3 / 23
二話目!
しおりを挟む
「あれー?もうみんな揃ってるの?早いねー。まだ時間じゃないよ?」
呑気な声をした人が入ってきた。
声の主はこのグループが所属する事務所であるシンフォニーの社長だ。
まだ時間ではないとはいえ、僕は一分前に全員揃っているのは普通なのではないかと思う。
そう思ったのは僕だけではなかったようで社長は後ろから入ってきた人に怒られている。
「社長、一分前に集まっているのは普通のことです。社長が時間前に来ることなんて滅多にありませんが。まあ、遅れることもないですけど」
「俺は遅れなければ良いと思ってるから」
「いや、私的にはもう少し早く来ていただけると、事前に打ち合わせができてうれしいのですが」
「それはしなくてもなんとかなるから。そんなことのために俺の貴重な睡眠時間を削る気はない」
「そうですか。分かりました。それについては、後日ゆっくりとお話ししましょうか。今はこのグループについて早急に決めねばならないことがありますから。
初めまして。私、久瀬と申します。今後は社長秘書兼あなた方のグループ付きのマネージャーとなります。よろしくお願いいたします」
「社長をやっている。以上だ」
え?待って。色々待って。なんかもうツッコミどころ多すぎてツッコミが追いつかないのだが。結構みんな唖然としている。以上ってなに?どういうことなのそれ。
「あ、忘れてた。haruがリーダーである理由について語る気は毛頭ない。異論も受け付けない」
うそ。社長!?僕聞きたかったんだけど!ねぇ!てかなんでみんな頷いてるの?さも当然みたいな顔しないで!あ、忘れてたってなんだよ。社長可愛いかよ!
「取り敢えず、自己紹介しますか?一応初めてなんですよね?」
久瀬さん、ナイス!正しい。君だけが頼りだ。
「あ、それはさっき済ませたので大丈夫です」
慶ーーーー!おい何言っとんじゃ!何が自己紹介だよ。あれのどこに自己紹介要素があったんだよ!みんなが勝手に僕に名前を告げていっただけだろ。僕にもちょっとは喋らせろよ!あーーー!またみんな頷いてる…
「分かりました。ではまず、グループ名を決めましょうか」
わからない。僕にはわからないよ、久瀬さん!
「はいはい!インフィニートが良いと思います!」
海斗が元気な声で言う。ほんと元気。むしろ元気すぎる。
「あ、あの…それってどう言う意味なんですか?」
良いぞ。よく聞いた月。偉い。
「イタリア語で無限大という意味だ」
そう海斗が答えると、
「良いですね!」
次々とみんなが賛同していく中、僕は話の展開の速さについてゆけず、固まっていた。
「おーい。リーダー。リーダーはどう思う?なあ、haruさん?」
はい!なんでしょうか。あっリーダーって僕のことか。認識できてなかった。
「なんて?」
「聞いてなかったの?グループ名インフィニートで良い?って」
慶さんが教えてくれる。さすが最年長。しっかりしてる。
「うん良いと思うよ。意味もすごくいいと思う」
と答えると、
「それでは決定で」
久瀬さんがまとめてくれる。
「あとは、学校の話ですね」
え、学校ってどういうこと?
「単刀直入に言います。haruさんにはKei、Saku、mareの通う、私立葉澄高等学校に転校していただきます」
は?
呑気な声をした人が入ってきた。
声の主はこのグループが所属する事務所であるシンフォニーの社長だ。
まだ時間ではないとはいえ、僕は一分前に全員揃っているのは普通なのではないかと思う。
そう思ったのは僕だけではなかったようで社長は後ろから入ってきた人に怒られている。
「社長、一分前に集まっているのは普通のことです。社長が時間前に来ることなんて滅多にありませんが。まあ、遅れることもないですけど」
「俺は遅れなければ良いと思ってるから」
「いや、私的にはもう少し早く来ていただけると、事前に打ち合わせができてうれしいのですが」
「それはしなくてもなんとかなるから。そんなことのために俺の貴重な睡眠時間を削る気はない」
「そうですか。分かりました。それについては、後日ゆっくりとお話ししましょうか。今はこのグループについて早急に決めねばならないことがありますから。
初めまして。私、久瀬と申します。今後は社長秘書兼あなた方のグループ付きのマネージャーとなります。よろしくお願いいたします」
「社長をやっている。以上だ」
え?待って。色々待って。なんかもうツッコミどころ多すぎてツッコミが追いつかないのだが。結構みんな唖然としている。以上ってなに?どういうことなのそれ。
「あ、忘れてた。haruがリーダーである理由について語る気は毛頭ない。異論も受け付けない」
うそ。社長!?僕聞きたかったんだけど!ねぇ!てかなんでみんな頷いてるの?さも当然みたいな顔しないで!あ、忘れてたってなんだよ。社長可愛いかよ!
「取り敢えず、自己紹介しますか?一応初めてなんですよね?」
久瀬さん、ナイス!正しい。君だけが頼りだ。
「あ、それはさっき済ませたので大丈夫です」
慶ーーーー!おい何言っとんじゃ!何が自己紹介だよ。あれのどこに自己紹介要素があったんだよ!みんなが勝手に僕に名前を告げていっただけだろ。僕にもちょっとは喋らせろよ!あーーー!またみんな頷いてる…
「分かりました。ではまず、グループ名を決めましょうか」
わからない。僕にはわからないよ、久瀬さん!
「はいはい!インフィニートが良いと思います!」
海斗が元気な声で言う。ほんと元気。むしろ元気すぎる。
「あ、あの…それってどう言う意味なんですか?」
良いぞ。よく聞いた月。偉い。
「イタリア語で無限大という意味だ」
そう海斗が答えると、
「良いですね!」
次々とみんなが賛同していく中、僕は話の展開の速さについてゆけず、固まっていた。
「おーい。リーダー。リーダーはどう思う?なあ、haruさん?」
はい!なんでしょうか。あっリーダーって僕のことか。認識できてなかった。
「なんて?」
「聞いてなかったの?グループ名インフィニートで良い?って」
慶さんが教えてくれる。さすが最年長。しっかりしてる。
「うん良いと思うよ。意味もすごくいいと思う」
と答えると、
「それでは決定で」
久瀬さんがまとめてくれる。
「あとは、学校の話ですね」
え、学校ってどういうこと?
「単刀直入に言います。haruさんにはKei、Saku、mareの通う、私立葉澄高等学校に転校していただきます」
は?
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
佐世保黒猫アンダーグラウンド―人外ジャズ喫茶でバイト始めました―
御結頂戴
キャラ文芸
高校一年生のカズキは、ある日突然現れた“黒い虎のような猫”ハヤキに連れられて
長崎の佐世保にかつて存在した、駅前地下商店街を模倣した異空間
【佐世保地下異界商店街】へと迷い込んでしまった。
――神・妖怪・人外が交流や買い物を行ない、浮世の肩身の狭さを忘れ楽しむ街。
そんな場所で、カズキは元の世界に戻るために、種族不明の店主が営むジャズ喫茶
(もちろんお客は人外のみ)でバイトをする事になり、様々な騒動に巻き込まれる事に。
かつての時代に囚われた世界で、かつて存在したもの達が生きる。そんな物語。
--------------
主人公:和祁(カズキ)。高校一年生。なんか人外に好かれる。
相棒 :速来(ハヤキ)。長毛種で白い虎模様の黒猫。人型は浅黒い肌に金髪のイケメン。
店主 :丈牙(ジョウガ)。人外ジャズ喫茶の店主。人当たりが良いが中身は腹黒い。
※字数少な目で、更新時は一日に数回更新の時もアリ。
1月からは更新のんびりになります。

とある学生たちのしょうもない会話
水無
キャラ文芸
一話完結型で、作者が何か思いついた時に、不定期で投稿します。
視点はその話によってコロコロ変わりますが、基本的に会話メインで進めてます。
オムニバス形式なので、ひとつひとつが独立した話なので、気になった話から読み進める事も可能です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる