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宇宙船の判断
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S氏達は、宇宙連絡船の乗組員達。
地球を遠く離れ、もう10数年。
遠い彼方の宇宙基地まで物資を運んでいる。
しかし、昔のように起き出す必要はない。
目的の星まで、自動運転で進むからだ。
冷凍スリープから目覚めた時には、
もう既に 目的地に着いている。
はずだったのだが…
ピーピーピー。
けたたましいサイレンが鳴り響いている。
S氏達は起きざるをえなかった。
目的地まで半分を超えたくらいだったが、
重大なアクシデントらしい。
「何があった。
息が苦しいが…」
S氏は自動運転ロボットに尋ねた。
ロボットは答える。
「予期せぬトラブルにより、
燃料が半分になってしまいました。
したがって、苦しい判断ではありますが、
1番燃料を消費する、酸素供給機に回す分を
航行に使うことになったのです。」
S氏青ざめる。
「困るぞ、そんな事をしては
我々は生き残れるのか。」
ロボットは答える。
「再び冷凍睡眠に入っていただければ、
酸素も少なくて済むので、
生き残れる確率は
半々と言ったところでしょうか。
宇宙船が止まれば、
皆さん確実に死ぬので、
私と、宇宙船の燃料分が最優先です。
どうしても削ることはできません。
ハンドルを握るからには、
命も預けて頂いてですね…」
地球を遠く離れ、もう10数年。
遠い彼方の宇宙基地まで物資を運んでいる。
しかし、昔のように起き出す必要はない。
目的の星まで、自動運転で進むからだ。
冷凍スリープから目覚めた時には、
もう既に 目的地に着いている。
はずだったのだが…
ピーピーピー。
けたたましいサイレンが鳴り響いている。
S氏達は起きざるをえなかった。
目的地まで半分を超えたくらいだったが、
重大なアクシデントらしい。
「何があった。
息が苦しいが…」
S氏は自動運転ロボットに尋ねた。
ロボットは答える。
「予期せぬトラブルにより、
燃料が半分になってしまいました。
したがって、苦しい判断ではありますが、
1番燃料を消費する、酸素供給機に回す分を
航行に使うことになったのです。」
S氏青ざめる。
「困るぞ、そんな事をしては
我々は生き残れるのか。」
ロボットは答える。
「再び冷凍睡眠に入っていただければ、
酸素も少なくて済むので、
生き残れる確率は
半々と言ったところでしょうか。
宇宙船が止まれば、
皆さん確実に死ぬので、
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