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第十章 対抗戦 予選
第82話 チュートリアル:でかいきんのたま
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会場のエントランスに入るとカメラを構えた取材陣が数社俺たちを待ち構えていた。
一応予選インタビューは無しの決まりだけどカメラで撮影する分には学園は許してるらしい。現に俺たちが入ってきた瞬間にカメラが一斉にレンズを向けた。
俺はと言うか、普通の人は取材陣のカメラを向けられるの慣れてない。
「イエーイ!」
「がんばりまーす!」
「お前は応援だけだろ大吾……」
俺の周りに一部例外は居たのは知っていたけど。
「「がんばります!」」
まさか陰キャのモブ男くんモブ子さんたちも乗り気だったとは……。俺だけか、半目で手も振らない映し甲斐の無い奴は。
「あ」
カメラマンの中に見覚えのある人たちがいると思ったら、いつかのビーチで俺が助けた人たちがいた。向こうも俺を意識してるのか目が合った。とりあえず小さくピースでもしておこう。
他のクラスは既に割り当たられた控室に移動した様だった。俺らが最後なのはトイレ行く人が多かったからだろう。俺もその一人だ。
「さて、チームごとに分れてくれたな」
俺たちBクラスは総員16人。大吾が出場できないから15人。他のクラスも似たり寄ったりの人数で、大人の事情で三人一組のチームで行われる。
Bクラスは5チームの出場だ。一応俺と瀬那、月野が同じチーム。他のチームは近距離、中距離、遠距離とバランスよくなってるのに、俺らは近接二人に中距離が一人という何とも言えないバランスだ。
「もうすぐ配置に着けと放送されるがその前に一つ、俺から忠告がある」
阿久津先生がまた何かお言葉をくれるらしいけど、先生の隣で我が物顔してラーメン屋顔負けみたいに腕組んでる大吾は何なんだろう。
「君たちは着実に力を増してきたけど、それは相手も同じだ。油断するなよ」
「「はい!」」
みんな元気よく声を張って叫んだけど、俺は目をつぶってうんうん言ってる大吾から目が離せなかった。
「あーそれと、応援団団長の梶くん」
「え!? なんスかそれ……」
「みんなに一言エールを」
急な無茶ぶり。俺だったらキョドリまくってしどろもどろになってるところだが、陽キャの大吾は驚きこそしたけどすぐに我に返り、笑顔で俺たちにこう言って来た。
「勝たないと人権ないんで」
物議をかもしそうな言葉だった。あの清々しいまでの笑顔を正直殴りたかった。
B-5。それが俺らのチーム番号だ。それを認識してくれるのは配られたリストバンド。
「緊張するね!」
「その割には言葉が弾んでいるな」
「ニシシぃ、鍛えてきましたから!」
クラスメイトが続々と渦巻く膜を張っているゲートの中を通っている。このゲートはリストバンドに反応し、予め決められた場所に転移してくれる優れものだ。
え!? 急にSFチックに!? 凄い技術だ!!
となるのは分るけど、もうツッコミをするのはお腹いっぱいだ。ハイハイ超技術超技術ワロタって感じ。
一応この技術はこの会場限定で使われてるらしい……。そう表立って公表されてる。
あと数組で俺らの番と言うところで、俺に向けられた視線を感じた。
右を見ると少し遠くの方でソファに座り、ディスプレイで観戦できる所に数人。
左を見れば同じくソファに座り数人が俺らを見ていた。
「……見られてるなぁ」
「ああ、一年の後輩と三年の先輩だ」
もうチーム戦は終わってるのにこうして残ってるという事は……。
「もしかして応援してくれるのかな! ヤッホー」
「こら手を振るのやめなさい。アレは俺たちの力を見定めに来たんだって」
「一応手を振ってくれてるし、普通に応援しに来てるのでは?」
「陰キャの俺にはわかる。後輩も先輩も一癖二癖ある超個性集団だって相場が決まってんだよ!」
後輩に銀髪が一人、先輩に金髪が一人、俺の見立てじゃこの二人が別格で強いと思う。つか知ってるし。
後輩の銀髪くんは超クール系イケメンで冷たい眼差しが素敵なんだと女子の間で話題に。
先輩の金髪さんは日本人とアメリカ人のハーフでバリバリのイケメン。甘いマスクが素敵なんだと女子の間で話題に。
しかも二人とも際立って強いという主人公っぷりだ。
ん? なんで陰キャの俺が知ってるかって?
僻みに決まってんだろ!! 悪いか!? 俺はな、自覚イケメンが女の子侍らせてるのと低パーセンテージで崖狩りされるのが大っ嫌いなんだよ!? 分かるか俺のこの気持ち!
あいつら毎日ハーレム生活でエブリデイ交尾ライフおくってるんだぞ!!(キモオタ妄想)
クソっ、イケメンが眩しすぎて――
「アタシあっちのシルバーな後輩と向こうのゴールド先輩に声かけられた事あるよ?」
「……? ……は?」
え、なにそのカミングアウト……。瀬那に声かけたのかあの二人。俺が居ない時見計らって声かけたのか瀬那に。
「おい萌。なんか怖いぞ」
俺の彼女なんだけど?
「目が怖いね……。別に変な事言われて無いケド」
瀬那は俺の彼女なんだけど?
え、なに? 男子二割に女子八割な感じなのに。ハーレム形成してるのにまだ足りないと?
ははーん♪
「ちょっと挨拶してくるわ」
「あいさつ? ちょっと萌! もうすぐ入るんだけど!」
「……まぁ大丈夫だろ」
慌てた声で俺に喋りかけてきた瀬那に少しだけと指でサイン。そのまま先輩方の所に歩きはじめる。
俺の突飛な行動に向こうは俺に聞こえない程度で話し合っている。と思っていると、代表者として金髪先輩がこちらに歩いて来た。
「西園寺先輩ですよね! お会いできて光栄です!」
「ハハ、二年生で有名な花房くんが僕を知ってるなんて……。こちらこそ嬉しいよ」
お互いに挨拶し握手を交わす。
「後ろの皆さんも含め、勝ち残ったんですよね」
「うん。他のチームが手強くて辛勝って感じだけどね。勝てたのはみんなのおかげだよ」
イケメンが笑えば風が吹くとかアニメかよ。欧米寄りのハーフ顔がまた眩しい。
「俺らも勝ち残れるように応援、よろしくお願いします!」
「長くは居られないけど、みんなで応援するね。キミならいい結果を残せるよ」
「ありがとうございます! あ、それとぉ」
「うん?」
笑顔でコソコソ話に持っていき――
「俺の彼女に手を出したら……、先輩のきんのたま……二つまとめて一万で売っちゃうんで……」
「……そ、そうか。勘違いだと思うけど僕は別に――」
「ああいいんですよぉハハハー。応援よろしくお願いしますね! では!」
先輩に別れを告げ、次は後輩のもとへ。
「やっぱイケメンだなぁ」
笑顔で瀬那と月野を通り過ぎる。
「大丈夫じゃない気がする……」
「いや大丈夫だろ」
二人が何か言ってるけどとりあえず聞こえないふりして無視。
さっきの先輩への挨拶を見たからなのか、イケメン後輩が既に同じような位置で待っていた。
「花房センパイ……どうも……」
「氷室くんだよね!」
なぜか綺麗なお辞儀をされたけど、手を伸ばして握手の催促。
「まさか一年で有名な氷室くんが俺の事知ってたなんてぇ、嬉しいなぁ!」
「別に有名じゃ……。俺の事センパイが知ってたなんて、嬉しいです」
握手!
なんでも銀髪になったのは強すぎる氷結スキルの影響らしい。さらにイケメンと来たもんだから非の打ち所がない。
「君たちも勝ち抜いたのかな」
「はい。センパイがこっちのゲートに来るって聞いたんで……応援しに来ました」
「ありがとな氷室くん。精一杯頑張るよ! ああそれとぉ」
「?」
笑顔でコソコソ話に持っていき――
「俺の彼女に手を出したら……、君のでかいきんのたま……二つまとめて四万円で売っちゃうかも……」
「……センパイ。朝比奈センパイに声をかけたのは萌センパイと仲良く――」
「ああいいよぉーハハハー。っじゃ! 応援よろしくぅ!」
そう言い残してチームのもとへ戻った。
「よし! 先輩も後輩も応援してくれるし、絶対に勝つぞお!」
「おー! って萌、何か言ったの? 二人とも青い顔してたけど……」
「……まぁ大丈夫だろ」
瀬那にピースしてそのままゲートへ。
機械が起動し、視界が曲がりくねり気づけば転移が完了していた。
一応予選インタビューは無しの決まりだけどカメラで撮影する分には学園は許してるらしい。現に俺たちが入ってきた瞬間にカメラが一斉にレンズを向けた。
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「イエーイ!」
「がんばりまーす!」
「お前は応援だけだろ大吾……」
俺の周りに一部例外は居たのは知っていたけど。
「「がんばります!」」
まさか陰キャのモブ男くんモブ子さんたちも乗り気だったとは……。俺だけか、半目で手も振らない映し甲斐の無い奴は。
「あ」
カメラマンの中に見覚えのある人たちがいると思ったら、いつかのビーチで俺が助けた人たちがいた。向こうも俺を意識してるのか目が合った。とりあえず小さくピースでもしておこう。
他のクラスは既に割り当たられた控室に移動した様だった。俺らが最後なのはトイレ行く人が多かったからだろう。俺もその一人だ。
「さて、チームごとに分れてくれたな」
俺たちBクラスは総員16人。大吾が出場できないから15人。他のクラスも似たり寄ったりの人数で、大人の事情で三人一組のチームで行われる。
Bクラスは5チームの出場だ。一応俺と瀬那、月野が同じチーム。他のチームは近距離、中距離、遠距離とバランスよくなってるのに、俺らは近接二人に中距離が一人という何とも言えないバランスだ。
「もうすぐ配置に着けと放送されるがその前に一つ、俺から忠告がある」
阿久津先生がまた何かお言葉をくれるらしいけど、先生の隣で我が物顔してラーメン屋顔負けみたいに腕組んでる大吾は何なんだろう。
「君たちは着実に力を増してきたけど、それは相手も同じだ。油断するなよ」
「「はい!」」
みんな元気よく声を張って叫んだけど、俺は目をつぶってうんうん言ってる大吾から目が離せなかった。
「あーそれと、応援団団長の梶くん」
「え!? なんスかそれ……」
「みんなに一言エールを」
急な無茶ぶり。俺だったらキョドリまくってしどろもどろになってるところだが、陽キャの大吾は驚きこそしたけどすぐに我に返り、笑顔で俺たちにこう言って来た。
「勝たないと人権ないんで」
物議をかもしそうな言葉だった。あの清々しいまでの笑顔を正直殴りたかった。
B-5。それが俺らのチーム番号だ。それを認識してくれるのは配られたリストバンド。
「緊張するね!」
「その割には言葉が弾んでいるな」
「ニシシぃ、鍛えてきましたから!」
クラスメイトが続々と渦巻く膜を張っているゲートの中を通っている。このゲートはリストバンドに反応し、予め決められた場所に転移してくれる優れものだ。
え!? 急にSFチックに!? 凄い技術だ!!
となるのは分るけど、もうツッコミをするのはお腹いっぱいだ。ハイハイ超技術超技術ワロタって感じ。
一応この技術はこの会場限定で使われてるらしい……。そう表立って公表されてる。
あと数組で俺らの番と言うところで、俺に向けられた視線を感じた。
右を見ると少し遠くの方でソファに座り、ディスプレイで観戦できる所に数人。
左を見れば同じくソファに座り数人が俺らを見ていた。
「……見られてるなぁ」
「ああ、一年の後輩と三年の先輩だ」
もうチーム戦は終わってるのにこうして残ってるという事は……。
「もしかして応援してくれるのかな! ヤッホー」
「こら手を振るのやめなさい。アレは俺たちの力を見定めに来たんだって」
「一応手を振ってくれてるし、普通に応援しに来てるのでは?」
「陰キャの俺にはわかる。後輩も先輩も一癖二癖ある超個性集団だって相場が決まってんだよ!」
後輩に銀髪が一人、先輩に金髪が一人、俺の見立てじゃこの二人が別格で強いと思う。つか知ってるし。
後輩の銀髪くんは超クール系イケメンで冷たい眼差しが素敵なんだと女子の間で話題に。
先輩の金髪さんは日本人とアメリカ人のハーフでバリバリのイケメン。甘いマスクが素敵なんだと女子の間で話題に。
しかも二人とも際立って強いという主人公っぷりだ。
ん? なんで陰キャの俺が知ってるかって?
僻みに決まってんだろ!! 悪いか!? 俺はな、自覚イケメンが女の子侍らせてるのと低パーセンテージで崖狩りされるのが大っ嫌いなんだよ!? 分かるか俺のこの気持ち!
あいつら毎日ハーレム生活でエブリデイ交尾ライフおくってるんだぞ!!(キモオタ妄想)
クソっ、イケメンが眩しすぎて――
「アタシあっちのシルバーな後輩と向こうのゴールド先輩に声かけられた事あるよ?」
「……? ……は?」
え、なにそのカミングアウト……。瀬那に声かけたのかあの二人。俺が居ない時見計らって声かけたのか瀬那に。
「おい萌。なんか怖いぞ」
俺の彼女なんだけど?
「目が怖いね……。別に変な事言われて無いケド」
瀬那は俺の彼女なんだけど?
え、なに? 男子二割に女子八割な感じなのに。ハーレム形成してるのにまだ足りないと?
ははーん♪
「ちょっと挨拶してくるわ」
「あいさつ? ちょっと萌! もうすぐ入るんだけど!」
「……まぁ大丈夫だろ」
慌てた声で俺に喋りかけてきた瀬那に少しだけと指でサイン。そのまま先輩方の所に歩きはじめる。
俺の突飛な行動に向こうは俺に聞こえない程度で話し合っている。と思っていると、代表者として金髪先輩がこちらに歩いて来た。
「西園寺先輩ですよね! お会いできて光栄です!」
「ハハ、二年生で有名な花房くんが僕を知ってるなんて……。こちらこそ嬉しいよ」
お互いに挨拶し握手を交わす。
「後ろの皆さんも含め、勝ち残ったんですよね」
「うん。他のチームが手強くて辛勝って感じだけどね。勝てたのはみんなのおかげだよ」
イケメンが笑えば風が吹くとかアニメかよ。欧米寄りのハーフ顔がまた眩しい。
「俺らも勝ち残れるように応援、よろしくお願いします!」
「長くは居られないけど、みんなで応援するね。キミならいい結果を残せるよ」
「ありがとうございます! あ、それとぉ」
「うん?」
笑顔でコソコソ話に持っていき――
「俺の彼女に手を出したら……、先輩のきんのたま……二つまとめて一万で売っちゃうんで……」
「……そ、そうか。勘違いだと思うけど僕は別に――」
「ああいいんですよぉハハハー。応援よろしくお願いしますね! では!」
先輩に別れを告げ、次は後輩のもとへ。
「やっぱイケメンだなぁ」
笑顔で瀬那と月野を通り過ぎる。
「大丈夫じゃない気がする……」
「いや大丈夫だろ」
二人が何か言ってるけどとりあえず聞こえないふりして無視。
さっきの先輩への挨拶を見たからなのか、イケメン後輩が既に同じような位置で待っていた。
「花房センパイ……どうも……」
「氷室くんだよね!」
なぜか綺麗なお辞儀をされたけど、手を伸ばして握手の催促。
「まさか一年で有名な氷室くんが俺の事知ってたなんてぇ、嬉しいなぁ!」
「別に有名じゃ……。俺の事センパイが知ってたなんて、嬉しいです」
握手!
なんでも銀髪になったのは強すぎる氷結スキルの影響らしい。さらにイケメンと来たもんだから非の打ち所がない。
「君たちも勝ち抜いたのかな」
「はい。センパイがこっちのゲートに来るって聞いたんで……応援しに来ました」
「ありがとな氷室くん。精一杯頑張るよ! ああそれとぉ」
「?」
笑顔でコソコソ話に持っていき――
「俺の彼女に手を出したら……、君のでかいきんのたま……二つまとめて四万円で売っちゃうかも……」
「……センパイ。朝比奈センパイに声をかけたのは萌センパイと仲良く――」
「ああいいよぉーハハハー。っじゃ! 応援よろしくぅ!」
そう言い残してチームのもとへ戻った。
「よし! 先輩も後輩も応援してくれるし、絶対に勝つぞお!」
「おー! って萌、何か言ったの? 二人とも青い顔してたけど……」
「……まぁ大丈夫だろ」
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