君に恋したあの頃の夏

花梨美亜

文字の大きさ
上 下
3 / 5

2

しおりを挟む

  そして、テスト期間が終わり、いよいよ、勝負の時が来た。私は、ハヤトに「負けないからね、ハヤト。この時のために、ゲームにもログインせず、ひたすら、勉強ばっかりしてきたんだから。」というと「やればできるじゃねーか。まっ、こっちも負ける気はねーけど」と言って、自分の席に着く。

 そして、担任の先生が、問題用紙と解答用紙を配り終え「始めてください」と言って、テストが開始した。開始からわずか三分、私は、ひたすら、答えを解答用紙に埋めていく。するとハヤトは「まじかよ、もうあいつ半分も解き終えてやがる、このままだと確実に負けてしまうな、シャーねーか、カンニングするか、カンニングのスキルだけは人一倍うまいからな。」と言い、隣の人の解答を写し始める。そしてテスト終了の合図が鳴ると同時に、先生が、解答用紙を回収し始める。そして私は「今回は満点の地震があるわ、この勝負は確実に勝てる。」と言って残りの教科もすらすらと解き終えて、あとは返却されるのを待つだけとなった。

 そして、テスト返却日当日。私はいつもより早く起きて、制服に着替え、リビングに向かう。すると母が「え?あの春香が早起きしてくるなんて、雨でも降るんじゃないかしら?」というので私は「私だって変わろうと毎日努力してるんです。」と言いながら朝飯を食べ進める。そして、食べ終えると洗面所で、顔を洗い、髪をセットし、玄関に向かい、靴に履き替え、「行ってきます。」と言って学校へと歩いて向かう。

 学校へ着くと、下履きから上履きに履き替え、自分のクラスに向かう。教室に入ると、仲のいい友達が「おはよう、春香ちゃん。今日は早いんだね。」と言われ「それ、母にも言われた。」というと「いつもと違う行動すると、誰でも驚くだろ。」と聞きなれた声がしたので振り返ると「ゲッ、ハヤト」といやそうな顔をする。するとハヤトが
「なんだよ、俺が来たら悪いのかよ」というので「別に?私に負けに来たのかと。」とあおると「今まで、俺に負けてたやつが言うセリフじゃねーんだよ」と言われ「今回ばかりは勝たせてもらうわよ」と言って、席に着く。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【ショートショート】おやすみ

樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。 声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。 ⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠ ・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します) ・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。 その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。

男性向け(女声)シチュエーションボイス台本

しましまのしっぽ
恋愛
男性向け(女声)シチュエーションボイス台本です。 関西弁彼女の台本を標準語に変えたものもあります。ご了承ください ご自由にお使いください。 イラストはノーコピーライトガールさんからお借りしました

彼氏の前でどんどんスカートがめくれていく

ヘロディア
恋愛
初めて彼氏をデートに誘った主人公。衣装もバッチリ、メイクもバッチリとしたところだったが、彼女を屈辱的な出来事が襲うー

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

初めてなら、本気で喘がせてあげる

ヘロディア
恋愛
美しい彼女の初めてを奪うことになった主人公。 初めての体験に喘いでいく彼女をみて興奮が抑えられず…

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

恋人の水着は想像以上に刺激的だった

ヘロディア
恋愛
プールにデートに行くことになった主人公と恋人。 恋人の水着が刺激的すぎた主人公は…

JC💋フェラ

山葵あいす
恋愛
森野 稚菜(もりの わかな)は、中学2年生になる14歳の女の子だ。家では姉夫婦が一緒に暮らしており、稚菜に甘い義兄の真雄(まさお)は、いつも彼女におねだりされるままお小遣いを渡していたのだが……

処理中です...