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昼食の片付けが終わって少しの休憩時間。読みかけだった本を読み進めようかと思案しながら廊下を歩いていたら、何かがお尻にぶつかります。振り向くと坊ちゃまが私のお尻に顔を埋めていました。
「坊ちゃま、どうされましたか?」
「んー……」
大きくなられたと言ってもまだまだ子供。誰かに甘えたくなる時もあるのでしょう。
「坊ちゃま」
振り向くと、顔を上げた坊ちゃまがくるりとした目で私を見ました。
「えっと……こっちきて」
そのまま手を引っ張られて近くの部屋へ一緒に入ります。ここは旦那様の寝室ですね。坊ちゃまは私にだけソファーへ座らせました。
「その、ソフィアにしか相談できなくて……」
よほど言いにくいことなのでしょうか。旦那様も奥様も忙しい身。坊ちゃまが生まれた頃から世話をしていたのは私でした。
「何でも言ってください。私に遠慮はいりませんよ」
顔を上げたり下げたりするのを見守ります。自分の子供のころを思い返してもどんな悩みを持つかは、わかりませんでした。
何を言われても、まずは否定をせずに聞いてあげなければ。
「あそこが見たくて……」
「あそこ……?」
「お、おまんこ……」
「……」
思いがけない言葉が返ってきました。
坊ちゃまは俯いたまま顔を上げません。どういうことか、わかった上で聞いているのでしょうね。
「どうして見たいのですか?」
「友達の家に本があって……」
なるほど、ませたお友達がいるようです。坊ちゃまも男の子なんですね。そして、私を女として見ているということでもありました。
複雑な感情ですが、どう応えるのが正解なのか。実物を見てみたい好奇心、だとしても性的な欲求にはつながってしまいます。
「そうですね……いつかは坊ちゃまにも好きな女性ができると思います」
「僕、ソフィアのことが好きだよ!」
その時に、と言おうとしたところで坊ちゃまに遮られてしまいました。思わずキュンとしてしまった自分が少し情けない。ここで突き放すのは簡単なのですけれど……。
断られて非行に走るような子ではありません。しかし、突然沸いた性欲の行方がどうなるかは心配です。一人で慰めるだけで収まってくれればいいのですが。
「ダメ、かな……?」
懇願を隠さない表情に愛おしさが増してしまいます。
「……わかりました」
「ほんと!?」
一転しての笑顔、理解してやっているとしたら将来が有望ですね。
「今日だけですよ?」
「うん!」
つきそうになるため息を止めます。坊ちゃまは床に座って口を強く結んでいました。教育として割り切りましょう。
スカートの中に手を入れて腰を浮かせます。今日はどのショーツを穿いていたか、一瞬の思考に手が止まりました。
そんなことを気にしてどうすると思い直し、右足左足と脱いでショーツを手にします。坊ちゃまの視線がショーツに移るのがわかりました。
良かった、穿き古したものではなく新しいショーツでしたか。いえ、良かったではありませんね。女として見られることを意識するなんて。
我慢できずに膝立ちになった坊ちゃまを前に、スカートをたくし上げます。
「わあ……!」
「っ……」
膝を掴まれ声が出そうでした。坊ちゃまは息がかかるほどに顔を近づけてきます。
自然と脚を広げられ、陰部が開いてしまいました。そういえば、ろくに毛の処理もしていませんでしたね。
「すん……」
「坊ちゃま、女性はデリケートな部分を嗅がれることに抵抗がある人も多いです。嫌がる仕草を見せた場合にはおやめください」
「僕はソフィアの匂い、好きだよ」
「……そうですか」
閉じたくなる脚を我慢します。
「触ってもいい?」
「触るときは優しく、ですよ」
見るという行為から変わった要求を拒むのは簡単なのですが、中途半端で終わればいたずらに刺激しただけになってしまうのでしょうか。自分で言い訳を探している気分になってきました。
坊ちゃまは人差し指を伸ばして陰毛に触れます。そこからなんですね。
一緒にお風呂へ入らなくなってから随分経ちます。無造作に生える陰毛が気になるということは、まだしっかり生えてはいないのでしょう。
指は自然と下にいき、クリトリスに触れました。
「っ! ……坊ちゃま、そこは女性にとって最も敏感な場所になります」
「そ、そうなの……?」
指を離した坊ちゃまが私を見ます。
「個人差はありますので、はっきりと申し上げることはできません。ですが、そこを初めに触るのはおやめください」
「うん、わかった。最初はどこを触ればいい?」
「一番外側の膨らみがわかりますか?」
「ここ……?」
坊ちゃまの指がつんつんと触れます。
「そこが大陰唇と呼ばれる場所です。撫でていただけますか?」
とても優しい指使いがもどかしい。本音ではもう少し荒っぽくしてほしいのですが、それは私の好みでしかありません。
「どう?」
「ええ、とてもお上手ですよ。次は割れ目にあるビラビラした部位、わかりますか?」
「えっと、これかな……?」
「っ……はい、そうですね」
あくまで平常心。
「どうすればいい?」
「つまんでみてください」
恐る恐るといった様子で、親指と人差し指で挟まれました。
私も人並みに性交渉について知っているつもりではありますが、そんなものは個人の感覚に過ぎないのです。
正直に言えばお尻のほうまで触れてほしいし、舐めてほしい。それは私が教えることではありませんね。
「ソフィア、濡れてるよ……?」
「坊ちゃま、満足できましたか?」
「……まだ」
坊ちゃまは陰部から手を離して抱きついてきました。
胸に顔を埋めて離れません。こうなることは、わかり切っていたことですね。
頭を撫でると坊ちゃまが顔を上げました。
「セックスしたい……」
「それは好きになった人同士がすることです」
「ソフィアは僕のことが嫌い?」
「……好きですよ」
「じゃ、じゃあ!」
「……わかりました」
お互いに服を脱いでベッドに座り込みます。旦那様の寝室でなんてことをしているのでしょうね。坊ちゃまの陰茎はピンと勃っていました。
皮被りの先からは我慢汁が垂れています。口でしてあげたいですが、私がすることではありません。
枕の下に手を伸ばしてゴムを取ります。これは旦那様が使うために用意しているものですが、最近は減ることも少なくなっていました。
使用期限が切れていなくても入れ替えだけは欠かさずにしていますが、まさか自分が坊ちゃまを相手に使うことになるとは思いませんでしたね。
「これは性交渉の際、妊娠しないようにするためのものです。おわかりですね?」
「ソフィアとなら僕は……」
「子供を作るということは軽々しいものではありません。育てるには自らが大人でなくてはなりませんし、お金もかかります。坊ちゃまはご自分で自由に使えるお金がありますか?」
「……ないけど」
旦那様と奥様は甘いだけの方たちではないのです。その分、私だけはと思い接していたつもりだったのですが、こうなっては申し開きもできませんね。
「坊ちゃまには相応しい相手がいつか現れます」
口を開こうとした坊ちゃまの口に人差し指を立てる。
「わかっていますから。じっとしていてください」
ゴムを坊ちゃまの陰茎につける。直接触れた陰茎は熱く滾っています。私自身も身体が疼いてきました。
「な、何か変な感じ……」
まだまだ成長途中の陰茎にゴムが被せます。
「私の陰部が濡れていることがわかりますね?」
「うん……」
「これが準備のできた状態です。ここからはご自分で動いてみてください」
「わかった……」
ベッドに寝転んで脚を開きます。私は動かずにじっとしておくのが一番でしょう。ここで必要以上に刺激を与えることもありません。
「い、いくよ……」
「どうぞ」
陰部に坊ちゃまの陰茎が触れました。
割れ目に当たり、久しぶりの感覚に声が漏れそうになります。
「あ、ああ!」
ですが、その感覚は長く続きません。成長途中の陰茎では奥まで届くことはなかったのです。
「な、何か変なのがっ……!」
身体がぶつかり合って力のない音が鳴ります。坊ちゃまにとっては締めつけもない緩い膣のはずなのですけど、今にもイキそうな表情をしていました。
「それがイクというものです。気にせず動いてください」
「あ、あ、もう、もう……!」
坊ちゃまの目は上を向いて、私の上に倒れ込みます。イッた、のでしょうか。圧迫感がないため感じるものはないのですが。それでも腰がカクカク動くのですから不思議ですね。
「坊ちゃま、一度イッたら抜かなければなりません」
「ふぇ……?」
坊ちゃまの身体を支えて私から離しました。
「ゴムには正しい使用法というものがあります」
陰茎につけられたゴムを外して見せます。
「これが赤ちゃんのもとになる精液です。このゴムをつけたまま性交渉をしてしまうと妊娠してしまう可能性があるのです」
「そ、そうなの……?」
「はい。なので、まだしたいのであれば新たにゴムを装着する必要があります」
「もっとしたい……」
「構いませんよ」
ただただ愛おしい。私を相手にここまで夢中になるなんて。坊ちゃまにゴムを渡すとご自分でつけようと必死です。
「向きがありますから気をつけてください」
「こっちでいい?」
「ええ、大丈夫です」
射精したばかりだというのに、すでに大きくなっていますね。
「次は私が動いて差し上げましょう」
「え……?」
坊ちゃまを押し倒して上に乗ります。汗で額に張りついた前髪を横によけてやり、ゴムを被せた陰茎を握って陰部に押し当てました。
「あう……」
気持ち良さそうな顔をするんですから。膣内に陰茎を誘い込み、単純な上下運動をするたびに坊ちゃまの顔が歪みます。
「あっ!」
可愛い声を漏らしますね。ですが、やはり私にとっては物足りない。独りよがりな性交渉を覚えないようにしてあげないと。
「あっ、ダメ……!」
「ダメだなんて、性交渉にそんな言葉はないのですよ?」
「あああああ!」
坊ちゃまが大きな声を出しました。二度目でもイクのが早いですね。
「あ、はぁ……」
寝転がる坊ちゃまを置いて上からのき、ゴムを外すと一回目と変わらね量の精液が溜まっていました。
短く呼吸を繰り返す坊ちゃまの頭を撫でて、声をかけます。
「どうでしたか?」
「き、気持ち良かった……」
満足そうな顔が偽りないことを物語っていました。
「ソフィアも、気持ち良かった?」
「はい、とても良かったですよ」
本当のことを言えば、まだまだ満足はいっていません。あとで一人、慰めることにしましょう。
後処理をしてお互いに服を着ます。坊ちゃまはまだそわそわして私に身体を寄せてきました。
「ソフィア……」
「何ですか?」
頭を撫でると抱きつかれてしまいます。
「またセックスしたい……」
まあ、そうなるでしょうね。
「今日だけと言って、坊ちゃまは納得されましたよね?」
「でも……」
坊ちゃまは私の身体に顔を押しつけて首を振りました。
「勉強を今以上に頑張れますか?」
「頑張る!」
「旦那様と奥様の言うことを聞けますか?」
「聞く!」
「私としたことを誰にも話しませんね?」
「うん!」
私もとことん甘いですね。坊ちゃまを抱き上げて額にキスをします。
「汗をかいたので、久しぶりに二人でお風呂に入りますか?」
「入る!」
これからが楽しみになってきましたね。
「坊ちゃま、どうされましたか?」
「んー……」
大きくなられたと言ってもまだまだ子供。誰かに甘えたくなる時もあるのでしょう。
「坊ちゃま」
振り向くと、顔を上げた坊ちゃまがくるりとした目で私を見ました。
「えっと……こっちきて」
そのまま手を引っ張られて近くの部屋へ一緒に入ります。ここは旦那様の寝室ですね。坊ちゃまは私にだけソファーへ座らせました。
「その、ソフィアにしか相談できなくて……」
よほど言いにくいことなのでしょうか。旦那様も奥様も忙しい身。坊ちゃまが生まれた頃から世話をしていたのは私でした。
「何でも言ってください。私に遠慮はいりませんよ」
顔を上げたり下げたりするのを見守ります。自分の子供のころを思い返してもどんな悩みを持つかは、わかりませんでした。
何を言われても、まずは否定をせずに聞いてあげなければ。
「あそこが見たくて……」
「あそこ……?」
「お、おまんこ……」
「……」
思いがけない言葉が返ってきました。
坊ちゃまは俯いたまま顔を上げません。どういうことか、わかった上で聞いているのでしょうね。
「どうして見たいのですか?」
「友達の家に本があって……」
なるほど、ませたお友達がいるようです。坊ちゃまも男の子なんですね。そして、私を女として見ているということでもありました。
複雑な感情ですが、どう応えるのが正解なのか。実物を見てみたい好奇心、だとしても性的な欲求にはつながってしまいます。
「そうですね……いつかは坊ちゃまにも好きな女性ができると思います」
「僕、ソフィアのことが好きだよ!」
その時に、と言おうとしたところで坊ちゃまに遮られてしまいました。思わずキュンとしてしまった自分が少し情けない。ここで突き放すのは簡単なのですけれど……。
断られて非行に走るような子ではありません。しかし、突然沸いた性欲の行方がどうなるかは心配です。一人で慰めるだけで収まってくれればいいのですが。
「ダメ、かな……?」
懇願を隠さない表情に愛おしさが増してしまいます。
「……わかりました」
「ほんと!?」
一転しての笑顔、理解してやっているとしたら将来が有望ですね。
「今日だけですよ?」
「うん!」
つきそうになるため息を止めます。坊ちゃまは床に座って口を強く結んでいました。教育として割り切りましょう。
スカートの中に手を入れて腰を浮かせます。今日はどのショーツを穿いていたか、一瞬の思考に手が止まりました。
そんなことを気にしてどうすると思い直し、右足左足と脱いでショーツを手にします。坊ちゃまの視線がショーツに移るのがわかりました。
良かった、穿き古したものではなく新しいショーツでしたか。いえ、良かったではありませんね。女として見られることを意識するなんて。
我慢できずに膝立ちになった坊ちゃまを前に、スカートをたくし上げます。
「わあ……!」
「っ……」
膝を掴まれ声が出そうでした。坊ちゃまは息がかかるほどに顔を近づけてきます。
自然と脚を広げられ、陰部が開いてしまいました。そういえば、ろくに毛の処理もしていませんでしたね。
「すん……」
「坊ちゃま、女性はデリケートな部分を嗅がれることに抵抗がある人も多いです。嫌がる仕草を見せた場合にはおやめください」
「僕はソフィアの匂い、好きだよ」
「……そうですか」
閉じたくなる脚を我慢します。
「触ってもいい?」
「触るときは優しく、ですよ」
見るという行為から変わった要求を拒むのは簡単なのですが、中途半端で終わればいたずらに刺激しただけになってしまうのでしょうか。自分で言い訳を探している気分になってきました。
坊ちゃまは人差し指を伸ばして陰毛に触れます。そこからなんですね。
一緒にお風呂へ入らなくなってから随分経ちます。無造作に生える陰毛が気になるということは、まだしっかり生えてはいないのでしょう。
指は自然と下にいき、クリトリスに触れました。
「っ! ……坊ちゃま、そこは女性にとって最も敏感な場所になります」
「そ、そうなの……?」
指を離した坊ちゃまが私を見ます。
「個人差はありますので、はっきりと申し上げることはできません。ですが、そこを初めに触るのはおやめください」
「うん、わかった。最初はどこを触ればいい?」
「一番外側の膨らみがわかりますか?」
「ここ……?」
坊ちゃまの指がつんつんと触れます。
「そこが大陰唇と呼ばれる場所です。撫でていただけますか?」
とても優しい指使いがもどかしい。本音ではもう少し荒っぽくしてほしいのですが、それは私の好みでしかありません。
「どう?」
「ええ、とてもお上手ですよ。次は割れ目にあるビラビラした部位、わかりますか?」
「えっと、これかな……?」
「っ……はい、そうですね」
あくまで平常心。
「どうすればいい?」
「つまんでみてください」
恐る恐るといった様子で、親指と人差し指で挟まれました。
私も人並みに性交渉について知っているつもりではありますが、そんなものは個人の感覚に過ぎないのです。
正直に言えばお尻のほうまで触れてほしいし、舐めてほしい。それは私が教えることではありませんね。
「ソフィア、濡れてるよ……?」
「坊ちゃま、満足できましたか?」
「……まだ」
坊ちゃまは陰部から手を離して抱きついてきました。
胸に顔を埋めて離れません。こうなることは、わかり切っていたことですね。
頭を撫でると坊ちゃまが顔を上げました。
「セックスしたい……」
「それは好きになった人同士がすることです」
「ソフィアは僕のことが嫌い?」
「……好きですよ」
「じゃ、じゃあ!」
「……わかりました」
お互いに服を脱いでベッドに座り込みます。旦那様の寝室でなんてことをしているのでしょうね。坊ちゃまの陰茎はピンと勃っていました。
皮被りの先からは我慢汁が垂れています。口でしてあげたいですが、私がすることではありません。
枕の下に手を伸ばしてゴムを取ります。これは旦那様が使うために用意しているものですが、最近は減ることも少なくなっていました。
使用期限が切れていなくても入れ替えだけは欠かさずにしていますが、まさか自分が坊ちゃまを相手に使うことになるとは思いませんでしたね。
「これは性交渉の際、妊娠しないようにするためのものです。おわかりですね?」
「ソフィアとなら僕は……」
「子供を作るということは軽々しいものではありません。育てるには自らが大人でなくてはなりませんし、お金もかかります。坊ちゃまはご自分で自由に使えるお金がありますか?」
「……ないけど」
旦那様と奥様は甘いだけの方たちではないのです。その分、私だけはと思い接していたつもりだったのですが、こうなっては申し開きもできませんね。
「坊ちゃまには相応しい相手がいつか現れます」
口を開こうとした坊ちゃまの口に人差し指を立てる。
「わかっていますから。じっとしていてください」
ゴムを坊ちゃまの陰茎につける。直接触れた陰茎は熱く滾っています。私自身も身体が疼いてきました。
「な、何か変な感じ……」
まだまだ成長途中の陰茎にゴムが被せます。
「私の陰部が濡れていることがわかりますね?」
「うん……」
「これが準備のできた状態です。ここからはご自分で動いてみてください」
「わかった……」
ベッドに寝転んで脚を開きます。私は動かずにじっとしておくのが一番でしょう。ここで必要以上に刺激を与えることもありません。
「い、いくよ……」
「どうぞ」
陰部に坊ちゃまの陰茎が触れました。
割れ目に当たり、久しぶりの感覚に声が漏れそうになります。
「あ、ああ!」
ですが、その感覚は長く続きません。成長途中の陰茎では奥まで届くことはなかったのです。
「な、何か変なのがっ……!」
身体がぶつかり合って力のない音が鳴ります。坊ちゃまにとっては締めつけもない緩い膣のはずなのですけど、今にもイキそうな表情をしていました。
「それがイクというものです。気にせず動いてください」
「あ、あ、もう、もう……!」
坊ちゃまの目は上を向いて、私の上に倒れ込みます。イッた、のでしょうか。圧迫感がないため感じるものはないのですが。それでも腰がカクカク動くのですから不思議ですね。
「坊ちゃま、一度イッたら抜かなければなりません」
「ふぇ……?」
坊ちゃまの身体を支えて私から離しました。
「ゴムには正しい使用法というものがあります」
陰茎につけられたゴムを外して見せます。
「これが赤ちゃんのもとになる精液です。このゴムをつけたまま性交渉をしてしまうと妊娠してしまう可能性があるのです」
「そ、そうなの……?」
「はい。なので、まだしたいのであれば新たにゴムを装着する必要があります」
「もっとしたい……」
「構いませんよ」
ただただ愛おしい。私を相手にここまで夢中になるなんて。坊ちゃまにゴムを渡すとご自分でつけようと必死です。
「向きがありますから気をつけてください」
「こっちでいい?」
「ええ、大丈夫です」
射精したばかりだというのに、すでに大きくなっていますね。
「次は私が動いて差し上げましょう」
「え……?」
坊ちゃまを押し倒して上に乗ります。汗で額に張りついた前髪を横によけてやり、ゴムを被せた陰茎を握って陰部に押し当てました。
「あう……」
気持ち良さそうな顔をするんですから。膣内に陰茎を誘い込み、単純な上下運動をするたびに坊ちゃまの顔が歪みます。
「あっ!」
可愛い声を漏らしますね。ですが、やはり私にとっては物足りない。独りよがりな性交渉を覚えないようにしてあげないと。
「あっ、ダメ……!」
「ダメだなんて、性交渉にそんな言葉はないのですよ?」
「あああああ!」
坊ちゃまが大きな声を出しました。二度目でもイクのが早いですね。
「あ、はぁ……」
寝転がる坊ちゃまを置いて上からのき、ゴムを外すと一回目と変わらね量の精液が溜まっていました。
短く呼吸を繰り返す坊ちゃまの頭を撫でて、声をかけます。
「どうでしたか?」
「き、気持ち良かった……」
満足そうな顔が偽りないことを物語っていました。
「ソフィアも、気持ち良かった?」
「はい、とても良かったですよ」
本当のことを言えば、まだまだ満足はいっていません。あとで一人、慰めることにしましょう。
後処理をしてお互いに服を着ます。坊ちゃまはまだそわそわして私に身体を寄せてきました。
「ソフィア……」
「何ですか?」
頭を撫でると抱きつかれてしまいます。
「またセックスしたい……」
まあ、そうなるでしょうね。
「今日だけと言って、坊ちゃまは納得されましたよね?」
「でも……」
坊ちゃまは私の身体に顔を押しつけて首を振りました。
「勉強を今以上に頑張れますか?」
「頑張る!」
「旦那様と奥様の言うことを聞けますか?」
「聞く!」
「私としたことを誰にも話しませんね?」
「うん!」
私もとことん甘いですね。坊ちゃまを抱き上げて額にキスをします。
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