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本日はお日柄も良く
(九)
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新郎新婦のお色直し中の今、会場では招待客たちがプロフィールムービーを見ながら食事や会話を楽しんでいる。周囲に遅れを取った也耶子を担当のバンケットスタッフが待ち構えていた。
「佐々木様、お飲み物は何にいたしましょうか?」
「乾杯で飲んだスパークリングワインが残っているようでしたら、同量のオレンジジュースで割っていただけますか? なければ赤ワインで割っていただいても結構です」
「それはミモザでございますね?」
シャンパンをオレンジジュースで割ったカクテル「ミモザ」を注文する。フランス・シャンパーニュ地方原産のブドウを使用し、定められた製法で作られたスパークリングワインのみをシャンパンと称し、その他のスパークリングワインはその名を使用してはいけないという。
余談だがかつてフランス国内でも一目置かれる一流ブランドが「シャンパーニュ」という香水を販売したが、名称保護のため起訴され商品名の変更を余儀なくされたそうだ。そのくらいシャンパン、シャンパーニュという名前は誇り高いものらしい。
「はい、お願いできますか?」
「承知いたしました。すぐにご用意いたします」
本日のメニューに目を通す。焼き立てパンも食べ放題で、ドリンクもアルコール、ソフトドリンクも品揃えが豊富のようだ。
「まずはアミューズ・ブーシュ(*突き出しのようなもの)から、鴨肉フォワグラ、きのこ入りプレシャスガーデン特製パテでございます」
実はフォアグラが苦手な也耶子だが、これはフォアグラが主張しすぎていないので食べやすかった。きのこや野菜が良い意味で邪魔をして独特な匂いや、ねっとりとした脂っこい舌触りがない。コースの最初だというのに、焼き立てパンがいくらでも食べられそうな気がする。
「次にオードブルは野菜とオマール海老のプレッセ、水引をイメージした紅白のソースでございます」
プレッセとは色々な食材を押し固めるフランス料理の調理法らしい。茹でた白菜をテリーヌ型に敷き、オマール海老と旬の野菜を詰めてぎゅっと押し固める。それを輪切りにしてキャビアを上に添え、赤パプリカのソースとヴァンブラン(*白ワイン)ソースでいただく。適度な塩気が素材の味を生かした上品な一品だ。
オードブルを食べ終えたところで新郎新婦がお色直しをして再入場した。桃子はラベンダーカラー(薄紫色)の古代ギリシアの女王を連想させるエンパイアラインのドレスを身に包み、頭には可愛らしい花冠を乗せている。博己は明るめのシルバーのタキシードで、華やかな新婦のカラードレスと相性も抜群だ。
今度は也耶子も知っている永遠の愛をテーマにした名曲が流れる中、各テーブルを回りながらキャンドルサービスがおこなわれた。慌てて再びスマホを取り出し、也耶子もシャッターチャンスを狙う。さっき見たブライズルームでの強張った表情とは打って変わり、穏やかな笑みを浮かべながら二人はキャンドルを灯していった。
「本日のスープはパイ包み焼の香り高いコンソメスープでございます」
さすがは格式高いホテルのコンソメ。牛の骨や肉を七~八時間鍋にかけ、美味しいブイヨンを作る。更に肉や野菜を加えて煮込み、卵白を使い琥珀色した透明なスープに仕上げる贅沢の極みともいえる。サクサクと音を立てパイ生地を割っていく。閉じ込められていたコンソメの香りが一気に広がり、也耶子を幸せな気分にさせた。
ここで新郎新婦の友人による余興が始まった。新郎側の友人はさっき話題に上がった愛宕山47のパフォーマンスだ。マッチョな野郎どもがピチピチのセーラー服姿で登場し、それだけで場が大きく盛り上がった。
誰もが知るヒット曲が流れる中、オーバーリアクション気味にダンスを踊り、他の招待客を巻き込んで笑いを誘っている。食事の手を止めてじっくり観賞したいところだが、タイムロスがあったので先に進まなければデザートまでたどり着けない。
「魚料理は丸ごと蒸し鮑の和ブール・ノワゼットソース、彩り野菜のブーケと共に、でございます」
ブール・ノワゼットソースは焦がしバターのソースだ。そこに醤油を少々加え和風仕立てにしているので、小ぶりで柔らかなアワビによくあっている。醤油は日本料理にはもちろんのこと、洋食にも中華にも使える万能調味料だ。
「お口直しの白ワインのソルべをどうぞ」
バターの効いた魚料理の後で出てきたお口直しは、上品な甘みが爽やかで口内をさっぱりさせる効果があった。フランス語「ソルベ(sorbet)」の語源はアラビア語「シャルバート」からきていて、果汁やお酒を使ったきめ細やかな氷菓のことを意味する。
ちなみに、シャーベット(sherbet)は英語でソルベがアメリカへと渡り、シャーベットになったといわれている。シャーベットは果汁やシロップだけでなく、牛乳や卵白、砂糖、ゼラチンなどを使用して作られているそうだ。ソルべとシャーベットは同じだと思っていたが、実は似て非なるものらしい。
いよいよ新婦側の友人、つかさ総合代理事出席人事務所のスタッフたちによる余興の番だ。皆が色とりどりのアフロヘアのカツラをかぶり、ポンポンを手にして昭和の時代に流行した歌をダンスとともに披露し始めた。
「さぁ、皆さんもご一緒に!」
さすがはその道のプロだけあって、場内を盛り上げる腕は抜群だ。老いも若きも皆が楽しそうに、彼女たちの余興に参加している。
「本日のメイン、肉料理は黒部和牛のサーロイン、岩塩と柚子風味のソースでございます。焼き加減がお好みに合わないようでしたらお申し出ください」
外れなしの黒部和牛、焼き加減や味付けともに最高だ。やはり肉は美味い。美味しいからナイフとフォークを持つ手が止まらない。すると、そんな也耶子に制裁ともいえる罰が下った。
「香南江、ステーキを食べていないで参加せんかい!」
その一言でスポットライトまで向けられてしまった。悪目立ちは厳禁の代理出席人のはずだが、このやり取りが会場内を更に盛り上げる結果となった。
新婦と友人たちの親密な雰囲気を、招待客たちも共有することができたからだ。本当はさっき会ったばかりの偽りの友人だが、今この瞬間だけは無二の親友になったような気がする。
「デザートは抹茶のムースと季節のフルーツ・チョコレートフォンデュ、とろけるベリーのアイス添えでございます。これでコースは終了になりますが、ご満足していただけたでしょうか?」
「はい、もちろん」
とろけるのはアイスクリームでなく也耶子の方だった。皿数が多い分、一皿のボリュームが抑えられていたので、思う存分に料理を味わうことができた。素材の味を生かしながらもひと手間加え、さすがは「味のプレシャスガーデン」だと舌やお腹だけでなく心まで大いに満足できた。
「佐々木様、お飲み物は何にいたしましょうか?」
「乾杯で飲んだスパークリングワインが残っているようでしたら、同量のオレンジジュースで割っていただけますか? なければ赤ワインで割っていただいても結構です」
「それはミモザでございますね?」
シャンパンをオレンジジュースで割ったカクテル「ミモザ」を注文する。フランス・シャンパーニュ地方原産のブドウを使用し、定められた製法で作られたスパークリングワインのみをシャンパンと称し、その他のスパークリングワインはその名を使用してはいけないという。
余談だがかつてフランス国内でも一目置かれる一流ブランドが「シャンパーニュ」という香水を販売したが、名称保護のため起訴され商品名の変更を余儀なくされたそうだ。そのくらいシャンパン、シャンパーニュという名前は誇り高いものらしい。
「はい、お願いできますか?」
「承知いたしました。すぐにご用意いたします」
本日のメニューに目を通す。焼き立てパンも食べ放題で、ドリンクもアルコール、ソフトドリンクも品揃えが豊富のようだ。
「まずはアミューズ・ブーシュ(*突き出しのようなもの)から、鴨肉フォワグラ、きのこ入りプレシャスガーデン特製パテでございます」
実はフォアグラが苦手な也耶子だが、これはフォアグラが主張しすぎていないので食べやすかった。きのこや野菜が良い意味で邪魔をして独特な匂いや、ねっとりとした脂っこい舌触りがない。コースの最初だというのに、焼き立てパンがいくらでも食べられそうな気がする。
「次にオードブルは野菜とオマール海老のプレッセ、水引をイメージした紅白のソースでございます」
プレッセとは色々な食材を押し固めるフランス料理の調理法らしい。茹でた白菜をテリーヌ型に敷き、オマール海老と旬の野菜を詰めてぎゅっと押し固める。それを輪切りにしてキャビアを上に添え、赤パプリカのソースとヴァンブラン(*白ワイン)ソースでいただく。適度な塩気が素材の味を生かした上品な一品だ。
オードブルを食べ終えたところで新郎新婦がお色直しをして再入場した。桃子はラベンダーカラー(薄紫色)の古代ギリシアの女王を連想させるエンパイアラインのドレスを身に包み、頭には可愛らしい花冠を乗せている。博己は明るめのシルバーのタキシードで、華やかな新婦のカラードレスと相性も抜群だ。
今度は也耶子も知っている永遠の愛をテーマにした名曲が流れる中、各テーブルを回りながらキャンドルサービスがおこなわれた。慌てて再びスマホを取り出し、也耶子もシャッターチャンスを狙う。さっき見たブライズルームでの強張った表情とは打って変わり、穏やかな笑みを浮かべながら二人はキャンドルを灯していった。
「本日のスープはパイ包み焼の香り高いコンソメスープでございます」
さすがは格式高いホテルのコンソメ。牛の骨や肉を七~八時間鍋にかけ、美味しいブイヨンを作る。更に肉や野菜を加えて煮込み、卵白を使い琥珀色した透明なスープに仕上げる贅沢の極みともいえる。サクサクと音を立てパイ生地を割っていく。閉じ込められていたコンソメの香りが一気に広がり、也耶子を幸せな気分にさせた。
ここで新郎新婦の友人による余興が始まった。新郎側の友人はさっき話題に上がった愛宕山47のパフォーマンスだ。マッチョな野郎どもがピチピチのセーラー服姿で登場し、それだけで場が大きく盛り上がった。
誰もが知るヒット曲が流れる中、オーバーリアクション気味にダンスを踊り、他の招待客を巻き込んで笑いを誘っている。食事の手を止めてじっくり観賞したいところだが、タイムロスがあったので先に進まなければデザートまでたどり着けない。
「魚料理は丸ごと蒸し鮑の和ブール・ノワゼットソース、彩り野菜のブーケと共に、でございます」
ブール・ノワゼットソースは焦がしバターのソースだ。そこに醤油を少々加え和風仕立てにしているので、小ぶりで柔らかなアワビによくあっている。醤油は日本料理にはもちろんのこと、洋食にも中華にも使える万能調味料だ。
「お口直しの白ワインのソルべをどうぞ」
バターの効いた魚料理の後で出てきたお口直しは、上品な甘みが爽やかで口内をさっぱりさせる効果があった。フランス語「ソルベ(sorbet)」の語源はアラビア語「シャルバート」からきていて、果汁やお酒を使ったきめ細やかな氷菓のことを意味する。
ちなみに、シャーベット(sherbet)は英語でソルベがアメリカへと渡り、シャーベットになったといわれている。シャーベットは果汁やシロップだけでなく、牛乳や卵白、砂糖、ゼラチンなどを使用して作られているそうだ。ソルべとシャーベットは同じだと思っていたが、実は似て非なるものらしい。
いよいよ新婦側の友人、つかさ総合代理事出席人事務所のスタッフたちによる余興の番だ。皆が色とりどりのアフロヘアのカツラをかぶり、ポンポンを手にして昭和の時代に流行した歌をダンスとともに披露し始めた。
「さぁ、皆さんもご一緒に!」
さすがはその道のプロだけあって、場内を盛り上げる腕は抜群だ。老いも若きも皆が楽しそうに、彼女たちの余興に参加している。
「本日のメイン、肉料理は黒部和牛のサーロイン、岩塩と柚子風味のソースでございます。焼き加減がお好みに合わないようでしたらお申し出ください」
外れなしの黒部和牛、焼き加減や味付けともに最高だ。やはり肉は美味い。美味しいからナイフとフォークを持つ手が止まらない。すると、そんな也耶子に制裁ともいえる罰が下った。
「香南江、ステーキを食べていないで参加せんかい!」
その一言でスポットライトまで向けられてしまった。悪目立ちは厳禁の代理出席人のはずだが、このやり取りが会場内を更に盛り上げる結果となった。
新婦と友人たちの親密な雰囲気を、招待客たちも共有することができたからだ。本当はさっき会ったばかりの偽りの友人だが、今この瞬間だけは無二の親友になったような気がする。
「デザートは抹茶のムースと季節のフルーツ・チョコレートフォンデュ、とろけるベリーのアイス添えでございます。これでコースは終了になりますが、ご満足していただけたでしょうか?」
「はい、もちろん」
とろけるのはアイスクリームでなく也耶子の方だった。皿数が多い分、一皿のボリュームが抑えられていたので、思う存分に料理を味わうことができた。素材の味を生かしながらもひと手間加え、さすがは「味のプレシャスガーデン」だと舌やお腹だけでなく心まで大いに満足できた。
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