龍太郎の恋煩い

優那

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秘密

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「まるで、中学生のキスだな」
 苦笑いしながら、俺はどうしようもないほど幸せだった。


 「おまたせしました」
いつものコーヒーをだす。
 「果歩、可愛い」
 「なっ・・・急に何言って・・もう」
 果歩は真っ赤になりながら逃げて行った。
 「俺、おかしくなってるな」
 「そうだな」
 「!おまえ、何でここにいる」
 「一度見てみたくてね、彼女」
 「ちょっかい出すなよ」
 「わかってるよ、そんな恐ろしい事するかよ」

 龍太郎さんの弟さんらしい、よく似ている。
 龍太郎さんの方が少しワイルド。

 「ありがとうございました」
 「ご馳走様」
 「またね、果歩ちゃん!」

 「果歩ちゃん知ってるのか?」
 「いや」
 「話さないのか?」
 「いずれはな」
 「怖いのか?」
 「・・・・・そうだな」
かっこつけても極道は極道、果歩が知ったらどうなるか。
 果歩を失うなんて耐えられない。
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