9 / 15
街に着くまで・・・・らしい
しおりを挟む
ゴオォォォォオォォォォ!!
俺たちは、《念動》による飛行でルガレート街に向かっていた。リリィは、飲み込みが早いのでもうジェットコースターみたいな動きが出来るまでになっている。
まぁ、俺たちが酔わない程度には速度は落としているのだけど。あ、それはそうと
『リリィ、ルガレート街って何処の国に属しているんだ?』
『まだ言ってませんでしたね。ルガレート街は《ゲラリアン王国》と言う国に属しています。ゲラリアン王国は、人族が納めている国の1つでその他に人族が納めている国は《アースバン帝国》、《メルフレア皇国》の2つがあります』
『へぇ。じゃあ亜人族の国は?』
『私たちエルフの《ミルランナ王国》、猫族や犬族といった獣人族の《ガルナード獣国》、ドワーフの名前の通り《ドワーフ国》、竜人族の《ドラグーン龍国》そして魔族の《ヘルネイト魔国》があります』
『・・・・色んな国があるんだな。やっぱ人族って亜人を迫害とかするのか?』
『昔は、そうだったらしいです。今でも奴隷にしたりとかはしていますけど昔と比べるとあまり酷いことはしなくなりました。それでも怖いですけど』
『まあな。人は自分たちと外見が少しでも違うと見下してしまうとか差別してしまうしな』
『アル様の世界でもあったのですか?』
『俺の前世の世界にはそもそも亜人ってのが存在しなかったんだ』
『亜人がいなかったのですか!?』
『神話とか空想の生物だったんだ。その代わり自分たちと少しでも肌の色が違うという理由で差別したり奴隷にしていたんだ。まぁ、それもずっと前のことだけどな。俺が生きていたときは詳しくは分からないけど奴隷はなくなっていたはずだ』
『そうなのですか・・・・』
落ち込むのも仕方ないな。奴隷は嫌な身分だし。何よりリリィは、ご主人が決まっていなかったとはいえ奴隷になっていたもんな。どんなかたちであれその苦しさはリリィには分かっているんだろうな・・・
『・・・・まぁ、そういうことをなくしていくためにもリリィたちが暴力以外で人族以上の成果を見せつけないとな』
『そう・・・・・・・ですね。私たち自ら行動しないと始まりませんし、私頑張ります!!』
『リリィのその気持ちに応えるのが俺の役目だからな。どんどん俺を頼れよ!!』
『はい!!』
リリィは、さらに加速を上げルガレート街まで飛んだ。
ー数時間後ー
ルガレート街が見えてきた。ざっと見て、歩いて約35分かそこぐらいの時間で着く距離である。
『リリィ、さすがにこのままルガレート街ギリギリまで行くと注目の的になるからここで降りるぞ』
『分かりました』
リリィは、速度をゆっくり落とし地上に降りそこから歩くことにした。
『そう言えば、ルガレート街に入るときって何か必要なものはあるのか?』
『冒険者カード等自分が何者か分かるものを見せれば入れます。なければ銀貨1枚払って仮証明書を貰って入ります』
『そっか・・・・・・・どうしようか』
『大丈夫ですよ。先程の馬車に私が奴隷になる前のミルランナ王国で発行してもらった身元証明カードがありましたから』
『あったのか!?』
『はい。何故持っていたのかは分かりかねますが』
『理由はこの際どうでと良いよ。それで、それはまだ使えるのか?』
『勿論です。ミルランナ王国の身元証明カードはそのカードの人物が奴隷に落とされたとしても奴隷から解放されればまた普通に使えます。私も奴隷から解放されたのでこのカードを使うことが出来ます』
『それなら良かった』
ー約35分後ー
俺たちは、ルガレート街の門まで着くことが出来た。そこには当然のことながら門番の兵士がいた。兵士が俺たちに気づいたみたいで
「身元を証明出来るものはあるか?」
「はい」
リリィは、身元証明カードを渡した。
まぁ、これで駄目と言われることはないよな。絶対に。・・・・それはそうとリリィのことをじっくり見すぎだろこの兵士。斬り刻んでやろうか。
「確かに本人と確認した。中に入ってくれ」
カードを受け取り、俺たちは中に入った。すると、そこは・・・・・・・・・・・・・・・・
俺たちは、《念動》による飛行でルガレート街に向かっていた。リリィは、飲み込みが早いのでもうジェットコースターみたいな動きが出来るまでになっている。
まぁ、俺たちが酔わない程度には速度は落としているのだけど。あ、それはそうと
『リリィ、ルガレート街って何処の国に属しているんだ?』
『まだ言ってませんでしたね。ルガレート街は《ゲラリアン王国》と言う国に属しています。ゲラリアン王国は、人族が納めている国の1つでその他に人族が納めている国は《アースバン帝国》、《メルフレア皇国》の2つがあります』
『へぇ。じゃあ亜人族の国は?』
『私たちエルフの《ミルランナ王国》、猫族や犬族といった獣人族の《ガルナード獣国》、ドワーフの名前の通り《ドワーフ国》、竜人族の《ドラグーン龍国》そして魔族の《ヘルネイト魔国》があります』
『・・・・色んな国があるんだな。やっぱ人族って亜人を迫害とかするのか?』
『昔は、そうだったらしいです。今でも奴隷にしたりとかはしていますけど昔と比べるとあまり酷いことはしなくなりました。それでも怖いですけど』
『まあな。人は自分たちと外見が少しでも違うと見下してしまうとか差別してしまうしな』
『アル様の世界でもあったのですか?』
『俺の前世の世界にはそもそも亜人ってのが存在しなかったんだ』
『亜人がいなかったのですか!?』
『神話とか空想の生物だったんだ。その代わり自分たちと少しでも肌の色が違うという理由で差別したり奴隷にしていたんだ。まぁ、それもずっと前のことだけどな。俺が生きていたときは詳しくは分からないけど奴隷はなくなっていたはずだ』
『そうなのですか・・・・』
落ち込むのも仕方ないな。奴隷は嫌な身分だし。何よりリリィは、ご主人が決まっていなかったとはいえ奴隷になっていたもんな。どんなかたちであれその苦しさはリリィには分かっているんだろうな・・・
『・・・・まぁ、そういうことをなくしていくためにもリリィたちが暴力以外で人族以上の成果を見せつけないとな』
『そう・・・・・・・ですね。私たち自ら行動しないと始まりませんし、私頑張ります!!』
『リリィのその気持ちに応えるのが俺の役目だからな。どんどん俺を頼れよ!!』
『はい!!』
リリィは、さらに加速を上げルガレート街まで飛んだ。
ー数時間後ー
ルガレート街が見えてきた。ざっと見て、歩いて約35分かそこぐらいの時間で着く距離である。
『リリィ、さすがにこのままルガレート街ギリギリまで行くと注目の的になるからここで降りるぞ』
『分かりました』
リリィは、速度をゆっくり落とし地上に降りそこから歩くことにした。
『そう言えば、ルガレート街に入るときって何か必要なものはあるのか?』
『冒険者カード等自分が何者か分かるものを見せれば入れます。なければ銀貨1枚払って仮証明書を貰って入ります』
『そっか・・・・・・・どうしようか』
『大丈夫ですよ。先程の馬車に私が奴隷になる前のミルランナ王国で発行してもらった身元証明カードがありましたから』
『あったのか!?』
『はい。何故持っていたのかは分かりかねますが』
『理由はこの際どうでと良いよ。それで、それはまだ使えるのか?』
『勿論です。ミルランナ王国の身元証明カードはそのカードの人物が奴隷に落とされたとしても奴隷から解放されればまた普通に使えます。私も奴隷から解放されたのでこのカードを使うことが出来ます』
『それなら良かった』
ー約35分後ー
俺たちは、ルガレート街の門まで着くことが出来た。そこには当然のことながら門番の兵士がいた。兵士が俺たちに気づいたみたいで
「身元を証明出来るものはあるか?」
「はい」
リリィは、身元証明カードを渡した。
まぁ、これで駄目と言われることはないよな。絶対に。・・・・それはそうとリリィのことをじっくり見すぎだろこの兵士。斬り刻んでやろうか。
「確かに本人と確認した。中に入ってくれ」
カードを受け取り、俺たちは中に入った。すると、そこは・・・・・・・・・・・・・・・・
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる