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あ~れ~、およしになって~
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それからというもの、なんとか自力で自宅に帰り着いたワタシは、面倒な父親に見つかる前にさっさと自室へと戻る。あの後、麻酔はすぐに切れたし、大した肉体的疲労が残った訳ではなかったが、その後に来たのは精神的疲労の方だった。色々と考え過ぎて、まだ頭の整理が追い付いていない。
「はぁーっ、なんかもう今日はクタクタ……。寝りゅ……」
そう一人ごちると、ワタシは仕事着のまま構わずにベットへとダイブする。暗い室内には天窓から月光が差し、珍しく綺麗な星空が顔を覗かせていたが、睡魔には勝てずあっという間に眠りについてしまう。
眠りにつく際も、ずっと頭から離れなかったのは、あの男の事だった。
――ヤバいこれ……、夢に出てくるやつだ……。
夢の中でひたすら繰り返し見たのは、さっきのキスの続きのイメージだった。二人は激しく抱擁を交わし、互いの身体をまさぐり合う。
「よいではないか、よいではないか~」
「あ~れ~、およしになって~」
何せ経験も知識も乏しかったので、とにかくイメージが酷かった。夢の中では二人の姿が少女漫画的な絵へと置き換わり、イケメンキャラと化したDrモスが「今夜は寝かさないぜ」とかのたまっている。何よりさらに許せないのは、その状況をメス顔になって受け入れている自分だった。それどころか、「もっと来て……❤」とかまで言って、彼を引き寄せている。
そうして、行くところまで行ってしまった二人は、ついに精神的にも肉体的にも結ばれてしまう。
――あん、あんっ❤ もっと、そこぉっ……❤
「―――――って、違ぁあああうーッ!! 断じて、違ぁうーッ!!!!」
強い自己否定の叫び声とともに、ワタシは夢から醒めてベットから飛び起きる。
「いや、これは断じて期待していたとかそんなんでは決してなくてですね……。そもそも今の時代、恋愛とか必要無いし……」
誰に言い訳するワケでもないのに、一人頭を抱えてブツブツと言うワタシ。こんな恥ずかしい夢を見てしまった自分が恨めしくてしょうがない。全く、いくらなんでも出会ったばかりの男に影響されすぎだろ……。どんだけ欲求不満なんだワタシ……。
まだ真夜中ではあったが、少し水でも飲んで落ち着こうとワタシは布団をはねのけて立ち上がろうとする。
「落ち着け、落ち着けワタシ。まだそうと決まったワケじゃ……」
しかし、ここでワタシはある異変に気付く。立ち上がろうとしても、立ち上がれないのだ。何故か、ベットから腰を上げようとしても、腰がベットから離れてくれない。
「ってアレ? それに、ワタシなんでこんな格好に……?」
異変はそれだけではなかった。いつ間にか、自分は仕事着を脱いでいて、下着姿になっていたのである。
「うふふふふふ❤ お目覚めかね……?」
その時、部屋の薄闇の中から何者かの声が響く。ワタシには、その声の主が誰だかが一発で分かった。何故ならば、その声は、ワタシが毎日のように聞かされている最も身近で、不愉快な人物の声だったからである。
「こんばんわ、愛しい我が娘よ……」
「キャアアアアアッ!? 父さん!?」
しかし、そこから現れた父親の恰好は異様だった。ブリーフパンツ一丁の小汚い変態格好はもちろんだが、さらに変だったのは彼の尻から無数のスライム状の尾が生えているという点だった。いわゆる触手というやつである。とてもこの世のものとは思えない。
「な、なんなのよ! コレぇッ!? 気持ち悪い!!」
薄明りに目を凝らしてよく見ると、その触手はワタシの方にまで伸びていた。いつの間にかワタシの腰にまで巻き付いていたのである。さっきワタシが起き上がろうとして、腰を上げられなかったのは、コイツが原因だったのだ。
「おやおや、気持ち悪いとはひどいなぁ……。これでもパパの一部なんだよ? 最新遺伝子改造技術によって、パパの身体は無限に細胞分裂できるようになったのさ」
ワタシはさっきから、この父親が何を言ってるのかよく分からなかったが、この悪夢のような事態を現実と認める他に道は無かった。それというのも、さっきから手足に纏わりついて拘束してくる触手が、この世のものとも思えぬ感触をワタシの肌に伝えてきているからだ。この熔けたゼリーような感触と冷たさは、とても夢なんかでは表現できる代物ではない。
「そう! パパはついに無限の若さを手に入れたんだよ! この身体なら、今の君の身体だって満足させてあげられるんだ!」
そう言って父親は裸のもっさりブリーフ姿のまま、こちらの方へとにじり寄って来る。
「ヒッ!? 寄らないでっ……!」
生理的な嫌悪感と恐怖を感じて何とか逃れようともがくが、手足に絡みついた触手はビクともしない。それどころか逆に、ワタシはベットへと磔にされてしまう。
「そ、そんな……ひどいよ父さん……。スケベではあるけど、こんな事まではしない人だって信じていたのに……」
ワタシは半泣きになりながら、父親にやめてと懇願する。しかし懇願もむなしく、この父親は見事な逆ギレをかました。
「『信じていた』だと……? それはこっちのセリフだ。ワシは全部見ていたんだぞぉっ!! いつもの通り、ワシはずっとお前を隠しカメラで見守っていたんだ! なのにお前今日、違う男と初めてのキスをして、『純潔(じゅんけつ)』を破ったなあぁっ!!!!」
それは衝撃的な発言だった。なんとこの父親は、今の今までずっと逐一娘の行動を盗撮していたらしいのである。しかも、娘に対する並々ならぬ独占欲まで持っているときた。
「せっかく、今まで必死にお前へひっつく悪い虫どもは、残らず始末してきたというのに……。この裏切り者が!!」
父親の衝撃発言はまだ続く。あまりの突然のカミングアウトに一瞬、理解するのが遅れたが、その内容にはワタシの人生に関する生来の謎についての真実も含まれていた。
「ま、まさかワタシが今まで好きになった男たちに訪れた不幸って全部……」
「ああそうだ、全てワシの差し金だ。ワシの女に手を出す男は、みんなみんな片付けてやった」
父親は悪びれもせずに、平然と答える。その真実を知ったワタシは、言いようのない怒りと恐怖で頭がいっぱいになるが、触手に押さえつけられたワタシは身じろぎ一つ出来ない。残されたワタシの手は、ただ罵る事だけだったが、それもこの頭のおかしい人物にはまるで効果が無いみたいだった。
「ふざけてるッ……! この変態!!」
「ふざけてなどいない、いたって真剣だよ。この時の為にぼくはわざわざ孤児を買って、24年間もの間、わざわざ熟成を待ったんだからな……」
彼の独白はまだ終わらない。ここに来てワタシは、目の前のこの男が、本当の父親ではない事を初めて知ってしまったのだった。
「イヤアァアアアアッ!!!」
このクソ親父は、最初からワタシを性奴隷にする目的でしか自分を育ててはいなかったのだ。それを知ったワタシはショックで半狂乱になって、声にならない悲鳴を上げるが、そんな事もおかまいなしにこの新妻大輔はワタシの上へとのしかかってくる。
「怖がらなくていいよ。これからは毎日、ワシと一緒に子作りするんだからさ❤ さぁ、まずはワシとの接吻で、あのクソったれ男との穢れを上書きしてあげようか……」
そう言って新妻大輔は、ワタシの口元へと顔を近づけて来る。初老男性特有のキツい口臭がした。それと同時に、触手たちが胸の谷間や全身を這い回って、その先端を下着の中にまで侵入させようとしてくる。
「いや……、いや……誰か助けて。誰か、誰かっ……!!」
そうもがいて、涙ながらについ思い浮かべてしまったのは、ワタシのファーストキスを奪ったあの男の顔だった。
「そこまでだよ。このスケベ親父―――――」
その刹那、どこからともなくワタシが無意識に待ち望んでいた男の声が響き渡る。
「はぁーっ、なんかもう今日はクタクタ……。寝りゅ……」
そう一人ごちると、ワタシは仕事着のまま構わずにベットへとダイブする。暗い室内には天窓から月光が差し、珍しく綺麗な星空が顔を覗かせていたが、睡魔には勝てずあっという間に眠りについてしまう。
眠りにつく際も、ずっと頭から離れなかったのは、あの男の事だった。
――ヤバいこれ……、夢に出てくるやつだ……。
夢の中でひたすら繰り返し見たのは、さっきのキスの続きのイメージだった。二人は激しく抱擁を交わし、互いの身体をまさぐり合う。
「よいではないか、よいではないか~」
「あ~れ~、およしになって~」
何せ経験も知識も乏しかったので、とにかくイメージが酷かった。夢の中では二人の姿が少女漫画的な絵へと置き換わり、イケメンキャラと化したDrモスが「今夜は寝かさないぜ」とかのたまっている。何よりさらに許せないのは、その状況をメス顔になって受け入れている自分だった。それどころか、「もっと来て……❤」とかまで言って、彼を引き寄せている。
そうして、行くところまで行ってしまった二人は、ついに精神的にも肉体的にも結ばれてしまう。
――あん、あんっ❤ もっと、そこぉっ……❤
「―――――って、違ぁあああうーッ!! 断じて、違ぁうーッ!!!!」
強い自己否定の叫び声とともに、ワタシは夢から醒めてベットから飛び起きる。
「いや、これは断じて期待していたとかそんなんでは決してなくてですね……。そもそも今の時代、恋愛とか必要無いし……」
誰に言い訳するワケでもないのに、一人頭を抱えてブツブツと言うワタシ。こんな恥ずかしい夢を見てしまった自分が恨めしくてしょうがない。全く、いくらなんでも出会ったばかりの男に影響されすぎだろ……。どんだけ欲求不満なんだワタシ……。
まだ真夜中ではあったが、少し水でも飲んで落ち着こうとワタシは布団をはねのけて立ち上がろうとする。
「落ち着け、落ち着けワタシ。まだそうと決まったワケじゃ……」
しかし、ここでワタシはある異変に気付く。立ち上がろうとしても、立ち上がれないのだ。何故か、ベットから腰を上げようとしても、腰がベットから離れてくれない。
「ってアレ? それに、ワタシなんでこんな格好に……?」
異変はそれだけではなかった。いつ間にか、自分は仕事着を脱いでいて、下着姿になっていたのである。
「うふふふふふ❤ お目覚めかね……?」
その時、部屋の薄闇の中から何者かの声が響く。ワタシには、その声の主が誰だかが一発で分かった。何故ならば、その声は、ワタシが毎日のように聞かされている最も身近で、不愉快な人物の声だったからである。
「こんばんわ、愛しい我が娘よ……」
「キャアアアアアッ!? 父さん!?」
しかし、そこから現れた父親の恰好は異様だった。ブリーフパンツ一丁の小汚い変態格好はもちろんだが、さらに変だったのは彼の尻から無数のスライム状の尾が生えているという点だった。いわゆる触手というやつである。とてもこの世のものとは思えない。
「な、なんなのよ! コレぇッ!? 気持ち悪い!!」
薄明りに目を凝らしてよく見ると、その触手はワタシの方にまで伸びていた。いつの間にかワタシの腰にまで巻き付いていたのである。さっきワタシが起き上がろうとして、腰を上げられなかったのは、コイツが原因だったのだ。
「おやおや、気持ち悪いとはひどいなぁ……。これでもパパの一部なんだよ? 最新遺伝子改造技術によって、パパの身体は無限に細胞分裂できるようになったのさ」
ワタシはさっきから、この父親が何を言ってるのかよく分からなかったが、この悪夢のような事態を現実と認める他に道は無かった。それというのも、さっきから手足に纏わりついて拘束してくる触手が、この世のものとも思えぬ感触をワタシの肌に伝えてきているからだ。この熔けたゼリーような感触と冷たさは、とても夢なんかでは表現できる代物ではない。
「そう! パパはついに無限の若さを手に入れたんだよ! この身体なら、今の君の身体だって満足させてあげられるんだ!」
そう言って父親は裸のもっさりブリーフ姿のまま、こちらの方へとにじり寄って来る。
「ヒッ!? 寄らないでっ……!」
生理的な嫌悪感と恐怖を感じて何とか逃れようともがくが、手足に絡みついた触手はビクともしない。それどころか逆に、ワタシはベットへと磔にされてしまう。
「そ、そんな……ひどいよ父さん……。スケベではあるけど、こんな事まではしない人だって信じていたのに……」
ワタシは半泣きになりながら、父親にやめてと懇願する。しかし懇願もむなしく、この父親は見事な逆ギレをかました。
「『信じていた』だと……? それはこっちのセリフだ。ワシは全部見ていたんだぞぉっ!! いつもの通り、ワシはずっとお前を隠しカメラで見守っていたんだ! なのにお前今日、違う男と初めてのキスをして、『純潔(じゅんけつ)』を破ったなあぁっ!!!!」
それは衝撃的な発言だった。なんとこの父親は、今の今までずっと逐一娘の行動を盗撮していたらしいのである。しかも、娘に対する並々ならぬ独占欲まで持っているときた。
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父親の衝撃発言はまだ続く。あまりの突然のカミングアウトに一瞬、理解するのが遅れたが、その内容にはワタシの人生に関する生来の謎についての真実も含まれていた。
「ま、まさかワタシが今まで好きになった男たちに訪れた不幸って全部……」
「ああそうだ、全てワシの差し金だ。ワシの女に手を出す男は、みんなみんな片付けてやった」
父親は悪びれもせずに、平然と答える。その真実を知ったワタシは、言いようのない怒りと恐怖で頭がいっぱいになるが、触手に押さえつけられたワタシは身じろぎ一つ出来ない。残されたワタシの手は、ただ罵る事だけだったが、それもこの頭のおかしい人物にはまるで効果が無いみたいだった。
「ふざけてるッ……! この変態!!」
「ふざけてなどいない、いたって真剣だよ。この時の為にぼくはわざわざ孤児を買って、24年間もの間、わざわざ熟成を待ったんだからな……」
彼の独白はまだ終わらない。ここに来てワタシは、目の前のこの男が、本当の父親ではない事を初めて知ってしまったのだった。
「イヤアァアアアアッ!!!」
このクソ親父は、最初からワタシを性奴隷にする目的でしか自分を育ててはいなかったのだ。それを知ったワタシはショックで半狂乱になって、声にならない悲鳴を上げるが、そんな事もおかまいなしにこの新妻大輔はワタシの上へとのしかかってくる。
「怖がらなくていいよ。これからは毎日、ワシと一緒に子作りするんだからさ❤ さぁ、まずはワシとの接吻で、あのクソったれ男との穢れを上書きしてあげようか……」
そう言って新妻大輔は、ワタシの口元へと顔を近づけて来る。初老男性特有のキツい口臭がした。それと同時に、触手たちが胸の谷間や全身を這い回って、その先端を下着の中にまで侵入させようとしてくる。
「いや……、いや……誰か助けて。誰か、誰かっ……!!」
そうもがいて、涙ながらについ思い浮かべてしまったのは、ワタシのファーストキスを奪ったあの男の顔だった。
「そこまでだよ。このスケベ親父―――――」
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