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第4話
初めての共同作業 2
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「ナタリアも戦力不足は気づいてるだろうに何故、こんな無茶をするのかな?」
「ローニャ。彼女は男に負けたくないと意地になっているんだよ。
だから見るべきことが見えなくなっているのさ。」
「なるほど。」
アルバートは俺が納得した事を確認するとテーブルに紙とペンを置いて言った。
「ローニャ。君の情報が欲しい。
精霊魔法を駆使する魔法戦士とは聞いているが、詳細が知りたい。
君の職業レベルも含めてこの紙に書いてくれ」
俺は紙とペンを見つめてから、蜂蜜たっぷりのパンを指差してから上目遣いでお願いする。
「・・・では、もうしばらくお待ちください。」
「ははっ、そうだね。まずは食事だ。
私も決戦に備えて肉を平らげるとしよう。」
アルバートは笑って応え、血の滴るステーキ肉を切り分けて食す。
確かに騎士にはレア肉の方が決戦に備えては良いかもしれない。
俺も男だった時は大好物だったけど女になってからは血の味が苦手。
(そんな物の何が美味しいのかしら・・・? このパンの方が絶対に美味しいのに)そんな風にさえ感じてしまう。
さて、食事が済むと俺は紙に自分のステータスの全てを書いた。
『ローニャ 15歳
魔法戦士LV.5(戦士LV.3 精霊魔法LV.5)
ファイアーボール、ライトニング、エアーカッター、クーラント、ローリングストーン、ウオータージェット全てLV.5 回数は昼なら一日5回。夜なら一日3回が上限。
加護魔法 防衛、加速、軽量化、重量化全てLV.5(ただし、自分に限り有効)』
その紙を見てアルバートは目をむいた。
「魔法の全てがLV.5? 最高位じゃないか!!
ここまでの魔法はディエゴさえ使いこなせなかった。
・・・君、これは本当かい?」
アルバートが驚くのも無理はない。この世界は全てLV5を上限としている。だから一つの魔法だけでもLV.5に達する者はほとんどいない。なのに俺はその全てがLV.5だったのだ。
でも、これはインチキ。
「勿論、種があるの。
これはこの身にまとった呪いの副産物。魔神シトリーの強烈な呪力が俺も魔法を底上げしているだけです。
それ故に加護魔法は呪いの防衛本能のようなもので俺だけにしか適応しないのです。」
「・・・なるほど。それは確かにあり得る話だな。
昼と夜とで使用回数が異なるのは、自分では夜は魔力の制限が出来ないという事だね?」
「はい。」
一を聞いて十を知る。流石アルバートだ。
俺が頷くとアルバートは「今度は私の番だ。」と言って紙に書く。
『アルバート 24歳
神官騎士LV.5(騎士LV5 祈祷術LV5 精霊魔法LV3)
防衛、治癒LV5 浄化、解呪、解石化 全てLV3
天使召喚LV5 大天使召喚LV2
ファイアーボールLV3、ライジングLV2』
その渡された紙を見て私はさっきのアルバート以上に驚いた。
「だ、大天使召喚ですってっ!!
そ、そんなっ!! できるものなのっ!?」
私と同時にチャームが恐怖する。
(きゃあっ! だ、大天使召喚!? そ、そんなの魔神とだって戦えるじゃないのっ!?
だ、だめよっ!! 私、一瞬で消し去られちゃうっ!!)
「ローニャ。彼女は男に負けたくないと意地になっているんだよ。
だから見るべきことが見えなくなっているのさ。」
「なるほど。」
アルバートは俺が納得した事を確認するとテーブルに紙とペンを置いて言った。
「ローニャ。君の情報が欲しい。
精霊魔法を駆使する魔法戦士とは聞いているが、詳細が知りたい。
君の職業レベルも含めてこの紙に書いてくれ」
俺は紙とペンを見つめてから、蜂蜜たっぷりのパンを指差してから上目遣いでお願いする。
「・・・では、もうしばらくお待ちください。」
「ははっ、そうだね。まずは食事だ。
私も決戦に備えて肉を平らげるとしよう。」
アルバートは笑って応え、血の滴るステーキ肉を切り分けて食す。
確かに騎士にはレア肉の方が決戦に備えては良いかもしれない。
俺も男だった時は大好物だったけど女になってからは血の味が苦手。
(そんな物の何が美味しいのかしら・・・? このパンの方が絶対に美味しいのに)そんな風にさえ感じてしまう。
さて、食事が済むと俺は紙に自分のステータスの全てを書いた。
『ローニャ 15歳
魔法戦士LV.5(戦士LV.3 精霊魔法LV.5)
ファイアーボール、ライトニング、エアーカッター、クーラント、ローリングストーン、ウオータージェット全てLV.5 回数は昼なら一日5回。夜なら一日3回が上限。
加護魔法 防衛、加速、軽量化、重量化全てLV.5(ただし、自分に限り有効)』
その紙を見てアルバートは目をむいた。
「魔法の全てがLV.5? 最高位じゃないか!!
ここまでの魔法はディエゴさえ使いこなせなかった。
・・・君、これは本当かい?」
アルバートが驚くのも無理はない。この世界は全てLV5を上限としている。だから一つの魔法だけでもLV.5に達する者はほとんどいない。なのに俺はその全てがLV.5だったのだ。
でも、これはインチキ。
「勿論、種があるの。
これはこの身にまとった呪いの副産物。魔神シトリーの強烈な呪力が俺も魔法を底上げしているだけです。
それ故に加護魔法は呪いの防衛本能のようなもので俺だけにしか適応しないのです。」
「・・・なるほど。それは確かにあり得る話だな。
昼と夜とで使用回数が異なるのは、自分では夜は魔力の制限が出来ないという事だね?」
「はい。」
一を聞いて十を知る。流石アルバートだ。
俺が頷くとアルバートは「今度は私の番だ。」と言って紙に書く。
『アルバート 24歳
神官騎士LV.5(騎士LV5 祈祷術LV5 精霊魔法LV3)
防衛、治癒LV5 浄化、解呪、解石化 全てLV3
天使召喚LV5 大天使召喚LV2
ファイアーボールLV3、ライジングLV2』
その渡された紙を見て私はさっきのアルバート以上に驚いた。
「だ、大天使召喚ですってっ!!
そ、そんなっ!! できるものなのっ!?」
私と同時にチャームが恐怖する。
(きゃあっ! だ、大天使召喚!? そ、そんなの魔神とだって戦えるじゃないのっ!?
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