恋愛ショートショート

静寂の中の鼓動

「美由希さん、大丈夫ですか？」

私は、中東の紛争地域で人道支援活動に従事している。
ある日、テロリストの襲撃を受けた際、偶然任務中だったジャックに救出された。

最初は軍人に対して懐疑的だった私だが、ジャックの誠実さと優しさに徐々に心を開いていった。
二人は互いの仕事や価値観について語り合う中で、理解を深めていった。

「ジャックさん、本当にありがとうございます。私、こんな危険な場所で働くことになってしまって、自分が何をやっているのか分からなくなっていたんです。でも、あなたと話すことで、自分の使命に向き合えるようになりました。」

「美由希さん、君のやっていることは素晴らしい。人々の助けになることは、どんな場所でも尊いことだと思うよ。君がそこにいることで、少しでも世界が変わるんだから。」

別れる日がやってきた。ジャックの任務終了に伴い、私たちは別れることになった。
でも、互いへの想いは消えることはなかった。

1年後、私は活動中にテロ組織に拉致されてしまった。
絶望の中、救出作戦の報せが届いた。

「美由希さん、僕が来る。待っていてくれ。」

ジャックは特殊作戦で私の救出に向かう決意をしたのだ。

救出作戦は成功したが、ジャックは負傷してしまった。
私は彼の回復を見守りながら、自分の気持ちと向き合うことになった。

「ジャック、本当にありがとう。私は君のおかげで生きているんだ。」

「美由希、君と会えて本当に幸せだった。でも、俺はもう軍を去ることに決めたんだ。君と一緒に新しい人生を歩みたいんだ。」

私も自身のキャリアについて再考し、二人で新たな人生を歩み始めることを決意した。

「ジャック、私は君と一緒にいたい。この経験を生かして、世界を少しでも良くするために一緒に頑張りましょう。」

二人は手を取り合い、未来への道を進んでいった。