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神の雷
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昔々。天帝が、
2人の神様を地上へ遣わしました。
優しい神様と、厳しい神様。
優しい神様は、人々のために
一生懸命働きました。
しかし、厳しい神様は、
厳しいと言うより、サイコパス。
地震、雷、津波、大火事…
言われない天災を人々に与え続け、
地上を苦しめ続けた。
天帝は、こうなることが分かっていましたが
誰にでも平等に機会を与えてこそ
人の上に立つ人間という物。
とても渋い顔で見守っておられました。
いくつもの冬が過ぎ、
数え切れない程の時間が経ちました。
天帝が地上を見ると、
そこに残っていたのは、
なんと厳しい神様だけでした。
人間に忘れられてしまっては、
神様は消滅するのです。
長い歴史の中で、人々が祀った祠を
何度も何度も壊そうとする者が出て来た。
当然、厳しい神様の方は祟りを与えるし、
また、正当な理由がなくても、
人々を苦しめ続ける。
その度に彼の祠は、より丁重に、
重厚になって行ったのでした。
もちろん、
優しい神様を慕う者は多かったのです。
しかし、彼の祠はその波に勝てなかった。
実利がある方より、実害がある方が、
人々の生活にとっては、
重大だったという事ですね。
「なんと哀れな結果だろう。
しかし、
それを選んだのはお前達自身なのだぞ。」
天帝は更に渋い顔で、
地上を見られたのでした。
2人の神様を地上へ遣わしました。
優しい神様と、厳しい神様。
優しい神様は、人々のために
一生懸命働きました。
しかし、厳しい神様は、
厳しいと言うより、サイコパス。
地震、雷、津波、大火事…
言われない天災を人々に与え続け、
地上を苦しめ続けた。
天帝は、こうなることが分かっていましたが
誰にでも平等に機会を与えてこそ
人の上に立つ人間という物。
とても渋い顔で見守っておられました。
いくつもの冬が過ぎ、
数え切れない程の時間が経ちました。
天帝が地上を見ると、
そこに残っていたのは、
なんと厳しい神様だけでした。
人間に忘れられてしまっては、
神様は消滅するのです。
長い歴史の中で、人々が祀った祠を
何度も何度も壊そうとする者が出て来た。
当然、厳しい神様の方は祟りを与えるし、
また、正当な理由がなくても、
人々を苦しめ続ける。
その度に彼の祠は、より丁重に、
重厚になって行ったのでした。
もちろん、
優しい神様を慕う者は多かったのです。
しかし、彼の祠はその波に勝てなかった。
実利がある方より、実害がある方が、
人々の生活にとっては、
重大だったという事ですね。
「なんと哀れな結果だろう。
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それを選んだのはお前達自身なのだぞ。」
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