魔剣に転生した俺は美女冒険者と冒険したい

そな。

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街に着くまで・・・・らしい

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ゴオォォォォオォォォォ!!

俺たちは、《念動》による飛行でルガレート街に向かっていた。リリィは、飲み込みが早いのでもうジェットコースターみたいな動きが出来るまでになっている。

まぁ、俺たちが酔わない程度には速度は落としているのだけど。あ、それはそうと

『リリィ、ルガレート街って何処の国に属しているんだ?』
『まだ言ってませんでしたね。ルガレート街は《ゲラリアン王国》と言う国に属しています。ゲラリアン王国は、人族が納めている国の1つでその他に人族が納めている国は《アースバン帝国》、《メルフレア皇国》の2つがあります』
『へぇ。じゃあ亜人族の国は?』
『私たちエルフの《ミルランナ王国》、猫族や犬族といった獣人族の《ガルナード獣国》、ドワーフの名前の通り《ドワーフ国》、竜人族の《ドラグーン龍国》そして魔族の《ヘルネイト魔国》があります』
『・・・・色んな国があるんだな。やっぱ人族って亜人を迫害とかするのか?』
『昔は、そうだったらしいです。今でも奴隷にしたりとかはしていますけど昔と比べるとあまり酷いことはしなくなりました。それでも怖いですけど』
『まあな。人は自分たちと外見が少しでも違うと見下してしまうとか差別してしまうしな』
『アル様の世界でもあったのですか?』
『俺の前世の世界にはそもそも亜人ってのが存在しなかったんだ』
『亜人がいなかったのですか!?』
『神話とか空想の生物だったんだ。その代わり自分たちと少しでも肌の色が違うという理由で差別したり奴隷にしていたんだ。まぁ、それもずっと前のことだけどな。俺が生きていたときは詳しくは分からないけど奴隷はなくなっていたはずだ』
『そうなのですか・・・・』 

落ち込むのも仕方ないな。奴隷は嫌な身分だし。何よりリリィは、ご主人が決まっていなかったとはいえ奴隷になっていたもんな。どんなかたちであれその苦しさはリリィには分かっているんだろうな・・・

『・・・・まぁ、そういうことをなくしていくためにもリリィたちが暴力以外で人族以上の成果を見せつけないとな』
『そう・・・・・・・ですね。私たち自ら行動しないと始まりませんし、私頑張ります!!』
『リリィのその気持ちに応えるのが俺の役目だからな。どんどん俺を頼れよ!!』
『はい!!』

リリィは、さらに加速を上げルガレート街まで飛んだ。





ー数時間後ー





ルガレート街が見えてきた。ざっと見て、歩いて約35分かそこぐらいの時間で着く距離である。

『リリィ、さすがにこのままルガレート街ギリギリまで行くと注目の的になるからここで降りるぞ』
『分かりました』

リリィは、速度をゆっくり落とし地上に降りそこから歩くことにした。

『そう言えば、ルガレート街に入るときって何か必要なものはあるのか?』
『冒険者カード等自分が何者か分かるものを見せれば入れます。なければ銀貨1枚払って仮証明書を貰って入ります』
『そっか・・・・・・・どうしようか』
『大丈夫ですよ。先程の馬車に私が奴隷になる前のミルランナ王国で発行してもらった身元証明カードがありましたから』
『あったのか!?』
『はい。何故持っていたのかは分かりかねますが』
『理由はこの際どうでと良いよ。それで、それはまだ使えるのか?』
『勿論です。ミルランナ王国の身元証明カードはそのカードの人物が奴隷に落とされたとしても奴隷から解放されればまた普通に使えます。私も奴隷から解放されたのでこのカードを使うことが出来ます』
『それなら良かった』



ー約35分後ー



俺たちは、ルガレート街の門まで着くことが出来た。そこには当然のことながら門番の兵士がいた。兵士が俺たちに気づいたみたいで

「身元を証明出来るものはあるか?」
「はい」

リリィは、身元証明カードを渡した。

まぁ、これで駄目と言われることはないよな。絶対に。・・・・それはそうとリリィのことをじっくり見すぎだろこの兵士。斬り刻んでやろうか。

「確かに本人と確認した。中に入ってくれ」

カードを受け取り、俺たちは中に入った。すると、そこは・・・・・・・・・・・・・・・・




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