間に現れたと認識した途端、その線が甲高い音を立てて、そこをなぞる様に斬ったと分る。
そこに煙をなびかせて大きな拳が現れ、なぞった斬撃をものともせず殴打。いずれも空を斬る事になった。
「やるな!」
「ボクはしつこいよ!」
飛び出す勢いを足で殺して構える二人。その正体は。
「佃 満!」
「月野!?」
双方の仲間だった。
しかし、俺とダーク=ノワールに加え、佃に月野と、続けざまに驚くことになった。
「「きゃああああ――」」
――!?!?
――親方! 空から女の子たちが!!
まさかの複数形。屋上から女の子たちが落ちてくるではないか。これでは親方も腰ぬかし、パズーですらシータ+の女の子を受け止められないだろう。
だがそれは、パズーの話。
「「「「うおおおおおおおお!!!!」」」」
俺らはパズーじゃない。男を見せる時。
互いに貶し合う状況にもかかわらず、女子を含ませるとこうも一丸となって行動できるのか……。
「「――」」
野郎四人密着。女人を助けてホッとする。
――俺も頼むわ。
そう言った風に思えたのは、俺だけだろうか。
宙から落ちてくる大きな赤の先端。
それは超超巨大化した如意棒だった。
「つい勢い余って……てへ!」
「「「「「ええええええええええええ!!!!!」」」」」
隕石と化した如意棒が、俺たちを襲い、バトルロワイアルは終了した。
瞬間、ダーク=ノワールの背後に展開する複数の魔法陣から大きな矢状の力が出現。掛け声と共に発射され、俺を射ぬかんと捉えている。
曲線を描き俺目掛けて迫るスレイズ。俺はオーラ剣を出して――
「ッハ!」
スレイズと接触する瞬間だけ出力を上げオーラ剣で対応。バリバリとスレイズが粉々になり、魔力の欠片が俺の頬を撫でる。
(小手調べとは言えやはり簡単には倒れんか。ならば!)
新たな魔法陣が音を立てて展開。陣の形が若干違うから、どうやら別の攻撃をしてくるらしい。
「♰魔法発動 吹き荒れろ! サイクロ――」
でもそれって発動できなかったらどうなるの?
「フン!」
オーラ剣を投擲。瞬き一つで剣が陣に突き刺さり、魔法が発動する前に陣が粉々に砕けた。
「♰……フン♰」
「残念だったな!」
後ろで魔法陣が砕けたと言うのに鼻で笑う程の余裕……。しかも後ろを見向きもしないなんて、今の魔法は壊れても問題ないと言う答え。相当隠し玉を抱えてるぽいな。
(え、今の音壊れた? 確かに今まで何回も魔法陣狙われた事あるけど、魔法陣って壊れるの? 壊れるものなの? 今まで攻撃されても無事だったのに……確かスキルの練度が高い方が勝つんだっけ。え、やだ怖い。あのジャック・オー怖い)
あのダーク=ノワール、痛い格好のくせして睨んでくる。肝が据わってると言うやつか。
「ッ」
オーラ剣を生成し、勢いよく地面に突き刺す。そして地面を斬る様に引き抜くと――
ドワオッ!
「オーラ斬り!」
地を裂きながら這って突き進む斬撃が飛び出し、ダーク=ノワールを襲う。
すかさずダーク=ノワールは拳を握り、力に震えている。
「♰ガードフォース♰」
本人から二メートル強あたりに力場が発生。地を裂く斬撃が力場にぶつかると、破裂するように消滅。
「それ、それっ」
試しに連続で斬撃を出し攻撃したけど、この威力程度ならあのガードフォースなる物は突破できない。
「♰魔法発動 ブレイズキャノン!!♰」
魔法陣からバスケットボール程の火球が発射された。
――オーラ剣でかき消す。
最初に思考した行動。だがそれはコンマ秒で改める事となる。
「――」
ッボっと出た火球が一つ、また一つ、一つ。早く行けと言わんばかりに密着した火球たちが列を成し、ガトリング砲が如く俺を狙った。
「――ッ」
地面を砕く蹴りでダッシュ。俺がいた場所にブレイズが着弾。コンクリートを砕くまでも飽き足らず、俺を追随するブレイズキャノンが火の粉を撒き散らして大気を焦がす。
ダーク=ノワールを中心に外回りで大きく迂回。戸島も俺を見逃さんと顔で追っている。
「ッオラ!」
「ッ!?」
走りながら体を捻ってオーラ剣を投擲。驚くターゲット。俺はすかさずもう一本オーラ剣を生成。もう一度体を捻って――
「――消えろ!!」
ドワオッ!
空気を斬るオーラ剣が真っ直ぐブレイズキャノンを放つ魔法陣へ。刀身火球の列に突っ込み、そのまま陣の中心を貫いた。
「♰何!?♰」
バリバリと砕ける魔法陣。避けるのに必死なダーク=ノワールは驚きを口にし、まんまと釣られたなと内心ほくそ笑んだ俺だった。
「ッ!」
魔法使いは接近戦が苦手なんだと定石にかこつけて急接近。オーラ剣を携えていざ行かん。
「♰来るか!!♰」
迫って来る俺を認識し、構える戸島。魔法陣を展開する時間与えない勢いでオーラ剣を振りかざした。
しかし、ダーク=ノワールを捉える事は叶わなかった。
かち合う威力でオーラ剣の破片が頬を撫でる。
「――魔法剣ソードオブライト!! 接近戦対策は万全なのだ!!♰」
「そうかよ!」
いつのまにか戸島が握っているのは光で形作られた剣。魔法剣だった。鍔迫り合う剣と剣。
戸島が握っている剣は防いでいる。だが、戸島のすぐ背後にもう一本剣が浮いていて、それが駆動。独りでに動いて光の凶刃で俺を襲う。
「――」
破片が飛び散る。
「残念!」
「♰フン♰」
ダーク=ノワールの姿勢を崩し、もう一本オーラ剣を握って襲ってくる光の剣を弾いた。
「おおおおお!!」
「♰ハアアアア!!♰」
ッガキンと剣を押しつけ合う。両手で力任せに俺の右手のオーラ剣を、空中で振りかざした剣で左手の剣を相手取った。
ここで俺は驚く事になる。
「ック!!」
視線を動かし瞳に映したのは、戸島の背後に浮かぶもう一本の光の剣。ソードオブライト。
「♰もう一振りあるのだよ!! 終いだ!!♰」
「――」
俺の顔面を捉えたソードオブライト。
無情にも、両手を塞がれた俺に、容赦なく一撃を屠るのだった。
――しかし、俺もここで終わる訳にはいかない。
(獲ったぞ花房 萌!)
ダーク=ノワールの顔が――
「ン゛ン゛ンンン!!!」
――驚愕した。
「なにぃッッ~~!!」
「ンーーーーー!! (ちょろあまだね!!)」
右手に一本ずつ。左手に一本ずつ。そして、宙に一本に、噛み締める刃の刀身が一本。
計六本の剣が鍔迫り合っている!
「♰ええい! ジャック・オーの口までも動くのか!? ロロノア・ゾ○でもそこまでしつこくないぞ!!♰」
「ンーーーーー! (中井○哉気持ちよすぎだろ!!)」
そして。
「ン゛ン゛ン゛ンン!!」
「どわああああああ!?」
拮抗させていた押し付け合い。それを俺の筋肉を動員し、ダーク=ノワールを無理やり弾き飛ばした。
「っぐは!?」
吹き飛ばされ地面に激突。バリアに明らかなダメージが見て取れる。
口に加えている刃を納め、両手にオーラ剣を携えて起き上がろうとする戸島に、俺はジャック・オー仮面を外し睨みながらも笑顔を向けた。
「参ったか?」
「……」
うつむくダーク=ノワール。長い襟が微かに揺れているのを俺が見つけると、彼はほくそ笑んだ。
「♰ククク、これで我が終わると思うたか!!♰」
不意に腕をかざした戸島。
「♰罠発動 デモンズ・チェーン!!♰」
「ッ!?」
瞬間、俺を囲む様に複数の魔法陣がドーム状に展開。このドーム状から抜け出そうと動いたが既に発動。
「ッグ!」
両腕、両脚に胴、首に何かしらの力が滲み出ている鎖が俺を拘束。
俺のバリアがヒビ入り、ダメージを負う。
(な、なんだ? オーラが上手く使えない!!)
抜け出そうと行使しようとしたが、手足の様に仕えていたスキル・オーラが感覚的に使えなくなっている。
この現象は当然……この鎖が原因だろう……!
「♰フハハ! どうやら貴様の陳腐な頭でも気づいたようだな! どうだ、悔しかろう!♰」
「中二病野郎に陳腐なんて言われる筋合いねえよ!!」
そう、どうやらこの鎖は、一部のスキルを使えなくする程ではないが、ある程度抑える事が出来るようだ。
ただなんだろ、陳腐なんて小馬鹿を言われてキレない程俺の頭はできていない。
だから。
「ック!」
「♰ククク――」
こうして本気を出して力むと、自ずと……、ギギギと普通では突破できない頑丈な鎖だろうが、俺なら!
「――うっそだろ……。デモチェをセルフで……♰」
突破する。
その時だった。
「「ハアアアアアアアアア!!」」
「「!?」」
突如、社屋の一部である一階と二階を同時に破壊、瓦解し、煙の中から二つの影が出てきた。
ダーク=ノワールはそちらに気を向くことになり、俺はその隙に体に絡む鎖を引きちぎり、束縛の魔法を脱出。千切った鎖が息絶える様に地に落ち、魔法陣と共に消えた。
幾つもの光の線が空間に現れたと認識した途端、その線が甲高い音を立てて、そこをなぞる様に斬ったと分る。
そこに煙をなびかせて大きな拳が現れ、なぞった斬撃をものともせず殴打。いずれも空を斬る事になった。
「やるな!」
「ボクはしつこいよ!」
飛び出す勢いを足で殺して構える二人。その正体は。
「佃 満!」
「月野!?」
双方の仲間だった。
しかし、俺とダーク=ノワールに加え、佃に月野と、続けざまに驚くことになった。
「「きゃああああ――」」
――!?!?
――親方! 空から女の子たちが!!
まさかの複数形。屋上から女の子たちが落ちてくるではないか。これでは親方も腰ぬかし、パズーですらシータ+の女の子を受け止められないだろう。
だがそれは、パズーの話。
「「「「うおおおおおおおお!!!!」」」」
俺らはパズーじゃない。男を見せる時。
互いに貶し合う状況にもかかわらず、女子を含ませるとこうも一丸となって行動できるのか……。
「「――」」
野郎四人密着。女人を助けてホッとする。
――俺も頼むわ。
そう言った風に思えたのは、俺だけだろうか。
宙から落ちてくる大きな赤の先端。
それは超超巨大化した如意棒だった。
「つい勢い余って……てへ!」
「「「「「ええええええええええええ!!!!!」」」」」
隕石と化した如意棒が、俺たちを襲い、バトルロワイアルは終了した。
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