逃すわけないだろう

優那

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家族

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「初めまして、星川美佐子と申します」
 「公樹の父の公一です。美佐子さん会えてうれしいよ」
 「弟の公介です。兄がお世話になってます」
 今日は公樹さんの家族と初めて会うことになった。
 父さんが美佐子に会いたがってうるさい、と公樹さんが食事会を開いてくれた。
お母さんは、数年前にお亡くなりになっている。
お父さんと公介さんはとてもよく似ている。
 公樹さんはお母さん似らしい。とても綺麗な人だったんだろうと思う。

 「で、いつ結婚するんだ?」
 「・・・いえ、まだそんな」
 私は慌てて答える。
 「そうなのか?何してるんだ公樹」
 「心配しなくても、今年中にしますよ」
 「えっ?」
そうなの~
 「美佐子さんは別嬪さんだから、ドレスも白無垢もどっちも似合うな」
お父さんが楽しそうに言う。
 公介さんは苦笑い。
 「美佐子さんの両親には挨拶に行ったのか?」
 「これからです」
 「早く行け」
 何だか、どんどん話が進んでるんですけど~
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