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第1話
イケメン以外に用はない・15
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彼が欲しくて懇願する私にチャームは優しく指導してくれる。
(大丈夫よ、ローニャ。
彼は今から自分の家にアナタを連れて行くつもりよ。
今夜は彼と一緒に過ごすの・・・)
(ほ・・・本当?)
チャームの言葉に私の胸は躍った。
・・・この感情が正常なものではないことはわかっている。
今の私は色欲の呪いの虜。完全にチャームに支配されている。
本来の私なら、男性に性的興奮など覚えない。
でも、今の私は色欲の呪いそのもの。男性を堕落させようという欲望に包まれている。
その為に自分があり得ない程、彼を求めている事も自覚している。
それでも今の私はこれに抗うことは出来ない。
まるで蜂蜜を見つけたクマのように、メイソンの体を見て興奮をしている。
細身だけど鍛えられていて程よく逞しい体。
少女のように小さい私よりも頭二つ分は大きい背丈は憧れ。
そして幼さを残した彼の顔が、私と言う御馳走を口にしたとき、どのように歪み堕ちていくのか・・・。その時のことを想像しただけで背筋がぞくぞくするの。
今の私は魔性そのものだった。
教会から少し歩いた先にある小さな家が彼の家だった。
彼はそこでご両親が3年前に流行り病で亡くなり今は一人暮らしだと説明してくれた。
「ああ・・・かわいそうなメイソン。
私があなたの側にいてあげる・・・。」
「・・・ローニャ・・・」
私の優しさに触れた彼は優しく私に口づけをしてくれた。
甘く、優しいキスを・・・。
(そんな甘い恋など求めていないっ!! もっと激しく私をとろかせてっ!!
もっと私に溺れなさいっ!!)
私はもどかしさと興奮で昂っていた。
そんな私をチャームが制止する。
(ああん。駄目よぉ、ママ。落ち着いて。
ここは男の子の彼に主導権を渡してあげるの。男は立ててあげた方が御しやすい。
恥じらいを含みつつも彼を求め誘うような甘えた声で彼を誘惑して。彼ももうたまらないほど、あなたが欲しいの・・・。)
私はチャームのいう通り、彼を怪しく誘う。「あんっ、ダメぇ・・・」と言いつつ、私をまさぐる様に抱く彼の手を拒否しない。震える声。潤む瞳で彼を見つめた。
堪らなくなった彼は私を担ぎ上げてベッドに運ぶ。
「あんっ!!」
抱き上げられた時に声を甘えた声を上げ、ベッドに降ろされた時にも「やぁんっ・・・」と物欲しそうな声を上げると彼は生唾を飲んで私を見つめた。
そして思いつめたような瞳で私を見る彼は自分の首飾りを外して私の首にかける。
(ああっ!! ロ、ローニャっ!! それはダメっ!!)
チャームが反射的に拒否した時と同時に私の体にビリッと衝撃が走る。
「ローニャ。これは母が僕のために毎日神に祈りを捧げてくれた首飾り。
君にもらってほしいんだ。だから僕の物になって・・・」
そう言ってメイソンが私の衣服を脱がそうとした瞬間、私は反射的にベッドに飾ってあった花瓶で彼の頭を殴って失神させる。
「あああああっ!! 危なかったぁ~~」
彼の母の愛と祈りの奇跡。それがチャームの呪いを封じ込めてくれたおかげで私はどうにか正気に戻った。
「ご、ごごご、ごめんなさいっ!!」
私は失神したメイソンに首飾りを返すとチャームが回復する前に慌てて夜の町から逃げるように出発する。
間一髪っ!! こうして自我を取り戻した私は貞操を守ることができた。
もちろん可愛いメイソンを虜にしたい気持ちが無くなったわけではない。今は夜。一時的に呪いは弱まったとはいえ、いまだに私の体を滾らせている。
それでも正気に戻った私は貞操を守るために火照る体を押さえて旅立つのだ・・・。
このような恋愛スキャンダルを繰り返して旅を続ける私の事をいつしか人は「あばずれローニャ」「恋多き女・ローニャ」と呼ぶのだった・・・。
(大丈夫よ、ローニャ。
彼は今から自分の家にアナタを連れて行くつもりよ。
今夜は彼と一緒に過ごすの・・・)
(ほ・・・本当?)
チャームの言葉に私の胸は躍った。
・・・この感情が正常なものではないことはわかっている。
今の私は色欲の呪いの虜。完全にチャームに支配されている。
本来の私なら、男性に性的興奮など覚えない。
でも、今の私は色欲の呪いそのもの。男性を堕落させようという欲望に包まれている。
その為に自分があり得ない程、彼を求めている事も自覚している。
それでも今の私はこれに抗うことは出来ない。
まるで蜂蜜を見つけたクマのように、メイソンの体を見て興奮をしている。
細身だけど鍛えられていて程よく逞しい体。
少女のように小さい私よりも頭二つ分は大きい背丈は憧れ。
そして幼さを残した彼の顔が、私と言う御馳走を口にしたとき、どのように歪み堕ちていくのか・・・。その時のことを想像しただけで背筋がぞくぞくするの。
今の私は魔性そのものだった。
教会から少し歩いた先にある小さな家が彼の家だった。
彼はそこでご両親が3年前に流行り病で亡くなり今は一人暮らしだと説明してくれた。
「ああ・・・かわいそうなメイソン。
私があなたの側にいてあげる・・・。」
「・・・ローニャ・・・」
私の優しさに触れた彼は優しく私に口づけをしてくれた。
甘く、優しいキスを・・・。
(そんな甘い恋など求めていないっ!! もっと激しく私をとろかせてっ!!
もっと私に溺れなさいっ!!)
私はもどかしさと興奮で昂っていた。
そんな私をチャームが制止する。
(ああん。駄目よぉ、ママ。落ち着いて。
ここは男の子の彼に主導権を渡してあげるの。男は立ててあげた方が御しやすい。
恥じらいを含みつつも彼を求め誘うような甘えた声で彼を誘惑して。彼ももうたまらないほど、あなたが欲しいの・・・。)
私はチャームのいう通り、彼を怪しく誘う。「あんっ、ダメぇ・・・」と言いつつ、私をまさぐる様に抱く彼の手を拒否しない。震える声。潤む瞳で彼を見つめた。
堪らなくなった彼は私を担ぎ上げてベッドに運ぶ。
「あんっ!!」
抱き上げられた時に声を甘えた声を上げ、ベッドに降ろされた時にも「やぁんっ・・・」と物欲しそうな声を上げると彼は生唾を飲んで私を見つめた。
そして思いつめたような瞳で私を見る彼は自分の首飾りを外して私の首にかける。
(ああっ!! ロ、ローニャっ!! それはダメっ!!)
チャームが反射的に拒否した時と同時に私の体にビリッと衝撃が走る。
「ローニャ。これは母が僕のために毎日神に祈りを捧げてくれた首飾り。
君にもらってほしいんだ。だから僕の物になって・・・」
そう言ってメイソンが私の衣服を脱がそうとした瞬間、私は反射的にベッドに飾ってあった花瓶で彼の頭を殴って失神させる。
「あああああっ!! 危なかったぁ~~」
彼の母の愛と祈りの奇跡。それがチャームの呪いを封じ込めてくれたおかげで私はどうにか正気に戻った。
「ご、ごごご、ごめんなさいっ!!」
私は失神したメイソンに首飾りを返すとチャームが回復する前に慌てて夜の町から逃げるように出発する。
間一髪っ!! こうして自我を取り戻した私は貞操を守ることができた。
もちろん可愛いメイソンを虜にしたい気持ちが無くなったわけではない。今は夜。一時的に呪いは弱まったとはいえ、いまだに私の体を滾らせている。
それでも正気に戻った私は貞操を守るために火照る体を押さえて旅立つのだ・・・。
このような恋愛スキャンダルを繰り返して旅を続ける私の事をいつしか人は「あばずれローニャ」「恋多き女・ローニャ」と呼ぶのだった・・・。
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