【総集編】童話パロディ短編集

Grisly

文字の大きさ
上 下
13 / 13

木こりの泉part3

しおりを挟む
「正直者のあなたには、
 こちらの金の斧を差し上げましょう。」

「良いのですか。ありがとうございます。」




女神が帰って数分後。

木こりは複雑な表情を浮かべた。

金の斧は、飾るには良いかもしれないが、
仕事には全く向いていない。



だからと言って、
女神からの贈り物を
売りに出したとあっては、
どんな恐ろしい事が待っているか分からない。




断ろうと何度も思った。
しかし、神に背く事は、
ともすれば、制裁が待っていることに…










もともと裕福な木こりなら
新しい斧を買うだけのことだ。

しかし、彼は貧乏。
そう言うわけにもいかない。

さて、どうしたものか…

やっぱり、
正直に要らないと言うんだった。










しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...