『好き』の一言

時丸亭ろくた

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第1話 どうして教えてくれないの?

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私の名前は河内ユミ、20歳で都内の大学に通っているの。私の彼氏は同じ大学の圭太って言って今は同棲中なの。でも最近圭太が私に対して冷たい。喧嘩もよくしている。

「圭太、昨日可愛い女の子と2人っきりで学校のカフェテリアでご飯食べてたよね」

「え、お前昨日友達とディズニー行くから大学休むって言ってなかった?」

「いやそれは来週の話ね。昨日は普通に学校あった。で、なんで女の子と一緒にいたのよ!」

「うっせぇな、俺の勝手だろ?別に良くね?」

「良くないわよ!最近好きって言ってくれないし…」

「はいはい、もう俺寝るから。話しかけてくんなよ」

「何よそれ!もう勝手にしなよ。私知らない!」

「はいはい、そりゃどうも」

いつもこんな感じなの。私はただ圭太の事が好きで、自分だけの圭太なのに、圭太は私のことを好きって言ってくれないし、他の女といるし、もう言っても仕方がないと思った。そして次の日…

「なあ、お前は俺の事どう思ってるの?」

「私は圭太の事が好き。だけど圭太は…」

「ああ、俺はお前の事がもう好きじゃない」

「え、なんでよ、なんでよ…」

「お前が悪いんだろ?俺がキスしようとしたら嫌がってきたり、Hなことしようとしたら今日は気分じゃないとか言って一回もしてくれなかったし、そりゃ他の女に行くわ!普通はそうだろ?」

「それは、まだ早いじゃない?」

「は?もう同棲しているんだし普通だろ?」

「いや、普通じゃない…周りのみんなもまだしていないし…」

「それは同棲していないからだろ?俺らは同棲しているんだからそれぐらい良いだろ!」

「今更好きでもないと思われている男としたくなんかない!結局は体目的なんでしょ!」

「そんなじゃねぇよ…そんなふうに思っていたのか。もういい、俺出て行く。荷物は全部やるよ。まず大学生で両方の親から貰った金で同棲している事自体がおかしいんだよ。じゃあな」

そういうと、圭太は私に何も言わせない速度で財布とスマホだけ持って出て行った。私も少し言い過ぎたとは思ったけど、私のせいじゃない!そう自分に言い聞かせていた。だけれど頭の傍らで圭太たやり直したいと思う自分がいた。私は友達のサキのもとへと向かった。

「ひどいと思わない?でもできるなら圭太とやり直したいの」

「そういう事ならママに相談しようか?」

「サキのお母さんに何かできるの?」

「私のママね、タイムトラベルに興味を持って今タイムトラベルができる機械を作るために研究しているの」

「私も研究に参加する!それで過去に戻って圭太とやり直すの!」

そうして私は過去に戻る為に研究を始めようとする。

第2話へ続く
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