◯◯の山田くん

今日も今日とて俺は愛しい人の朝食を作るために、急勾配の坂道をギアの壊れた自転車で登っていく。

大好きなあの人のためならば俺はきっとなんだってやってしまうだろう。

―本当にここに至るまで色々やらかしてしまった。

好きだからこそ、毎日会いたい、声を聞きたい。でも、それもできない。

どうしよう、どうしよう、


そうだ、ストーカーになろう。


そして決意してなったストーカーから、俺は彼女の下僕に、「山田」なった。

その彼女に貰った「山田」をいつか卒業するために、俺は頑張らなければいけない。



※以前投稿していた『山田。』と『山田のち◯◯』を大幅に改稿したものです。話の筋はそのままですが、印象はかなり違うかもしれません。
※一話ごとの文字量に偏りがあります。
※ストーカー、盗聴の表現がありますが、犯罪です。ダメ、ゼッタイ。
※更新不定期です。
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