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ミヨちゃん【怪談】
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僕は、生まれつき、体が弱かった。
5歳の時に、大腸の手術をする事になって、
1ヶ月入院した。
かなり悪かったらしくて、
その時の記憶が朦朧としている。
そんな辛かった入院生活で、
唯一楽しかったのが、
ミヨちゃんとの記憶だ。
僕と同じくらいの可愛い女の子で、
同じくらいの時期に、
ちょうど一緒に入院していた。
彼女もどこか悪いらしくて、
手術を受けるらしい。
僕等は、夕方のちょっとした時間や、
夜眠りにつくまでの短い時間。
一緒に走り回って遊んだ。
とても仲良くしていたんだけど、
ある日、突然ミヨちゃんが、
僕の前に現れて言った。
「ねえ、私といて楽しい?」
「うん。」
僕が答えると、
急に女の子らしい、
ちょっと悪そうな顔をして、
ミヨちゃんが言ったんだ。
「そう。
なら、私と一緒に来ない?」
けど、何でだろう。
その時、とっさに僕は返事する事が
できなかったんだ。
ミヨちゃんは可愛いし、1番の友達。
できる事ならずっと一緒にいたい。
きっとそう思ってたはずなのに。
それを境に、ミヨちゃんは現れなかった。
それから、僕は退院したんだ。
今でもあの時、
どう答えるのが良かったんだろう
とたまに考えるんだ。
後悔もしながらね。
5歳の時に、大腸の手術をする事になって、
1ヶ月入院した。
かなり悪かったらしくて、
その時の記憶が朦朧としている。
そんな辛かった入院生活で、
唯一楽しかったのが、
ミヨちゃんとの記憶だ。
僕と同じくらいの可愛い女の子で、
同じくらいの時期に、
ちょうど一緒に入院していた。
彼女もどこか悪いらしくて、
手術を受けるらしい。
僕等は、夕方のちょっとした時間や、
夜眠りにつくまでの短い時間。
一緒に走り回って遊んだ。
とても仲良くしていたんだけど、
ある日、突然ミヨちゃんが、
僕の前に現れて言った。
「ねえ、私といて楽しい?」
「うん。」
僕が答えると、
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「そう。
なら、私と一緒に来ない?」
けど、何でだろう。
その時、とっさに僕は返事する事が
できなかったんだ。
ミヨちゃんは可愛いし、1番の友達。
できる事ならずっと一緒にいたい。
きっとそう思ってたはずなのに。
それを境に、ミヨちゃんは現れなかった。
それから、僕は退院したんだ。
今でもあの時、
どう答えるのが良かったんだろう
とたまに考えるんだ。
後悔もしながらね。
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