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Folge 74 探検
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カルラとタケルもハグをした。
言葉にできない何かを吸収した気がする。
脳内のデフラグ完了。
効果が覿面過ぎる。
精神衛生上、必要なのだな。
もっと自分から構いにいこう。
「ボクもそんな風にされたいなあ」
「ふふ、頑張ってね。あたしの匂いが消えない程度で」
「サダメが自分で消しちゃうからね。それを上書きし続けるよ、うん」
咲乃が両手首をクルクルとストレッチしている。
あなたがやろうとしていることは、スポーツか?
咲乃は圧が強いんだよ~。
それが好きな自分に乾杯。
未成年ですが。
「足首まで回して何をする気だ?」
「この後はお散歩にいくからね。引き籠りは準備運動がいるんだよ」
「散歩?」
「ちょっと距離はあるんだけど、可愛いお店があるからね」
「可愛いお店?」
「ツィスカちゃんたちが好きそうなアクセや洋服があるし」
「うんうん」
「スウィーツもあるよ」
もう涙が引いたみたい。
女子だなぁ。
ストレッチしておくか。
運動不足なら負けない。
「あはは。サダメがボクの真似してる」
「見ていたらやっておいた方がいい気がしたからさ」
「兄ちゃんは普段運動しないもんね」
タケルがニヤニヤしている。
あいつは身体に自信あるからなあ。
力仕事は任せている。
あ。
任せていたから運動不足なのか。
「これからはタケルとストレッチしようかなあ」
「いいんじゃない? 手伝うし、嬉しいな」
喜んでもらえるなら一石二鳥だ。
タケルなら優しく教えてくれるだろうし。
昼ごはんを頂いてすぐに動くのは厳しい。
ということで、それぞれが別荘内探検を始める。
ログハウスが珍しいこともあって弟妹は楽しそうだ。
「いっちばーん! ベッドふかふかだあ」
「うわっ凄い。ふかふかで動きにくいぐらいね」
ベッドは見つかると飛び込まれるよね。
見事に二人の餌食となりました。
はしゃいでいる妹を見るのは好きだ。
こっちまで楽しくなる。
「兄ちゃん!」
他の部屋を見に行こうとしたのに、呼び止められた。
二~三歩下がって再度二人を見る。
「なんだよ」
両手を広げている二人。
気持ちは分かるけどさ。
「今寝たらそれで終わるからだ~め」
「おあずけは嫌だ」
「さっき抱いたでしょ。今日は旅行を楽しむんだよ」
時々とんでもない台詞を口走っている。
身内相手だけども親がいたら言えないよ。
冷静になると顔が赤くなってしまうな。
「夜はまた抱いてくれる?」
これだけ聞いたら何かと思うよな。
なんだか照れて来たから話を終わらせないと。
「それはお前たち次第だよ~。そっちから抱き着くかもしれないし」
「抱いてもらったのが凄く良かったの」
「二人共好きだから、するかもな。あっち見に行くから」
まだ何か言っているけど戻らないぞ。
すでにその気になりそうなんだから。
せっかくのお誘いなんだ。
いつもと違うことを楽しまないと損だよ。
それを弟妹には感じてもらうようにしないと。
どっちみち移動する時には両腕使えなくなるんだろうし。
「兄ちゃん、温泉あるんだってさ」
タケルが楽しそうに伝えに来た。
「温泉か。普通の風呂しか頭に無かったよ」
「この中ではなくて、少し離れた所に地元の人も利用する所があるんです」
温泉なんて、それこそ修学旅行ぐらいでしか入ったことないな。
「色々と楽しめる事がありそうだ」
「ええ。一泊ですけど、出来るだけ満喫してくださいね」
ワクワクしてきたな。
ログハウスの木の匂いも時々実感する。
加えて外の緑豊かな景色。
気分が上がるのは当然なのだろうな。
言葉にできない何かを吸収した気がする。
脳内のデフラグ完了。
効果が覿面過ぎる。
精神衛生上、必要なのだな。
もっと自分から構いにいこう。
「ボクもそんな風にされたいなあ」
「ふふ、頑張ってね。あたしの匂いが消えない程度で」
「サダメが自分で消しちゃうからね。それを上書きし続けるよ、うん」
咲乃が両手首をクルクルとストレッチしている。
あなたがやろうとしていることは、スポーツか?
咲乃は圧が強いんだよ~。
それが好きな自分に乾杯。
未成年ですが。
「足首まで回して何をする気だ?」
「この後はお散歩にいくからね。引き籠りは準備運動がいるんだよ」
「散歩?」
「ちょっと距離はあるんだけど、可愛いお店があるからね」
「可愛いお店?」
「ツィスカちゃんたちが好きそうなアクセや洋服があるし」
「うんうん」
「スウィーツもあるよ」
もう涙が引いたみたい。
女子だなぁ。
ストレッチしておくか。
運動不足なら負けない。
「あはは。サダメがボクの真似してる」
「見ていたらやっておいた方がいい気がしたからさ」
「兄ちゃんは普段運動しないもんね」
タケルがニヤニヤしている。
あいつは身体に自信あるからなあ。
力仕事は任せている。
あ。
任せていたから運動不足なのか。
「これからはタケルとストレッチしようかなあ」
「いいんじゃない? 手伝うし、嬉しいな」
喜んでもらえるなら一石二鳥だ。
タケルなら優しく教えてくれるだろうし。
昼ごはんを頂いてすぐに動くのは厳しい。
ということで、それぞれが別荘内探検を始める。
ログハウスが珍しいこともあって弟妹は楽しそうだ。
「いっちばーん! ベッドふかふかだあ」
「うわっ凄い。ふかふかで動きにくいぐらいね」
ベッドは見つかると飛び込まれるよね。
見事に二人の餌食となりました。
はしゃいでいる妹を見るのは好きだ。
こっちまで楽しくなる。
「兄ちゃん!」
他の部屋を見に行こうとしたのに、呼び止められた。
二~三歩下がって再度二人を見る。
「なんだよ」
両手を広げている二人。
気持ちは分かるけどさ。
「今寝たらそれで終わるからだ~め」
「おあずけは嫌だ」
「さっき抱いたでしょ。今日は旅行を楽しむんだよ」
時々とんでもない台詞を口走っている。
身内相手だけども親がいたら言えないよ。
冷静になると顔が赤くなってしまうな。
「夜はまた抱いてくれる?」
これだけ聞いたら何かと思うよな。
なんだか照れて来たから話を終わらせないと。
「それはお前たち次第だよ~。そっちから抱き着くかもしれないし」
「抱いてもらったのが凄く良かったの」
「二人共好きだから、するかもな。あっち見に行くから」
まだ何か言っているけど戻らないぞ。
すでにその気になりそうなんだから。
せっかくのお誘いなんだ。
いつもと違うことを楽しまないと損だよ。
それを弟妹には感じてもらうようにしないと。
どっちみち移動する時には両腕使えなくなるんだろうし。
「兄ちゃん、温泉あるんだってさ」
タケルが楽しそうに伝えに来た。
「温泉か。普通の風呂しか頭に無かったよ」
「この中ではなくて、少し離れた所に地元の人も利用する所があるんです」
温泉なんて、それこそ修学旅行ぐらいでしか入ったことないな。
「色々と楽しめる事がありそうだ」
「ええ。一泊ですけど、出来るだけ満喫してくださいね」
ワクワクしてきたな。
ログハウスの木の匂いも時々実感する。
加えて外の緑豊かな景色。
気分が上がるのは当然なのだろうな。
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