192 / 278
第十六章 義時と真子の挙式 ~純白のドレスと運動靴!?~
第十六章 ㉓
しおりを挟む
(ここでは、第九章⑭と第一章①と
第四章⑨と
時間枠が一致するので、
交互に読まれることをすすめる)
で、『その時』は、突然訪れました。
『新郎入場』直後、『新婦入場』直前の
ギリギリのタイミングで……。
急に、みどりちゃんが、どこに隠して
いたのか、白い紙袋を、「これ……」と
言って、私の方に?
とりあえず、「ありがとう」と言って、
私は受け取りますが、内心は、戸惑い
です。
なぜ、このタイミングで……??
しかも、これから、まさに『新婦入場』
なので、この紙袋どうしたら良いの……
???
と言うより、中身は何……????
このようなことを考え、戸惑う、新婦。
そして、何故か、みどりちゃんも、
いつもなら説明するなり、笑顔で色々
話してくれるはずなのに、紙袋を手に
困惑する私を、黙ってジッと見つめるだけ
……。
違和感に気づいたのか、すぐに、居村さん
が駆け寄って来てくれました。
「ご荷物をお預かり致します。
後程、新婦様の控室にお運びしておきます。
もう、そろそろ、ご入場ですので……」
と、すかさず言ってくれる居村さん。
で、私は、みどりちゃんに言ったのです。
「みどりちゃん、ありがとう。
これ、後で開けさてもらうね。
もう、そろそろ、私達の出番だから……」。
そして、居村さんに、紙袋ごと渡そうと
したのですが…。
「ちょっとさ、待って、真子ちゃん!」と
みどりちゃんが強めに……。
?????
困惑、戸惑い。
「先輩花嫁である、みどりちゃんなら
分かるはずなのに……。
この時間がどんなに大事で、そして、
切羽詰まっているか……。
なのに、何!?」。
正直、イライラしかける、元来短気な
私。
話がそれますけど、その元来的短気な
性格のせいで、ピーナのクズ女と大喧嘩
をして、それをきっかけに、オーナーや
店長に睨まれ、疎ましく思われ出し、
で……、結局、店を…と言うか『夜の
仕事』を辞めることになったのです。
いや、辞めれることができたと言う
べきか……。
で、そのおかげで、刑事になっていた
みどりちゃんと再会、また、夫とも
再会でき、今こんなに幸せなんです
から、まさに、すべてのことが働いて
益となっているわけですが……。
で、話を戻して。
居村さんも、困惑気に、みどりちゃん
を見つめています。
そんな居村さんと、正直それどころじゃ
ない、心を騒がされたくない状況である
新婦の私。あと、数人のホテルの人が
黙って、注目する中、みどりちゃんは
言うのです。
「真子ちゃんさ……。今、開けてさ、
今、見てもらいたいんだ」。
「ちょっと見てもらえば良いからさ」
と続ける、みどりちゃん。
「あの……」と、さすがに、居村さんが
止めに入ろうとしていくれましたが…。
私は、「すみません。ちょっと、待って
ください」と頼んで、みどりちゃんを
しっかり見つめながら答えました。
「分かった。今、見るね」と。
親友が、ここまで、言うからには、
何かあるな……って思ったんです。
それに、みどりちゃんには感謝しても
感謝しきれないのですから。
で、大急ぎで、紙袋から取り出します。
まずは、茶色のダンボール。
両手で簡単に持てるサイズの。
「開けてみて」と、みどりちゃんに
言われるがままに、そのダンボールを
開けます。
で、入っていたのが……!!
ピンク色の運動靴でした。
星、太陽、月の模様が綺麗な。
一瞬で、タイムスリップしました……。
時は、十何年も前。
そして、そこは、いすみ市。
小学生の私と同じく小学生のみどり
ちゃんは、約束したのです。
「おそろいの、この靴を履き続けよう
ね!」と…………。
そうです。私の両手の上にある
ダンボールの中に納まっている
運動靴は…、ピンクの運動靴は、
まさに、『約束の靴』なのでした!
全て、分かりました。
みどりちゃんの、言わんとすることが
全部、理解できました。
記憶からすっかり消し去られていた
『あの頃の約束』をしっかりと思い出せ
たのです。
ハッとして、みどりちゃんの足元を
見てみました。
やっぱり……!!
そうでした。
彼女も、結婚式には全くそぐわない
運動靴を履いています。
そう、私の両手の上にあるのと同じ
ピンク色の運動靴。
顔を上げて、みどりちゃんを見ます。
みどりちゃんもジッと、こっちを
見つめ返してきます。
その目に光るものが……。
もう言葉は一切いりません。
うんと大きく頷きました。
みどりちゃんも、大きく頷き返して
くれました。
私は、バッと、居村さんの方を
振り返り、叫んでいました。
「居村さんッ!!!」と。
自分でもビックリするほど大きな
声で……。
「ヒャイっ!?」と驚きのあまりの
変な叫び声が、居村さんから返って
きました。
でも、もう気にしてる余裕はない
のです、居村さんには悪いけれど…。
なので、私は、謝罪とかは後にして、
単刀直入に言いました!
「これ、靴です!!
この靴に履き替えますね!」と。
それまで、ホテルのブライダル事業部の
担当者として完璧な態度、言動、表情、
笑顔を保っていた居村さんからとは、
考えられないような、叫びが返って
きました。
「ハァぁぁぁ??!!」。
………… 一瞬、その場を、つまり、
チャペルの外を支配する静寂…………
で、次の瞬間、私もみどりちゃんも、
居村さんの方を見やります。
すると……。
私の両手の上にあるダンボールの中に
納まった、その靴……、つまるところ、
結婚式にはそぐわなすぎるピンクの
運動靴を見て、それから、私の顔も見て、
つまり、交互に、見ながら……、
居村さんが、「信じられない!」と
言う……、いや、違うな、「こいつら、
何言っちゃってんのぉぉぉ!!」と言う
顔をしています。
分かります。
その気持ち……!
私だって、私やみどりちゃんの立場で
ないなら、つまり、居村さんの立場なら
そうなるでしょう!!
でも……。
もう、構ってる余裕はないのです、
本当に、居村さんには悪いけれど…。
それに、時間も、もうギリでしょう。
そして、私の心は決まっているのです。
居村さんの答え、許可を待たずに、
私は、しゃがみました!
で、ウエディングドレスを捲り上げ……、
まぁ、周りに、ちょうど良く、男性が
一人もいなかったので、気にする必要は
ありませんでしたから……。
そして、大急ぎで、大金をはたいて折角
購入した、新品の、まさに、
『今日この日のための』ブライダル
シューズを脱ぎにかかります。
みどりちゃんも、しゃがんで、フォロー
してくれました。
で、2人で……、大急ぎでやっていたの
ですが、紐を結ぶとかに、かなり悪戦苦闘
しました……、そう、かなり。
焦りましたね。
そして、周りを囲み、無言の……、
まぁ、声が出せなかったのでしょうね、
新婦とその親友の『蛮行』を目の前に
して……。
そう。その、みんなの無言の視線も
痛かった……。
でも、私達2人は、それに負けず、
とにかく、大急ぎで、頑張りました。
と……。
その時!!
まさに、突然でした……!!!
すっと、私の横に、誰かが、しゃがんだ
んです。
「…!!誰……?」。
横を向くと、それは、居村さんでした。
プロのブライダル事業部の担当さんの
表情に戻っている居村さんは、私達の
『靴交換』のため手を、すでに、動かし
てくれていました。
そして、『4足の靴』に目をやったまま
言うのです。
「理由は、後程、お聞かせ願います。
とにかく、今は、急ぎましょう!
もう、残り30秒あるかないかですから!」。
思わず、私とみどりちゃんは一斉に、
「ありがとうございますッ!」って
叫んでいました。
それで……。
居村さんとみどりちゃんのフォローの
おかげで、本当に、ギリギリセーフで、
新婦の『靴交換』作業は、完了しました。
で、私は、あのダンボール箱に、
本来履くはずだった、って言うか、新婦が
履くべき、ブライダルシューズを納め、
居村さんに渡しました。
「本当に、ありがとうございます。
あと、すみません!バタバタさせて。
それで、これ……。
控室にお願いします」。
居村さんは、いつものプロの顔で、
「かしこまりました」と一言だけ言って、
受けとってくれました。
内心、思いました。
本当にカッコいいなぁ……と。
そして、私達は、無事に、
『新婦入場』の、ギリギリ15秒前の
タイミングにチャペルの扉の前に
立ったのです……。
新婦の私と、エスコート役のみどりちゃん
は。
そして……。
2人とも、下は、ピンクの運動靴で……。
(著作権は、篠原元にあります)
第四章⑨と
時間枠が一致するので、
交互に読まれることをすすめる)
で、『その時』は、突然訪れました。
『新郎入場』直後、『新婦入場』直前の
ギリギリのタイミングで……。
急に、みどりちゃんが、どこに隠して
いたのか、白い紙袋を、「これ……」と
言って、私の方に?
とりあえず、「ありがとう」と言って、
私は受け取りますが、内心は、戸惑い
です。
なぜ、このタイミングで……??
しかも、これから、まさに『新婦入場』
なので、この紙袋どうしたら良いの……
???
と言うより、中身は何……????
このようなことを考え、戸惑う、新婦。
そして、何故か、みどりちゃんも、
いつもなら説明するなり、笑顔で色々
話してくれるはずなのに、紙袋を手に
困惑する私を、黙ってジッと見つめるだけ
……。
違和感に気づいたのか、すぐに、居村さん
が駆け寄って来てくれました。
「ご荷物をお預かり致します。
後程、新婦様の控室にお運びしておきます。
もう、そろそろ、ご入場ですので……」
と、すかさず言ってくれる居村さん。
で、私は、みどりちゃんに言ったのです。
「みどりちゃん、ありがとう。
これ、後で開けさてもらうね。
もう、そろそろ、私達の出番だから……」。
そして、居村さんに、紙袋ごと渡そうと
したのですが…。
「ちょっとさ、待って、真子ちゃん!」と
みどりちゃんが強めに……。
?????
困惑、戸惑い。
「先輩花嫁である、みどりちゃんなら
分かるはずなのに……。
この時間がどんなに大事で、そして、
切羽詰まっているか……。
なのに、何!?」。
正直、イライラしかける、元来短気な
私。
話がそれますけど、その元来的短気な
性格のせいで、ピーナのクズ女と大喧嘩
をして、それをきっかけに、オーナーや
店長に睨まれ、疎ましく思われ出し、
で……、結局、店を…と言うか『夜の
仕事』を辞めることになったのです。
いや、辞めれることができたと言う
べきか……。
で、そのおかげで、刑事になっていた
みどりちゃんと再会、また、夫とも
再会でき、今こんなに幸せなんです
から、まさに、すべてのことが働いて
益となっているわけですが……。
で、話を戻して。
居村さんも、困惑気に、みどりちゃん
を見つめています。
そんな居村さんと、正直それどころじゃ
ない、心を騒がされたくない状況である
新婦の私。あと、数人のホテルの人が
黙って、注目する中、みどりちゃんは
言うのです。
「真子ちゃんさ……。今、開けてさ、
今、見てもらいたいんだ」。
「ちょっと見てもらえば良いからさ」
と続ける、みどりちゃん。
「あの……」と、さすがに、居村さんが
止めに入ろうとしていくれましたが…。
私は、「すみません。ちょっと、待って
ください」と頼んで、みどりちゃんを
しっかり見つめながら答えました。
「分かった。今、見るね」と。
親友が、ここまで、言うからには、
何かあるな……って思ったんです。
それに、みどりちゃんには感謝しても
感謝しきれないのですから。
で、大急ぎで、紙袋から取り出します。
まずは、茶色のダンボール。
両手で簡単に持てるサイズの。
「開けてみて」と、みどりちゃんに
言われるがままに、そのダンボールを
開けます。
で、入っていたのが……!!
ピンク色の運動靴でした。
星、太陽、月の模様が綺麗な。
一瞬で、タイムスリップしました……。
時は、十何年も前。
そして、そこは、いすみ市。
小学生の私と同じく小学生のみどり
ちゃんは、約束したのです。
「おそろいの、この靴を履き続けよう
ね!」と…………。
そうです。私の両手の上にある
ダンボールの中に納まっている
運動靴は…、ピンクの運動靴は、
まさに、『約束の靴』なのでした!
全て、分かりました。
みどりちゃんの、言わんとすることが
全部、理解できました。
記憶からすっかり消し去られていた
『あの頃の約束』をしっかりと思い出せ
たのです。
ハッとして、みどりちゃんの足元を
見てみました。
やっぱり……!!
そうでした。
彼女も、結婚式には全くそぐわない
運動靴を履いています。
そう、私の両手の上にあるのと同じ
ピンク色の運動靴。
顔を上げて、みどりちゃんを見ます。
みどりちゃんもジッと、こっちを
見つめ返してきます。
その目に光るものが……。
もう言葉は一切いりません。
うんと大きく頷きました。
みどりちゃんも、大きく頷き返して
くれました。
私は、バッと、居村さんの方を
振り返り、叫んでいました。
「居村さんッ!!!」と。
自分でもビックリするほど大きな
声で……。
「ヒャイっ!?」と驚きのあまりの
変な叫び声が、居村さんから返って
きました。
でも、もう気にしてる余裕はない
のです、居村さんには悪いけれど…。
なので、私は、謝罪とかは後にして、
単刀直入に言いました!
「これ、靴です!!
この靴に履き替えますね!」と。
それまで、ホテルのブライダル事業部の
担当者として完璧な態度、言動、表情、
笑顔を保っていた居村さんからとは、
考えられないような、叫びが返って
きました。
「ハァぁぁぁ??!!」。
………… 一瞬、その場を、つまり、
チャペルの外を支配する静寂…………
で、次の瞬間、私もみどりちゃんも、
居村さんの方を見やります。
すると……。
私の両手の上にあるダンボールの中に
納まった、その靴……、つまるところ、
結婚式にはそぐわなすぎるピンクの
運動靴を見て、それから、私の顔も見て、
つまり、交互に、見ながら……、
居村さんが、「信じられない!」と
言う……、いや、違うな、「こいつら、
何言っちゃってんのぉぉぉ!!」と言う
顔をしています。
分かります。
その気持ち……!
私だって、私やみどりちゃんの立場で
ないなら、つまり、居村さんの立場なら
そうなるでしょう!!
でも……。
もう、構ってる余裕はないのです、
本当に、居村さんには悪いけれど…。
それに、時間も、もうギリでしょう。
そして、私の心は決まっているのです。
居村さんの答え、許可を待たずに、
私は、しゃがみました!
で、ウエディングドレスを捲り上げ……、
まぁ、周りに、ちょうど良く、男性が
一人もいなかったので、気にする必要は
ありませんでしたから……。
そして、大急ぎで、大金をはたいて折角
購入した、新品の、まさに、
『今日この日のための』ブライダル
シューズを脱ぎにかかります。
みどりちゃんも、しゃがんで、フォロー
してくれました。
で、2人で……、大急ぎでやっていたの
ですが、紐を結ぶとかに、かなり悪戦苦闘
しました……、そう、かなり。
焦りましたね。
そして、周りを囲み、無言の……、
まぁ、声が出せなかったのでしょうね、
新婦とその親友の『蛮行』を目の前に
して……。
そう。その、みんなの無言の視線も
痛かった……。
でも、私達2人は、それに負けず、
とにかく、大急ぎで、頑張りました。
と……。
その時!!
まさに、突然でした……!!!
すっと、私の横に、誰かが、しゃがんだ
んです。
「…!!誰……?」。
横を向くと、それは、居村さんでした。
プロのブライダル事業部の担当さんの
表情に戻っている居村さんは、私達の
『靴交換』のため手を、すでに、動かし
てくれていました。
そして、『4足の靴』に目をやったまま
言うのです。
「理由は、後程、お聞かせ願います。
とにかく、今は、急ぎましょう!
もう、残り30秒あるかないかですから!」。
思わず、私とみどりちゃんは一斉に、
「ありがとうございますッ!」って
叫んでいました。
それで……。
居村さんとみどりちゃんのフォローの
おかげで、本当に、ギリギリセーフで、
新婦の『靴交換』作業は、完了しました。
で、私は、あのダンボール箱に、
本来履くはずだった、って言うか、新婦が
履くべき、ブライダルシューズを納め、
居村さんに渡しました。
「本当に、ありがとうございます。
あと、すみません!バタバタさせて。
それで、これ……。
控室にお願いします」。
居村さんは、いつものプロの顔で、
「かしこまりました」と一言だけ言って、
受けとってくれました。
内心、思いました。
本当にカッコいいなぁ……と。
そして、私達は、無事に、
『新婦入場』の、ギリギリ15秒前の
タイミングにチャペルの扉の前に
立ったのです……。
新婦の私と、エスコート役のみどりちゃん
は。
そして……。
2人とも、下は、ピンクの運動靴で……。
(著作権は、篠原元にあります)
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
脅され彼女~可愛い女子の弱みを握ったので脅して彼女にしてみたが、健気すぎて幸せにしたいと思った~
みずがめ
青春
陰キャ男子が後輩の女子の弱みを握ってしまった。彼女いない歴=年齢の彼は後輩少女に彼女になってくれとお願いする。脅迫から生まれた恋人関係ではあったが、彼女はとても健気な女の子だった。
ゲス男子×健気女子のコンプレックスにまみれた、もしかしたら純愛になるかもしれないお話。
※この作品は別サイトにも掲載しています。
※表紙イラストは、あっきコタロウさんに描いていただきました。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる