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最終話

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それからたった1月後。ついにライブの日がやってきた。
ふー。深く深呼吸をする。もう掛け声も終わって、舞台に上がる台みたいなのの上にいる。時間になったらこれが上に上がっていって、舞台と同じ高さになるそうだ。客席の方からは、色々な人の声が聞こえる。怖さも、ないわけじゃない。それでもここにたいと思えるようになった。それだけで僕には十分だった。
「緊張してるんじゃないの?神楽ちゃん」
と志恩。
「だからやめろ。その呼び方」
「やめてやれ」
「優まで~。酷い~。でも少し緊張解れたでしょ」
確かに。でも、ちゃん付けは許さん。
「頑張ろうな。神楽」
「俺も頑張っちゃうよ~」
そんなこと言ってくれる2人が僕は大好きだった。そんな仲間が大好きだった。だから僕は、
「もちろん」
そう返した。


僕が僕であるために僕は僕になった/完
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