インフィニート!!

桜木雨

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十五話目!

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※春樹視点に戻ります。

早いもので、あの始業式の日から一月が経った。
僕も月も千景もやっとこの学校に慣れてきた。
何せこの学校は広い。
最初の頃はそれはもう迷いまくった。
誰かと一緒に行動していないと、授業に間に合わない。
学校内で迷子になって。
校内でスマホの使用が禁止されていたらどうなっていたかと思うとゾッとする。
多分、寮に帰れなかった。
みんなは「流石にそこまではないでしょ」と言って笑ったけれどあると思う。
だって、スーパーで迷うんだよ。小さい田舎のスーパでだよ。無理でしょ。
そして校内でもよく6人で行動するようになった。
お昼ご飯の時間には絶対にみんなで集まって食べるし、朝も全員で登校することが多い。
まあ全員で登校するのは、分散して登校すると昇降口前が通れなくなるからって言う理由もあるけど。
そして今日もみんなでお昼ご飯を食べている。
しかし、そのお弁当は手作りではない。
その理由はズバリ、我がグループの料理担当が月と桜介がいないからだ。
春樹→できるが遅い。
千景→上手いが、凝りすぎる。
海斗→高級食材の使いすぎで破産しそうになる。
慶→本人曰く、カップラーメンを無事に作れたら褒めて欲しいレベル。
と言うわけで、必然的にその2人になった。
そして、流石に夜ご飯もお弁当もとなると、学業やアイドル活動に支障をきたしかねないため、購買のパンということになった。
全員で行くと人だかりができるため、大体早く授業の終わった人が買いに行くシステムになっている。
一度、海斗がパンを買ったという報告をするのを忘れて二日分のパンが目の前に積まれたことがある。
その後教室に帰ると、購買に行ったクラスメイトが今日パン少なかったねーと話しているのを聞いてものすごく申し訳ない気持ちになった。
ちなみにそのパンは一日で消えた。
主に海斗と桜介のお腹の中に。
男子高校生コワイ。
僕もだけど。
今日は千景と月が買ってきてくれた。
美味しそう。
僕は焼きそばパンとメロンパンといちごミルクが貰えたらそれで十分なので…
とか思いながら、パンの袋を見つめていると、千景が言う。
「リーダーwそんなに見つめなくてもあるよ。焼きそばパンとメロンパンといちごミルク」
「まじ?!」
ぱぁぁぁぁぁってした顔をするとみんなに笑われる。
「wリーダーって本当にその組み合わせしか食べないですよね」
と月。
だって好きなんだもん。仕方ないじゃん。
「だって大好きだしもんね」
と海斗。
「バレた?」
「「「「「こんだけ一緒にいて気付かない方がびっくりするよ」」」」」

あれ?????そうなの??そういうもの??
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