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一話 帰郷

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【ユウスケーレベル100.筋力25000.知力2500.防御力17000.魔力5000.魔防力.20000】
「うへへ、レベル100かぁ」

 村へと戻る道中、俺はステータスを見てニヤけていた。
 8年前俺はレベルが0だった。
 ほっといても15歳までにはレベル5くらいまではみんないくのに俺はいつまで経っても0のまま。
 そんな俺を心配した両親は、この国で最も有名な魔道士に俺を預け、その人の元で俺は8年間修行した。
 その結果、俺は世界でも10人もいないとされるレベル100にまで上り詰めることができたのだ。
 あー、つらかった、この8年めっちゃ辛かった。
 でも俺はやり遂げたんだ!
 そして俺は今日8年ぶりに村らへと帰郷する。

 「お、見えてきたな、ってあれなんだ?」

 8年ぶりに村を発見すると村は赤いドラゴンに襲われていた。

「助けてくれー」
「怖いよー」

 ほほう、これは村の大ピンチだな。
 どれ一丁助けてやりますか。

「ユニークスキル発動ー瞬間移動」

 俺は一瞬にしてドラゴンの頭上へと移動した。
 レベルは100になったが、俺はあまり魔法は得意でなく、ユニークスキルも3つしか使えない。
 だが筋力25000という圧倒的なステータスがあるため、大抵のものは殴れば壊すことができる。
 そして俺にはこれもある。

「くらえ、王国武術ー雷落とし」
「グォッ」

 王国武術、これは魔法が得意でない俺のために師匠が教えてくれた武器だ。
 王国武術は12の型からなる正統な武術であり、俺のレベルでやると基本的に一撃必殺となる。
 雷落としは空中で一回転しそのエネルギーを足に集中して相手を蹴り落とす技であり、その様子からまるで雷が落ちたかのようなためこの名がついた。

「おい、あれって」
「よう皆んな、戻ったぜ」
「嘘だろお前ユウスケか!」

 空飛ぶドラゴンを一撃で地上に叩き落とし、そのドラゴンの上に着地すると、村の人達が集まってきた。

「い、今のをあんたがやったのかい?」

 そう言ってきた方を見ると久しく見る母親の姿があった。

「母ちゃん!そうだよ俺がやったんだ」
「す、凄いね、見違えたよ」
「ありがと、母ちゃん俺強くなったよ」
「みたいだね」

 そう言って母ちゃんは泣き出してしまった。

「ユウスケ!」
「お、エリーか、久しぶりだな!」

 母親に続いて今度は幼馴染のエリーが集まる村人の中から出てきた。

「久しぶり、ていうか強くなりすぎじゃない?」
「おう!なんたってレベル100だからな」
「レベル100ってなに言ってんの、そんな勇者じゃあるまいしそんなレベルいくわけ」

 そう言って動揺するエリーに俺はさっきのステータスを見せた。

「う、嘘でしょほんとにレベル100じゃん」
「だからそう言ってんだろ」
「いやいや普通信じないから、てかあんた色々ゴツくなりすぎじゃない?」
「そうかな?」

 8年前と比べ、俺は身長160センチから185センチになり、身体もめっちゃゴツくなっていた。
 まぁレベル100なんだしこれくらいはなるよね。



 
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