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第十章 対抗戦 予選
第92話 チュートリアル:変な漢字
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「まったく、行動力のある自称陰キャは話を聞かない……」
バケモノになりきった萌が走り去ってすぐの時、角を曲がったタイミングで愚痴をこぼす月野。走り去っていく音が遠のくと、組んでいた腕を腰に当て、どうしたものかとあたりを見渡した。
「……不気味な場所だ」
呼吸音に反響する自分の足音。お化け屋敷さながらな雰囲気だと改めて思った月野だった。
力んだガントレットに黄色の線が発光。調子はいいと拳同士をぶつけ合うと、火花が散り甲高い音が廊下を反響した。
(おっと、静かにしないと奇襲できなくなるな)
マッピングスキルを駆使し、音を殺して移動する。潰れた天井灯がほとんどだが、稀に生きている天井灯が怪しさを演出。開かないとはいえ一応ゆっくりと各部屋のドアを開けようとした。
(やはり開かない続きか。……ん?)
無意味な行動。そう思った途端、指に力を入れた扉が微かに動いた。
(……この部屋に窓はなさそうだ。少しだけ開けて中を見てみるか……)
そう思った月野だが、覗き見るのは止める事にした。
それは何故か。
「……」
もし、もし少し開けた扉の先を覗くと、ナニカの目が合ったり、おぞましい現場を目撃、それこそお化け屋敷ばりの恐怖体験する可能性があるからだ。
この様な妄想を想起させてしまう要因は、すべて萌が披露した仕掛け人の仕草に他ならない。
月野は冷静な性格だが、バトルロワイアルのこの状況やフィールドの空気に当てられ、萌が惜しげもなく奇怪な言葉を発したものも相まって、心なしか怖かったのである。
瞬間――
「あああああぁぁぁぁ――」
「ッ!?」
大いに反響した断末魔が月野の鼓膜を震わし、大柄な体がビクついた。
「……萌か。心臓に悪いから勘弁してくれ」
リストバンドから脱落者が分る。すぐに萌だとも理解した。
そして勢いよく扉を開けた。
ピシャリと扉が止まり、様子を伺う月野。
「……ふむ」
学校の教室とはいかないものの少し広めで、大き目な机に腰かける椅子、布の仕切り、部屋の中は荒らされた経緯は無く、意外と小綺麗で埃が少し積ってる印象を受ける。
人の気配が無いと感じた月野は部屋に入り静かに扉を閉めた。
自然と足を運んだのは、壁にかかった常夜灯が薄く灯る机。一応布の仕切りを警戒しつつ、天井灯が壊れて暗いが、夜目でなれたか躓く事も無く進む月野。
(特に何もなさそうだが……)
机には本の類は無く、なぜこの常夜灯がここに在るのか、机が常夜灯に寄せているのか、分からないが、机の上に物がない故、際立って壁に貼ってあるポスターが彼は気になった。
学生が書いた様な味のあるイラスト。
「薬物は止めよう、か」
イラストにはNOTクスリマークに目がグルグルしている男子。なんとも分かりやすい率直なイラストだと誰もが思うが、一つだけ――
「なんて読むんだ……?」
左下に小さく制作陣の詳細が書かれていた。ただ、どうしても読めないと言うか、解読が困難な漢字がいくつかあった。
別に月野が萌と同じく漢字知識に乏しいことは無く、むしろ優秀な部類。それ故に拭えない漢字の歪さを感じてやまない月野。
目が離せない。なのに見ていて気持ち悪くなる。背筋にイヤな汗が流れるのを感じた月野だった。
「……ふん」
馬鹿馬鹿しい――と、首を振り、ポスターに背を向けた時だった。
ドンドンドンドン!! とドアが激しく叩かれた。
「ッ!?」
月野は突然の大きな音に飛び上がる様に驚き、ドアから遠ざかる様に半歩下がってしまう。ガントレットの手を半分握り、腰を低くして臨戦態勢に入る。
(敵か……!? だが人の気配は無かったが……)
すると、月野の恐怖心を煽る様に、常夜灯がチカチカと点滅したした。嫌な予感がしてならない。
「……誰だ」
思い切って扉に向けて声をかけたが、四回のノックを後に、気配が全く感じない。
「そこに誰かいるのか!」
声を張っても誰も答えない。月野の耳には、常夜灯の点滅音と、激しく動く自分の心臓の音しか聞こえなかった。
気味が悪い――
そう思った時だった。
ドンドンドンドンドン!! と大きなノック。次は扉を蹴った様な重い音が響いた。
「ッ!!」
心臓が血液を送る一挙動が大きくなった。だが次は半歩も退かず、拳を作りガントレットに黄色の線が発光。
ドンドンと次は止まらない扉のノック。鳴りやまない不気味な異音が室内を嫌と言う程反響させ、月野の精神をガリガリと削っていくのだった。
ドンドンドンドン!!
削られる月野の精神。同時に、つのっていく。
「……。……」
ドンドン!!
怖がらせようとするあからさまなこの仕打ち。
「……」
ドンドン!!
――俺を馬鹿にしている
そう思った途端。
ド――
「――おおおおおおおお!!!!」
室内から飛び出る月野。怒りに任せた暴力の一心が拳と化し、扉を粉々に粉砕。
執拗なまでのしつこさにストレスを感じた月野。理不尽なストレスには沸点が低いんだと拳に乗せて言った形となった。
扉を破壊し廊下に出た月野は、人の気配を感じ、進行方向へ体を向けた。
「あっぶねええええ!! 危うくリタイヤになるところだったー!」
楽観的な性格で笑顔が多く、普段から笑顔が気味わるいと評判の男。
「お前だったか」
佃《つくだ》 満《みのる》がケラケラと埃を払って笑っていた。
「ッハハ! ねえ月野くん、怖かった? こんなフィールドだし、これでも頑張って怖がらせたんだけど!」
「正直失禁しそうになった」
「マジで!? やったぜ!!」
「同時に怒りも湧いてきたがな、これが」
特徴的な太い眉毛が繋がりそうな程顔を顰める月野を見て、佃は。
「オッ↑オー↓! 凄い怒ってる……」
取って付けた様な英語で更なる煽りを言い放つのだった。
「まったく、人を怖がらせようとする思考回路がここにも居たとは……」
「おろ? ボクと同じ考えの人がいたんだぁ! 嬉しいなぁ――」
「――!」
火花を散らしてガントレットとナイフが肉薄する。
喜びを口にし目を細めた佃。そんな彼が不意の強襲を月野に仕掛けた。
「ハウンド・スラッシュ!」
上段から迫るナイフに半透明の牙がスキルのより付与。
それを迎え撃つようにガントレットの拳がナイフを捉えた。
ッガキン! と火花を散らし、甲高い音が廊下に反響した。
「アッハハハ! まだまだスピード上げてくよーーーー!!」
「っく! しつこい男は女性に嫌われるぞ!」
「ボクは男色家だからいいのです!」
「ッえ!?」
「スキ焼き!」
「っぐ!!」
驚いて止まってしまった月野に容赦なく攻撃を浴びせた佃。少し距離をおいた月野の肩にバリアのダメージが入っていた。
「ちなみに嘘でーーす! 女の子大好き!」
「……調子に乗るなよサイコパス!」
月野と佃は廊下で戦闘を開始。
窓ガラスに火花が反射して映る中、場所は建物の屋上に移る。
「ギガファイア!!」
「爆焔符!!」
二つの火焔が衝突し、吉 明子と瀬那のバリアをチリチリと焼いた。
「「ハアアアアア!!!!」」
月の無い人工的に作られた夜の明り。それが二人を照らしていた。
バケモノになりきった萌が走り去ってすぐの時、角を曲がったタイミングで愚痴をこぼす月野。走り去っていく音が遠のくと、組んでいた腕を腰に当て、どうしたものかとあたりを見渡した。
「……不気味な場所だ」
呼吸音に反響する自分の足音。お化け屋敷さながらな雰囲気だと改めて思った月野だった。
力んだガントレットに黄色の線が発光。調子はいいと拳同士をぶつけ合うと、火花が散り甲高い音が廊下を反響した。
(おっと、静かにしないと奇襲できなくなるな)
マッピングスキルを駆使し、音を殺して移動する。潰れた天井灯がほとんどだが、稀に生きている天井灯が怪しさを演出。開かないとはいえ一応ゆっくりと各部屋のドアを開けようとした。
(やはり開かない続きか。……ん?)
無意味な行動。そう思った途端、指に力を入れた扉が微かに動いた。
(……この部屋に窓はなさそうだ。少しだけ開けて中を見てみるか……)
そう思った月野だが、覗き見るのは止める事にした。
それは何故か。
「……」
もし、もし少し開けた扉の先を覗くと、ナニカの目が合ったり、おぞましい現場を目撃、それこそお化け屋敷ばりの恐怖体験する可能性があるからだ。
この様な妄想を想起させてしまう要因は、すべて萌が披露した仕掛け人の仕草に他ならない。
月野は冷静な性格だが、バトルロワイアルのこの状況やフィールドの空気に当てられ、萌が惜しげもなく奇怪な言葉を発したものも相まって、心なしか怖かったのである。
瞬間――
「あああああぁぁぁぁ――」
「ッ!?」
大いに反響した断末魔が月野の鼓膜を震わし、大柄な体がビクついた。
「……萌か。心臓に悪いから勘弁してくれ」
リストバンドから脱落者が分る。すぐに萌だとも理解した。
そして勢いよく扉を開けた。
ピシャリと扉が止まり、様子を伺う月野。
「……ふむ」
学校の教室とはいかないものの少し広めで、大き目な机に腰かける椅子、布の仕切り、部屋の中は荒らされた経緯は無く、意外と小綺麗で埃が少し積ってる印象を受ける。
人の気配が無いと感じた月野は部屋に入り静かに扉を閉めた。
自然と足を運んだのは、壁にかかった常夜灯が薄く灯る机。一応布の仕切りを警戒しつつ、天井灯が壊れて暗いが、夜目でなれたか躓く事も無く進む月野。
(特に何もなさそうだが……)
机には本の類は無く、なぜこの常夜灯がここに在るのか、机が常夜灯に寄せているのか、分からないが、机の上に物がない故、際立って壁に貼ってあるポスターが彼は気になった。
学生が書いた様な味のあるイラスト。
「薬物は止めよう、か」
イラストにはNOTクスリマークに目がグルグルしている男子。なんとも分かりやすい率直なイラストだと誰もが思うが、一つだけ――
「なんて読むんだ……?」
左下に小さく制作陣の詳細が書かれていた。ただ、どうしても読めないと言うか、解読が困難な漢字がいくつかあった。
別に月野が萌と同じく漢字知識に乏しいことは無く、むしろ優秀な部類。それ故に拭えない漢字の歪さを感じてやまない月野。
目が離せない。なのに見ていて気持ち悪くなる。背筋にイヤな汗が流れるのを感じた月野だった。
「……ふん」
馬鹿馬鹿しい――と、首を振り、ポスターに背を向けた時だった。
ドンドンドンドン!! とドアが激しく叩かれた。
「ッ!?」
月野は突然の大きな音に飛び上がる様に驚き、ドアから遠ざかる様に半歩下がってしまう。ガントレットの手を半分握り、腰を低くして臨戦態勢に入る。
(敵か……!? だが人の気配は無かったが……)
すると、月野の恐怖心を煽る様に、常夜灯がチカチカと点滅したした。嫌な予感がしてならない。
「……誰だ」
思い切って扉に向けて声をかけたが、四回のノックを後に、気配が全く感じない。
「そこに誰かいるのか!」
声を張っても誰も答えない。月野の耳には、常夜灯の点滅音と、激しく動く自分の心臓の音しか聞こえなかった。
気味が悪い――
そう思った時だった。
ドンドンドンドンドン!! と大きなノック。次は扉を蹴った様な重い音が響いた。
「ッ!!」
心臓が血液を送る一挙動が大きくなった。だが次は半歩も退かず、拳を作りガントレットに黄色の線が発光。
ドンドンと次は止まらない扉のノック。鳴りやまない不気味な異音が室内を嫌と言う程反響させ、月野の精神をガリガリと削っていくのだった。
ドンドンドンドン!!
削られる月野の精神。同時に、つのっていく。
「……。……」
ドンドン!!
怖がらせようとするあからさまなこの仕打ち。
「……」
ドンドン!!
――俺を馬鹿にしている
そう思った途端。
ド――
「――おおおおおおおお!!!!」
室内から飛び出る月野。怒りに任せた暴力の一心が拳と化し、扉を粉々に粉砕。
執拗なまでのしつこさにストレスを感じた月野。理不尽なストレスには沸点が低いんだと拳に乗せて言った形となった。
扉を破壊し廊下に出た月野は、人の気配を感じ、進行方向へ体を向けた。
「あっぶねええええ!! 危うくリタイヤになるところだったー!」
楽観的な性格で笑顔が多く、普段から笑顔が気味わるいと評判の男。
「お前だったか」
佃《つくだ》 満《みのる》がケラケラと埃を払って笑っていた。
「ッハハ! ねえ月野くん、怖かった? こんなフィールドだし、これでも頑張って怖がらせたんだけど!」
「正直失禁しそうになった」
「マジで!? やったぜ!!」
「同時に怒りも湧いてきたがな、これが」
特徴的な太い眉毛が繋がりそうな程顔を顰める月野を見て、佃は。
「オッ↑オー↓! 凄い怒ってる……」
取って付けた様な英語で更なる煽りを言い放つのだった。
「まったく、人を怖がらせようとする思考回路がここにも居たとは……」
「おろ? ボクと同じ考えの人がいたんだぁ! 嬉しいなぁ――」
「――!」
火花を散らしてガントレットとナイフが肉薄する。
喜びを口にし目を細めた佃。そんな彼が不意の強襲を月野に仕掛けた。
「ハウンド・スラッシュ!」
上段から迫るナイフに半透明の牙がスキルのより付与。
それを迎え撃つようにガントレットの拳がナイフを捉えた。
ッガキン! と火花を散らし、甲高い音が廊下に反響した。
「アッハハハ! まだまだスピード上げてくよーーーー!!」
「っく! しつこい男は女性に嫌われるぞ!」
「ボクは男色家だからいいのです!」
「ッえ!?」
「スキ焼き!」
「っぐ!!」
驚いて止まってしまった月野に容赦なく攻撃を浴びせた佃。少し距離をおいた月野の肩にバリアのダメージが入っていた。
「ちなみに嘘でーーす! 女の子大好き!」
「……調子に乗るなよサイコパス!」
月野と佃は廊下で戦闘を開始。
窓ガラスに火花が反射して映る中、場所は建物の屋上に移る。
「ギガファイア!!」
「爆焔符!!」
二つの火焔が衝突し、吉 明子と瀬那のバリアをチリチリと焼いた。
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