23 / 23
ただいまとありがとう。 第一部最終話
しおりを挟む
※本日は春樹視点になります。
慶を送り出したはいいのだが、僕は今絶賛後悔中だ。
あんな状況で、1人で行かせてもよかったのかとか。
いや、僕より年上だし、アイドル歴も長いし大丈夫だろうとか。
でも、スマホ忘れてったしとか。
全然帰ってこないし。
僕も一緒に行った方がよかったのでは…?とか。
いや、なんか咄嗟のことでカッコつけたこと言っちゃったけど、大丈夫かなとか。
考え出したら止まらなくて午後の授業はほとんど頭に入ってこなかった。
授業後は過去最速で寮に帰り、リビングのダイニングテーブルの前に座っていた。
スマホとかも見ずに。
課題なんてやっても全然進まなくて、途中で諦めた。
このまま帰ってこなかったら?とか考えると、ひやっとした。
「リーダーが送り出したんでしょ。リーダーが信じなくてどうすんの」
って海斗に言われるまでずっと。
まあ言われてもあんまり変わらなかった気もするけど。
「ただいまー」
ずっと待っていた慶の声がして、無事に帰ってきてくれたことが嬉しくて、慶に飛びついた。
「おかえりっ」
「リーダー?どうしたの?僕がいなくて寂しかった?」
「うん」
慶も本気ではなかったようでその返答に戸惑っていた。
「え?まじで?この短時間で?3、4時間だよね?」
「それでも心配した。僕が行っておいでって言ったけど、大学まで結構あるから交通事故とかあってないかなって。あの時の慶焦ってたから、大丈夫かなって思った」
「大丈夫だよ。KANAさんとも話してきた。ありがとう、リーダー。リーダーのおかげで、きちんと話すことができた。ありがとう」
「へ?」
なんで僕感謝されてるの?
「へ?って何ww」
「僕何もしてなくない?」
「いや行っておいでって言ってくれたじゃん。ありがとう春樹」
「じゃあ、無事に帰ってきてくれてありがとう慶」
「いやwなんなのその返答ww」
「いいじゃん」
「「「「慶、おかえりーっ!」」」」
他のメンバーたちが駆け寄ってくる。
あ、他のメンバーのこと忘れてた。
「「「「「ひっど」」」」」
声でてた?あれれ?
「ごめん。てかなんで慶も便乗してんだよ」
「てへ」
てへってなんなんだよ慶。可愛いかよ!
今日もインフィニート寮はとても平和だと思う。
※活動報告更新したのでよかったら見て下さい。
慶を送り出したはいいのだが、僕は今絶賛後悔中だ。
あんな状況で、1人で行かせてもよかったのかとか。
いや、僕より年上だし、アイドル歴も長いし大丈夫だろうとか。
でも、スマホ忘れてったしとか。
全然帰ってこないし。
僕も一緒に行った方がよかったのでは…?とか。
いや、なんか咄嗟のことでカッコつけたこと言っちゃったけど、大丈夫かなとか。
考え出したら止まらなくて午後の授業はほとんど頭に入ってこなかった。
授業後は過去最速で寮に帰り、リビングのダイニングテーブルの前に座っていた。
スマホとかも見ずに。
課題なんてやっても全然進まなくて、途中で諦めた。
このまま帰ってこなかったら?とか考えると、ひやっとした。
「リーダーが送り出したんでしょ。リーダーが信じなくてどうすんの」
って海斗に言われるまでずっと。
まあ言われてもあんまり変わらなかった気もするけど。
「ただいまー」
ずっと待っていた慶の声がして、無事に帰ってきてくれたことが嬉しくて、慶に飛びついた。
「おかえりっ」
「リーダー?どうしたの?僕がいなくて寂しかった?」
「うん」
慶も本気ではなかったようでその返答に戸惑っていた。
「え?まじで?この短時間で?3、4時間だよね?」
「それでも心配した。僕が行っておいでって言ったけど、大学まで結構あるから交通事故とかあってないかなって。あの時の慶焦ってたから、大丈夫かなって思った」
「大丈夫だよ。KANAさんとも話してきた。ありがとう、リーダー。リーダーのおかげで、きちんと話すことができた。ありがとう」
「へ?」
なんで僕感謝されてるの?
「へ?って何ww」
「僕何もしてなくない?」
「いや行っておいでって言ってくれたじゃん。ありがとう春樹」
「じゃあ、無事に帰ってきてくれてありがとう慶」
「いやwなんなのその返答ww」
「いいじゃん」
「「「「慶、おかえりーっ!」」」」
他のメンバーたちが駆け寄ってくる。
あ、他のメンバーのこと忘れてた。
「「「「「ひっど」」」」」
声でてた?あれれ?
「ごめん。てかなんで慶も便乗してんだよ」
「てへ」
てへってなんなんだよ慶。可愛いかよ!
今日もインフィニート寮はとても平和だと思う。
※活動報告更新したのでよかったら見て下さい。
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
佐世保黒猫アンダーグラウンド―人外ジャズ喫茶でバイト始めました―
御結頂戴
キャラ文芸
高校一年生のカズキは、ある日突然現れた“黒い虎のような猫”ハヤキに連れられて
長崎の佐世保にかつて存在した、駅前地下商店街を模倣した異空間
【佐世保地下異界商店街】へと迷い込んでしまった。
――神・妖怪・人外が交流や買い物を行ない、浮世の肩身の狭さを忘れ楽しむ街。
そんな場所で、カズキは元の世界に戻るために、種族不明の店主が営むジャズ喫茶
(もちろんお客は人外のみ)でバイトをする事になり、様々な騒動に巻き込まれる事に。
かつての時代に囚われた世界で、かつて存在したもの達が生きる。そんな物語。
--------------
主人公:和祁(カズキ)。高校一年生。なんか人外に好かれる。
相棒 :速来(ハヤキ)。長毛種で白い虎模様の黒猫。人型は浅黒い肌に金髪のイケメン。
店主 :丈牙(ジョウガ)。人外ジャズ喫茶の店主。人当たりが良いが中身は腹黒い。
※字数少な目で、更新時は一日に数回更新の時もアリ。
1月からは更新のんびりになります。

とある学生たちのしょうもない会話
水無
キャラ文芸
一話完結型で、作者が何か思いついた時に、不定期で投稿します。
視点はその話によってコロコロ変わりますが、基本的に会話メインで進めてます。
オムニバス形式なので、ひとつひとつが独立した話なので、気になった話から読み進める事も可能です。
八奈結び商店街を歩いてみれば
世津路 章
キャラ文芸
こんな商店街に、帰りたい――
平成ノスタルジー風味な、なにわ人情コメディ長編!
=========
大阪のどっかにある《八奈結び商店街》。
両親のいない兄妹、繁雄・和希はしょっちゅうケンカ。
二人と似た境遇の千十世・美也の兄妹と、幼なじみでしょっちゅうコケるなずな。
5人の少年少女を軸に織りなされる、騒々しくもあたたかく、時々切ない日常の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる