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サタン@異世界編PART2
金髪女騎士 vs 妻夫木さ●し
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イケメン風は俺から10メートルの位置で立ち止まると、ガシャンと鎧の音を響かせた。
特殊な素材なのか、防御力は高そうだが軽そうな鎧だ。
片側の肩に羽が付いており、背中には紋章の描かれた赤いマントが揺れる。
そして腰には高そうなロングソードが携えられていた。
ーーー恐らく騎士のようだ。
「サ、サタン……!この人……!て、帝国の……!」
カトリーナが何か教えてくれようとして近づいてきたが、赤髪が言葉を遮る。
「貴公。名を名乗れ」
「妻夫木さ●しです」
俺は流れるように嘘をついた。
「嘘ではあるまいな?」
「はい」
「ふむ。人違いか……」
赤髪はその場で顎に手を添えて考え込んだ。
すると、隣にいた年は20代後半らしき金髪ロングの女性が大声で訂正する。
「いや、違います!!この手配書と全く同じ顔ではないですか!!」
そう言って紙を赤髪の目の前に広げて見せた。
「ん?確かに……。お前!嘘なのか!?」
紙を横にどけて俺に叫んでくる。
「いえ!嘘じゃありません!」
俺は流れるように純真無垢な瞳で自信を持って嘘をつく。
「ふむ。その純真無垢な瞳……。やはり人違いか……」
「いやいや!どう考えてもこいつが『サタン』でしょう!!さっきもあなたの"光撃"を受けたのに一瞬で再生してましたし!!」
金髪女子は掴みかからんとする勢いで赤髪に詰め寄る。
「いや、そういう人かと思って」
「そんな"人"はいません!!だとしたらあんな光撃ぶっ放さないでください!!」
俺は夫婦漫才を見せられている気分になって辟易した。
「ってか誰よ、お前。いきなり白くてテカテカしたぶっといもん撃ち込んでくるなんてさ。……イケメン風だからって何でもかんでもぶち込んで良いと思うなよ!!コラ!!」
「何に怒ってんだよ……」
カトリーナが呆れ顔で呟く。
「貴様!!この方に向かって無礼な振る舞いは……!!」
金髪が叫ぼうとすると、赤髪は手を上げてそれを制止した。
「ふむ。それはすまないことをした。そこの少女が"メガフロッグ"に襲われていると思ったものでね」
先ほどのカエルからカトリーナを救ったと言いたいようだ。
「そ、そんなの無くたって俺が……!」
「う、うん。ありがと……」
「いや、お礼言っちゃうんかい!こっちはドーナツみたいにまん丸にくり抜かれたんだぞ!!」
イケメン風だからってしおらしくお礼を言うカトリーナに思わずツッコんだ。
「知らないよ」
「いや知っとけよ!俺じゃなかったらお前の冒険は終わってたんだぞ!」
「うるさいなぁ。サタンは別に死なないんだから良いじゃ……………あっ(汗)」
「あっ……」
カトリーナはあっさり俺の名を口にした。
「やはり……!!ボロを出したな!!魔王級モンスターめ!!」
金髪が大声で睨みつけながらレイピアを引き抜く。
「いや、ボロ出したの俺じゃないし……」
「えーーー!!やっぱり君、妻夫木さ●しじゃないのか!?……ってか妻夫木さ●しって誰ーーー!?」
「見●り図かい」
赤髪が目を丸くしながら天然を晒す。
それに呼応するように、俺は指4本を立てて口元に添え、少し膝を曲げて全力で謝罪した。
「あーーーーいとぅいまてーーーん!!」
「貴様!!!なんだその謝罪は!!」
金髪女はレイピアを顔の横に構えてさらに憤る。
「……はいはい。俺がサタンですよ。ったく、ごちゃごちゃうるせーんだよ。一体誰なんだお前らは」
俺は目を細めて改めて赤髪達を見た。
「貴様!!開き直りおって!!」
こちらに掴みかかろうとする女を制して、赤髪は背筋を正した。
「ふむ。君が名を名乗ったのであれば、騎士として僕も名乗らなければなるまい」
赤髪は右腕を横にして胸の前に置く、敬礼のポーズを取った。
「我が名はロクサス・テイラー。ピッピンプンスカ帝国騎士団、団長だ」
「き、キマってる……」
カトリーナが少女の顔になる。
俺はイケメン風をジト目で見ながら質問する。
「騎士団長様だぁ~?場末のホストの間違いだろ。めっちゃ天然だし」
そう言って俺はロクサスが作ったガレキに腰を下ろした。
「貴様!!ロクサス様は王下街のホストだろうが!!!」
「ホストなんかい」
真面目なのかなんなのかわからない連中だった。
「さて。本題だが、………君を拘束させてもらう」
ロクサスはゆっくりとロングソードに手をかける。
「嫌だね。お隣のお嬢さんに亀さんの形に縛ってもらうんならまだ良いけど」
「な、なんだと!!貴様……!!」
「じゃあユカ。彼を拘束してあげてよ。亀さんの形でキツめにね」
「は、はい!!……魔王級モンスター『サタン』!!まずは大人しくしてもらうぞ!!」
そう言うと、ユカと呼ばれた女はレイピアを片手に地を蹴り、俺に迫った。
特殊な素材なのか、防御力は高そうだが軽そうな鎧だ。
片側の肩に羽が付いており、背中には紋章の描かれた赤いマントが揺れる。
そして腰には高そうなロングソードが携えられていた。
ーーー恐らく騎士のようだ。
「サ、サタン……!この人……!て、帝国の……!」
カトリーナが何か教えてくれようとして近づいてきたが、赤髪が言葉を遮る。
「貴公。名を名乗れ」
「妻夫木さ●しです」
俺は流れるように嘘をついた。
「嘘ではあるまいな?」
「はい」
「ふむ。人違いか……」
赤髪はその場で顎に手を添えて考え込んだ。
すると、隣にいた年は20代後半らしき金髪ロングの女性が大声で訂正する。
「いや、違います!!この手配書と全く同じ顔ではないですか!!」
そう言って紙を赤髪の目の前に広げて見せた。
「ん?確かに……。お前!嘘なのか!?」
紙を横にどけて俺に叫んでくる。
「いえ!嘘じゃありません!」
俺は流れるように純真無垢な瞳で自信を持って嘘をつく。
「ふむ。その純真無垢な瞳……。やはり人違いか……」
「いやいや!どう考えてもこいつが『サタン』でしょう!!さっきもあなたの"光撃"を受けたのに一瞬で再生してましたし!!」
金髪女子は掴みかからんとする勢いで赤髪に詰め寄る。
「いや、そういう人かと思って」
「そんな"人"はいません!!だとしたらあんな光撃ぶっ放さないでください!!」
俺は夫婦漫才を見せられている気分になって辟易した。
「ってか誰よ、お前。いきなり白くてテカテカしたぶっといもん撃ち込んでくるなんてさ。……イケメン風だからって何でもかんでもぶち込んで良いと思うなよ!!コラ!!」
「何に怒ってんだよ……」
カトリーナが呆れ顔で呟く。
「貴様!!この方に向かって無礼な振る舞いは……!!」
金髪が叫ぼうとすると、赤髪は手を上げてそれを制止した。
「ふむ。それはすまないことをした。そこの少女が"メガフロッグ"に襲われていると思ったものでね」
先ほどのカエルからカトリーナを救ったと言いたいようだ。
「そ、そんなの無くたって俺が……!」
「う、うん。ありがと……」
「いや、お礼言っちゃうんかい!こっちはドーナツみたいにまん丸にくり抜かれたんだぞ!!」
イケメン風だからってしおらしくお礼を言うカトリーナに思わずツッコんだ。
「知らないよ」
「いや知っとけよ!俺じゃなかったらお前の冒険は終わってたんだぞ!」
「うるさいなぁ。サタンは別に死なないんだから良いじゃ……………あっ(汗)」
「あっ……」
カトリーナはあっさり俺の名を口にした。
「やはり……!!ボロを出したな!!魔王級モンスターめ!!」
金髪が大声で睨みつけながらレイピアを引き抜く。
「いや、ボロ出したの俺じゃないし……」
「えーーー!!やっぱり君、妻夫木さ●しじゃないのか!?……ってか妻夫木さ●しって誰ーーー!?」
「見●り図かい」
赤髪が目を丸くしながら天然を晒す。
それに呼応するように、俺は指4本を立てて口元に添え、少し膝を曲げて全力で謝罪した。
「あーーーーいとぅいまてーーーん!!」
「貴様!!!なんだその謝罪は!!」
金髪女はレイピアを顔の横に構えてさらに憤る。
「……はいはい。俺がサタンですよ。ったく、ごちゃごちゃうるせーんだよ。一体誰なんだお前らは」
俺は目を細めて改めて赤髪達を見た。
「貴様!!開き直りおって!!」
こちらに掴みかかろうとする女を制して、赤髪は背筋を正した。
「ふむ。君が名を名乗ったのであれば、騎士として僕も名乗らなければなるまい」
赤髪は右腕を横にして胸の前に置く、敬礼のポーズを取った。
「我が名はロクサス・テイラー。ピッピンプンスカ帝国騎士団、団長だ」
「き、キマってる……」
カトリーナが少女の顔になる。
俺はイケメン風をジト目で見ながら質問する。
「騎士団長様だぁ~?場末のホストの間違いだろ。めっちゃ天然だし」
そう言って俺はロクサスが作ったガレキに腰を下ろした。
「貴様!!ロクサス様は王下街のホストだろうが!!!」
「ホストなんかい」
真面目なのかなんなのかわからない連中だった。
「さて。本題だが、………君を拘束させてもらう」
ロクサスはゆっくりとロングソードに手をかける。
「嫌だね。お隣のお嬢さんに亀さんの形に縛ってもらうんならまだ良いけど」
「な、なんだと!!貴様……!!」
「じゃあユカ。彼を拘束してあげてよ。亀さんの形でキツめにね」
「は、はい!!……魔王級モンスター『サタン』!!まずは大人しくしてもらうぞ!!」
そう言うと、ユカと呼ばれた女はレイピアを片手に地を蹴り、俺に迫った。
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