恋愛ショートショート

時を越えて、君と

「あなた、本当に私のことを愛しているの？」
私は、彼に問いかけた。

彼は深い眼差しで私を見つめ、微笑んだ。
「もちろんだよ、君がいなくなったら、俺は生きていけない。君が俺の全てなんだ。」

彼の言葉に胸が熱くなり、私は彼の腕に飛び込んだ。
「私もあなたがいないと生きていけないわ。あなたの愛が欲しいの、ずっとずっと。」

私たちは互いの唇を重ねた。その瞬間、過去の時代にタイムスリップしたような感覚が私を包み込んだ。

目を開けると、私は見知らぬ場所にいた。周りには古びた建物が立ち並び、町の喧騒が聞こえてきた。時計塔からは午後の鐘が鳴り響き、私は驚きのあまり声を上げた。

「どうしたの？大丈夫？」彼が心配そうに私に近づいてきた。

「私、どうやってここに来たの？この場所はどこなの？」

彼は微笑みながら言った。
「これは私たちの運命の出会いがあった場所だよ。ここは19世紀のヨーロッパの町、ローズウッドだ。」

私は驚きを隠せなかった。タイムスリップなんて、まさか本当に起きるなんて思ってもいなかった。

彼は私の手を取り、優しく抱きしめた。
「君と一緒なら、どんな時代でも幸せだよ。だから、このままこの時代で生きることにしよう。」

私たちは互いの愛を確かめ合いながら、この時代での新しい生活を始めた。

街を散策する中で、私たちは19世紀の風景に魅了された。馬車が街を行き交い、洋服姿の人々が颯爽と歩いている。町の中心には美しい広場があり、そこで音楽やダンスが楽しまれていた。

私たちは広場に足を運び、音楽に耳を傾けた。すると、一人の男性が華麗なピアノ演奏を披露していた。その音楽に身を委ねると、私は思わず涙がこぼれた。

彼は私の顔を見つめながら、静かに言った。
「この音楽は、僕が君に捧げる曲だよ。君が幸せになるために生まれてきた証だ。」

私は彼の言葉に感動し、彼に抱きしめられた。この時代での新たな恋愛が、私たちに与えられた特別な運命なのだと感じた。

その後も私たちは、19世紀のローズウッドでの生活を楽しんだ。彼と一緒に過ごす日々は、まるでロマンス小説の世界のようだった。

しかし、ある日、私たちは再びタイムスリップしてしまった。目を開けると、現代の世界に戻っていた。

彼は私を見つめながら言った。
「私たちの運命は、この現代の世界で続いていくんだ。だから、一緒に未来を切り拓こう。」

私は彼の言葉に心からの感謝と愛を込めて微笑んだ。
「私たちの愛は、時代を超える強さを持っている。だから、この未来で幸せになるんだ。」