21 / 221
第四章 嫉妬の抱擁
第21話 チュートリアル:あいつ、彼女いるってよ
しおりを挟む
「だっは~~~」
食堂。時間は午後の長針が少し動いたあたり。
昼食を机に置いて、空いたスペースに顔をうずめた。
「おいおい萌ちゃん。また疲れた顔して大げさな」
「実際疲れてんだよ~。眠い……」
スマ○ラの後、ダンジョンに入ったのが夜の九時。そして出てきたのは朝の七時。
二、三時間でクリアする気構えでいたのに、まさか朝方までかかるとは思わなかった。慢心もいいところだ。
正直仮病使って授業をサボろうかとも思ったが、良心に苛まれ普通に登校したしだいだ。
ちなみに仙界で負った怪我は君主の力で再生した。ヤバすぎて草も生えない。
「俺たちにスマ〇ラボコボコにされたからって練習しすぎじゃね?」
「違うって。アレだよアレ、……スーパーロボットと戦ってたの」
間違った事は言っていない。実際そうだし。
「ロボット? ああ、身体が闘争を求めているのか……。こりゃアームードコアの新作が出るな」
大吾がなんか言っているが無視して昼食に手を着ける。ちなみに大吾の昼食はカツカレーだ。
一口、二口、咀嚼して飲み込んだ。
「おっつー二人ともー」
瀬那だ。いつもの明るい雰囲気で俺の隣に座ってきた。サンドイッチが入ったバケットを机に置き、紙パックジュースを片手に持っている。
「おう瀬那さん。昨日のカラオケはどうだったよ」
「メッチャ盛り上がったしー! 私歌うまいって褒められたぁ!」
にっしっし。と笑っている。そうとう嬉しかったようだ。俺は歌はそんなに上手くはないので羨ましい限りだが。こんど機会があれば三人でカラオケに行こうと思う。
「そっちはゲーム大会やってたんでしょ?」
「総勢八人対戦の大乱闘だ。こっちもスゲー盛り上がったけど、萌ちゃんが何故か一番最初に落ちるんだよなぁ」
「お前らが一斉に俺を襲ったからだろうが!」
昨日のことを思い出して少しムカムカした。あらかじめ決めていたかのような連携で俺の魔王がフルボッコ。ボコられて思わずコントローラー握り潰しそうになったが、大吾と月野をなんとか道連れにして一矢報いた。
「楽しそうー! 場所は萌の部屋?」
「もち!」
当然だと大吾が口走った。
「あむ」
咀嚼しているなか、俺はふと疑問が浮かんだ。
「あのさ、別にいいんだけどさ、なんで俺の部屋に集まんの? たまには大吾の部屋とかでも問題ないだろ?」
「はあ? 問題あるわ」
なぜだと俺は怪訝な顔をする。
「俺寮だぞ。ルームメイトもいるし」
「え、ルームメイト? って言っても俺の部屋くらいの広さじゃないのか」
「無いってあんな広さ! 俺と瀬那含むだいたいの生徒は二人部屋の寮だ」
マジか。
「階で分けられてるけど、その寮も生徒だけじゃなくて、事情がある成人の攻略者も住んでる。萌ちゃんは遅れて帰ってきたから空いてる部屋無くて、仕方なくあのマンションを割り当てられてる」
「羨ましいよねーマジで」
まさかの事実。俺の部屋は寮の一つだと勝手に思っていたが、寮ですらなかった。あ、でも、四十物さんが一般マンションとか言ってた気がするなぁ……。
「わーお」
「ンク。わーおじゃねーよ。今日も放課後スマ〇ラな。みっちり――」
大吾のスマホからコールが鳴る。ポケットから取り出そうとしている。
「珍しいな着信なんて」
「ああ、彼女からだ」
「あそう」
手で会釈して席を立ち、静かな場所に行った。
「はむ……あむ……」
「ちゅ~」
俺はご飯を口に運び、瀬那はジュースを飲む。
「……。……」
「ちゅ~~」
「……」
ちょっと待て。ちょっと待てちょ~っと待て。今俺普通にスルーしたよな。
「今さ、大吾の奴……彼女とか言った?」
「ちゅ~。うん言った」
「……その驚かない反応、瀬那知ってた系?」
「はあ!? 逆に知らなかったの!?」
「ちょ声デカいって!」
瀬那を宥めて辺りを見渡すが、特に反応はなさそうだ。
「萌、大吾の親友なのに知らないとか何してんのよ!」
「親友でも知らない事だってあるわ! 特に今ナウ! あのヘラヘラした大吾に彼女だと……!? ありえん!」
いや、いやいや! 陰キャ陽キャ隔てなく接している大吾ならワンチャンある……のか? 少なくとも俺より可能性はある! イケメンな大吾ならあり得る!
「ふざけるなよ大吾……。戦い方だけじゃなく声もキャプテン〇メリカに似てるからって調子乗りやがって……彼女が居るからって調子乗りやがって……!」
「うわぁ、男の嫉妬だ。別に調子乗って無さそうだけど」
「彼女いない歴=年齢の俺からすれば、彼女がいるだけで調子に乗ってると思えるんだよ!」
悔しい! 悔しい! なんて俺は惨めなんだ!
「ふ~ん。萌って彼女いた事ないんだぁ」
瀬那がストローをつんつんして不衛生な事しているが今の俺には関係ない。
「ふぃ~メシ食おメシ~」
大吾が席に戻ってきた。俺はすかさず睨みながら言葉をかける。
「どうやら死にたいらしいな……」
「何があったんだよいったい!?」
相変わらずツッコミが速い。
「萌は梶に彼女居るって知らなかったんだって」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
「やはり死にたいらしいな」
おどけた顔が余計に腹が立つ。
「フ……。俺は名実共に男になったと言う訳さ。そう、漢に」
「っく!」
これが、これが彼女持ちの男の余裕なのか! 大吾が遥か高みに居る様に見える。男おとことうるさいから、脱チェリーも既に至ったのだろうか……。虚勢だと信じたい!!(血涙)
「電話の内容当てよっか。ズバリ週末にデートでしょ!」
「お、やっぱり分かるか」
さすがは黒ギャルパリピの瀬那さんだ。リア充の動向は把握済みらしい。そして俺は嫉妬を募らせる。
「大吾、死ね」
「もうただの暴言じゃん……」
口では辛辣だが、内心おめでとうと祝っていた。
「ふぅ」
『チュートリアル:帰宅しよう』
『チュートリアルクリア』
『クリア報酬:速さ+』
放課後。自分の部屋につき、玄関のカギを閉めた。
季節はすっかり夏。エアコンもつけるし、ボディソープもメンソールが入った物を使う。太陽燦々で暑いが清々しくもある季節だ。
そして夏休みもやって来るのだが、その前に、立ちはだかる強敵がいる。
そう、期末試験だ。
正直ゲームなんてやる暇あったら勉強しろと思うが全くその通り。スマブ○をひるがえし勉強会を三人でやる方向で話は進んだが、今日は外せない用事があると言って帰ってきた。
その理由が扉を開けた先で待っていた。
「おかえりー大哥(アニキ)☆」
リャンリャンだ。
「お、おうただいま」
今のリャンリャンはマッシブな黄龍仙の姿ではなく、非常に人間に近い素体の様な状態だ。顔はディスプレイに映っていたリャンリャンだが、身長は二メートルほどあり俺より高い。
そして細目イケメンというね……。
「あのさ、そのだーぐーってどゆ意味?」
「まぁアニキ的な? 敬ってるんだヨ☆」
敬ってんならタブレットから目を離して俺に挨拶しろよ。
「ちゃんと大人しくしてただろうな」
「もちろン☆」
ダンジョンから帰ってきたら素体の状態で居たから驚いたものだ。股間が無機質でツルツルだったし。
外に出られては騒ぎになると思い、自宅待機を下したが、ちゃんと守ってくれているようだ。
「情報社会って凄いねぇ。ネットサーフィン最高☆」
さすがAIといったところか。馴染むのが速い。
「はぁ」
いろいろと考えなくてはならない。
リャンリャンは俺の家臣となったわけだが、ちゃんと”居るべき場所”がある。それは俺の部屋ではないが、あそこはまだ手付かずであまりにも暇すぎるから俺の部屋に居させている。駄々こねてうるさかったし……。
「リャンリャンの居た仙界はどうだか知らないけど、現代を生きる人は服を着てる」
「うン☆」
「いつまでも素体な姿はまずいから、とりあえず服でも買うかぁ」
顔はマジで人と遜色ないけど、首から下は高性能アンドロイドみたいになっている。一応黄色人種な見た目だが、凝らして見ると違和感を禁じ得ない。だから先に服だ。
「あ、もう買ったかラ☆」
「……え」
「大哥のカード……名義はお父様かな。カードで買っタ☆」
「お前勝手にカード使うんじゃねえよ!?」
「アイヤー、すまないネ☆」
全然思って無さそう。
「クッソマジかぁ。まぁ買ったものはしかたない。買う予定だったし……。で? どんなの買った?」
「こレ☆」
リャンリャンの隣に立ってタブレットを覗き込む。
「!?!?」
戦慄。そこには目が飛び出るほどの金額が提示されていた。
「じゅ、二十万……だと……」
「正確には二十万とんで五千二百円ダ☆ 送料無料☆」
「送料無料☆ じゃねえよ!?」
普通にユニクロとかしまむらで買うかと思ったがヤバい。マジでヤバい! 中華風礼服だと? 確かにカンフー映画っぽくてリャンリャンらしいが、まだ別の問題がある。
「三着も買ってんじゃねえよ!? 一着は分かるけど残りは普通の服でいいだろ!」
「服だけじゃないヨ、靴とか諸々買っタ☆」
「うわああああ!!」
ベッドにダイブして少し泣いた。近い未来、俺は両親の激情を受けるだろう。
めっちゃ怒られるだろうなぁ……。
食堂。時間は午後の長針が少し動いたあたり。
昼食を机に置いて、空いたスペースに顔をうずめた。
「おいおい萌ちゃん。また疲れた顔して大げさな」
「実際疲れてんだよ~。眠い……」
スマ○ラの後、ダンジョンに入ったのが夜の九時。そして出てきたのは朝の七時。
二、三時間でクリアする気構えでいたのに、まさか朝方までかかるとは思わなかった。慢心もいいところだ。
正直仮病使って授業をサボろうかとも思ったが、良心に苛まれ普通に登校したしだいだ。
ちなみに仙界で負った怪我は君主の力で再生した。ヤバすぎて草も生えない。
「俺たちにスマ〇ラボコボコにされたからって練習しすぎじゃね?」
「違うって。アレだよアレ、……スーパーロボットと戦ってたの」
間違った事は言っていない。実際そうだし。
「ロボット? ああ、身体が闘争を求めているのか……。こりゃアームードコアの新作が出るな」
大吾がなんか言っているが無視して昼食に手を着ける。ちなみに大吾の昼食はカツカレーだ。
一口、二口、咀嚼して飲み込んだ。
「おっつー二人ともー」
瀬那だ。いつもの明るい雰囲気で俺の隣に座ってきた。サンドイッチが入ったバケットを机に置き、紙パックジュースを片手に持っている。
「おう瀬那さん。昨日のカラオケはどうだったよ」
「メッチャ盛り上がったしー! 私歌うまいって褒められたぁ!」
にっしっし。と笑っている。そうとう嬉しかったようだ。俺は歌はそんなに上手くはないので羨ましい限りだが。こんど機会があれば三人でカラオケに行こうと思う。
「そっちはゲーム大会やってたんでしょ?」
「総勢八人対戦の大乱闘だ。こっちもスゲー盛り上がったけど、萌ちゃんが何故か一番最初に落ちるんだよなぁ」
「お前らが一斉に俺を襲ったからだろうが!」
昨日のことを思い出して少しムカムカした。あらかじめ決めていたかのような連携で俺の魔王がフルボッコ。ボコられて思わずコントローラー握り潰しそうになったが、大吾と月野をなんとか道連れにして一矢報いた。
「楽しそうー! 場所は萌の部屋?」
「もち!」
当然だと大吾が口走った。
「あむ」
咀嚼しているなか、俺はふと疑問が浮かんだ。
「あのさ、別にいいんだけどさ、なんで俺の部屋に集まんの? たまには大吾の部屋とかでも問題ないだろ?」
「はあ? 問題あるわ」
なぜだと俺は怪訝な顔をする。
「俺寮だぞ。ルームメイトもいるし」
「え、ルームメイト? って言っても俺の部屋くらいの広さじゃないのか」
「無いってあんな広さ! 俺と瀬那含むだいたいの生徒は二人部屋の寮だ」
マジか。
「階で分けられてるけど、その寮も生徒だけじゃなくて、事情がある成人の攻略者も住んでる。萌ちゃんは遅れて帰ってきたから空いてる部屋無くて、仕方なくあのマンションを割り当てられてる」
「羨ましいよねーマジで」
まさかの事実。俺の部屋は寮の一つだと勝手に思っていたが、寮ですらなかった。あ、でも、四十物さんが一般マンションとか言ってた気がするなぁ……。
「わーお」
「ンク。わーおじゃねーよ。今日も放課後スマ〇ラな。みっちり――」
大吾のスマホからコールが鳴る。ポケットから取り出そうとしている。
「珍しいな着信なんて」
「ああ、彼女からだ」
「あそう」
手で会釈して席を立ち、静かな場所に行った。
「はむ……あむ……」
「ちゅ~」
俺はご飯を口に運び、瀬那はジュースを飲む。
「……。……」
「ちゅ~~」
「……」
ちょっと待て。ちょっと待てちょ~っと待て。今俺普通にスルーしたよな。
「今さ、大吾の奴……彼女とか言った?」
「ちゅ~。うん言った」
「……その驚かない反応、瀬那知ってた系?」
「はあ!? 逆に知らなかったの!?」
「ちょ声デカいって!」
瀬那を宥めて辺りを見渡すが、特に反応はなさそうだ。
「萌、大吾の親友なのに知らないとか何してんのよ!」
「親友でも知らない事だってあるわ! 特に今ナウ! あのヘラヘラした大吾に彼女だと……!? ありえん!」
いや、いやいや! 陰キャ陽キャ隔てなく接している大吾ならワンチャンある……のか? 少なくとも俺より可能性はある! イケメンな大吾ならあり得る!
「ふざけるなよ大吾……。戦い方だけじゃなく声もキャプテン〇メリカに似てるからって調子乗りやがって……彼女が居るからって調子乗りやがって……!」
「うわぁ、男の嫉妬だ。別に調子乗って無さそうだけど」
「彼女いない歴=年齢の俺からすれば、彼女がいるだけで調子に乗ってると思えるんだよ!」
悔しい! 悔しい! なんて俺は惨めなんだ!
「ふ~ん。萌って彼女いた事ないんだぁ」
瀬那がストローをつんつんして不衛生な事しているが今の俺には関係ない。
「ふぃ~メシ食おメシ~」
大吾が席に戻ってきた。俺はすかさず睨みながら言葉をかける。
「どうやら死にたいらしいな……」
「何があったんだよいったい!?」
相変わらずツッコミが速い。
「萌は梶に彼女居るって知らなかったんだって」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
「やはり死にたいらしいな」
おどけた顔が余計に腹が立つ。
「フ……。俺は名実共に男になったと言う訳さ。そう、漢に」
「っく!」
これが、これが彼女持ちの男の余裕なのか! 大吾が遥か高みに居る様に見える。男おとことうるさいから、脱チェリーも既に至ったのだろうか……。虚勢だと信じたい!!(血涙)
「電話の内容当てよっか。ズバリ週末にデートでしょ!」
「お、やっぱり分かるか」
さすがは黒ギャルパリピの瀬那さんだ。リア充の動向は把握済みらしい。そして俺は嫉妬を募らせる。
「大吾、死ね」
「もうただの暴言じゃん……」
口では辛辣だが、内心おめでとうと祝っていた。
「ふぅ」
『チュートリアル:帰宅しよう』
『チュートリアルクリア』
『クリア報酬:速さ+』
放課後。自分の部屋につき、玄関のカギを閉めた。
季節はすっかり夏。エアコンもつけるし、ボディソープもメンソールが入った物を使う。太陽燦々で暑いが清々しくもある季節だ。
そして夏休みもやって来るのだが、その前に、立ちはだかる強敵がいる。
そう、期末試験だ。
正直ゲームなんてやる暇あったら勉強しろと思うが全くその通り。スマブ○をひるがえし勉強会を三人でやる方向で話は進んだが、今日は外せない用事があると言って帰ってきた。
その理由が扉を開けた先で待っていた。
「おかえりー大哥(アニキ)☆」
リャンリャンだ。
「お、おうただいま」
今のリャンリャンはマッシブな黄龍仙の姿ではなく、非常に人間に近い素体の様な状態だ。顔はディスプレイに映っていたリャンリャンだが、身長は二メートルほどあり俺より高い。
そして細目イケメンというね……。
「あのさ、そのだーぐーってどゆ意味?」
「まぁアニキ的な? 敬ってるんだヨ☆」
敬ってんならタブレットから目を離して俺に挨拶しろよ。
「ちゃんと大人しくしてただろうな」
「もちろン☆」
ダンジョンから帰ってきたら素体の状態で居たから驚いたものだ。股間が無機質でツルツルだったし。
外に出られては騒ぎになると思い、自宅待機を下したが、ちゃんと守ってくれているようだ。
「情報社会って凄いねぇ。ネットサーフィン最高☆」
さすがAIといったところか。馴染むのが速い。
「はぁ」
いろいろと考えなくてはならない。
リャンリャンは俺の家臣となったわけだが、ちゃんと”居るべき場所”がある。それは俺の部屋ではないが、あそこはまだ手付かずであまりにも暇すぎるから俺の部屋に居させている。駄々こねてうるさかったし……。
「リャンリャンの居た仙界はどうだか知らないけど、現代を生きる人は服を着てる」
「うン☆」
「いつまでも素体な姿はまずいから、とりあえず服でも買うかぁ」
顔はマジで人と遜色ないけど、首から下は高性能アンドロイドみたいになっている。一応黄色人種な見た目だが、凝らして見ると違和感を禁じ得ない。だから先に服だ。
「あ、もう買ったかラ☆」
「……え」
「大哥のカード……名義はお父様かな。カードで買っタ☆」
「お前勝手にカード使うんじゃねえよ!?」
「アイヤー、すまないネ☆」
全然思って無さそう。
「クッソマジかぁ。まぁ買ったものはしかたない。買う予定だったし……。で? どんなの買った?」
「こレ☆」
リャンリャンの隣に立ってタブレットを覗き込む。
「!?!?」
戦慄。そこには目が飛び出るほどの金額が提示されていた。
「じゅ、二十万……だと……」
「正確には二十万とんで五千二百円ダ☆ 送料無料☆」
「送料無料☆ じゃねえよ!?」
普通にユニクロとかしまむらで買うかと思ったがヤバい。マジでヤバい! 中華風礼服だと? 確かにカンフー映画っぽくてリャンリャンらしいが、まだ別の問題がある。
「三着も買ってんじゃねえよ!? 一着は分かるけど残りは普通の服でいいだろ!」
「服だけじゃないヨ、靴とか諸々買っタ☆」
「うわああああ!!」
ベッドにダイブして少し泣いた。近い未来、俺は両親の激情を受けるだろう。
めっちゃ怒られるだろうなぁ……。
149
お気に入りに追加
456
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる