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第4話
初めての共同作業 9
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「恐らく君を救うことは光の勢力には不可能だろう・・・。」
私が最も恐れていた言葉を私はアルバートの口から聞かされることになった。
なぜなら、光の勢力に不可能なことなら、闇の勢力と接触して呪いの解き方を聞くしかないからだった。
そうするためには私は、彼らの勢力に与するか闇の勢力の者を捕まえて拷問して聞き出すしかない。
闇の勢力に与するのは論外だけど、闇の勢力の者を捕まえて拷問して聞き出すのも不可能に近い。恐らく魔神シトリーの呪いを解く方法を知る存在など、シトリーと同等かそれ以上の存在になるだろう。
そんな存在を捕まえて拷問? 不可能だ。
だから、現実的に考えて私が男に戻る方法は無い。
無いと最高峰の神官騎士に断言されたようなものだった・・・。
私は全ての希望を無くして呆然とした。そんな私の前にチャームが姿を見せる。
(ローニャ・・・そんなにショック?
呪いが消えるってことは、私が死んじゃうってことなのよ?)
悲しそうな瞳で私を見つめるチャーム。こんなチャームの姿は初めて見た。
弱弱しく、儚い存在に見えてしまうほど彼女は悲しんでいた。
考えてみればそうだろう。
彼女にとって私は本当に母親。その母親に死を願われる子供の気持ちを考えたら、私は切なくなってしまう。
(チャーム。私はあなたに死んでほしくない。
本当よ? あなたは私を支えてくれたかけがえのない存在。
男に戻れるとしても、あなたも救う方法が両立しないなら私は女のままでいい。)
私の言葉を聞いたチャームは大粒の涙をこぼして私に縋り付いて泣いた。
(あああ~~~~っ!! ママ、ママぁ~~~っ!!)
(大丈夫、大丈夫よ。チャーム・・・。私はあなたとずっと一緒にいるわ・・・)
私はチャームを慰めながら、自分の心境の変化に驚きもし、同時にそれを受け入れてもいた。
疎ましく、いつか祓ってやろうと思っていた存在だったのに、チャームは私にとってそこまでの存在になっていた。
そんな私達の事情も知らないアルバートは涙ぐむ私を哀れに思ったのか、「大丈夫。呪いが解けるまで君の面倒は私が見る。」なんて言い出した。
馬鹿よね。呪いが解けるまでなんて・・・そんなの何時になるかわからないじゃない。
私はクスッと笑うと自分の体をくねらせながら
「それまでずっと私を縛り付けるおつもりかしら?
自由を奪うためだけにしては、随分エッチな縛り方だけど?」と茶化した。
・・・いや。茶化したというか・・・よく見たら、これ、気合入りすぎてないっ!?
私は見た。
私の乳房の形がわかりやすくなるような縛り方を
衣服の上から私のくびれのラインが露になっているのかと錯覚するほど体にそった縛り方を
私の太ももから付け根のラインを強調するかのような縛り方を
両足首が露になって、なのに動けないから味方をした縛り方を・・・
「え? アルバート様って・・・変態なの?」
「ち、違うっ!! それは女性の罪人を縛る作法に則っているだけだっ!!
誓って変な意味はないっ!!
確かに縛りながら興に乗ってしまったが私はノーマルだっ!!」
・・・マジすか
私が最も恐れていた言葉を私はアルバートの口から聞かされることになった。
なぜなら、光の勢力に不可能なことなら、闇の勢力と接触して呪いの解き方を聞くしかないからだった。
そうするためには私は、彼らの勢力に与するか闇の勢力の者を捕まえて拷問して聞き出すしかない。
闇の勢力に与するのは論外だけど、闇の勢力の者を捕まえて拷問して聞き出すのも不可能に近い。恐らく魔神シトリーの呪いを解く方法を知る存在など、シトリーと同等かそれ以上の存在になるだろう。
そんな存在を捕まえて拷問? 不可能だ。
だから、現実的に考えて私が男に戻る方法は無い。
無いと最高峰の神官騎士に断言されたようなものだった・・・。
私は全ての希望を無くして呆然とした。そんな私の前にチャームが姿を見せる。
(ローニャ・・・そんなにショック?
呪いが消えるってことは、私が死んじゃうってことなのよ?)
悲しそうな瞳で私を見つめるチャーム。こんなチャームの姿は初めて見た。
弱弱しく、儚い存在に見えてしまうほど彼女は悲しんでいた。
考えてみればそうだろう。
彼女にとって私は本当に母親。その母親に死を願われる子供の気持ちを考えたら、私は切なくなってしまう。
(チャーム。私はあなたに死んでほしくない。
本当よ? あなたは私を支えてくれたかけがえのない存在。
男に戻れるとしても、あなたも救う方法が両立しないなら私は女のままでいい。)
私の言葉を聞いたチャームは大粒の涙をこぼして私に縋り付いて泣いた。
(あああ~~~~っ!! ママ、ママぁ~~~っ!!)
(大丈夫、大丈夫よ。チャーム・・・。私はあなたとずっと一緒にいるわ・・・)
私はチャームを慰めながら、自分の心境の変化に驚きもし、同時にそれを受け入れてもいた。
疎ましく、いつか祓ってやろうと思っていた存在だったのに、チャームは私にとってそこまでの存在になっていた。
そんな私達の事情も知らないアルバートは涙ぐむ私を哀れに思ったのか、「大丈夫。呪いが解けるまで君の面倒は私が見る。」なんて言い出した。
馬鹿よね。呪いが解けるまでなんて・・・そんなの何時になるかわからないじゃない。
私はクスッと笑うと自分の体をくねらせながら
「それまでずっと私を縛り付けるおつもりかしら?
自由を奪うためだけにしては、随分エッチな縛り方だけど?」と茶化した。
・・・いや。茶化したというか・・・よく見たら、これ、気合入りすぎてないっ!?
私は見た。
私の乳房の形がわかりやすくなるような縛り方を
衣服の上から私のくびれのラインが露になっているのかと錯覚するほど体にそった縛り方を
私の太ももから付け根のラインを強調するかのような縛り方を
両足首が露になって、なのに動けないから味方をした縛り方を・・・
「え? アルバート様って・・・変態なの?」
「ち、違うっ!! それは女性の罪人を縛る作法に則っているだけだっ!!
誓って変な意味はないっ!!
確かに縛りながら興に乗ってしまったが私はノーマルだっ!!」
・・・マジすか
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