25 / 43
生まれてきてくれてありがとう
しおりを挟む
「―――さて、それでは小テストの結果を発表する!」
小テストが終わり、答え合わせの時間がやってくる。結果はまぁ、予想通りというか、そもそも言わなくても完全に分かりきっていた。
「全問正解は理井瀬留(リーゼル)さん! 皆さんも彼女を見習いましょう!」
「フッ、当然よ」
「そしてもちろん、最下位は岩平のクソ野郎です! 皆さん、大きな拍手を!」
そうして、リーゼルと一緒にわざわざ、前へと引きずり出される岩平。ご丁寧に、スケッチブックへ『私がドベです』と書かれた看板を首から下げられて、いい晒し者である。こういうところの爺さんのドS根性は、留まるところを知らない。
―も……、もうヤダ……。今日はもう、早いとこ居眠りでもしたいっ……。
岩平の眠気はもうピークに達していた。早いとこ切り上げて、席に戻りたい岩平だったが、リーゼルの出しゃばりがそれを許してくれない。
「ところで、この問題には少し疑問がある。問3で振り子の等時性の法則を、先験的(ア・プリオリ)に導入してるけど、これは自明では無いわ。 知っての通り、ガリレオの振り子の等時性は近似解でしか無いわ。振幅が大きい場合には当てはまらない。果たして、この近似のオーダーは妥当なのかしら?」
正答するだけでは飽きたらず、リーゼルはまた訳の分からない小難しい質問をペラペラと繰り出しはじめる。その質問には爺さんまでもが喜々として乗っかり、黒板に何やら難解な数式たちを書き連ねはじめた。
―ちょっ……待っ……。ストップ、ストップぅ~ッ!?
「―――単振り子の運動方程式はこれこれこうなるから、ここで、微小角θについて成り立つ近似、sinθ~θを適用すると、一定の周期Tが求められるから、儂はこの近似は妥当だと思うがの……」
「ならばアタシは、その近似を用いない場合のパターンで解いてみましょう。そこで、この周期Tの楕円積分をテイラー展開してみて……」
二人の議論はますますヒートアップし、もはやクラスの誰も話について行けない。居眠り族が続出したが、二人の傍で立たされていた岩平は、眠る事すら許されない苦行にさらされる。
「……と、そんなこんなで導出されるのが、この等時性の破れの式になります。ご覧の通り、このsinθが大きくなるほど、周期Tが大きくなる事は一目瞭然ですね。ここで、sinθ≪1とすると最初の近似と同じ結果が得られる訳です。こうしてようやく、近似式の妥当性が保証される訳ですね。いやぁ、よかったよかった……」
―あ……。ハイ……、そうですか……。
何が良かったのか、物理学者ではない岩平にはサッパリだった。結局、散々議論して結末が同じだと言うんだから、意味が分からない。おまけに一時間目の間、一睡も出来なかった岩平の眼は乾ききっていて、充血してしまっていた。ここまでくると、もう逆に眠くなくなってくるから不思議だ。休み時間に入った岩平は、すごすごと席に戻って、次の授業の準備をしはじめる。
「ファア~っ♪ さっきの授業、とってもおもしろかったね。岩平くん♪」
「へッ!? お前まさか、さっきの授業分かったのか!?」
伸びをしながら話しかけてきたのは、すぐ前の席に座っている真理華だった。その発言に驚く岩平だったが、よくよく話を聞くと、その内容の違和感に気付く。
「うん! 辺理先生が突然、コサックダンスを踊りだしたあの時は驚いたよね~♪ その後は、すりじゃやわるだなぷらこったちゃん達が宙返りしだして……うふふ❤」
「……あー、うん。良かったな。一応言っておくけど、それ夢だぞ……?」
一瞬でも焦りを感じた俺が馬鹿だった。当然ながら、コイツは授業中爆睡してたのである。何故こんなのが、高校に入学出来たのか不思議でならない。まぁ、中学浪人した俺が言える事じゃないが……。
「おい、がんぺー。そんなのはどうでもいい。アタシはさっき、かなり喋ったから疲れた。早くお昼をよこせ」
壇上から降りてきたリーゼルが、図々しげに手を突き出す。
―ええぇ~……、この女子たち勝手過ぎるんですけど……。
「あ! リーゼルちゃんじゃん。おはよ~❤ ワタシと同じ高校生だったんだね~。ビックリ!」
「フンっ! そうだぞ、もっと敬うがいい。おバカ女♪」
なんかもう、女子達の電波なやりとりに、ツッコむのもメンドくさくなってきた……。
「お腹すいてるの? だったらリーゼルちゃんも、ワタシと一緒に肉じゃがお弁当食べる?」
「お弁当っ!? いいのか!?」
その単語を聞くなり、手の平返しで態度を改めるリーゼル。真理華もだんだんと、リーゼルを餌付けする方法を心得たようで、会う度に、彼女を操縦するのが上手くなっているのを感じる。
―それにしても、二時間目開始前から早弁する奴らなんて、初めて見た……。
「ねぇ、リーゼルちゃあん~。どうせならもっと、自己紹介しようよ~。あなたの誕生日とかって、いつ~?」
真理華はリーゼルを膝の上に座らせ、おさげをピョコピョコ触ってスキンシップを図りながら、彼女のプロフィールを聞き出そうとする。女子ってのは、こういうコミュ力を天然で発動出来るから恐ろしい……。
リーゼルはしばらく無言で、砂糖漬け肉じゃが弁当をモグモグと頬張っていたが、やがてあっという間に飲みこみ終わると、質問に答えだした。
「……誕生日? 何だそれ? 誕生日を祝った事なんて一度も無いぞ? そもそもアタシは捨て子だから、自分の誕生日も覚えていないしな……」
あっさりと言ってしまうリーゼルだったが、真理華はその衝撃の事実を知ってしまい、心打たれて震えだす。
「……捨て子? 誕生日を知らない……? そんなっ……、そんなのダメだよ……。誕生日は、『生まれてきてくれてありがとう』って、感謝する日なんだよ! それを、してもらった事が無いなんて、悲しすぎるじゃないっ……!」
真理華は、まるで自分の事のように涙ぐんでいた。そうして、リーゼルを引き寄せて、思いっきり抱きしめる。
「うう……、リーゼルちゃんに、そんな過去が……。そうとは知らず、ワタシってば、ごめん……っ!」
「なっ……!? そんなのどうでも……」
いきなりの抱擁に、胸で顔を圧迫されたリーゼルは、何やらフガフガと抗議して、彼女の胸の中でもがく。しかし、こうして感極まってしまった真理華には何も聞こえないらしく、彼女は文句を無視して続ける。
「よし、決めたっ! 誕生日が分からないのなら、ワタシが決めてあげる! 明日、7月3日はリーゼルちゃんの誕生日パーティを開くわ!」
「へ? お前、何を勝手に……」
彼女の思いやりは伝わってくるが、流石に人の誕生日まで決めてしまうのはどうかと思う岩平。岩平は真理華を止めに入ろうとするが、一度思いを決めてしまった彼女は、もう止まりそうもなかった。
「決めたったら、決めたの! 明日の放課後はみんな、いつもの技術室に集合ね!」
「ハァ? 誰がアンタの同情なんて……、それに合理的に考えても、誕生日なんて時間の無駄……」
ようやく彼女の胸から抜けだしたリーゼルは、しばらく面倒そうな顔をしていたが、真理華のある一言によって、コロっと裏返る事となった。。
「バースデーケーキは、いちごのショートケーキがいい? それとも、甘ーいチョコレートケーキ? 明日までには、作っておくね❤」
「けっ、ケェーキ!? ハイ! やりますやります! 誕生会万歳!」
その一連の様はまさに、即堕ち2コマそのものだった……。
小テストが終わり、答え合わせの時間がやってくる。結果はまぁ、予想通りというか、そもそも言わなくても完全に分かりきっていた。
「全問正解は理井瀬留(リーゼル)さん! 皆さんも彼女を見習いましょう!」
「フッ、当然よ」
「そしてもちろん、最下位は岩平のクソ野郎です! 皆さん、大きな拍手を!」
そうして、リーゼルと一緒にわざわざ、前へと引きずり出される岩平。ご丁寧に、スケッチブックへ『私がドベです』と書かれた看板を首から下げられて、いい晒し者である。こういうところの爺さんのドS根性は、留まるところを知らない。
―も……、もうヤダ……。今日はもう、早いとこ居眠りでもしたいっ……。
岩平の眠気はもうピークに達していた。早いとこ切り上げて、席に戻りたい岩平だったが、リーゼルの出しゃばりがそれを許してくれない。
「ところで、この問題には少し疑問がある。問3で振り子の等時性の法則を、先験的(ア・プリオリ)に導入してるけど、これは自明では無いわ。 知っての通り、ガリレオの振り子の等時性は近似解でしか無いわ。振幅が大きい場合には当てはまらない。果たして、この近似のオーダーは妥当なのかしら?」
正答するだけでは飽きたらず、リーゼルはまた訳の分からない小難しい質問をペラペラと繰り出しはじめる。その質問には爺さんまでもが喜々として乗っかり、黒板に何やら難解な数式たちを書き連ねはじめた。
―ちょっ……待っ……。ストップ、ストップぅ~ッ!?
「―――単振り子の運動方程式はこれこれこうなるから、ここで、微小角θについて成り立つ近似、sinθ~θを適用すると、一定の周期Tが求められるから、儂はこの近似は妥当だと思うがの……」
「ならばアタシは、その近似を用いない場合のパターンで解いてみましょう。そこで、この周期Tの楕円積分をテイラー展開してみて……」
二人の議論はますますヒートアップし、もはやクラスの誰も話について行けない。居眠り族が続出したが、二人の傍で立たされていた岩平は、眠る事すら許されない苦行にさらされる。
「……と、そんなこんなで導出されるのが、この等時性の破れの式になります。ご覧の通り、このsinθが大きくなるほど、周期Tが大きくなる事は一目瞭然ですね。ここで、sinθ≪1とすると最初の近似と同じ結果が得られる訳です。こうしてようやく、近似式の妥当性が保証される訳ですね。いやぁ、よかったよかった……」
―あ……。ハイ……、そうですか……。
何が良かったのか、物理学者ではない岩平にはサッパリだった。結局、散々議論して結末が同じだと言うんだから、意味が分からない。おまけに一時間目の間、一睡も出来なかった岩平の眼は乾ききっていて、充血してしまっていた。ここまでくると、もう逆に眠くなくなってくるから不思議だ。休み時間に入った岩平は、すごすごと席に戻って、次の授業の準備をしはじめる。
「ファア~っ♪ さっきの授業、とってもおもしろかったね。岩平くん♪」
「へッ!? お前まさか、さっきの授業分かったのか!?」
伸びをしながら話しかけてきたのは、すぐ前の席に座っている真理華だった。その発言に驚く岩平だったが、よくよく話を聞くと、その内容の違和感に気付く。
「うん! 辺理先生が突然、コサックダンスを踊りだしたあの時は驚いたよね~♪ その後は、すりじゃやわるだなぷらこったちゃん達が宙返りしだして……うふふ❤」
「……あー、うん。良かったな。一応言っておくけど、それ夢だぞ……?」
一瞬でも焦りを感じた俺が馬鹿だった。当然ながら、コイツは授業中爆睡してたのである。何故こんなのが、高校に入学出来たのか不思議でならない。まぁ、中学浪人した俺が言える事じゃないが……。
「おい、がんぺー。そんなのはどうでもいい。アタシはさっき、かなり喋ったから疲れた。早くお昼をよこせ」
壇上から降りてきたリーゼルが、図々しげに手を突き出す。
―ええぇ~……、この女子たち勝手過ぎるんですけど……。
「あ! リーゼルちゃんじゃん。おはよ~❤ ワタシと同じ高校生だったんだね~。ビックリ!」
「フンっ! そうだぞ、もっと敬うがいい。おバカ女♪」
なんかもう、女子達の電波なやりとりに、ツッコむのもメンドくさくなってきた……。
「お腹すいてるの? だったらリーゼルちゃんも、ワタシと一緒に肉じゃがお弁当食べる?」
「お弁当っ!? いいのか!?」
その単語を聞くなり、手の平返しで態度を改めるリーゼル。真理華もだんだんと、リーゼルを餌付けする方法を心得たようで、会う度に、彼女を操縦するのが上手くなっているのを感じる。
―それにしても、二時間目開始前から早弁する奴らなんて、初めて見た……。
「ねぇ、リーゼルちゃあん~。どうせならもっと、自己紹介しようよ~。あなたの誕生日とかって、いつ~?」
真理華はリーゼルを膝の上に座らせ、おさげをピョコピョコ触ってスキンシップを図りながら、彼女のプロフィールを聞き出そうとする。女子ってのは、こういうコミュ力を天然で発動出来るから恐ろしい……。
リーゼルはしばらく無言で、砂糖漬け肉じゃが弁当をモグモグと頬張っていたが、やがてあっという間に飲みこみ終わると、質問に答えだした。
「……誕生日? 何だそれ? 誕生日を祝った事なんて一度も無いぞ? そもそもアタシは捨て子だから、自分の誕生日も覚えていないしな……」
あっさりと言ってしまうリーゼルだったが、真理華はその衝撃の事実を知ってしまい、心打たれて震えだす。
「……捨て子? 誕生日を知らない……? そんなっ……、そんなのダメだよ……。誕生日は、『生まれてきてくれてありがとう』って、感謝する日なんだよ! それを、してもらった事が無いなんて、悲しすぎるじゃないっ……!」
真理華は、まるで自分の事のように涙ぐんでいた。そうして、リーゼルを引き寄せて、思いっきり抱きしめる。
「うう……、リーゼルちゃんに、そんな過去が……。そうとは知らず、ワタシってば、ごめん……っ!」
「なっ……!? そんなのどうでも……」
いきなりの抱擁に、胸で顔を圧迫されたリーゼルは、何やらフガフガと抗議して、彼女の胸の中でもがく。しかし、こうして感極まってしまった真理華には何も聞こえないらしく、彼女は文句を無視して続ける。
「よし、決めたっ! 誕生日が分からないのなら、ワタシが決めてあげる! 明日、7月3日はリーゼルちゃんの誕生日パーティを開くわ!」
「へ? お前、何を勝手に……」
彼女の思いやりは伝わってくるが、流石に人の誕生日まで決めてしまうのはどうかと思う岩平。岩平は真理華を止めに入ろうとするが、一度思いを決めてしまった彼女は、もう止まりそうもなかった。
「決めたったら、決めたの! 明日の放課後はみんな、いつもの技術室に集合ね!」
「ハァ? 誰がアンタの同情なんて……、それに合理的に考えても、誕生日なんて時間の無駄……」
ようやく彼女の胸から抜けだしたリーゼルは、しばらく面倒そうな顔をしていたが、真理華のある一言によって、コロっと裏返る事となった。。
「バースデーケーキは、いちごのショートケーキがいい? それとも、甘ーいチョコレートケーキ? 明日までには、作っておくね❤」
「けっ、ケェーキ!? ハイ! やりますやります! 誕生会万歳!」
その一連の様はまさに、即堕ち2コマそのものだった……。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
冴えない理系大生はVRゲーム作って一山当てたい!
千華あゑか
SF
祝日を合わせて4日間の連休。その初日。
もう昼過ぎだというのにカーテンを閉め切った薄暗い部屋。バネの飛び出たベッドの上でVRヘッドセットを付けて、トランクスとTシャツ姿で横になっている男がいた。「レストランで美味しいシーフードを振舞えば美女もイチコロって本当かよ!」などと一人興奮している男"ルパート・アビエス"。
一方、真面目を誇張"体現"したかのように、朝から息が詰まりそうな学術書や論文の数々を開き、コーヒー片手に勉学に没頭する"デイヴィッド・デイヴィス"。
神様が気まぐれを起こさなければ、交わることなんてなさそうなこの二人。一応、エリート校に通う天才たちではあるのだが。どうも、何かが何処かでどういう訳かオカシクなってしまったようで……。
「吸い込まれそうな彼女の青い瞳には、もう君しか映っていない!?」なんて適当な商売文句に興奮しているトランクス姿の残念な男によって、胃もたれしてもまだお釣りが返ってきてあり余るくらいに、想定外で面倒で面倒なことになるなんて。きっと後者の彼は思いもよらなかったでしょう。
絵に描いたような笑いあり、涙あり、恋愛あり?の、他愛ないキャンパスライフをただ送りたかった。そんな、運命に"翻弄"されてしまった2人の物語。さてさてどうなることやら……。
※ただいま改装中です。もしお読みになられる際は、プロローグからアクセス権限が解除された話数までに留めておかれることをお勧めします。
※改修しはじめましたが、現在プライベートとの兼ね合いにより定期更新がむずかしい状態にあります。ですが打ち止めとするつもりは毛頭ありませんので、あまり構えず気長にお付き合い頂けますと嬉しいです。
[Truth Release Code]
※No access rights
Free Emblem On-line
ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。
VRMMO『Free Emblem Online』
通称『F.E.O』
自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。
ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。
そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。
なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。
ゲームキャスターさくら
てんつゆ
SF
桜が偶然拾ったAIチップには神のゲームの欠片が入っていた。
欠片を全て集めると、世界を掌握する事が出来るゲームが完成すると言われている。
普通のゲーム好きな少女は、チップを手に入れてしまった為に神のゲームを巡る戦いに巻き込まれていくのであった。
「これが欲しかったら力ずくで奪ってみたら?」
「だったらゲームで勝負!」
「望む所!」
春空VRオンライン ~島から出ない採取生産職ののんびり体験記~
滝川 海老郎
SF
新作のフルダイブVRMMOが発売になる。 最初の舞台は「チュートリ島」という小島で正式リリースまではこの島で過ごすことになっていた。
島で釣りをしたり、スライム狩りをしたり、探険したり、干物のアルバイトをしたり、宝探しトレジャーハントをしたり、のんびり、のほほんと、過ごしていく。
異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!
リュース
ファンタジー
主人公の青年、藤堂飛鳥(とうどう・あすか)。
彼は、新発売のVRMMOを購入して帰る途中、事故に合ってしまう。
だがそれは神様のミスで、本来アスカは事故に遭うはずでは無かった。
神様は謝罪に、チートスキルを持っての異世界転生を進めて来たのだが・・・。
アスカはそんなことお構いなしに、VRMMO!
これは、神様に貰ったチートスキルを活用して、VRMMO世界を楽しむ物語。
異世界云々が出てくるのは、殆ど最初だけです。
そちらがお望みの方には、満足していただけないかもしれません。
ワンダリング・ワンダラーズ!!
ツキセ
SF
当時ハマったゲームの続編を、当時の友達と遊ぶことになった話。
そのゲームの名は……『ワンダリング・ワンダラーズ!!』
「ええと、今作のジャンルは……『近未来惑星観光開拓MMOフルダイブシミュ――
……って長いわ! 前作よりさらに長くなってんじゃねーか!」
「盛った、だけ?」
「……まぁ、わかりやすくは……あるのか?」
一章完結まで毎日連載中。
ご意見・ご感想、お待ちしております!
神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
アラロワ おぼろ世界の学園譚
水本茱萸
SF
——目覚めたら、すべてが「おぼろげ」な世界——
ある日を境に、生徒たちは気づく。自分たちの記憶が「二重」に重なり合っていることに。前の世界の記憶と、今の世界の記憶。しかし、その記憶は完全なものではなく、断片的で曖昧で「おぼろげ」なものだった。
謎の存在「管理者」により、失われた世界から転生した彼らを待っていたのは、不安定な現実。そこでは街並みが変わり、人々の繋がりが揺らぎ、時には大切な人の存在さえも「おぼろげ」になっていく。
「前の世界」での記憶に苦しむ者、現実から目を背ける者、真実を追い求める者——。様々な想いを抱えながら、彼らの高校生活が始まる。これは、世界の片隅で紡がれる、いつか明晰となる青春の群像劇。
◎他サイトにも同時掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる