1 / 174
第1話 仕事終わりはゲームでしょ!
しおりを挟む
人に認められるスキルが欲しい。
今の仕事、新しい仕事を始める人は思うことだろう。
何も起きない日常を繰り返すだけの日々。
それが自身を成長を止めていることに人は気づいていない……。
自身へと突然向けられたツンデレ女神様の気まぐれで、自分の人生……いや。世界が変わった……。
ここは何処だろう……?
目を開けた先には、見たことのない世界が広がっていた。
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
「お疲れさまでした。」
仕事が終わり、付き合い残業なんて興味がない自分は、サッサと着替えて帰宅する。
「おつかれさん、明日は合同朝礼だから早めの出勤、忘れないようにね。」
「わかってますよ。」
帰り際、上司とのすれ違いざまの会話だ。
そんな言葉を聞きながらも、自分、大空三成(オオゾラ ミツナリ)の体は帰宅の足を止めない。
「早く帰ってゲームしようっと。」
少し急ぎ足での帰宅をし、簡単に風呂と晩飯を済ませた。
自分が急いでいる理由。それは、今大人気の新作ゲームをしようとしてるからだ。
『Egg』それが自分が今からプレイしようとしているゲームだ。
Eggは今までのゲームとは違う。
一番の違いは操作方法。今回は頭で考えるだけで、自由にキャラクターを動かす事ができる最新技術が取り入れられている。
コントローラーはバイクのヘルメット、それにも似た感じの物を被り、卵の殻をイメージしたマッサージチェアほどの大きさの機械に入る。
「扉を閉めてっと、あ~何だろう落ち着く。」
Egg自体の値段は高くはない。
しかし、8畳程の狭い部屋に、地味に場所を取るゲーム機。普通コレを買おうと思う人はいない。
遊ぶ人は基本、ネットカフェやゲームセンターでの共有機を使うだろう。
じゃー、なぜ自分がコレを買ったかと?
「さて、寝る時間も考えてと、明日は早めの出勤だし4時間はできるな」
そう、これがもし共有設備の場合だったら、予約は勿論、使用時間が限られてしまう。
楽しくても時間が来れば次の人に変わらなければならないし、人が少ないからと言って長時間続けると財布が軽くなってしまう。
自分はそんなことが面倒になったので、買ってしまったのである。
「今日仕事行く前に、ダウンロード&インストールしといたから、すぐにプレイ出来るようにしといて良かった。さてと、キャラメイクは真面目にやらないとね。ネタキャラ作るのはゲームに慣れてからとして……あれ? もしかしてこのゲーム、キャラメイク機能が無い? あ~なるほど、自分の顔をそのまま使うのか」
流石に30過ぎの顔をファンタジーで使いたくはない。調べてみると写真からでも使えるみたいだ。
「なら、10代の頃の写真を使ってっと……よし!」
始めよう、これから。想像もしなかったゲームの物語を。
スタートと同時に、ヘルメットのLoading画面には、目を瞑りたくなるほどの真っ白な画面が映し出された。
「えっ!? 眩しっ!」
今の仕事、新しい仕事を始める人は思うことだろう。
何も起きない日常を繰り返すだけの日々。
それが自身を成長を止めていることに人は気づいていない……。
自身へと突然向けられたツンデレ女神様の気まぐれで、自分の人生……いや。世界が変わった……。
ここは何処だろう……?
目を開けた先には、見たことのない世界が広がっていた。
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
「お疲れさまでした。」
仕事が終わり、付き合い残業なんて興味がない自分は、サッサと着替えて帰宅する。
「おつかれさん、明日は合同朝礼だから早めの出勤、忘れないようにね。」
「わかってますよ。」
帰り際、上司とのすれ違いざまの会話だ。
そんな言葉を聞きながらも、自分、大空三成(オオゾラ ミツナリ)の体は帰宅の足を止めない。
「早く帰ってゲームしようっと。」
少し急ぎ足での帰宅をし、簡単に風呂と晩飯を済ませた。
自分が急いでいる理由。それは、今大人気の新作ゲームをしようとしてるからだ。
『Egg』それが自分が今からプレイしようとしているゲームだ。
Eggは今までのゲームとは違う。
一番の違いは操作方法。今回は頭で考えるだけで、自由にキャラクターを動かす事ができる最新技術が取り入れられている。
コントローラーはバイクのヘルメット、それにも似た感じの物を被り、卵の殻をイメージしたマッサージチェアほどの大きさの機械に入る。
「扉を閉めてっと、あ~何だろう落ち着く。」
Egg自体の値段は高くはない。
しかし、8畳程の狭い部屋に、地味に場所を取るゲーム機。普通コレを買おうと思う人はいない。
遊ぶ人は基本、ネットカフェやゲームセンターでの共有機を使うだろう。
じゃー、なぜ自分がコレを買ったかと?
「さて、寝る時間も考えてと、明日は早めの出勤だし4時間はできるな」
そう、これがもし共有設備の場合だったら、予約は勿論、使用時間が限られてしまう。
楽しくても時間が来れば次の人に変わらなければならないし、人が少ないからと言って長時間続けると財布が軽くなってしまう。
自分はそんなことが面倒になったので、買ってしまったのである。
「今日仕事行く前に、ダウンロード&インストールしといたから、すぐにプレイ出来るようにしといて良かった。さてと、キャラメイクは真面目にやらないとね。ネタキャラ作るのはゲームに慣れてからとして……あれ? もしかしてこのゲーム、キャラメイク機能が無い? あ~なるほど、自分の顔をそのまま使うのか」
流石に30過ぎの顔をファンタジーで使いたくはない。調べてみると写真からでも使えるみたいだ。
「なら、10代の頃の写真を使ってっと……よし!」
始めよう、これから。想像もしなかったゲームの物語を。
スタートと同時に、ヘルメットのLoading画面には、目を瞑りたくなるほどの真っ白な画面が映し出された。
「えっ!? 眩しっ!」
27
お気に入りに追加
779
あなたにおすすめの小説

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

レジェンドテイマー ~異世界に召喚されて勇者じゃないから棄てられたけど、絶対に元の世界に帰ると誓う男の物語~
裏影P
ファンタジー
【2022/9/1 一章二章大幅改稿しました。三章作成中です】
宝くじで一等十億円に当選した運河京太郎は、突然異世界に召喚されてしまう。
異世界に召喚された京太郎だったが、京太郎は既に百人以上召喚されているテイマーというクラスだったため、不要と判断されてかえされることになる。
元の世界に帰してくれると思っていた京太郎だったが、その先は死の危険が蔓延る異世界の森だった。
そこで出会った瀕死の蜘蛛の魔物と遭遇し、運よくテイムすることに成功する。
大精霊のウンディーネなど、個性溢れすぎる尖った魔物たちをテイムしていく京太郎だが、自分が元の世界に帰るときにテイムした魔物たちのことや、突然降って湧いた様な強大な力や、伝説級のスキルの存在に葛藤していく。
持っている力に振り回されぬよう、京太郎自身も力に負けない精神力を鍛えようと決意していき、絶対に元の世界に帰ることを胸に、テイマーとして異世界を生き延びていく。
※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

スキルを極めろ!
アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作
何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める!
神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。
不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。
異世界でジンとして生きていく。

異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる