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第1章 女神の騎士と女神殺し
1-16 快楽という混沌
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レムがこれから助けを求める3人のエースパイロットの為の武器を見繕った後、白亜の城に戻った彼らは、その夜にまた激しく体を重ねた。
今宵の混沌の女神の騎士は特段に淫らに彼女を求めた。
口づけを交わす時も、彼はルーアの顔を固定して貪るように唾液を交歓して、菫色のような瞳は情欲に燃える──。
彼らは今はバスタブの中で体を重ねていた。
月夜が窓から見える部屋で、月明かりのみが照らす部屋の騎士は、乳白色の肌を女神と重ねて、まるで逃さないとばかりにバスタブに押し付けて、唇を貪る。
余りの激しさに、息を上げるルーアをレムは菫色の瞳で見つめていた──。
一体、彼はどうしたのか?
こんなに求められるのは何故なのか?
彼はその問に激しいキスと共に説明する。
「何故って? 理由なんかないさ──君の体を味わって一度だけで終わらせるなんて──できる訳ない」
「んはっ…はあっ…レム……口が涎まみれ……」
「もっと激しく貪ってくれ──君の瞳で見つめてくれ」
そうすればジェニファーにも見せる事ができる。俺はこうして君をアネットと共に産んだんだよ──と。
バスタブに入れた湯が程よく温くなる頃に、今度はルーアを自分自身に跨がせる。
自分はバスタブに寄りかかり、腰回りに腕を絡めて、ルーアが自分自身の欲望に合わせて、腰を振り、求める姿を熱く見つめた──。
彼もまた魅惑的な眼差しで、女神を煽り、ふくらみに顔を埋めて、乳首を責める。
喘ぐルーアが、彼には娘が求めているように見えてしまっていた──。
こんな事は地球でしたら即刻で刑務所に送られる所業。だけど、彼女は実の娘ではなくて、アルトカークスの女神。
それがレムの心から罪悪感を吹き飛ばしていた。
一度、死んだ身の上だ。なら、この人生では前の生ではできなかった事をやりたい。
それが女性との本当の意味での本気のセックスだった。ただ、ただ、己の情欲に溺れる為に、いつの間にか定着していた紳士を一度、捨ててみたかった。
仮面をつけたままのセックスなんて違う。
本性を剥き出しにしてこそ、ルーアが受け入れたい自分自身だろう。
だからこそ──捨ててみたかった。
一度、枷を外した自分自身は何処まで淫らに彼女を求められるのか?
──答えはすぐに出た。
ルーアは行為さえ始まれば俺と同じように溺れる女性だった。彼女の淫らな愛欲は俺が望んでいたもの──お互いに枷を外せるパートナーが欲しかったんだ。
彼女の乱暴に髪の毛を乱してくれるのも、嬉しいんだよ──遠慮なく俺もルーアを汚す事ができる──。
ルーアの叫声が部屋に響く。
「あん! あハァ! アウッ! 気持ちいい──気持ちいい──! あそこが壊れちゃいそうなのに……気持ちいいのが押し寄せてくる──」
「本当だね──君のその格好は最高だ」
俺の顔をふくらみに埋めて腕を回して首を固定するなんて、君もなかなか罪な事を知っている──。親父さんがアンドリア女王にそれをしていたかもだね。
絡みつく吐息と粘着質な音はまだまだ収まる気配もない。
君の花びらが締まるたびに俺は煽られるばかりだ。お互いに好き物だった訳だね──。
ルーアが身体の向きを変えて俺の胸板に背中を預けて座る。
俺はその間も片方の手の指を使って花びらをいじり、激しい快楽をルーアに浴びせる。愛液が指に絡まる度に、俺の唇は彼女の唇を貪る。
月明かりに照らされた乳輪に沿って親指を撫でる。尖る乳首を指で凹ませては、尖るを繰り返す度に、そこを舌で嬲りたい衝動に駆られる。
もう俺達は髪から体から濡れに濡れて、愛液に塗れても同じだった。
彼女がまた向かい合わせに座ると、淫らな彼女は俺の腹筋に花びらを擦り付ける始末だ。
目の前には乳首があるから舌で嬲る。
乳輪に沿って舌先で舐めながら、微妙に噛んで、尖る乳首に吸い付く。そこばかりを重点的に攻めているとルーアは両手で頭に触れて、自分の胸に俺を固定した。
「もしかして──好きかな? このプレイ」
「もっと、して。もっと激しく──」
舌でそのまま舐めながら刺激を与えると、彼女は陶酔するように淫靡になっていく。たまに歯を立てるとかわいい叫びを上げて、手で揉みほぐすと妖艶に俺の息子を煽ってくれる──。
君はそんな事を誰に教わったのかな──?
俺が笑顔をなって花びらへ当てると、頷いて
「来て──深く、来て」
と結合を望んで。
これ以上、体を重ねて、子供ができるかもよ──と警告しても、
「あなたの子供ならいいの。だから一緒に堕ちて──快楽に堕ちて──レム」
「──わかった。俺達はもう快楽という混沌に堕ちる運命(さだめ)なんだな」
月明かりを照らす月は満月だった。
とても柔らかい月光なのに──俺の心は快楽に飢える狼のように、彼女を求め続ける。
何度も達した──彼女の花びらから俺の愛が溢れる程に。
ベッドはもう、俺の愛でドロドロに汚れている──。
こんな姿を実の娘に晒して、俺は何を考えているのか?
ジェニファーを俺は抱きたかったのだろうか?
実の娘をそれだけ愛したかったのか?
過ぎる疑問がルーアの口づけで全て、溶かされて消えていく──。
俺達は快楽という混沌に堕ちていく。
花びらを唇で愛する夜が最高の悦びになる事に気付いた時には、もう虜になっていた証拠だったんだ──。
今宵の混沌の女神の騎士は特段に淫らに彼女を求めた。
口づけを交わす時も、彼はルーアの顔を固定して貪るように唾液を交歓して、菫色のような瞳は情欲に燃える──。
彼らは今はバスタブの中で体を重ねていた。
月夜が窓から見える部屋で、月明かりのみが照らす部屋の騎士は、乳白色の肌を女神と重ねて、まるで逃さないとばかりにバスタブに押し付けて、唇を貪る。
余りの激しさに、息を上げるルーアをレムは菫色の瞳で見つめていた──。
一体、彼はどうしたのか?
こんなに求められるのは何故なのか?
彼はその問に激しいキスと共に説明する。
「何故って? 理由なんかないさ──君の体を味わって一度だけで終わらせるなんて──できる訳ない」
「んはっ…はあっ…レム……口が涎まみれ……」
「もっと激しく貪ってくれ──君の瞳で見つめてくれ」
そうすればジェニファーにも見せる事ができる。俺はこうして君をアネットと共に産んだんだよ──と。
バスタブに入れた湯が程よく温くなる頃に、今度はルーアを自分自身に跨がせる。
自分はバスタブに寄りかかり、腰回りに腕を絡めて、ルーアが自分自身の欲望に合わせて、腰を振り、求める姿を熱く見つめた──。
彼もまた魅惑的な眼差しで、女神を煽り、ふくらみに顔を埋めて、乳首を責める。
喘ぐルーアが、彼には娘が求めているように見えてしまっていた──。
こんな事は地球でしたら即刻で刑務所に送られる所業。だけど、彼女は実の娘ではなくて、アルトカークスの女神。
それがレムの心から罪悪感を吹き飛ばしていた。
一度、死んだ身の上だ。なら、この人生では前の生ではできなかった事をやりたい。
それが女性との本当の意味での本気のセックスだった。ただ、ただ、己の情欲に溺れる為に、いつの間にか定着していた紳士を一度、捨ててみたかった。
仮面をつけたままのセックスなんて違う。
本性を剥き出しにしてこそ、ルーアが受け入れたい自分自身だろう。
だからこそ──捨ててみたかった。
一度、枷を外した自分自身は何処まで淫らに彼女を求められるのか?
──答えはすぐに出た。
ルーアは行為さえ始まれば俺と同じように溺れる女性だった。彼女の淫らな愛欲は俺が望んでいたもの──お互いに枷を外せるパートナーが欲しかったんだ。
彼女の乱暴に髪の毛を乱してくれるのも、嬉しいんだよ──遠慮なく俺もルーアを汚す事ができる──。
ルーアの叫声が部屋に響く。
「あん! あハァ! アウッ! 気持ちいい──気持ちいい──! あそこが壊れちゃいそうなのに……気持ちいいのが押し寄せてくる──」
「本当だね──君のその格好は最高だ」
俺の顔をふくらみに埋めて腕を回して首を固定するなんて、君もなかなか罪な事を知っている──。親父さんがアンドリア女王にそれをしていたかもだね。
絡みつく吐息と粘着質な音はまだまだ収まる気配もない。
君の花びらが締まるたびに俺は煽られるばかりだ。お互いに好き物だった訳だね──。
ルーアが身体の向きを変えて俺の胸板に背中を預けて座る。
俺はその間も片方の手の指を使って花びらをいじり、激しい快楽をルーアに浴びせる。愛液が指に絡まる度に、俺の唇は彼女の唇を貪る。
月明かりに照らされた乳輪に沿って親指を撫でる。尖る乳首を指で凹ませては、尖るを繰り返す度に、そこを舌で嬲りたい衝動に駆られる。
もう俺達は髪から体から濡れに濡れて、愛液に塗れても同じだった。
彼女がまた向かい合わせに座ると、淫らな彼女は俺の腹筋に花びらを擦り付ける始末だ。
目の前には乳首があるから舌で嬲る。
乳輪に沿って舌先で舐めながら、微妙に噛んで、尖る乳首に吸い付く。そこばかりを重点的に攻めているとルーアは両手で頭に触れて、自分の胸に俺を固定した。
「もしかして──好きかな? このプレイ」
「もっと、して。もっと激しく──」
舌でそのまま舐めながら刺激を与えると、彼女は陶酔するように淫靡になっていく。たまに歯を立てるとかわいい叫びを上げて、手で揉みほぐすと妖艶に俺の息子を煽ってくれる──。
君はそんな事を誰に教わったのかな──?
俺が笑顔をなって花びらへ当てると、頷いて
「来て──深く、来て」
と結合を望んで。
これ以上、体を重ねて、子供ができるかもよ──と警告しても、
「あなたの子供ならいいの。だから一緒に堕ちて──快楽に堕ちて──レム」
「──わかった。俺達はもう快楽という混沌に堕ちる運命(さだめ)なんだな」
月明かりを照らす月は満月だった。
とても柔らかい月光なのに──俺の心は快楽に飢える狼のように、彼女を求め続ける。
何度も達した──彼女の花びらから俺の愛が溢れる程に。
ベッドはもう、俺の愛でドロドロに汚れている──。
こんな姿を実の娘に晒して、俺は何を考えているのか?
ジェニファーを俺は抱きたかったのだろうか?
実の娘をそれだけ愛したかったのか?
過ぎる疑問がルーアの口づけで全て、溶かされて消えていく──。
俺達は快楽という混沌に堕ちていく。
花びらを唇で愛する夜が最高の悦びになる事に気付いた時には、もう虜になっていた証拠だったんだ──。
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