【総集編】未来予測短編集

Grisly

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【第2章】身の回りの未来予測

定期検診

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S氏は定期検診に病院を訪れた。


「Sさん、どうぞお入り下さい。」

2時間ほど待たされ、ようやく診察を受ける。

「ごめんなさいね。前の人がごねていて…
 最近、左腕の調子が悪いでしょう。」

と、先生が言う。
この時代、体内のマイクロチップが、
身体のデータを取り、常時記録されている。

診察とは言っても、
来院する前に
大体のことは分かっているのだ。


そうは言っても、
何か不具合が起これば取り返しがつかない。

2ヶ月に1度の定期検診が
国民全員に義務づけられているのだ。
今日はそれに来たと言うわけ。

「大丈夫。
 皆さん同じ不具合が出ておりますので、
 データを元に、新型が開発されました。
 
 部品も届いてますので、
 付け替えますね。」

そう言うと先生は、
ドライバーでS氏の左腕を…



体が機械になってしまった
今の全国民にとっては、
ここは病院というより、修理工場。

いや、実験場というべきかもしれない。









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