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第9話
決別の時 1
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私はチャームの薦めに従って体力回復の為に仮眠を取ることにした。
闇の勢力が私の為に用意してくれたベッドは極上のものだった。フカフカで柔らかい肌心地と虜囚となった緊張感からくる疲れも手伝ってか、私はいつの間にか眠りについてしまっていた。
そして私は夢を見た。
そして私は悪夢を見た。
自我が失われるほど恐ろしい悪夢を見た。
自我が書き換えられるほど恐ろしい悪夢を見た。
目が覚めた時、私は地獄の牢獄のような場所にいて、冷たい石のベッドの上に全裸で寝かされ、私の手足は大きな鉄の釘で石のベッドに縫い付けられるようにして固定されていた。
突然、自分が置かれた状況に恐怖し悲鳴を上げても、私の声は響かなかった。
声が出なかったのだ。
声も出ぬままアルバートに救いを求めて泣き叫ぶ私をあざ笑う声がした。
声のする方を見るとそこには殺したはずの魔神シトリーがいた。
ゾッとした。
彼が私を恨み、そして私に何をするつもりなのかを知っていたからだ。
私が再び悲鳴を上げるとシトリーは手にしたイバラの鞭で私の乳房を打ち据えた。
不思議なことに石のベッドに縫い付けられた手足は痛まぬのにイバラの鞭は焼けるように痛い。
ここはまさに地獄の牢獄だった。私は地獄の獄卒にいたぶられる亡者のようだった。
抵抗することさえできない恐怖と、度重なる鞭打ちの痛みに耐えかねた私はシトリーに命乞いをしてしまった。
「いやあああ~~っ!! ・・・・・・お許しをっ!!
お許しください、魔神シトリー様っ!!
人間の身で御身に逆らった哀れな私をお許しくださいませっ!!」
しかし、不思議なことに響かないはずの私の声はこの時ばかりは牢獄のような部屋に響き渡ったのです。
そうしてそんな私の姿を見たシトリーは、甲高い笑い声を上げて言いました。
「哀れで惨めだな。英雄ディエゴよ。
今は無力な生娘のような声を上げて命乞いか?
助けてほしいか?
許しが欲しいか?」
シトリーは、そう言うと血が滴る私の肌に舌を這わし、私の傷口を舐める。
その舌先が私の傷口に触れた次の瞬間、人の身には耐え難い快楽の波が私の身体を襲う。
「きゃああああーっ!!」
悲鳴と同時に許容範囲を超える快楽に私の体は、汗や涙やよだれなど自律神経を失いありとあらゆる液体が私の体から溢れ出し、私を濡らした。
快楽に体は痙攣し、意識が飛ぶ。
次の瞬間、再びイバラの鞭が私の乳房を打ち据え、その痛みで意識が覚醒する。
「いやあ~、やめてっ!! もう、許してっ!!」
シトリーは懇願する私の髪を無造作に掴んで首をねじ上げて言った。
「許しが欲しいか?
ならば代償としてお前の方から私を受け入れよ。
お前の全てを捧げ、生涯、私に仕えると誓え。
そうすればもっと激しい快楽を与えてやろう。」
「・・・・・・あううっ~!!」
その時の私の心はとても弱く、シトリーの誘惑に抗えなかった。
これ以上の快楽を求めてシトリーが欲しくて仕方なかった。
恐怖と欲望に屈して、シトリーに身を捧げる誓いをしようとした瞬間、私の胸の中からチャームが飛び出て来て魔力でシトリーを跳ね飛ばすと、私の手足の拘束を破壊して吠えた。
(いくらお父様でも私のママを虐めたら許さないっ!!)
闇の勢力が私の為に用意してくれたベッドは極上のものだった。フカフカで柔らかい肌心地と虜囚となった緊張感からくる疲れも手伝ってか、私はいつの間にか眠りについてしまっていた。
そして私は夢を見た。
そして私は悪夢を見た。
自我が失われるほど恐ろしい悪夢を見た。
自我が書き換えられるほど恐ろしい悪夢を見た。
目が覚めた時、私は地獄の牢獄のような場所にいて、冷たい石のベッドの上に全裸で寝かされ、私の手足は大きな鉄の釘で石のベッドに縫い付けられるようにして固定されていた。
突然、自分が置かれた状況に恐怖し悲鳴を上げても、私の声は響かなかった。
声が出なかったのだ。
声も出ぬままアルバートに救いを求めて泣き叫ぶ私をあざ笑う声がした。
声のする方を見るとそこには殺したはずの魔神シトリーがいた。
ゾッとした。
彼が私を恨み、そして私に何をするつもりなのかを知っていたからだ。
私が再び悲鳴を上げるとシトリーは手にしたイバラの鞭で私の乳房を打ち据えた。
不思議なことに石のベッドに縫い付けられた手足は痛まぬのにイバラの鞭は焼けるように痛い。
ここはまさに地獄の牢獄だった。私は地獄の獄卒にいたぶられる亡者のようだった。
抵抗することさえできない恐怖と、度重なる鞭打ちの痛みに耐えかねた私はシトリーに命乞いをしてしまった。
「いやあああ~~っ!! ・・・・・・お許しをっ!!
お許しください、魔神シトリー様っ!!
人間の身で御身に逆らった哀れな私をお許しくださいませっ!!」
しかし、不思議なことに響かないはずの私の声はこの時ばかりは牢獄のような部屋に響き渡ったのです。
そうしてそんな私の姿を見たシトリーは、甲高い笑い声を上げて言いました。
「哀れで惨めだな。英雄ディエゴよ。
今は無力な生娘のような声を上げて命乞いか?
助けてほしいか?
許しが欲しいか?」
シトリーは、そう言うと血が滴る私の肌に舌を這わし、私の傷口を舐める。
その舌先が私の傷口に触れた次の瞬間、人の身には耐え難い快楽の波が私の身体を襲う。
「きゃああああーっ!!」
悲鳴と同時に許容範囲を超える快楽に私の体は、汗や涙やよだれなど自律神経を失いありとあらゆる液体が私の体から溢れ出し、私を濡らした。
快楽に体は痙攣し、意識が飛ぶ。
次の瞬間、再びイバラの鞭が私の乳房を打ち据え、その痛みで意識が覚醒する。
「いやあ~、やめてっ!! もう、許してっ!!」
シトリーは懇願する私の髪を無造作に掴んで首をねじ上げて言った。
「許しが欲しいか?
ならば代償としてお前の方から私を受け入れよ。
お前の全てを捧げ、生涯、私に仕えると誓え。
そうすればもっと激しい快楽を与えてやろう。」
「・・・・・・あううっ~!!」
その時の私の心はとても弱く、シトリーの誘惑に抗えなかった。
これ以上の快楽を求めてシトリーが欲しくて仕方なかった。
恐怖と欲望に屈して、シトリーに身を捧げる誓いをしようとした瞬間、私の胸の中からチャームが飛び出て来て魔力でシトリーを跳ね飛ばすと、私の手足の拘束を破壊して吠えた。
(いくらお父様でも私のママを虐めたら許さないっ!!)
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