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第1章 女神の騎士と女神殺し
1-14 破壊された時間
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歓楽都市ノーチラスにて一夜を共にした混沌の女神と女神の騎士は、今はベッドにてお互いにほぼ全裸で横になっていた。
自らの右肩にルーアを寄りかからせ、彼女から香るシャンプーと愛の残り香を嗅ぎながら、朝を迎える。
彼らは朝日を浴びるとお互いに挨拶を交わした後に深く口づけを交わした。
「おはよう──。レム」
「──おはよう。ルーア、んんっ……」
激しくレムの唇を貪るルーアに彼も激しく唾液を交換する──。
口づけが終わる頃には、彼のまるで叱るような菫色の瞳があった。
「起きぬけにキスは止めた方がいいよ、ルーア。変な口臭があるかもしれない──」
「──ごめんなさい。でも我慢できない──」
また口づけを交わそうとすると、レムは唇を人差し指と中指で止めた。
「それは今後の楽しみの為に取っておこう。その方がお互いに関係も深くなる。──ね?」
「──うん、わかった」
関係をしたことで内側に潜んでいた女を目覚めさせたレムは、心の内では喜んでいた。
この娘の女を更に目覚めさせれば、きっと愛に目覚めるかもしれない。
自分自身の楽しみにもなるし、その方がやる気にもなれる。
彼らは身支度を済ませると朝食を軽く食べて、ノーチラスから出る。
銀色のドラゴン、ミカエルが皮肉っぽく呟いた。
「随分と仲が進展した様子だな」
「まぁね」
「それは置いて、女神殺しを企むあの男が、どうやら時の神殿に向かっているらしい」
「時の神殿──!? そこは──!」
「どうした? ルーア」
「レム、ミカエル! すぐに時の神殿へ向かって! もしかしたら、あのグレイブはとんでもない事を企んでいるかもしれないわ!」
銀色のドラゴンはすぐに飛び立ち、時の神殿の方角へ飛ぶ。
レムはその道すがら、グレイブが企んでいる事をルーアに尋ねた。
時の神殿の情報も訊く。
「ルーア。時の神殿とはどういう神殿なんだ?」
「あの神殿には時を管理する砂時計【聖砂漏】があるの。その【聖砂漏】が破壊されたら、この世界から時間の概念が無くなるばかりか、他の世界まで戦いが及んでしまうかもしれないの」
「──それって、地球にまで及ぶという意味か?!」
「グレイブは時を破壊する為に行動しているなら時の神殿に向かっているのも頷けるわ」
「──急ごう」
アルトカークスの北の果てにその時の神殿はあった。
彼らがその空域に近寄ると漆黒のワイバーンが襲いかかる。
ミカエルは炎を口から吐き、焼き払いながら時の神殿へ向かう。
銀色のドラゴンが現れるのをワザと待っていたグレイブは、秘石を天に掲げてゾフィエルを召喚する。
そしてゾフィエルを差し向けた!
「行け。ゾフィエル」
「ゾフィエルが来たぞ」
「レム、ルーア。降りるがいい。お前らはグレイブを止めろ」
「ルーア、行くぞ」
空中から降り立つ混沌の女神と女神の騎士を嘲笑うように見つめるグレイブは、彼らに不意に問うた。
「混沌の女神よ。何故、貴女はそんな異世界の人間を信じているのだ?」
「今更、何を聞くの?」
「そこの男が、今に己の欲の為に貴女の体を求めるのではと、思ってね──」
「そうではないのかな、混沌の女神の騎士よ」
「──貴様とは話す舌は持たんよ。何を企んでいる。その先は時の神殿だろう?」
「話す舌は持たないとは有り難い事だ。私も異世界の人間如きに話す義理はない」
「──そうかい」
レムは息を少し吐いた後、瞬速の速さで抜刀をして、グレイブに斬りかかる。
グレイブは避けると、秘石の力で黒いワイバーンを呼び出し、そして己の野望の為に時の神殿へ向かう。
「貴様らの遊び相手にはお誂え向きだろう。そいつらを始末したら私を追って時の神殿まで来るがいい──。歴史的瞬間を見せてやろう」
「素直に逃がすような男に見えるか?」
レムは拘束する為に魔法で鎖を出現させるとグレイブを鎖で全身を拘束する。
ギリギリとなる魔法の鎖がグレイブの躰に絡みつく。
鎖が更にグレイブの首に回るが、そこで彼はレムに決定的に欠けているものを教えた。
「混沌の女神の騎士。貴様には決定的に欠けているものがあるよ。──それは純粋な力だ!」
グレイブはその魔法で具現化された鎖を肉体的な力のみで粉砕してみせる。
鎖の欠片が周囲に舞う中で、レムは信じられないものを目の当たりしたような表情になった。
「力の無い貴様がどう足掻こうとも、私を止められる訳がない。大人しく、下僕のワイバーンに殺されるがいい──お誂え向きな相手だ」
圧倒的な力の差を見せつけられ、レムの顔には屈辱感に歪んでいた。
だが、今はこいつらを倒さないとルーアに危害が及ぶ。
屈辱的な気分にさせられている所にルーアは気を遣って励ましてくれる。
「──力だけで、何もかも解決できる訳じゃないわ。レム」
「──まずはこいつらを片付けないと。ルーア、やれるか?」
「早く倒して、グレイブを」
表向きは動揺を抑えているレムだが、内心はかなりの動揺で心が揺れ動いていた。
私に決定的に欠けているものは純粋な力だと──。確かに年齢的に力の衰えは自覚はしていたが、あの男との力の差があんなにあるなんて──。
その時、混沌が彼の心の隅にそっと巣食った。
そして、彼の心の闇を糧に、彼を喰らい始める──。
先に時の神殿に足を踏み入れたグレイブは歪んだ笑みを浮かべた。
この時を管理する砂時計【聖砂漏】さえ壊してしまえば、この世界から時間の概念が失くなる……!
鬱陶しい時間さえ壊せば、エリスは死ななくて済む。あのような女の為に死ななくててもいいのだ……! エリスはあの女の下僕ではない……!
「待っていろ、エリス。今──自由にしてやる」
その時に傷だらけになっても追ってきた奴等が来た。忌々しい混沌の女神とその騎士だ。
丁度いい──奴等にも思い知らせてやる。
「ここがどういう場所か解るかね?」
「すべての時を管理する場所。私達の世界の時間の概念の根源のはず──」
ルーアはかつて父親に話を聞いた事があった。
時間の概念は何故存在するのかを。その時、父親はこの時の神殿の話をしてくれた。
アルトカークスの時間はこの砂時計が管理している。砂時計が崩れる時──恐ろしい事が起きると──。
グレイブが禍々しい剛剣を取り出す。
そして、得意気に言い放つ。
「その通りだ。だが、しかし! それも今日で終わりだ!! 忌々しい時間も! 忌々しい混沌の女神の呪縛も! 砕け散れ──!!」
レムがその瞬間に飛び出し剣でグレイブを斬ろうと刃が振り下ろされた時間──。
レムの視界が歪み、グレイブが自分の眼の前から居なくなっていた……。
「どういう事だ!? 何が起きている!?」
そして彼の周囲がひび割れていくのが視えた。
世界の時間の理がひび割れて失くなっていく──。
彼に視えるのは暗闇の世界だった。
光すらも届かない宵闇の世界──。
──また、こんな世界に導かれた。自らが死を迎えた時にも視えた永遠の暗闇の世界──。
希望もない。未来もない。
「──やめろ──やめろ──俺に見せるな! こんな世界は二度と見たくないんだ……やめろ……やめろ……やめてくれ……」
何処からか、グレイブの高笑いが響いてくる──。
また俺は護る事ができなかったのか──。
俺はアネットも護る事ができなかった。
次はルーアやジェニファーまで──。
「諦めないで! 立って! お願い、レム! 立って! まだすべて終わった訳じゃないから!」
「──ルーア」
「ミカエルが教えてくれるから!」
まだ、自分には彼女という希望がある。
俺はどうやら君に護られたらしい。
刹那の間、彼自身の心の闇の世界に堕ちていたレムは、意識を取り戻すと眼に映るのはルーアの心配する顔だった。
彼女の腕の中に抱かれている。
次に眼に映るのは砕かれた時間を管理をする砂時計【聖砂漏】の無惨な光景。
硝子がそこらじゅうに散って、聖砂漏の砂もばら撒かれて効力を失っている……。
そして次に襲ってきたのは圧倒的な無力感だった──。
「俺は──無力だ──」
悔しそうに呟いて、涙が頬をつたう。
ルーアは無力感に苛むレムを黙って抱きしめてくれていた。
彼女の胸に輝く『愛のルビー』が輝くと『幻の紫水晶』に力を注ぐように、彼の紫色の薔薇が輝きを放った。
混沌の女神と混沌の女神の騎士がお互いに必要な理由は、ここにある。
どちらかが崩れた時に互いのパートナーが力を分け与える。
そうして危機を脱出して使命を果たす為に、彼らは離れないで行動をしているのだ。
混沌が身近にあるからこそ、その混沌に魅せられないように支え合う人が必要だから、女神と騎士は常に繋ぎ合う。
「──ありがとう、ルーア……落ち着いたよ」
「混沌の力って凄いな──あっという間に俺も堕ちてしまう──。これが世界を破壊する力なのか──」
「ええ。でも──私もあなたを護るから」
彼らはそこで、また深く口づけを交わした──。
自らの右肩にルーアを寄りかからせ、彼女から香るシャンプーと愛の残り香を嗅ぎながら、朝を迎える。
彼らは朝日を浴びるとお互いに挨拶を交わした後に深く口づけを交わした。
「おはよう──。レム」
「──おはよう。ルーア、んんっ……」
激しくレムの唇を貪るルーアに彼も激しく唾液を交換する──。
口づけが終わる頃には、彼のまるで叱るような菫色の瞳があった。
「起きぬけにキスは止めた方がいいよ、ルーア。変な口臭があるかもしれない──」
「──ごめんなさい。でも我慢できない──」
また口づけを交わそうとすると、レムは唇を人差し指と中指で止めた。
「それは今後の楽しみの為に取っておこう。その方がお互いに関係も深くなる。──ね?」
「──うん、わかった」
関係をしたことで内側に潜んでいた女を目覚めさせたレムは、心の内では喜んでいた。
この娘の女を更に目覚めさせれば、きっと愛に目覚めるかもしれない。
自分自身の楽しみにもなるし、その方がやる気にもなれる。
彼らは身支度を済ませると朝食を軽く食べて、ノーチラスから出る。
銀色のドラゴン、ミカエルが皮肉っぽく呟いた。
「随分と仲が進展した様子だな」
「まぁね」
「それは置いて、女神殺しを企むあの男が、どうやら時の神殿に向かっているらしい」
「時の神殿──!? そこは──!」
「どうした? ルーア」
「レム、ミカエル! すぐに時の神殿へ向かって! もしかしたら、あのグレイブはとんでもない事を企んでいるかもしれないわ!」
銀色のドラゴンはすぐに飛び立ち、時の神殿の方角へ飛ぶ。
レムはその道すがら、グレイブが企んでいる事をルーアに尋ねた。
時の神殿の情報も訊く。
「ルーア。時の神殿とはどういう神殿なんだ?」
「あの神殿には時を管理する砂時計【聖砂漏】があるの。その【聖砂漏】が破壊されたら、この世界から時間の概念が無くなるばかりか、他の世界まで戦いが及んでしまうかもしれないの」
「──それって、地球にまで及ぶという意味か?!」
「グレイブは時を破壊する為に行動しているなら時の神殿に向かっているのも頷けるわ」
「──急ごう」
アルトカークスの北の果てにその時の神殿はあった。
彼らがその空域に近寄ると漆黒のワイバーンが襲いかかる。
ミカエルは炎を口から吐き、焼き払いながら時の神殿へ向かう。
銀色のドラゴンが現れるのをワザと待っていたグレイブは、秘石を天に掲げてゾフィエルを召喚する。
そしてゾフィエルを差し向けた!
「行け。ゾフィエル」
「ゾフィエルが来たぞ」
「レム、ルーア。降りるがいい。お前らはグレイブを止めろ」
「ルーア、行くぞ」
空中から降り立つ混沌の女神と女神の騎士を嘲笑うように見つめるグレイブは、彼らに不意に問うた。
「混沌の女神よ。何故、貴女はそんな異世界の人間を信じているのだ?」
「今更、何を聞くの?」
「そこの男が、今に己の欲の為に貴女の体を求めるのではと、思ってね──」
「そうではないのかな、混沌の女神の騎士よ」
「──貴様とは話す舌は持たんよ。何を企んでいる。その先は時の神殿だろう?」
「話す舌は持たないとは有り難い事だ。私も異世界の人間如きに話す義理はない」
「──そうかい」
レムは息を少し吐いた後、瞬速の速さで抜刀をして、グレイブに斬りかかる。
グレイブは避けると、秘石の力で黒いワイバーンを呼び出し、そして己の野望の為に時の神殿へ向かう。
「貴様らの遊び相手にはお誂え向きだろう。そいつらを始末したら私を追って時の神殿まで来るがいい──。歴史的瞬間を見せてやろう」
「素直に逃がすような男に見えるか?」
レムは拘束する為に魔法で鎖を出現させるとグレイブを鎖で全身を拘束する。
ギリギリとなる魔法の鎖がグレイブの躰に絡みつく。
鎖が更にグレイブの首に回るが、そこで彼はレムに決定的に欠けているものを教えた。
「混沌の女神の騎士。貴様には決定的に欠けているものがあるよ。──それは純粋な力だ!」
グレイブはその魔法で具現化された鎖を肉体的な力のみで粉砕してみせる。
鎖の欠片が周囲に舞う中で、レムは信じられないものを目の当たりしたような表情になった。
「力の無い貴様がどう足掻こうとも、私を止められる訳がない。大人しく、下僕のワイバーンに殺されるがいい──お誂え向きな相手だ」
圧倒的な力の差を見せつけられ、レムの顔には屈辱感に歪んでいた。
だが、今はこいつらを倒さないとルーアに危害が及ぶ。
屈辱的な気分にさせられている所にルーアは気を遣って励ましてくれる。
「──力だけで、何もかも解決できる訳じゃないわ。レム」
「──まずはこいつらを片付けないと。ルーア、やれるか?」
「早く倒して、グレイブを」
表向きは動揺を抑えているレムだが、内心はかなりの動揺で心が揺れ動いていた。
私に決定的に欠けているものは純粋な力だと──。確かに年齢的に力の衰えは自覚はしていたが、あの男との力の差があんなにあるなんて──。
その時、混沌が彼の心の隅にそっと巣食った。
そして、彼の心の闇を糧に、彼を喰らい始める──。
先に時の神殿に足を踏み入れたグレイブは歪んだ笑みを浮かべた。
この時を管理する砂時計【聖砂漏】さえ壊してしまえば、この世界から時間の概念が失くなる……!
鬱陶しい時間さえ壊せば、エリスは死ななくて済む。あのような女の為に死ななくててもいいのだ……! エリスはあの女の下僕ではない……!
「待っていろ、エリス。今──自由にしてやる」
その時に傷だらけになっても追ってきた奴等が来た。忌々しい混沌の女神とその騎士だ。
丁度いい──奴等にも思い知らせてやる。
「ここがどういう場所か解るかね?」
「すべての時を管理する場所。私達の世界の時間の概念の根源のはず──」
ルーアはかつて父親に話を聞いた事があった。
時間の概念は何故存在するのかを。その時、父親はこの時の神殿の話をしてくれた。
アルトカークスの時間はこの砂時計が管理している。砂時計が崩れる時──恐ろしい事が起きると──。
グレイブが禍々しい剛剣を取り出す。
そして、得意気に言い放つ。
「その通りだ。だが、しかし! それも今日で終わりだ!! 忌々しい時間も! 忌々しい混沌の女神の呪縛も! 砕け散れ──!!」
レムがその瞬間に飛び出し剣でグレイブを斬ろうと刃が振り下ろされた時間──。
レムの視界が歪み、グレイブが自分の眼の前から居なくなっていた……。
「どういう事だ!? 何が起きている!?」
そして彼の周囲がひび割れていくのが視えた。
世界の時間の理がひび割れて失くなっていく──。
彼に視えるのは暗闇の世界だった。
光すらも届かない宵闇の世界──。
──また、こんな世界に導かれた。自らが死を迎えた時にも視えた永遠の暗闇の世界──。
希望もない。未来もない。
「──やめろ──やめろ──俺に見せるな! こんな世界は二度と見たくないんだ……やめろ……やめろ……やめてくれ……」
何処からか、グレイブの高笑いが響いてくる──。
また俺は護る事ができなかったのか──。
俺はアネットも護る事ができなかった。
次はルーアやジェニファーまで──。
「諦めないで! 立って! お願い、レム! 立って! まだすべて終わった訳じゃないから!」
「──ルーア」
「ミカエルが教えてくれるから!」
まだ、自分には彼女という希望がある。
俺はどうやら君に護られたらしい。
刹那の間、彼自身の心の闇の世界に堕ちていたレムは、意識を取り戻すと眼に映るのはルーアの心配する顔だった。
彼女の腕の中に抱かれている。
次に眼に映るのは砕かれた時間を管理をする砂時計【聖砂漏】の無惨な光景。
硝子がそこらじゅうに散って、聖砂漏の砂もばら撒かれて効力を失っている……。
そして次に襲ってきたのは圧倒的な無力感だった──。
「俺は──無力だ──」
悔しそうに呟いて、涙が頬をつたう。
ルーアは無力感に苛むレムを黙って抱きしめてくれていた。
彼女の胸に輝く『愛のルビー』が輝くと『幻の紫水晶』に力を注ぐように、彼の紫色の薔薇が輝きを放った。
混沌の女神と混沌の女神の騎士がお互いに必要な理由は、ここにある。
どちらかが崩れた時に互いのパートナーが力を分け与える。
そうして危機を脱出して使命を果たす為に、彼らは離れないで行動をしているのだ。
混沌が身近にあるからこそ、その混沌に魅せられないように支え合う人が必要だから、女神と騎士は常に繋ぎ合う。
「──ありがとう、ルーア……落ち着いたよ」
「混沌の力って凄いな──あっという間に俺も堕ちてしまう──。これが世界を破壊する力なのか──」
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