恋愛ショートショート

白玉抹茶パフェ

那奈は街のカフェで友達と待ち合わせをしていた。カフェは、白を基調とした落ち着いた雰囲気で、店内には美味しそうなスイーツが並んでいた。

那奈はテーブルに座り、メニューを手に取る。迷った末に、目に留まった「白玉抹茶パフェ」を注文することにした。

しばらくして、典靖のりやすがカフェにやってきた。典靖は那奈の親友であり、彼女に密かな恋心を抱いている人だ。

「お待たせ、那奈。どんなスイーツにするか迷っちゃって」

那奈は微笑みながら頷き、メニューを渡した。

「私は白玉抹茶パフェにするよ。見た目も美しいし、抹茶の香りもいいみたいだし」

典靖は微笑みながら那奈の選択に納得した。

「なるほど、抹茶パフェか。それなら僕も同じにするよ」

注文が通った後、二人は楽しくおしゃべりをしながらパフェが運ばれるのを待っていた。

待つこと数分、白い器に盛られた白玉抹茶パフェがテーブルに運ばれてきた。那奈と典靖は、その美しいパフェに目を奪われた。

パフェの中には、抹茶のアイスクリーム、白玉、ホイップクリーム、さらには抹茶ソースやあんこが絶妙なバランスで組み合わされていた。見た目だけでなく、それぞれの素材の香りも混ざり合って、誘惑するような香りが漂っていた。

那奈と典靖は、パフェの美しさに感嘆しながらスプーンを手に取り、一口ずつ食べていった。

「おいしい！」と那奈が言った。

「本当だ、抹茶の風味がしっかりしてて、白玉ももちもちしていて美味しいね」と典靖が笑顔で答えた。

二人はおしゃべりをしながら、ゆっくりとパフェを楽しんでいた。那奈はパフェの美味しさに満足しながらも、なんだか心が落ち着かない様子だった。

「典靖、最近ずっと一緒にいるけど、なんか違う気がするんだ」

典靖は驚いた様子で那奈を見つめる。

「違うって、どういうこと？」

那奈は深呼吸をしながら、言葉を選びながら話し始めた。

「私、最近典靖と一緒にいても、なんか違うんだ。もしかして私、典靖のことを特別な存在として見てるのかもしれない」

典靖は驚きの表情を浮かべながらも、少し嬉しそうな笑顔を見せた。

「本当に？那奈、それなら嬉しいよ。僕もずっと、那奈のことを特別な存在として見てきたから」

那奈は典靖の言葉に胸が高鳴り、幸せな気持ちで満たされていった。二人はパフェを食べ終わり、テーブルを立ち上がった。

カフェを出る時、那奈は典靖の手を握りしめた。

「典靖、私たち、これからも特別な存在でいてね」

典靖は優しく微笑みながら、那奈の手を握り返した。

「もちろん、那奈。ずっと特別な存在でいるから」

二人は手を繋いで歩き出し、街の景色を見ながら、これからの未来に胸を躍らせていた。