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悪魔と天使
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「お時間です。
最後の願いが終わりました。」
悪魔が、R氏の元を訪れた。
3つ目の願いを叶え、魂の回収である。
「あぁ。ロクでもない人生だったが、
あなたに願いを聞いてもらえて、
安らかに終わりを迎えることができた。
今はもう、なんの悔いもない。
清々しい気持ちだ。」
悪魔は微笑んだ。
このような瞬間があるから、
この仕事にはやりがいがあるというもの。
世の中にはたった一つの願いさえ
聞き届けられず、そのために無惨に死んだり、
死んだように生きたり、
ひねくれなければ
生きられない者達が大勢いるのだ。
死後の魂がなんだ。
そんなどうでも良い事より、
我々の仕事の方がよっぽど意味がある。
その証拠に、どんな悪人でも、
必ずこのような清々しい気持ちになって、
最後を迎えてくれるのだ。
悪魔はこの仕事に誇りを持っていた。
さて、悪魔はR氏の魂を天使の元へ持って行った。
どうするのかは分からないが、
天使の元へ集める規則になっている。
悪魔が去り、部屋に1人きりになった
天使は、届いたばかりのその魂を使い、
現世で良い行いをしている人に、
神の祝福を与えた。
無料ではできず、
清らかな魂でないと使えないのだ。
実際はそのために悪魔は仕事をしていた訳である。
世の中とはこのように回るのだ…
最後の願いが終わりました。」
悪魔が、R氏の元を訪れた。
3つ目の願いを叶え、魂の回収である。
「あぁ。ロクでもない人生だったが、
あなたに願いを聞いてもらえて、
安らかに終わりを迎えることができた。
今はもう、なんの悔いもない。
清々しい気持ちだ。」
悪魔は微笑んだ。
このような瞬間があるから、
この仕事にはやりがいがあるというもの。
世の中にはたった一つの願いさえ
聞き届けられず、そのために無惨に死んだり、
死んだように生きたり、
ひねくれなければ
生きられない者達が大勢いるのだ。
死後の魂がなんだ。
そんなどうでも良い事より、
我々の仕事の方がよっぽど意味がある。
その証拠に、どんな悪人でも、
必ずこのような清々しい気持ちになって、
最後を迎えてくれるのだ。
悪魔はこの仕事に誇りを持っていた。
さて、悪魔はR氏の魂を天使の元へ持って行った。
どうするのかは分からないが、
天使の元へ集める規則になっている。
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現世で良い行いをしている人に、
神の祝福を与えた。
無料ではできず、
清らかな魂でないと使えないのだ。
実際はそのために悪魔は仕事をしていた訳である。
世の中とはこのように回るのだ…
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