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第2章 パラレリアクロス
2-7 試練のはじまり
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オグス中佐が自らの端末で記録した写真に写っていたのは、明らかにアルトカークスに出現する魔物であるのをキッドは確信した。
アルトカークスではそれらは『カオスドラゴン』と呼ばれている。
こんな所にまで遂にアルトカークスの魔物がやってきたのか。グズグズしている暇もない。
キッドは簡潔に説明した。
「こいつはアルトカークスの魔物だよ! 倒さなきゃならない敵だぜ!」
「どうすれば倒せる?」
「ジェニファーの武器とハザードに渡した拳銃なら何とかなるかもしれない。後はこれをロベルトさんに渡しておくぜ」
キッドが手渡したのは機械的な剣だった。
拳銃も仕込まれたデュアンウェポンと呼ばれる武器らしい。
何やら目新しい武器を渡されたロベルトは意外と握るとしっくりくる感覚を覚えた。
「これは?」
「その武器はアルトカークス製の武器だぜ。恐らくそれじゃないと魔物は倒せないと思う」
「グダグダ話している暇は無いだろう?! とりあえずそいつを追い払おうぜ」
「生身で倒せるのか? あいつに拳銃は効かないぞ」
「地球の拳銃ならね。アルトカークス製の武器なら拳銃でも効くさ!」
「へえ」
ジェニファーは傍らのシルフに声をかけた。
「シルフ、私のチカラになって?」
その言葉と共にシルフはアルトカークスのクロスボウへと姿を変えた。
それを握るジェニファー。
ハザードもこの間、手渡された拳銃を携帯する。まるでライフルのような拳銃だ。かなり小型化はされている。
ロベルトはオグス中佐に、その化け物はどの辺りにいるのか確認した。
「こいつは今、どこに!?」
「セントラルパークの辺りにいる。市民の避難は完了している」
「行くしかないな」
「なら、私も行くよ。そいつを直に観ている私が行くしかあるまい」
「他の士官だとパニックになりかねないしな」
オグス中佐は軍用車両を手配すると運転席について部下には引き続き住民の避難とシェルターの守りを指示した。
「セントラルパークの入口までは行くよ」
軍用車両の中で彼らは白兵戦用の装備を一式纏う。防弾ベストは勿論、肘や膝などの関節を守るパーツを取り付け、頭部を守る為のヘルメットも被る。
ヘルメットには通信機も一緒に取り付けられており、離れていても友軍との通信を可能にしている。
キッドは空中からナイフを取り出した。何も無い空中からナイフを取り出す光景は度肝を抜かれる光景だ。身体検査では刃物の携帯は確認できなかったので隠し持っていた訳でもなさそうだ。
ハザードは手に持ったアルトカークス製の小型ライフルのチェックをしている。ロベルトから観ると小型ライフルか小型レールガンのように観える。
ジェニファーが右手に握るクロスボウはかなり機械的な造りだ。ただのクロスボウとは違う。備え付けられている矢もかなり鋭利な金属で出来ていそうだ。
ロベルトは自ら握るデュアルウェポンをじっくりとギミックを観察する。刃の部分は折りたたみ式でトリガーが取り付けられている。拳銃の機構も備わった独自の武器だろうか?
車を走らせる事、10分。セントラルパークの入口前に到着する。
「現地に到着だ。あの化け物には気をつけてくれよ。先程遭遇した時は火炎を吐かれた。その火炎で負傷した兵士が15人程いるからな」
「マジで化け物かもな。更に奥の手を隠していそうだ」
すると身の毛がよだつ叫び声が聞こえた。あのカオスドラゴンの咆哮だろう。大気を震わせ、心臓に直接届くような恐怖そのものの咆哮。
一般兵士が目撃したらパニック状態になるのは目に見えてわかる恐怖だった。
自分達も咆哮を耳にしただけで脚が竦みそうになったのだから──。
この際、強がりだろうと自らを鼓舞しないと恐怖で脚が動かなくなる。
「もしかしなくても宇宙の戦争に出ていた時よりも恐怖を感じるぜ」
「行こう。倒さなきゃコロニーに穴が空いて、空気が漏れて避難民諸共、全滅だ」
「私はここで待っているよ。通信回線はオープンにしておいてくれ。いざとなったらこの車両で突撃する」
彼らは武器を携えセントラルパークの広場へと歩いていく。
一本ごとに身の毛がよだつ咆哮が大きくなってきている。
数々の戦場を味わってきたが今までで一番恐いかもしれない──。
だが、女性陣はまるで一度その恐怖を体験したように歩みを進めている。
特にキッドは余裕すらも感じさせる。
彼女らの自信はどこから来るのか──。
セントラルパークの広場にそれはいた。
彼らには確かに見たことも聞いた事も無い未知との遭遇だ。
ジェニファーもそれはこの間の羽虫とは桁が違う化け物である事を察した。
まるで漆黒のドラゴンそのものだ。真っ黒な体、翼も漆黒で、目は深紅の瞳。殺気に輝く深紅の目は見つめるだけで恐怖で脚が竦み上がりそうになる。
四足歩行で尻尾は大人二人分の大きさを誇る。
口からは火炎が漏れている。
それは紛うことなき厄災だった。
「案外、死神って奴はこういう姿かもしれないな」
「ロベルトさん、早速、実戦テストしようか?」
「こんな相手に実戦テストかよ?」
「こんな相手だからこそ、アルトカークスの武器は使い熟すには的確な相手なんだよ」
「羽虫には効果的だったがこいつに効くのか? 試射してみればわかるか」
「ハザードが攻撃態勢に入った! 戦いは始まっているぜ」
「喰らえ!」
ハザードが先制攻撃を始める。
それに続いてジェニファーもクロスボウでカオスドラゴンの体に矢を射る。
ロベルトはキッドからのレクチャーを受けつつ、攻撃を開始だ。
「まずは拳銃モードの使い方はそのまま銃口を向けて引き金を引けばいいよ! 弾はハザードの武器と全く同じものだから!」
ロベルトのデュアルウェポンから発射された弾もレールガンだった。熱を帯びた光線銃だ。青い光の束がカオスドラゴンに撃ち込まれる。
カオスドラゴンは攻撃をしないまま様子見ムードだった。
ハザードは羽虫とは格が違う相手だと確信した。対して手応えを感じられない。
ダメージは与えているがあっさり勝たせては貰えないらしい。
ジェニファーも実体のない影に対して矢を放っているような手応えだった。
こいつには普通の攻撃は効かない?
カオスドラゴンは口からは火炎を吐いた。
耐火性に優れる戦闘服でもやはり強烈な熱さだ。ハザードとジェニファーはセントラルパークに植えられた木の陰へ隠れながら撃ち込む。
キッドはロベルトにデュアルウェポンのもう一つの剣モードの説明に入った。
「次はギミックを作動させるよ! 引き金の近くにボタンがあるだろう? ボタンを押すと畳まれた剣が出て剣撃モードへ移行するよ!」
「このボタンだな」
すると折り畳まれた剣が出てきた。刃の材質は見た目はセラミック製に見える。白銀に輝く刃だ。刃の長さはそれでもせいぜい70センチ程の長さだった。
「剣撃モードになるとある機能が解禁されるぜ! その引き金を引きながら突撃してみなよ! 面白い事が起きるぜ」
「大丈夫なのか?!」
「突っ込んでみればわかるさ!」
ロベルトは引き金を引くと体が飛ぶように動いて間合いを一気に詰めた。
火炎を吐かれても体が勝手に動いて回避してくれている。
奴の体の近くに来た。この刃を振り下ろせってことか!
そのまま一気に刃を振り下ろした。
刃はカオスドラゴンの表皮を斬り裂いて肉を引き裂く。血が噴き出すのが見えた──。
キッドも手に持つナイフでロベルトと共にドラゴンの肉へ刃を立てる。
後ろではハザードが彼らに弾が当たらないように別の場所へ移り射線を変えて撃ち込む。
勝てるかもしれない──!
ジェニファーも場所を移動しながらキッドやロベルトに矢が当たらないようにした。
まるで暴風のような攻撃にカオスドラゴンは狼狽える。
人間達の中にまだこれ程の力を持つ奴らがいたなんて──!
するとジェニファーのクロスボウが眩い光を放ち始めた。
キッドは叫んだ。
「ジェニファー! そのクロスボウでトドメを! 変形したらありったけの力で一気に射抜くんだ!」
彼女の持つ機械仕掛けのクロスボウが大弓になって変形している。
その弦には既に光の矢がセットされていた。
ジェニファーは指をかけると一気に弦を引いて矢を放った。
光の矢がカオスドラゴンの脳天に直撃する。
そして、金色の光で浄化されていった──。
通称『アルテミスアロー』。大弓の形態の時に放たれる狩人の矢である。
「倒したのか──?」
「我ながら無我夢中で闘ったのは初の実戦以来だったぜ」
「パラレルワールドの武器って地球のより余程ヤバい威力だな」
ジェニファーは先程放った金色の光の矢を観て、父が寄越したチカラに驚きを隠せないでいた。
このチカラで今の地球を元通りにして欲しいの?
お父さん──。
皆が勝利の余韻に浸る中、ジェニファーだけが一抹の不安が過ぎっていた──。
アルトカークスではそれらは『カオスドラゴン』と呼ばれている。
こんな所にまで遂にアルトカークスの魔物がやってきたのか。グズグズしている暇もない。
キッドは簡潔に説明した。
「こいつはアルトカークスの魔物だよ! 倒さなきゃならない敵だぜ!」
「どうすれば倒せる?」
「ジェニファーの武器とハザードに渡した拳銃なら何とかなるかもしれない。後はこれをロベルトさんに渡しておくぜ」
キッドが手渡したのは機械的な剣だった。
拳銃も仕込まれたデュアンウェポンと呼ばれる武器らしい。
何やら目新しい武器を渡されたロベルトは意外と握るとしっくりくる感覚を覚えた。
「これは?」
「その武器はアルトカークス製の武器だぜ。恐らくそれじゃないと魔物は倒せないと思う」
「グダグダ話している暇は無いだろう?! とりあえずそいつを追い払おうぜ」
「生身で倒せるのか? あいつに拳銃は効かないぞ」
「地球の拳銃ならね。アルトカークス製の武器なら拳銃でも効くさ!」
「へえ」
ジェニファーは傍らのシルフに声をかけた。
「シルフ、私のチカラになって?」
その言葉と共にシルフはアルトカークスのクロスボウへと姿を変えた。
それを握るジェニファー。
ハザードもこの間、手渡された拳銃を携帯する。まるでライフルのような拳銃だ。かなり小型化はされている。
ロベルトはオグス中佐に、その化け物はどの辺りにいるのか確認した。
「こいつは今、どこに!?」
「セントラルパークの辺りにいる。市民の避難は完了している」
「行くしかないな」
「なら、私も行くよ。そいつを直に観ている私が行くしかあるまい」
「他の士官だとパニックになりかねないしな」
オグス中佐は軍用車両を手配すると運転席について部下には引き続き住民の避難とシェルターの守りを指示した。
「セントラルパークの入口までは行くよ」
軍用車両の中で彼らは白兵戦用の装備を一式纏う。防弾ベストは勿論、肘や膝などの関節を守るパーツを取り付け、頭部を守る為のヘルメットも被る。
ヘルメットには通信機も一緒に取り付けられており、離れていても友軍との通信を可能にしている。
キッドは空中からナイフを取り出した。何も無い空中からナイフを取り出す光景は度肝を抜かれる光景だ。身体検査では刃物の携帯は確認できなかったので隠し持っていた訳でもなさそうだ。
ハザードは手に持ったアルトカークス製の小型ライフルのチェックをしている。ロベルトから観ると小型ライフルか小型レールガンのように観える。
ジェニファーが右手に握るクロスボウはかなり機械的な造りだ。ただのクロスボウとは違う。備え付けられている矢もかなり鋭利な金属で出来ていそうだ。
ロベルトは自ら握るデュアルウェポンをじっくりとギミックを観察する。刃の部分は折りたたみ式でトリガーが取り付けられている。拳銃の機構も備わった独自の武器だろうか?
車を走らせる事、10分。セントラルパークの入口前に到着する。
「現地に到着だ。あの化け物には気をつけてくれよ。先程遭遇した時は火炎を吐かれた。その火炎で負傷した兵士が15人程いるからな」
「マジで化け物かもな。更に奥の手を隠していそうだ」
すると身の毛がよだつ叫び声が聞こえた。あのカオスドラゴンの咆哮だろう。大気を震わせ、心臓に直接届くような恐怖そのものの咆哮。
一般兵士が目撃したらパニック状態になるのは目に見えてわかる恐怖だった。
自分達も咆哮を耳にしただけで脚が竦みそうになったのだから──。
この際、強がりだろうと自らを鼓舞しないと恐怖で脚が動かなくなる。
「もしかしなくても宇宙の戦争に出ていた時よりも恐怖を感じるぜ」
「行こう。倒さなきゃコロニーに穴が空いて、空気が漏れて避難民諸共、全滅だ」
「私はここで待っているよ。通信回線はオープンにしておいてくれ。いざとなったらこの車両で突撃する」
彼らは武器を携えセントラルパークの広場へと歩いていく。
一本ごとに身の毛がよだつ咆哮が大きくなってきている。
数々の戦場を味わってきたが今までで一番恐いかもしれない──。
だが、女性陣はまるで一度その恐怖を体験したように歩みを進めている。
特にキッドは余裕すらも感じさせる。
彼女らの自信はどこから来るのか──。
セントラルパークの広場にそれはいた。
彼らには確かに見たことも聞いた事も無い未知との遭遇だ。
ジェニファーもそれはこの間の羽虫とは桁が違う化け物である事を察した。
まるで漆黒のドラゴンそのものだ。真っ黒な体、翼も漆黒で、目は深紅の瞳。殺気に輝く深紅の目は見つめるだけで恐怖で脚が竦み上がりそうになる。
四足歩行で尻尾は大人二人分の大きさを誇る。
口からは火炎が漏れている。
それは紛うことなき厄災だった。
「案外、死神って奴はこういう姿かもしれないな」
「ロベルトさん、早速、実戦テストしようか?」
「こんな相手に実戦テストかよ?」
「こんな相手だからこそ、アルトカークスの武器は使い熟すには的確な相手なんだよ」
「羽虫には効果的だったがこいつに効くのか? 試射してみればわかるか」
「ハザードが攻撃態勢に入った! 戦いは始まっているぜ」
「喰らえ!」
ハザードが先制攻撃を始める。
それに続いてジェニファーもクロスボウでカオスドラゴンの体に矢を射る。
ロベルトはキッドからのレクチャーを受けつつ、攻撃を開始だ。
「まずは拳銃モードの使い方はそのまま銃口を向けて引き金を引けばいいよ! 弾はハザードの武器と全く同じものだから!」
ロベルトのデュアルウェポンから発射された弾もレールガンだった。熱を帯びた光線銃だ。青い光の束がカオスドラゴンに撃ち込まれる。
カオスドラゴンは攻撃をしないまま様子見ムードだった。
ハザードは羽虫とは格が違う相手だと確信した。対して手応えを感じられない。
ダメージは与えているがあっさり勝たせては貰えないらしい。
ジェニファーも実体のない影に対して矢を放っているような手応えだった。
こいつには普通の攻撃は効かない?
カオスドラゴンは口からは火炎を吐いた。
耐火性に優れる戦闘服でもやはり強烈な熱さだ。ハザードとジェニファーはセントラルパークに植えられた木の陰へ隠れながら撃ち込む。
キッドはロベルトにデュアルウェポンのもう一つの剣モードの説明に入った。
「次はギミックを作動させるよ! 引き金の近くにボタンがあるだろう? ボタンを押すと畳まれた剣が出て剣撃モードへ移行するよ!」
「このボタンだな」
すると折り畳まれた剣が出てきた。刃の材質は見た目はセラミック製に見える。白銀に輝く刃だ。刃の長さはそれでもせいぜい70センチ程の長さだった。
「剣撃モードになるとある機能が解禁されるぜ! その引き金を引きながら突撃してみなよ! 面白い事が起きるぜ」
「大丈夫なのか?!」
「突っ込んでみればわかるさ!」
ロベルトは引き金を引くと体が飛ぶように動いて間合いを一気に詰めた。
火炎を吐かれても体が勝手に動いて回避してくれている。
奴の体の近くに来た。この刃を振り下ろせってことか!
そのまま一気に刃を振り下ろした。
刃はカオスドラゴンの表皮を斬り裂いて肉を引き裂く。血が噴き出すのが見えた──。
キッドも手に持つナイフでロベルトと共にドラゴンの肉へ刃を立てる。
後ろではハザードが彼らに弾が当たらないように別の場所へ移り射線を変えて撃ち込む。
勝てるかもしれない──!
ジェニファーも場所を移動しながらキッドやロベルトに矢が当たらないようにした。
まるで暴風のような攻撃にカオスドラゴンは狼狽える。
人間達の中にまだこれ程の力を持つ奴らがいたなんて──!
するとジェニファーのクロスボウが眩い光を放ち始めた。
キッドは叫んだ。
「ジェニファー! そのクロスボウでトドメを! 変形したらありったけの力で一気に射抜くんだ!」
彼女の持つ機械仕掛けのクロスボウが大弓になって変形している。
その弦には既に光の矢がセットされていた。
ジェニファーは指をかけると一気に弦を引いて矢を放った。
光の矢がカオスドラゴンの脳天に直撃する。
そして、金色の光で浄化されていった──。
通称『アルテミスアロー』。大弓の形態の時に放たれる狩人の矢である。
「倒したのか──?」
「我ながら無我夢中で闘ったのは初の実戦以来だったぜ」
「パラレルワールドの武器って地球のより余程ヤバい威力だな」
ジェニファーは先程放った金色の光の矢を観て、父が寄越したチカラに驚きを隠せないでいた。
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