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世紀の大発見
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2万年前の地層から、
UFOが発掘された。
輝く銀色のボディ。
大昔、宇宙人が
地球に訪れていた証拠だと、
オカルト好きは歓喜し、
何か新しい技術を盗もうと
科学者や各国は必死になり、
マスコミはどんな小さなことも
話題に仕立て上げようと躍起になった。
それもそのはず、
今まで、噂話や、断片的な写真でしか
見られなかった
UFOの完全な姿である。
これ程状態が良く、美しく、
見た目にも分かりやすい物は
他になかった。
「22世紀最大の発見」ともてはやされた。
待ちに待った、初調査の日。
科学者達は期待と興奮の眼差しで見つめ、
マスコミはカメラに汗を滲ませる。
調査チームがUFOの内部を探索し、
カメラの前で報告を始めた。
「ええ、確かに
これはUFOと呼ぶのに相応しい物です。
こんなに完全な状態で、
はっきりと確認できるのは
非常に珍しいことです。
しかし…」
しかし… その後に続く言葉のせいで、
皆がっかりして帰って行った。
「この機体は非常に性能が低く、
現代のロケット程の飛行能力もありません。
かろうじて宇宙空間へ出られる程度。
どうしてこのような機体だけ
置き去りにされ、わざわざ残したのかは
不明であり…」
何と言うことだ。
せっかく見つかった技術進歩の希望
のはずのUFOだったのに、
確認されているUFOの中では性能の低い
いわば不良品といったところ…
なんでわざわざこんな物だけ
しっかり保存し、残して行ったのだろうか…
人々はがっかりしながらも
後々になり、こう囁かれるようになった。
「なぜツタンカーメンの墓が
完全な状態で見つかったか。
彼が歴史から抹消された
あまり力のない王だったからだ。
なぜ未だにタイタニックが
調査されるのか。
100年以上前の船なんて
壊れるまで使われて、
現代に残っていないからだ。
「良い物は残る」と言うのは、
本当は嘘なのかもしれないな。
本当に良い物は限界まで使われて
ほとんど後世には残らない。
ひょっとして、後世に残るのは、
このような欠陥品ばかりでは…」
UFOが発掘された。
輝く銀色のボディ。
大昔、宇宙人が
地球に訪れていた証拠だと、
オカルト好きは歓喜し、
何か新しい技術を盗もうと
科学者や各国は必死になり、
マスコミはどんな小さなことも
話題に仕立て上げようと躍起になった。
それもそのはず、
今まで、噂話や、断片的な写真でしか
見られなかった
UFOの完全な姿である。
これ程状態が良く、美しく、
見た目にも分かりやすい物は
他になかった。
「22世紀最大の発見」ともてはやされた。
待ちに待った、初調査の日。
科学者達は期待と興奮の眼差しで見つめ、
マスコミはカメラに汗を滲ませる。
調査チームがUFOの内部を探索し、
カメラの前で報告を始めた。
「ええ、確かに
これはUFOと呼ぶのに相応しい物です。
こんなに完全な状態で、
はっきりと確認できるのは
非常に珍しいことです。
しかし…」
しかし… その後に続く言葉のせいで、
皆がっかりして帰って行った。
「この機体は非常に性能が低く、
現代のロケット程の飛行能力もありません。
かろうじて宇宙空間へ出られる程度。
どうしてこのような機体だけ
置き去りにされ、わざわざ残したのかは
不明であり…」
何と言うことだ。
せっかく見つかった技術進歩の希望
のはずのUFOだったのに、
確認されているUFOの中では性能の低い
いわば不良品といったところ…
なんでわざわざこんな物だけ
しっかり保存し、残して行ったのだろうか…
人々はがっかりしながらも
後々になり、こう囁かれるようになった。
「なぜツタンカーメンの墓が
完全な状態で見つかったか。
彼が歴史から抹消された
あまり力のない王だったからだ。
なぜ未だにタイタニックが
調査されるのか。
100年以上前の船なんて
壊れるまで使われて、
現代に残っていないからだ。
「良い物は残る」と言うのは、
本当は嘘なのかもしれないな。
本当に良い物は限界まで使われて
ほとんど後世には残らない。
ひょっとして、後世に残るのは、
このような欠陥品ばかりでは…」
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