2 / 3
2話 魔王の素質
しおりを挟む
「待ってくださいナターシャ様!」
「い、いや来ないで!」
視界の悪い森へと入ったのになんであの悪魔はこんなにも私を追って来れるの?
やっぱり匂いとかで追ってきているのかな、そんなのどうしようもないよ。
「何故逃げるのですか?」
「追ってくるからでしょ!」
「ならば追うのをやめたら逃げるのをやめられますか?」
「う、うんやめる、やめるから止まって!」
「承知致しました」
そうして悪魔はそこで制止した。
止まったのを確認した私は全速力で駆け出した。
「お、お嬢様ぁぁあ」
「と、止まるわけないじゃん!」
後ろを見ると悪魔の影はなかった。
よし、なんとか撒いたようね。
でもなんなのあいつ足早すぎ、あとちょっとで追いつかれるところだったわ。
「ん?」
「ガウ?」
走り疲れた私は少し休もうと思い、良い感じの洞穴の近くで休もうとした時、その中にいた大きな熊と目があった。
「い、いやぁぁあ来ないでぇぇ」
「ガウゥゥゥウ」
そうして私はまた走り出した。
「ごめん、ごめんなさい謝るから、今日のところは勘弁してぇぇえ」
「ガウゥゥゥウ」
私の謝罪の言葉は虚しく森の奥へと流されていき、熊はそんな私を親の仇と言わんばかりの速度で追ってきた。
「た、助けて、誰でもいから助けてええ!」
「お嬢様大丈夫ですか!」
「え?」
ダメ元で助けを求めると瞬時にさっきの悪魔が現れた。
「あ、あんだ一体どこから」
「お嬢様にバレぬよう隠れながら後をつけておりました」
「ま、マジかよ」
隠れながら追ってくるとかもうそれ暗殺に使うような技じゃん。
もう色々と物騒なのよこいつ、人相も悪いし……まぁ悪魔だから当然か。
「お嬢様、少々お待ちくださいこの獣を排除しますので」
そう言って悪魔は、自身の手を武器のようにして構えた。
いや待て待て、何をしようとしておるんじゃあんたは!
「は、排除ってそこまでする必要ないでしょ」
「お嬢様、何を甘いことを言っておられるのですか、相手は獣情けなどかける必要ありません」
「いやいや情けとかじゃなくてさ、可哀想とか思わないの」
「可哀想とは?」
悪魔は私がそう言うと小首を傾げた。
そ、そうだった、こいつ悪魔だった。
血も涙もないってわけか。
ここは私がなんとかするしかないようね。
そう思い私は熊に自ら近づいた。
「さっきはごめん!貴方の巣を襲うように見えたかもだけど、そんなつもりはなかったの!」
私の謝罪を聞き熊は止まった。
「ほらね、排除する必要なんてどこにもーー」
「ガオォォオ」
「う、うそ」
「お、お嬢様!」
熊は一瞬だけ静止したが、すぐに動き出し私に向かって攻撃をしてきた。
「え、い、生きてる」
最後に見たのは目の前の大腕を振り上げた熊だったけど、何故か生きてる。
ふぅ、よかった……ってなにこれ。
目の前には動かなくなった熊が横たわっていた。
「すみませんお嬢様、突然の事で加減ができませんでした」
熊は殺されてしまっていた。
「……あ、貴方ねぇ何が手加減よ、殺してしまうくらいなら貴方が私の盾になんなさいよ、どうせ強いんでしょ」
「え、いや、そしたら怪我してしまいますしそれに殺した方が早いので」
「なにそれ、命はねみんな平等なの誰にも奪う権利なんてないし奪われていいものでもないの」
「……」
「だからどうせ命がなくなるくらいなら、怪我くらいしなさいよ」
私はそう言って動かなくなった熊の近くに座った。
「ではお嬢様は、もしご自身がお強くて私の立場にあったなら盾になったというのですか」
「弱くてもするわよ!なんなら今だって貴方が熊を殺すとわかってたなら、私は貴方に助けなんて求めなければ良かったと思ってるわ」
「それではお嬢様が死んでしまいますよ」
「いや死なないわよ、根性で生きるもん」
「な、なんと」
私の言葉を聞いた悪魔はそのまま止まってしまった。
熊さんごめん、本当にごめんなさい、私があんなところ行かなければこんなことには……。
ていうかあの悪魔、本当に動かなくなっちゃたんだけど、そんなに酷い事言ったかなぁ。
ま、謝るくらいはしとくか。
「盾になれとか言ってごめんね、あと助けてくれてありがとう」
「……いえ、そんなことはどうでもいいです」
「は?」
何こいつ謝ってるのに感じ悪っ。
「お嬢様、いやナターシャ様、貴方はなんと慈悲深きお方なのでしょう、どんな命であっても慈しむ事を忘れない貴方はまさしく魔王にふさわしい」
「え?」
そう言ってなにやら感動した様子の悪魔は私の手を取ってきた。
え、なになに意味わかんないんだけど。
「は、離して」
「いや離しません、やはり貴方には魔王になる素質がある」
悪魔は私の腕を掴みそのままどこかへ連れて行こうと引っ張った。
ちょちょちょっと待って、せめて話だけでもさせてよぉ。
「い、いや来ないで!」
視界の悪い森へと入ったのになんであの悪魔はこんなにも私を追って来れるの?
やっぱり匂いとかで追ってきているのかな、そんなのどうしようもないよ。
「何故逃げるのですか?」
「追ってくるからでしょ!」
「ならば追うのをやめたら逃げるのをやめられますか?」
「う、うんやめる、やめるから止まって!」
「承知致しました」
そうして悪魔はそこで制止した。
止まったのを確認した私は全速力で駆け出した。
「お、お嬢様ぁぁあ」
「と、止まるわけないじゃん!」
後ろを見ると悪魔の影はなかった。
よし、なんとか撒いたようね。
でもなんなのあいつ足早すぎ、あとちょっとで追いつかれるところだったわ。
「ん?」
「ガウ?」
走り疲れた私は少し休もうと思い、良い感じの洞穴の近くで休もうとした時、その中にいた大きな熊と目があった。
「い、いやぁぁあ来ないでぇぇ」
「ガウゥゥゥウ」
そうして私はまた走り出した。
「ごめん、ごめんなさい謝るから、今日のところは勘弁してぇぇえ」
「ガウゥゥゥウ」
私の謝罪の言葉は虚しく森の奥へと流されていき、熊はそんな私を親の仇と言わんばかりの速度で追ってきた。
「た、助けて、誰でもいから助けてええ!」
「お嬢様大丈夫ですか!」
「え?」
ダメ元で助けを求めると瞬時にさっきの悪魔が現れた。
「あ、あんだ一体どこから」
「お嬢様にバレぬよう隠れながら後をつけておりました」
「ま、マジかよ」
隠れながら追ってくるとかもうそれ暗殺に使うような技じゃん。
もう色々と物騒なのよこいつ、人相も悪いし……まぁ悪魔だから当然か。
「お嬢様、少々お待ちくださいこの獣を排除しますので」
そう言って悪魔は、自身の手を武器のようにして構えた。
いや待て待て、何をしようとしておるんじゃあんたは!
「は、排除ってそこまでする必要ないでしょ」
「お嬢様、何を甘いことを言っておられるのですか、相手は獣情けなどかける必要ありません」
「いやいや情けとかじゃなくてさ、可哀想とか思わないの」
「可哀想とは?」
悪魔は私がそう言うと小首を傾げた。
そ、そうだった、こいつ悪魔だった。
血も涙もないってわけか。
ここは私がなんとかするしかないようね。
そう思い私は熊に自ら近づいた。
「さっきはごめん!貴方の巣を襲うように見えたかもだけど、そんなつもりはなかったの!」
私の謝罪を聞き熊は止まった。
「ほらね、排除する必要なんてどこにもーー」
「ガオォォオ」
「う、うそ」
「お、お嬢様!」
熊は一瞬だけ静止したが、すぐに動き出し私に向かって攻撃をしてきた。
「え、い、生きてる」
最後に見たのは目の前の大腕を振り上げた熊だったけど、何故か生きてる。
ふぅ、よかった……ってなにこれ。
目の前には動かなくなった熊が横たわっていた。
「すみませんお嬢様、突然の事で加減ができませんでした」
熊は殺されてしまっていた。
「……あ、貴方ねぇ何が手加減よ、殺してしまうくらいなら貴方が私の盾になんなさいよ、どうせ強いんでしょ」
「え、いや、そしたら怪我してしまいますしそれに殺した方が早いので」
「なにそれ、命はねみんな平等なの誰にも奪う権利なんてないし奪われていいものでもないの」
「……」
「だからどうせ命がなくなるくらいなら、怪我くらいしなさいよ」
私はそう言って動かなくなった熊の近くに座った。
「ではお嬢様は、もしご自身がお強くて私の立場にあったなら盾になったというのですか」
「弱くてもするわよ!なんなら今だって貴方が熊を殺すとわかってたなら、私は貴方に助けなんて求めなければ良かったと思ってるわ」
「それではお嬢様が死んでしまいますよ」
「いや死なないわよ、根性で生きるもん」
「な、なんと」
私の言葉を聞いた悪魔はそのまま止まってしまった。
熊さんごめん、本当にごめんなさい、私があんなところ行かなければこんなことには……。
ていうかあの悪魔、本当に動かなくなっちゃたんだけど、そんなに酷い事言ったかなぁ。
ま、謝るくらいはしとくか。
「盾になれとか言ってごめんね、あと助けてくれてありがとう」
「……いえ、そんなことはどうでもいいです」
「は?」
何こいつ謝ってるのに感じ悪っ。
「お嬢様、いやナターシャ様、貴方はなんと慈悲深きお方なのでしょう、どんな命であっても慈しむ事を忘れない貴方はまさしく魔王にふさわしい」
「え?」
そう言ってなにやら感動した様子の悪魔は私の手を取ってきた。
え、なになに意味わかんないんだけど。
「は、離して」
「いや離しません、やはり貴方には魔王になる素質がある」
悪魔は私の腕を掴みそのままどこかへ連れて行こうと引っ張った。
ちょちょちょっと待って、せめて話だけでもさせてよぉ。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
【完結】捨ててください
仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
ずっと貴方の側にいた。
でも、あの人と再会してから貴方は私ではなく、あの人を見つめるようになった。
分かっている。
貴方は私の事を愛していない。
私は貴方の側にいるだけで良かったのに。
貴方が、あの人の側へ行きたいと悩んでいる事が私に伝わってくる。
もういいの。
ありがとう貴方。
もう私の事は、、、
捨ててください。
続編投稿しました。
初回完結6月25日
第2回目完結7月18日
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
愛しているからこそ、彼の望み通り婚約解消をしようと思います【完結済み】
皇 翼
恋愛
「俺は、お前の様な馬鹿な女と結婚などするつもりなどない。だからお前と婚約するのは、表面上だけだ。俺が22になり、王位を継承するその時にお前とは婚約を解消させてもらう。分かったな?」
お見合いの場。二人きりになった瞬間開口一番に言われた言葉がこれだった。
初対面の人間にこんな発言をする人間だ。好きになるわけない……そう思っていたのに、恋とはままならない。共に過ごして、彼の色んな表情を見ている内にいつの間にか私は彼を好きになってしまっていた――。
好き……いや、愛しているからこそ、彼を縛りたくない。だからこのまま潔く消えることで、婚約解消したいと思います。
******
・感想欄は完結してから開きます。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる