将棋を始めた僕はプロ棋士を目指してみようと思います。

花梨美亜

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初めての将棋編

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 「あ、あのっ…こ、小泉君ですよね、もう部活動とかって決めちゃった感じですか?」

 と、同じクラスの女子生徒から声をかけられた俺。

 「いや、まだだけど…俺になんか用?」

 と尋ねるとその女子生徒はこう答える。

 「そんなに、大した用事ではないんですけど、将棋部に入部してくれませんか?」

 と、将棋部に誘われた。

 「は?将棋?俺将棋なんて全くやったことねえんだが?」

 と答え、帰ろうとすると…その女子生徒はこうつぶやいた。

 「…なんです」
 
 聞き取れなかったので俺はその女子生徒にこう言った。

 「え?なんて、全然聞こえないんだけど」
 
 というとその女子生徒はこう言った。

 「お願いします、廃部しそうなんです…未経験でも、最初から教えますから…」

 と言われた。
 
 それに対し俺は「まあ、何かの部には入ろうと思っていたし、それに何か楽しめる趣味はないかなと探していたし、ちょうどいいから、考えといてやるよ…」
 
 と、言ったけど、その女子生徒が「はい、これお願いします…」

 と、俺に入部ととけを渡してきた。

 「だから、考えるって言ったろ?」
 
 といいながらも、俺は何も考えずに渡された入部届に自分の名前をかき、将棋部に入部した。
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