魔剣に転生した俺は美女冒険者と冒険したい

そな。

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馬車での出来事らしい

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『本当に俺が主で良いんだな?』
『はい♪』
『でも、その代わり主様なんて言うんじゃないぞ!!』

俺たちは、馬車にたどり着くまでに変な言い争いをしていたのだが・・・・何とか俺が主になることで終わり馬車に着いた。

う~む、違和感がありありで腑に落ちない所があるわけだが。もうすんだことだしいいや。

『取り敢えず、馬車に着いたことだし。リリィ、着替えてこいよ。俺は何か良い鞘がないか探してるから』
『はい、分かりました。・・・・あ、あのアル様?』
『ん?何?』
『ち、チラ見なら構いませんよ?』
『ぶっ!!』

な、ななななな何だと!?チラ見なら良いのか!?俺と出会ってからだんだん遠慮がなくなってきていないか!?今までぼろ布だけを着ていて裸みたいなものだったんだから別に・・・って俺、何言ってんだ!?

『そ、そんなこと言ってないで早く着替えてこい!!』
『は~い♪』
『・・・・・・・さてと、探すか。えぇっと』

《念動》を使って俺にピッタリな鞘を探し始めた。
 

・・・・シュル・・・・シュルルル・・・・・パタッ・・・・・・・


~ッ!!ぜんっぜん集中出来ない!!女性が隣で壁を作らず着替えている側での作業ってこんなに集中出来ないものなのか!?気にしちゃ集中集中!!早く探さないと。えぇっと、これは短すぎるしこっちは長すぎる。

ー数分後ー

『アル様、着替えました』
『・・・・・・・』
『アル様?』
『ん?あぁ、いや何も』

着替えている音が聞こえないように集中して鞘を探していたので気づくのに間が空いてしまった。直ぐに返事をして振り向くと着替え終わったリリィが立っていた。

うお~、凄いな。奴隷がご主人が決まったときに貰える平民と同じ露出の無い服を着てもらったけど、リリィはプロポーションがとても良いのでどんな服でも美しく着こなしてしまった。流石、エルフ!!

『ぼろ布以外なら何でも凄く似合ってるな』
『ありがとうございます♪アル様の方は見つかりましたか?』
『いや、全然見つからないな』
『アル様は綺麗な装飾が多く普通の長剣よりも少し長い長剣ですからね』

そう。洞窟以来俺の姿をじっくり見る機会がなかったので言えなかったが、俺は禍々しい魔剣とは違い蒼系と翠系の優しい色を主とした装飾が沢山ある長剣よりも長い魔剣である。

まぁ、名前が名前だからね。禍々しい色だと慈愛の魔剣じゃなくなるからな。むしろ良かったと思っている。

『ピッタリのがないんだよな~』
『ありませんね~。・・・・・・・・・・・・あっ。これなんてどうです?』

リリィが持ってきてのは、長さが丁度俺と同じ腰につけるタイプの鞘である。

『色は地味ですけど、ピッタリだと思いますよ』
『おぉ!!ありがとう!!では、早速・・・』

リリィが持ってきた鞘に入ってみた。

『・・・・うん、ピッタリ。ありがとう、リリィ』
『フフ♪アル様が気に入ってくれて嬉しいです。では、私の腰につけますので』
『あぁ、頼む』

鞘が腰につけるタイプだったので、こういうことになった。決して変な気持ちではないからな!!勘違いするなよ!!

『さてと、準備も出来たことだし。街に行ってみるか。リリィ、ここから近い街って?』
『えぇっと、《ルガレート街》ですね。冒険者ギルドがあったりと有名なところですよ』
『取り敢えず、そこに行こう。街に着く間にこの世界のことを教えてくれるか?実はこの世界の名前しか知らないから・・・・』
『アル様は、つい最近誕生されたばかりでしたものね。大丈夫ですよ。何でも聞いてください!!』
『決まりだな。よし出発しよう!!』
『はい!!』


俺たちは、ルガレート街に向けて出発した。




    
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