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井口泰平 編
先輩の昇進による"地獄の引き継ぎ"
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俺、井口泰平は迷っていた。
今、目の前に広がる状況に。
(この一歩が俺の未来を明るくする。ただし、間違えたら…)
そう考えると俺の足は進まない。
しかしこの状態をあと2秒も続ければ、途端に人が押し寄せて、無理やり未来は決められてしまうだろう。
(決めた…。あの老婆だ…。)
ついに決心した俺は、ゆっくりとした足取りで、狙いを定めた老婆へと足を運んで行った。
10月29日月曜日
「井口、俺が担当してたライラックさんの営業引き継ぐから会議室へ来てくれ」
そう言われたのが午前9時50分。
神保町にある巨大な自社ビルの19階で俺は暗い顔をした。
(なんでよりによって俺なんだ…)
俺の目は死んだ魚のように淀んでいたが、縦社会の規律を重んじる会社の風土と、入社4年で培った「この会社ではどういう人間が好かれるか」というオリジナルのものさしにより、自然と返事は決まっていた。
「はいっ!ありがとうございます!今行きます!」
10月の頭、田中建商事の朝礼で、いくつかの辞令が降りた。
そのうちのひとつが頭を悩ませるものだった。
先輩営業マン平畑の課長代理への昇進。
ただでさえ人数が少なく、ここのところ増員もされていない営業部内で1人昇進するという事は、平社員の俺にとっては自身の仕事の増加を物語る。
課長代理ともなれば、事務作業などで会社にいる事も多くなる。
もちろん、大切な取引先には自分で行くだろうが、面倒なエリアは後輩に任せてくるに違いない。
俺はそう確信していた。
「井口はライラックの戸崎さんに会った事あったっけ?」
「はい。入社すぐの頃、1度だけ会合でご挨拶させて頂きました」
「あの人、超面白いからよく話してみな。ただ、めっちゃ縦社会だし、担当の好き嫌いで発注やめたりする人だから、好かれるのが大条件。頼むよ」
俺は鼻で笑いそうになったが、かろうじて堪えられた。
前に平畑と飲んだ時、ライラックの戸崎はクソだ、と激昂していた事はどうやら覚えてないらしい。
「あ!あと基本あの人飲むの大好きで週3か4は誰かしらと行ってるから。井口も営業行ったら覚悟しときな(笑)」
全然笑えるポイントではない。
その後、現状の取引の確認と、来月からの受注などを話すと、平畑は「じゃあ」と肩を叩いて会議室から出て行った。
この嫌な縦社会的コミュニティから解放された恒例行事として、ふぅ、とため息をついた。
そして、嫌だなぁ、と思った。
俺が嫌だな、と思うポイントは先ほどの先輩との会話で出てきた情報はもちろん、別の部分にもあった。
それは、ライラックの場所。
営業だから仕方ないことではあるが、ライラックはここ神保町とかけ離れた土地「本厚木」にある。
さらに俺の自宅は荻窪。
とても帰りがけに行けるような良いルートではない。
そして、遠く離れた場所を嫌がる理由はもうひとつあり、それが最も頭を抱える問題として、重くのしかかった。
11月4日水曜日
「っつー…」
池袋の駅前にあるベンチに腰掛け、俺は足をパンパンと叩いた。
この日は営業先数件を回り、ようやく半分終えたところだった。
今日のルートとしては、神保町→新宿→渋谷→池袋→高円寺→本厚木。
(本厚木さえ無ければ、早めに直帰できたのに…!)
この日、先日引き継いだライラックへ初めて挨拶に行く。
昨日まで一緒に行く、と言っていた先輩だが、今日起こった発注ミスの対応に追われ、「戸崎さんには俺から言っておくから行ってきて」とだけ言い、また電話のボタンを叩き始めた。
ひとりで行く事になるため、ルートを決めなくてはならない。
しかし、場所が場所なだけに途中に組み込むわけにもいかず、仕方なく最後にライラックを訪れるプランとなっていた。
現在、時刻は16時2分。
池袋は先ほど終えたので、次は高円寺だが、高円寺の取引先は、先日の会合でのお礼と、来月以降の予定を聞くだけなので20分もあれば終わる。
問題はそこからだった。
恐らく17時以降のJRや小田急線は混雑が予想される。
かなりの距離だが、立ってなければならない可能性がある。
これが普段の日だったら一本か二本遅らせて始発の新宿から座って行くのだが、18時15分からの打ち合わせなのでそうもいかない。
約束の時間を15分きざみにしてくるあたり、担当の戸崎という男の人間性が伺えた。
なぜ俺がそんなに長距離の移動を嫌がるのか。
それは特殊な足が理由だった。
ーーー生まれつき、俺はキレイな扁平足なのだ。
土踏まずのアーチが無い足は、普通の人よりも数倍疲れを溜めやすく、足を使って仕事をする営業にとっては致命的な弱点であった。
本厚木までの小田急線はピーク時になると身動きが取れないほど混む。
荻窪まで帰るための中央線に至っては、電車が来ているにも関わらず、あまりの人に乗る事さえできず、見送った事は一度や二度ではない。
今日一日営業で歩き回った俺が往復約2時間の立ちっぱなしに耐えられるはずがなかった。
スマホの乗り換えアプリで調べてみる。
今から高円寺まで行って、そこから向かうとなると、16時50分くらいにはJRに乗って新宿まで行かないと打ち合わせに間に合わない。
俺はもう一度太ももをパンッと叩くと、駅に向かって歩き出した。
時刻は17時40分。
俺は小田急線小田原行きの中で葛藤していた。
本厚木の到着予定時刻は18時2分。
あと20分程だが、ここまで座れずにいる。
新百合ケ丘、町田でそれぞれチャンスはあったものの、その全ては他の乗客によって無情にも埋まっていった。
(相模大野まであと1分。ここで決めるしかない)
いずれにせよあと20分程しか座れないが、座れるのと座れないのでは肉体的、精神的にも大きく違う。
そう覚悟を決めて、辺りを見渡してみる。
(目の前の学生風の奴はダメだ。こいつは恐らく小田原方面にいくつかある大学の学生だ。最寄り駅に家があるとすると、本厚木より先で降りる可能性が高い)
他に誰か立ちそうな奴がいないか、血眼で探す。
すると、先ほどまで寝ていた俺の右前にいる1人のおばさんが急にパチッと目覚めたかと思うと、後ろの窓に顔を向け、風景を確かめていた。
さらにその後、カバンをガサゴソと漁り始め、手に持っていた本をしまったり、財布を確かめたりしていた。
(これは、降りる)
長年の直感がそう言っている。
幸い、町田で俺の右側に立っていた男性が降りたので、おばさんの目の前のつり革は空いている。
気づかれないよう体を徐々におばさんの目の前へとスライドさせていく。
(移動もスムーズにできた。席欲しさにガッついている奴には見えなかったはずだ)
あとはおばさんが立ち上がるのと同時に席へ体を滑り込ませるだけ。
そして、相模大野に到着と同時に俺はおばさんを暖かい目で見守っていた。
自然と笑顔が溢れ、大黒天のような笑みになる。
今ならどんなひどいことをされても許してしまえるほど、心穏やかだった。
(ありがとうございます…ありがとうございます…)
おばさんに言ったのか、それとも神さまに言ったのか。
俺の頭には自然と感謝の念が湧いていた。
しかし、おばさんが立ち上がる気配はない。それどころか、再び目を閉じる。
(おいおい、嘘だろ!?)
その恐怖は一瞬で心を曇らせ、知らず知らずのうちに膝は笑い、呼吸は浅くなり、三半規管は正常に作動しなくなる。
さらに追い討ちをかけるかのように、先ほどまで俺が立っていたスライドする前の位置に、いつの間にか50代くらいの男性が立っており、目の前の学生風の男が席を立った瞬間、体を滑り込ませた。
(あぶべべぶべばびぃぶべ)
あまりの自体に正常な判断ができなくなる。
口から泡を吹きそうになりながら必死で崩れないようにバランスを保つ。
黒目は左右に開き、口は不自然に笑う。
誰かが少しでも小突けば倒れてしまう、そんな危うさがあった。
先ほど学生の座っていた席に後釜として座った男性は、俺が席を狙っていたのを知ってか知らずか、すでに目を閉じて、外界をシャットダウンしている。
『自分が座れた後は、どういう人が目の前に立っても、何も見たくないし、感じたくない』
そう言っているような気がした。
ようやく意識を取り戻すと、目の前のおばさんへの殺意が芽生えてきた。
さっきの風景確認後、カバンのガサゴソと財布を探す仕草は何だったのか?
その疑問がずっと渦巻いていた。
ーーーこのおばさんだけは許さない。
その怒りによって、本来崩れてもおかしくない身体を何とか支えていた。
今、目の前に広がる状況に。
(この一歩が俺の未来を明るくする。ただし、間違えたら…)
そう考えると俺の足は進まない。
しかしこの状態をあと2秒も続ければ、途端に人が押し寄せて、無理やり未来は決められてしまうだろう。
(決めた…。あの老婆だ…。)
ついに決心した俺は、ゆっくりとした足取りで、狙いを定めた老婆へと足を運んで行った。
10月29日月曜日
「井口、俺が担当してたライラックさんの営業引き継ぐから会議室へ来てくれ」
そう言われたのが午前9時50分。
神保町にある巨大な自社ビルの19階で俺は暗い顔をした。
(なんでよりによって俺なんだ…)
俺の目は死んだ魚のように淀んでいたが、縦社会の規律を重んじる会社の風土と、入社4年で培った「この会社ではどういう人間が好かれるか」というオリジナルのものさしにより、自然と返事は決まっていた。
「はいっ!ありがとうございます!今行きます!」
10月の頭、田中建商事の朝礼で、いくつかの辞令が降りた。
そのうちのひとつが頭を悩ませるものだった。
先輩営業マン平畑の課長代理への昇進。
ただでさえ人数が少なく、ここのところ増員もされていない営業部内で1人昇進するという事は、平社員の俺にとっては自身の仕事の増加を物語る。
課長代理ともなれば、事務作業などで会社にいる事も多くなる。
もちろん、大切な取引先には自分で行くだろうが、面倒なエリアは後輩に任せてくるに違いない。
俺はそう確信していた。
「井口はライラックの戸崎さんに会った事あったっけ?」
「はい。入社すぐの頃、1度だけ会合でご挨拶させて頂きました」
「あの人、超面白いからよく話してみな。ただ、めっちゃ縦社会だし、担当の好き嫌いで発注やめたりする人だから、好かれるのが大条件。頼むよ」
俺は鼻で笑いそうになったが、かろうじて堪えられた。
前に平畑と飲んだ時、ライラックの戸崎はクソだ、と激昂していた事はどうやら覚えてないらしい。
「あ!あと基本あの人飲むの大好きで週3か4は誰かしらと行ってるから。井口も営業行ったら覚悟しときな(笑)」
全然笑えるポイントではない。
その後、現状の取引の確認と、来月からの受注などを話すと、平畑は「じゃあ」と肩を叩いて会議室から出て行った。
この嫌な縦社会的コミュニティから解放された恒例行事として、ふぅ、とため息をついた。
そして、嫌だなぁ、と思った。
俺が嫌だな、と思うポイントは先ほどの先輩との会話で出てきた情報はもちろん、別の部分にもあった。
それは、ライラックの場所。
営業だから仕方ないことではあるが、ライラックはここ神保町とかけ離れた土地「本厚木」にある。
さらに俺の自宅は荻窪。
とても帰りがけに行けるような良いルートではない。
そして、遠く離れた場所を嫌がる理由はもうひとつあり、それが最も頭を抱える問題として、重くのしかかった。
11月4日水曜日
「っつー…」
池袋の駅前にあるベンチに腰掛け、俺は足をパンパンと叩いた。
この日は営業先数件を回り、ようやく半分終えたところだった。
今日のルートとしては、神保町→新宿→渋谷→池袋→高円寺→本厚木。
(本厚木さえ無ければ、早めに直帰できたのに…!)
この日、先日引き継いだライラックへ初めて挨拶に行く。
昨日まで一緒に行く、と言っていた先輩だが、今日起こった発注ミスの対応に追われ、「戸崎さんには俺から言っておくから行ってきて」とだけ言い、また電話のボタンを叩き始めた。
ひとりで行く事になるため、ルートを決めなくてはならない。
しかし、場所が場所なだけに途中に組み込むわけにもいかず、仕方なく最後にライラックを訪れるプランとなっていた。
現在、時刻は16時2分。
池袋は先ほど終えたので、次は高円寺だが、高円寺の取引先は、先日の会合でのお礼と、来月以降の予定を聞くだけなので20分もあれば終わる。
問題はそこからだった。
恐らく17時以降のJRや小田急線は混雑が予想される。
かなりの距離だが、立ってなければならない可能性がある。
これが普段の日だったら一本か二本遅らせて始発の新宿から座って行くのだが、18時15分からの打ち合わせなのでそうもいかない。
約束の時間を15分きざみにしてくるあたり、担当の戸崎という男の人間性が伺えた。
なぜ俺がそんなに長距離の移動を嫌がるのか。
それは特殊な足が理由だった。
ーーー生まれつき、俺はキレイな扁平足なのだ。
土踏まずのアーチが無い足は、普通の人よりも数倍疲れを溜めやすく、足を使って仕事をする営業にとっては致命的な弱点であった。
本厚木までの小田急線はピーク時になると身動きが取れないほど混む。
荻窪まで帰るための中央線に至っては、電車が来ているにも関わらず、あまりの人に乗る事さえできず、見送った事は一度や二度ではない。
今日一日営業で歩き回った俺が往復約2時間の立ちっぱなしに耐えられるはずがなかった。
スマホの乗り換えアプリで調べてみる。
今から高円寺まで行って、そこから向かうとなると、16時50分くらいにはJRに乗って新宿まで行かないと打ち合わせに間に合わない。
俺はもう一度太ももをパンッと叩くと、駅に向かって歩き出した。
時刻は17時40分。
俺は小田急線小田原行きの中で葛藤していた。
本厚木の到着予定時刻は18時2分。
あと20分程だが、ここまで座れずにいる。
新百合ケ丘、町田でそれぞれチャンスはあったものの、その全ては他の乗客によって無情にも埋まっていった。
(相模大野まであと1分。ここで決めるしかない)
いずれにせよあと20分程しか座れないが、座れるのと座れないのでは肉体的、精神的にも大きく違う。
そう覚悟を決めて、辺りを見渡してみる。
(目の前の学生風の奴はダメだ。こいつは恐らく小田原方面にいくつかある大学の学生だ。最寄り駅に家があるとすると、本厚木より先で降りる可能性が高い)
他に誰か立ちそうな奴がいないか、血眼で探す。
すると、先ほどまで寝ていた俺の右前にいる1人のおばさんが急にパチッと目覚めたかと思うと、後ろの窓に顔を向け、風景を確かめていた。
さらにその後、カバンをガサゴソと漁り始め、手に持っていた本をしまったり、財布を確かめたりしていた。
(これは、降りる)
長年の直感がそう言っている。
幸い、町田で俺の右側に立っていた男性が降りたので、おばさんの目の前のつり革は空いている。
気づかれないよう体を徐々におばさんの目の前へとスライドさせていく。
(移動もスムーズにできた。席欲しさにガッついている奴には見えなかったはずだ)
あとはおばさんが立ち上がるのと同時に席へ体を滑り込ませるだけ。
そして、相模大野に到着と同時に俺はおばさんを暖かい目で見守っていた。
自然と笑顔が溢れ、大黒天のような笑みになる。
今ならどんなひどいことをされても許してしまえるほど、心穏やかだった。
(ありがとうございます…ありがとうございます…)
おばさんに言ったのか、それとも神さまに言ったのか。
俺の頭には自然と感謝の念が湧いていた。
しかし、おばさんが立ち上がる気配はない。それどころか、再び目を閉じる。
(おいおい、嘘だろ!?)
その恐怖は一瞬で心を曇らせ、知らず知らずのうちに膝は笑い、呼吸は浅くなり、三半規管は正常に作動しなくなる。
さらに追い討ちをかけるかのように、先ほどまで俺が立っていたスライドする前の位置に、いつの間にか50代くらいの男性が立っており、目の前の学生風の男が席を立った瞬間、体を滑り込ませた。
(あぶべべぶべばびぃぶべ)
あまりの自体に正常な判断ができなくなる。
口から泡を吹きそうになりながら必死で崩れないようにバランスを保つ。
黒目は左右に開き、口は不自然に笑う。
誰かが少しでも小突けば倒れてしまう、そんな危うさがあった。
先ほど学生の座っていた席に後釜として座った男性は、俺が席を狙っていたのを知ってか知らずか、すでに目を閉じて、外界をシャットダウンしている。
『自分が座れた後は、どういう人が目の前に立っても、何も見たくないし、感じたくない』
そう言っているような気がした。
ようやく意識を取り戻すと、目の前のおばさんへの殺意が芽生えてきた。
さっきの風景確認後、カバンのガサゴソと財布を探す仕草は何だったのか?
その疑問がずっと渦巻いていた。
ーーーこのおばさんだけは許さない。
その怒りによって、本来崩れてもおかしくない身体を何とか支えていた。
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